2017/09/04 - 2017/10/20
17位(同エリア43件中)
menhir(メンヒル)さん
- menhir(メンヒル)さんTOP
- 旅行記178冊
- クチコミ52件
- Q&A回答26件
- 224,445アクセス
- フォロワー22人
二日目は、ロワール地方を南側に進みます。今日から本格的な石巡りが始まります。まさに「巡業」の開始です。
PR
-
今日の工程はこんな感じ。シノンから一旦北西に登り、そこから南へ下って行きます。今日から宿無しの生活(いわゆる車中泊)が続く旅が始まります。行ける場所まで進んで、眠くなったら近くの駐車場で寝る、そんな旅の始まりです。
-
やっと明るくなって来ました。サマータイムの関係で、こちらの夜明けは遅いです。
そんな中で出会ったスタンディングストーンです。街道沿いの脇に有りました。この付近は昨年度も来ているのですが、下調べもしなかったため、この石は全く気が付きませんでした。 -
その先にあるドルメン
Dolme de la BAJOULIERE
フランスのドルメンは全体的に巨大。特に側面の石は数が多く、その関係で広く巨大な石遺跡を作り上げています。 -
テニスコート半面は有にあるキャップストーン。驚くべきことに、作られた当初は一枚石だったようです。これだけの巨大な石を、どこから切り出し、どの用に運び、石の天井になるように設置したのか?また、なぜそこまでして、この建造物を作る必要が有ったのか?不思議なことが沢山有ります。
-
続いては、少し南下した所にあるドルメンです
Pierre Couverte Corbeau
ドルメンを構成するキャップストーンが何列もある回廊(Allée couverte)として分類されています -
巨大で立派なドルメンです。アイルランドやイングランドではこのような大きな部類の遺跡は見たことが有りません。
石の後ろにあるどんぐりの木は10年暮らすの立派な木ですが、その前の石は5千年前のものになります。 -
天井の石も広くて大きいです。
今回の旅では、登れる石はすべて登って大きさを実感します。また潜り込む事が出来る石は、這いずってでも潜り込みます。おかげで楽しい発見が数多く有りました。 -
ソミュール(Saumur)へ一旦戻りながら3つのドルメンを見て行きます。
最初はル・ムソー(Le Mousseau)にあるドルメンです
La Pierre Couverte de Mousseau -
立派などんぐりの木の下に、これまた立派なドルメンが鎮座しています。
-
キャップストーンも大きくて驚きでした。
-
その次はソミュール市街地の住宅街にあるドルメンです。
Le Grand Dolmen de Bagneux -
普段はカフェとして営業しているようですが、訪問日はお休み?
壁越しから彼らをかざして撮影です。 -
そのすぐ近くのディストレ(Distre)にあるドルメンです。
La Vacherie dolmen -
これまた立派で、良い形が残っていました。
-
この地も2016年に通っているはずなのですが、マイマップにマッピングさえしなかった、つまり見落としていた石です。
広い荒れ地の真ん中に、ドルメンが2基あります。
Pierre Levée de St Léger-de-Montbrun -
こちらはキャップストーンが残っているドルメン。小さいながらもしっかり存在感を示しています。
-
一方こちらはキャップストーンがないドルメン。既にキャップストーンは破損し、存在のかけらすら残っていません。
-
次々見て行きます。さらに車でD37を南下します。すると沢山の遺跡が集まった場所に到着です。モンパライス(Monpalais)の遺跡群です。この小さなエリアに5つの遺跡が集まっています。
-
まずは小さなドルメン。普通の人には只の岩でしょうけど、我々にとっては古代人の立派な遺跡です
(位置情報はこの辺から削除しています。すみません) -
続いてのドルメンは、当初の形状が残っているドルメンです。
-
正面から見ると美しい形状が良く分かります。
周囲が小石で囲まれているのは現代のアレンジですね -
少し離れた場所に、小さなドルメンがあります
-
比較的原形をとどめているようです
-
4つ目のドルメンです
-
いずれのドルメンも、とても小さく、原型なのか否かは定かではありません
-
最後は、このエリアに有る巨大なドルメン。他のドルメンに比べて巨大さの規模が異なります。
-
人間が立ったまま入ることのできるサイズです。
-
一旦ドルメンの密集するエリアを離れて、東側へ車を進めます。
オワロン(Oiron)のすぐ近くにあるこのドルメンは、ボランティアの手で支えとなる部材が添えられていました。 -
側面にある石ではキャップストーンを支えることができないようです。大変な努力です。
-
そのすぐ近くにあるドルメン。横を構成する石が既に倒れており、キャップストーンが斜めになっています。
-
全てが残っていたら、さぞ立派なドルメンだったことでしょう
-
更に南下した場所にあるドルメン。恐竜が叫んでいるような、独特の形状です。こういうドルメンは何時間でも眺めていられます。
-
キャップストーンも美しいです。想像するに、横を支える石の真ん中部分が何らかの原因でさがってしまい、長い年月を掛けてキャップストーン自体が割れたのでは?
