
2018/07/10 - 2018/07/18
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旅好き長さんさん
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7年ぶりのイタリア旅行。
前回は、東日本大震災の翌日から出かけたためバチが当たり、連日の雨。
しかも一番楽しみにしていた青の洞窟も波があってクローズとなり、さんざんな旅行になってしまいました。
そのリベンジを兼ねて、天候が最も安定する7月に出かけてきました。
今回の旅程は、
7月10日(火)関空よりフランクフルト経由ローマに行き宿泊
7月11日(水)ローマからパレルモに飛行機で移動し、パレルモ市内観光
7月12日(木)世界遺産のアグリジェントとカルタジローネを観光し、タオルミーナで連泊
7月13日(金)タオルミーナとシラクーサ観光
7月14日(土)タオルミーナからアルベロベッロへバスで大移動し、アルベロベッロ観光
7月15日(日)マテーラとポンペイ遺跡を観光しナポリで宿泊
7月16日(月)カプリ島とアマルフィー観光後ナポリ泊
7月17日~18日ナポリよりフランクフルト経由関空に移動して帰宅。
今回は、旅物語の7泊9日のパックツアーでしたが、参加者が少なくゆったりとした旅でした。
天候にも恵まれ、連日の30度越えで観光は大変でしたが、日本と違い湿度が低いので日陰に入るととてもさわやか。
逆に日本のほうが連日の猛暑で体調を壊しそうでした。
今回は、旅行3日目の午後から観光したシラクーサを紹介します。
シラクーサはイスラム支配が始まる9世紀までシチリアの首都として反映した町で、古代ギリシャ時代の遺跡が残る歴史都市です。
太宰治の『走れメロス』はこのシラクーサを舞台にしています。
今回はオプショナルツアーで参加しましたが、古代遺跡にドゥオーモといい、見所満載の町でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- JTB
-
7月13日(金)タオルミーナを観光した後、オプショナルツアーでシラクーサに出かけました。
昼食後に出かけたため、タオルミーナを13時に出発。
シラクーサまでは約160Km。
高速道路を走るので2時間足らずで行けます。 -
シラクーサに行く際、映画の『グラン・ブルー』のロケでも使用されたイソラ・ベッラの前を走ります。
さすがに高級リゾート地ですので多くの観光客が来ていました。 -
そしてこちらは隣接するマッツァーロ海岸です。
とてもきれいな海岸線です。 -
イチオシ
高速道路に乗ってシラクーサを目指します。
イオニア海に面したこのあたりもリゾート地のようです。 -
シチリア島で始めて工業地帯を発見。
シチリア島はリゾート地のイメージが強いのですが、このような工業地帯もありました。
これは石油コンビナートかな。 -
これは石油タンク。
-
なんとなく絵になる景色です。
PLフィルターをレンズにつけていたのでバスの窓ガラスのスモークが映り込んで見にくいですが、とてもきれいな景色でした。 -
シラクーサには思ったより早く14時40分に到着。
ここはネオポリス考古学公園の駐車場です。 -
駐車場には沢山のおみやげ屋さんが並んでいます。
ただこの日は金曜日だったせいか観光客も少なく、駐車場もがら空き。
お店も開店休業状態でした。
この駐車場で現地ガイドのバラリアさんと合流し、案内してもらいます。 -
駐車場から歩いてネオポリス考古学公園に向かいます。
この公園内には、世界遺産の『ギリシャ劇場』『古代ローマの円形闘技場』『ディオニュシオスの耳などのある天国の石切場』などがあります。 -
これが公園内の案内図です。
見所満載です。 -
ここはヒエロンⅡ世の祭壇で、紀元前3世紀頃に建設されたものだそうです。
ギリシャ時代の祭壇として、現在残っているものの中では最大のものだそうです。
この祭壇は生贄を神に捧げる為に使用されており、450頭もの牛の入る程のスペースがありました。
そのため横幅が198m、奥行きが22.8mもある、とても大きな祭壇です。 -
そしてここが天国の石切場です。
この石切場からは建築用の石が切り出されていました。 -
この石切場では奴隷などが劣悪な環境下で働かされていたそうです。
-
この草木のトンネルを通って有名なディオニュシオスの耳に向かいます。
