2018GWバルト３国　その２～リトアニア・カウナス

2018/04/30 - 2018/05/01

２０１８年のゴールデンウィークはバルト３国へ。

その２は、リトアニアのカウナス。かつて杉原千畝さんがたくさんのビザを発行した場所です。

・カウナス郊外に建つ杉原記念館
・カウナス旧市街
　・ヴィタウタス大公教会
　・ペルナークスの家
　・市庁舎広場とドイツ商人の家
　・カウナス大聖堂
　・カウナス城
　・メトロポリスホテルとヴィエニベス広場
　
表紙写真は、夕暮れの市庁舎広場。

エリア カウナス(リトアニア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.0

• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: ユーラシア旅行社

杉原記念館です。かつて日本領事館があった場所。

杉原記念館 博物館・美術館・ギャラリー

門標には、「希望の門、命のヴィザ」と記されています。

プレートも。

中に入ると、杉原領事のビザへのサインを大きく引き伸ばしたパネル。

1920年から1940年、カウナスは臨時首都で、日本領事館は1939年～1940年の10ヶ月だけ、ここカウナスに置かれていたそうです。

最初に15分のビデオを鑑賞。杉原領事の偉業を学びます。
杉原領事が救った6000人ものユダヤ人がたどった道筋や、手紙などが展示されています。

杉原領事の執務室。執務机が再現されています。

机の上には、救われたユダヤ人の名簿と、署名したビザのコピー。

この記念館は入館者や世界中の人からの寄付によって成り立っているそう。

収入のひとつになっているのがお土産の販売。

ピンバッジのほか、チョコレートやオーガニックのはちみつなどが売られています。
販売に携わっているのは、日本語を学んでいる学生たち。

私もチョコレートを買いました。なんと日本円も使えます（お釣りも日本円でした）。

カウナスの中心部に向かう途中、ソ連時代の遺構が。

途中まで建築されて放棄されたホテル。

こちらはいかにも、ソ連時代の様式の住宅ですね。

黒に黄色のM文字だけのマクドナルド。

旧市街の南端でバスを下り、徒歩で観光です。

まずは、ネムナス川沿いに建つヴィタウタス大公教会。15世紀前半に建てられたゴシック様式の教会です。

ヴィタウタス大公教会 寺院・教会

川の対岸には、”Kartu Kauna”の文字。「一緒に、カウナス」というような意味です。

教会の壁には、昔の洪水の際の最高水位が記されています。なんと2.9メートル。

ボコボコした石の石畳。旧市街歩きには、歩きやすい靴が必須です。

こちらも15世紀に建てられたペルクーナスの家。

みんなが写真を撮っているのは…

ペルクーナスの家 建造物

歩道に記されたホタテのマーク。そう、サンチャゴ・デ・コンポステラへの道を示す表示です。

こんな、ヨーロッパの北端近くからも、スペインへ巡礼として赴いていたのですね。

市庁舎広場。白鳥というニックネームがついているそうです。

ここにもシェアバイクが。使い方が図示されています。

石畳は走りにくいけど、ほぼ平地なので自転車は便利そうです。

市庁舎広場に面しては、かつてのドイツ商人の家が並びます。
カウナスは15世紀にハンザ同盟の代表部が置かれたところ。

バルト3国というと、ロシアや北欧のイメージが強かったですが、実際にはドイツの影響を多く受けているようです。

市庁舎広場の角からは大聖堂も見えます。

聖ペテロ＆パウロ大聖堂の横手。

リトアニアの司教座聖堂となっているそうです。

聖ペテロ ＆ パウロ (ペトロ イル ポヴィロ)大聖堂 寺院・教会

内部もきれいですね。

リトアニア国内では2番めに大きいオルガンだそう。

複雑な装飾が施された祭壇。

ここにも教皇ヨハネ・パウロ二世の絵。
その下には、教皇の血を入れた聖遺物まで！

チャペル内の祭壇も見事です。

こちらは信者のための祈りの場所。

かつての祭壇画でしょうか。チャペルの入口部分から撮影。

大聖堂の扉。

今日もいいお天気。太陽がまばゆいです。

修道院学校の中庭にたつ十字架。

リトアニアというと十字架がひとつの特徴的なモチーフのようです。

カウナス城。ドイツ騎士団の侵略を防ぐために作られた城だそう。

リトアニアの国旗がひるがえっています。

カウナス城 城・宮殿

現在は修復された1つの塔だけが残っています。

その近くにある、打ち捨てられた建物は、ソ連時代にユダヤ人コミュニティが合った場所だそう。その後収容所や病院として使われ、今は空き家。

こうした建物はいずれ取り壊されるのでしょうね。

左はリトアニアの伝統楽器、カンクレスを弾く人の像だそうですが、はっきりとわかりませんね。

右奥の建物には大きな絵が。

これもソ連時代の靴工場の跡。

今は創業していないため、描かれた男性は裸足なんだそう。

新市街には歩行者天国や自転車道も整備されています。ライスヴェス通り。

ここに限らず、バルト3国では自転車道が充実していました。

メトロポリスホテル。

Hotel Metropolis ホテル

杉原領事がリトアニアを離れる前に滞在し、ここでもたくさんのビザを発行しました。最後は鉄道駅から列車に乗り込み、列車が発車するまでサインし続けたとのことです。

ヴィエニベス広場。正面はヴィタウタス大公戦争博物館。モダニズム建築の一つです。

ヴィエニーベス広場 広場・公園

広場、向かって右手には自由記念碑。その奥はソ連時代の建物だったそうですが、取り壊しがはじまっていました。

向かって左手には、「リトアニアの独立のために犠牲になった英雄たちの記念碑」が建っています。

今も火が燃やされ続けています。

裏手には十字架。

リトアニアの言語が禁止されていた時代を表す銅像もありました。

なぜか木にたくさんの靴。

カウナスのトロリーバスは薄緑色です。

まだ明るいですが夕食。

旧市街のドイツ商人の家が並ぶところにある、FORTO DVARASです。

赤紫色のスープ。ビーツですね。ディルもたっぷり。

メインはリトアニアの水餃子、クドゥナイ。サワークリームをつけて食べます。
これはロシアのペリメニとそっくりですね。

デザートのアイスクリームを食べて…

外に出ると、ちょうど日没。

市庁舎広場が茜色に染まっていました。

ペルクーナスの家の中庭に建つオブジェ。
ハート型の穴がいっぱいあいています。

カウナス観光もおしまい。明日は朝が早いです。