-
天井部から見ると、キャップストーンがもともと一枚岩だったことが分かります。
-
見る角度で、様々な表情を見せる不思議なドルメンです。
-
すぐ隣にある、実に微妙なバランスをとっているドルメン。崩れたままの姿で保っています
-
キャップストーンが横の石から外れています。完全に崩れていることが分かります。
-
ポアティエ(Poitiers)に向かって南下した途中にあるドルメン。今日見るドルメンは、皆微妙なバランスを保っています。
-
日本だと、崩壊危険物として柵で囲んで立ち入り禁止にするのが当たり前ですが、フランスでは自由に触れることができます
-
西側にもこれまた微妙なドルメンが存在します。
-
今日訪ねたドルメンの中で一番大きなキャップストーンでした。
-
見上げるとキャップストーンの大きさに驚きます。支えている石もがんばってますね。
-
さらに東へ進んだところにあるドルメン。これまた独特な形ですね。
-
キャップストーンが丁度割れてしまったことが良く分かります。
-
更に東に進んだところにあるドルメン。のんびりした住宅街の一角に鎮座しています。地元の人も無視するような石をしげしげと見つめる東洋人に、地域のお年寄りが驚いていました。
-
目の前の通りの名前は「ドルメン道路」。大抵のドルメンは地域のシンボルとなり、面する通りの名前になっています。
-
本日の一番東側に位置するドルメンです。途中の町にも見るべきドルメンがあったのですが、渋滞時間に重なっていたため、先にこちらの石を訪問することにしました。
-
ドルメンというより、崩壊した何か、が近いです。既にドルメンの原型すら残っていません。地元でも、こういうものがだんだん記憶から薄れて行き、最後は「邪魔なもの」として処理されてしまうのだろうな?
-
さて、一方こちらのドルメンは、、、、、、田舎の民家の入り口にドルメンを示す小さな看板が掲げられています。示す場所は、家の裏の林の中です。この家に飼われている犬が吼えて困りましたが、何とか歩を進めて現れたものは、、、、、
-
そんな林の中に、ドルメンの地図帳にも掲載が無いような小さなドルメンがあります。
-
訪ねる人も全くいないのか、荒れ放題です。時間が有れば手入れをしてあげたいですね。
-
東側の石を片付けたので、このエリアの中心都市ポアティエ(Poitiers)を目指します。街の中心部の住宅街に「ドルメン通り」があり、ここに目的のドルメンがあります。
-
反対側から見ると、キャップストーンが折れていることが分かります。
-
厚みのあるキャップストーンに驚きです。5000年前からこの地に存在し、誰とも無くドルメンをシンボルにしてきました。今ではだれも触れることの無い石ですが、ある時は子供たちの遊び場として、またある時は住民の集合場所として、このドルメンは存在してきました。
-
ポアティエからN10を南下し、幾つかのドルメンを巡ります。田舎道を走ること10キロ、左手に見えてきたのは、小さいながらも存在感のあるドルメンです。周囲の石垣もしっかり残っているので、分類的にはコートトンブ(Court tomb)に分類されるのでしょうか?ドルメンとその周辺が見事な調和をなしています。
-
このドルメンは、上に乗るキャップストーンも横を形成するサイドの石も、全て大きな一枚岩を用いています。美しいです。
-
そろそろ本日の宿泊場所を見つける必要があります。このエリアの繁華街を目指しながら、最後の遺跡を幾つか巡ります。一旦N10を目指して進み、サント・ソリーヌ(Saint-Soline)の近くにあるコートトンブを目指しました。フランスでは単純に墳丘墓(tumulus)として分類されます。
-