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この周辺にはレモンの木が植えられ、沢山の実もなっていました。
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途中、このような石のトンネルも抜けていきます。
-
そしてここがディオニュシオスの耳です。
思ったより大きく、高さは23mもあります。
人の身長と比べてみてください。 -
この孔は石を割る際に設けたもので、この孔に木片を差し込み、それに水をかけます。
そうすると木片が膨張し、その力で石が割れるそうです。
そうやって奴隷たちが石を切り出したそうです。 -
中に入るととても広いです。
ディオニュシオスとはシラクーサを占領していた帝王の名前で、説によると、この洞窟に閉じ込めた敵国の囚人達のヒソヒソ話を盗み聞きする為、エコーがよく効くようこのような造りにしたと言われています。
確かに観光客が連れいた犬の鳴き声がとても大きく聞こえました。
ちなみにこのディオニュシオス帝王は、よく知られているローマのネオ皇帝と同様に、非道な暴君だったそうです。 -
このあと今度はギリシャ劇場に向かいます。
この日も暑かったので徒歩での移動も大変です。 -
これがそのギリシャ劇場です。
午前中行ったタオルミーナのギリシャ劇場よりかなり大きく、ヨーロッパ一の大きさです。
ここは自然の傾斜を利用し、岩盤をくりぬいて紀元前5世紀頃に造られたそうです。
この劇場は、直径が140mもあり、1万5千人も収容できたそうです。 -
この劇場は今でもこの写真のように、いろいろなイベントに利用されています。
ただあまりにもステージや客席などに手が入りすぎているのでちょっと興ざめします。
できるだけ自然のまま残してほしいものです。 -
こうやって見ると自然の傾斜を利用して造られているのがよくわかります。
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イチオシ
それにしてもとても大きな劇場です。
ここでは偶数年(2年ごと)に古代劇が上演されるそうで、今年も行われるのかな? -
ギリシャ劇場の上にはこのような洞窟が有り、中には噴水があるのでそこに行くととても涼しかったです。
ここは日陰がないので絶好の避難所です。 -
ここからは海も一望でき、絶好のロケーションの劇場です。
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この写真の右端の三角形の近代的建物は涙の聖母教会です。
今から約60年ほど前の1953年8月29日、小さな聖母マリアの石膏像の目と心臓から涙が零れ落ちました。
この涙は約3日間続いて見られたそうで、その涙を研究者達が調査すると、人間の涙であると証明されたそうです。 -
次にローマ円形闘技場に向かいます。
その入り口にあるこれはギリシャ時代の石棺です。
もちろん遺骨は入っていません。 -
これが円形闘技場で、ローマのコロッセオを小さくしたような感じです。
建設は紀元後1世紀頃といわれ、大きさは140m×119mで、シチリアで最も大きい円形闘技場です。 -
円形闘技場の上の部分は崩れていますが、剣闘士たちの登場口となった入り口も見られます。
剣闘士もランクが有り、低ランクの剣闘士たちは武器を持たずに獣と戦ったようです。 -
ここはお墓だったところかな。
ネオポリス考古学公園を一通り観光した後、バスでオルティージャ島の入り口にある駐車場に向かいます。 -
オルティージャ島入り口の駐車場から徒歩で島に向かいます。
この通りの正面の橋を渡ったところがオルティージャ島です。 -
ここがオルティージャ島の入り口です。
オルティージャ島は二つの橋でつながっていて、私たちは手前側の橋を渡って行きます。 -
橋のたもとには大きな錨ががあります。
何かのモニュメントかな? -
これがオルティージャ島に渡る橋です。
車道と分かれているので安心して渡れます。
橋の長さは100m足らずの小さな橋です。 -
橋の中央にはシラクーサ出身の科学者のアルキメデスの像があります。
そういえばアルキメデスの原理って昔習ったな~。 -
橋の両側には漁船が停泊していて潮の香りと魚の生臭いにおいがします。
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この正面の建物は市庁舎だったかな?