一旦崩壊した墳墓を丁寧に復元したようで、幾つかの横穴も、ほぼ限定を保っています。当然ですが、真っ暗な墳墓ですが中に入って見ます。最深部は天井を支える石が新たにあてがわれていましたが、それ以外は原型のままでした。
-
天井を覆い隠さないものも用意されていました。ここから見ると、墳墓の様子が良く分かりますね。
-
本日最後のドルメンです。幹線道路のN10を再度またぎ、シブレー(Civray)を目指す途中にあります。
-
このドルメンは見ての通り、キャップストーンがとてつもなく大きいのが特長です。普通であれば、長い年月を経て、天井石は割れてしまうことが多いのですが、このドルメンはほぼ原型を保っています。
-
反対側から眺めた様子。見る方向によって、様々な表情を見せます。
-
縦側から見た様子。天井石は長く厚いことが分かります。バランスは左側の石のみで取っており、右側の石は全く機能していない事が分かります。
-
予定の石をすべて見ることができました。さあ、宿泊場所を探しましょう。
色々調べると、このエリアではリュフェック(Ruffec)が一番大きい町のようです。車で向かうと、街の中心部に丁度良い駐車場が有ったので、ここを本日の宿泊場所にします。 -
町の中を少し巡ってご飯を物色します。品の良さそうなレストランによって夕食を食べ、さらに町中を色々散歩しました。今日はこの旅行初の車中泊です。ゆっくり休みましょう。
本日の走行距離 428キロ 累計距離 896キロ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
17年フランス~スイス 石巡り
-
前の旅行記
2017年 フランス 石巡り 7 初日 パリからシノンまで
2017/09/04~
サントル・ロワール地方
-
次の旅行記
2017年 フランス 石巡り その9 3日目 ボルドーからティヴィエまで
2017/09/04~
アキテーヌ地方
-
2017年 フランス 石巡り 1 往復 空路編
2017/09/04~
パリ
-
2017年 フランス 石巡り 2 現地 レンタカー編
2017/09/04~
パリ
-
2017年 フランス 石巡り 3 フランス国内交通編
2017/09/04~
パリ
-
2017年 フランス 石巡り 4 スイス国内交通編
2017/09/04~
ジュネーブ
-
2017年 フランス 石巡り 5 実録 フランススピード違反切符の支払い
2017/09/04~
パリ
-
2017年 フランス 石巡り 6 利用ホテル紹介
2017/09/04~
リモージュ
-
2017年 フランス 石巡り 7 初日 パリからシノンまで
2017/09/04~
サントル・ロワール地方
-
2017年 フランス 石巡り 8 2日目 シノンからリュフェックまで
2017/09/04~
ポアトゥーシャラント地方
-
2017年 フランス 石巡り その9 3日目 ボルドーからティヴィエまで
2017/09/04~
アキテーヌ地方
-
2017年 フランス 石巡り その10 4日目 ティヴィエからリモージュを目指す
2017/09/04~
リムーザン地方
-
2017年 フランス 石巡り その11 5日目 リモージュからカオールを目指す
2017/09/04~
ミディピレネー地方
-
2017年 フランス 石巡り その12 6日目 リモージュからカオールを目指す
2017/09/04~
ミディピレネー地方
-
2017年 フランス 石巡り その13 7日目 カオールからカルカッソンヌを目指す
2017/09/04~
カオール
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
フランス の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 17年フランス~スイス 石巡り
0
65