この変になると暑さで記憶が曖昧です。 -
島の中に入るとこのような水郷のような川があります。
よく見ると水がほとんどなく、遺跡の石が沢山転がっています。
何かの遺跡跡なのかな? -
先ほどの橋を渡って少しすると、パンカーリ広場に面してこのような古代遺跡が現れます。
ここはアポロ神殿で、シチリアに存在するドリス式神殿の中でも最古のものと言われています。 -
この遺跡はビザンチン教会やノルマン人の聖堂に改築され、現在でもその痕跡が残っています。
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ここから見ると神殿跡のような感じです。
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これらの柱は2500年以上前のものです。
それにしてもよく残ったものです。 -
さらに進んでアルキメデ広場に向かいます。
その途中のこれら建物も結構古く、歴史を感じさせます。
日中は暑く、住民たちは家の中にいるせいか、あまり人を見かけませんでした。 -
ここがアルキメデ広場です。
シラクーサ出身の科学者アルキメデスの名をとった広場で、中央には女神アルテミスや妖精アレトゥーザの群像が並んだ美しい噴水があります。 -
この建物も歴史を感じる立派な門です。
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正面から見るとこんな感じ。
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たぶん由緒ある建物だと思います。
現地ガイドさんの説明もわすれてしまいました。 -
しばらくするとドゥオーモ広場に出てきます。
ここはオルティージャ島のちょうど中央部に当たります。 -
そのドゥオーモ広場には有名なドゥオーモ(大聖堂)があります。
ものすごく立派な建物です。 -
イチオシ
紀元前5世紀に建設され、元々はギリシャ神殿だったので外観はとても豪華です。
その後7世紀に教会となり、その後たびたび手を加えられた建物です。
当時の列柱は今も左外壁や内部で見ることができます。 -
正面部分のデザイン(ファサード)は見事なバロック様式です。
正面には聖マリア像が掲げられ、右手にはこの町の守護聖女である聖ルチア像が見られます。 -
内部は、より一層ギリシャ神殿が改装された様子がはっきりと見られます。
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柱は丸ではなく削り出したままの四角の石でできています。
先ほど行った天国の石切場から切り出した石材を使っているのかな? -
中は人も少なくひっそりしています。
ちなみに入場料は2ユーロです。 -
中央の祭壇もとても豪華です。
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先ほどの美しい中央の祭壇以外にも、いくつかの祭壇や彫刻が残されており、過去何千年にも渡って重要な建築物であったことが分かります。
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この教会にはステンドグラスもありました。
シチリアの他の教会ではあまり見かけませんでした。 -
このバロック様式のドゥオーモ広場には、このドゥオーモ以外に市庁舎や大司教館など重要な建築物もあり、映画の撮影なども行われているそうです。
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それにしてもとても豪華な建物です。
シラクーサに来たならこのドゥオーモは必見です。 -
ドゥオーモ広場から海側に向かうとアレトゥーザの泉に出てきます。
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このアレトゥーザの泉は、ギリシャ神話のアレトゥーサにまつわる泉で、女神アルテミスが妖精のアレトゥーザをこの泉に変えたという伝説があります。
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泉の中にはパピルス草が生えていて、海のそばにあるにもかかわらず真水がわき出しているので、鯉などの淡水魚が泳いでいました。
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またここからは今回行きませんでしたが、マニアーチェ城が見えます。
このマニアーチェ城は、オルティージャ島の先端に位置する軍隊の持ち物であった城塞で、一般人は立ち入り禁止になっていましたが、今では午前中のみ見学できるそうです。 -
イチオシ
ここからは海沿いの道を歩いてバスの停まっている駐車場を目指します。
ここのカフェもとても素敵で、ここで優雅にコーヒーでも飲んでゆっくりしたいものです。
それにしても絵になる景色です。 -
ここにはアフリカ産のガジュマルの木もありました。
何せアフリカは海を隔てた正面にあるので交流も盛んだったのだと思います。 -
港には豪華なクルーザが停泊しています。
世界にはものすごいお金持ちが沢山いるようです。
その人たちとお友達になりたいものです。
(私のような庶民とは住む世界が違うかな・・) -
城壁のような壁もあります。
ここシラクーサは2005年に世界遺産に認定され、ギリシャ・ローマ時代の遺跡が沢山あることで有名で、世界中から多くの観光客が訪れています。
ただシチリア島全体の話しですが、まだ中国・韓国からの観光客がそれほどいないので比較的静かに観光できました。
ただイタリア本島には多くのそれら観光客がいます。 -
この日はあまりにも暑いのでこのお店でザクロジュースをいただきます。
ザクロジュースは、この写真のようにザクロをその場で搾っていただけます。
そのためとても新鮮で、果汁100%ジュースです。 -
これが絞りたてのザクロジュースです。
100%ジュースですので、飲んでみるとザクロの甘酸っぱさが口の中に広がり、美味しかったです。 -
一口ジュースを飲んだ後、いただいた氷を入れるとちょっと薄くなるせいか、とてもまろやかな味になります。
値段は3ユーロ程度だったと思います。 -
その後、旧市街のオルティージャ島をつなぐこの橋を渡って、バスの駐車場に戻ります。
今回はシラクーサの新市街と旧市街を約3時間かけて観光しました。
オプショナルツアーでシラクーサの観光に参加しましたが、見所満載の観光地でした。 -
ここはシラクーサの駅の操車場です。
言葉の問題がなければ、電車でゆっくりとシチリア島を巡ってみたいものです。
ただ英語もろくにしゃべれないので無理かな・・・。 -
シラクーサから約2時間かけてタオルミーナに到着。
19時過ぎですが日差しも弱くなったのでイソラ・ベッラの海水浴客もだいぶ減っています。
潮がだいぶ満ちてきているので、イソラ・ベッラには泳がないと渡れないようです。
この後タオルミーナで夕食をとり、やすみました。
(ホテルに戻ってからの夕食や夜のタオルミーナの散策は、前の旅行記Ⅳに紹介しています。)
明日はアルベロベッロまでの大移動。
アルベロベッロのおとぎの国のようなトゥルッリが楽しみです。
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