2018/03/17 - 2018/03/24
1515位(同エリア5466件中)
ひよどりさん
2018年3月17~24日、青春18切符2枚を夫婦2人で使って、東京から岐阜県多治見に2泊、兵庫県姫路に3泊、愛知県名古屋に2泊、計7泊8日の旅をしてきました。
今回の旅行記は、7日目、「ノリタケの森」訪問時の記録です。
本文中、ノリタケに関わる記載は、園内解説板・ウエルカムセンター掲示パネルに拠るものです。
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案内板
名古屋駅から徒歩15分程の距離、外堀通り、輪ノ内町交差点の北西の角、ノリタケ本社の隣にあります。
入るとすぐに、右手に「ノリタケの森 ギャラリー」、陶芸等アートの展示・発信スペースです。
その先に、旧工場の煉瓦建物と、それを利用したショップ。
更に進むと、ノリタケの歴史と現在を紹介する「ウエルカムセンター」。
その隣の「クラフトセンター」では、ノリタケ製品の製造工程を知り、絵付けの体験もできます。同じ建物内に、「ノリタケミュージアム」もあり、オールドノリタケを中心に逸品が展示されています。(この建物だけ有料です。)
広い工場跡地は、公園化され、煉瓦造の窯や煙突が、モニュメントととして保存され、近代日本の産業遺産に触れることができます。 -
赤レンガ棟へ
ノリタケの前身、日本陶器合名会社の建設中(1904年)と創業時(1909年)の工場の写真です。(ウエルカムセンター掲示パネル)
この当時の建物で、唯一現存している「赤レンガ棟」に行きました。 -
赤レンガ棟 1
ノリタケの創立者、森村市左衛門ら6人の宣誓文が埋められているそうです。
市左衛門は、政府の支援も断り、独立自営を信念に、私利私欲を捨て、海外に流出する金(きん)を取り戻すため、商社森村組を立ち上げ、外貨獲得の為の輸出貿易を行いました。 -
赤レンガ棟 2
ウエルカムセンターの掲示パネルには、工場は8ヶ月で建設されたとありました。
日本初の近代製陶工場の幕開けです。 -
赤レンガ棟 3
公園側から撮影。 -
赤レンガ棟 4
左:ノリタケスクエア名古屋 -
赤レンガ棟 5
右:ノリタケスクエア名古屋
公園側から撮影。
2つの建物の間から1本の形の良い木と名古屋の市街が覗きます。 -
ノリタケスクエア名古屋 1
外観。 -
ノリタケスクエア名古屋 2
上質な食器や雑貨を、高額な物から、お手ごろ価格の物まで、豊富に取り揃えています。
クラフトセンターやウエルカムセンターを先に廻れば良かったと思います。
ノリタケチャイナに使われる技法、オールドノリタケの伝統等、仕入れたばかりの知識をもって、眺めたかったですね。
素敵~!で終わってしまいました。 -
ノリタケスクエア名古屋 3
カフェも併設。 -
ノリタケスクエア名古屋 4
最高級の食器を、至近距離で眺めました。 -
ノリタケスクエア名古屋 5
花銀彩百合シリーズ。 -
ノリタケスクエア名古屋 6
シャルルロワシリーズ。 -
ノリタケスクエア名古屋 7
花鳥譜シリーズ。 -
6本煙突モニュメントへ
1914年の工場の様子。(ウエルカムセンター掲示パネル)
ディナーセットの受注急増に伴い、窯が増設され、計28基の窯が稼働していました。
わかりにくいと思いますが、上段の写真には、多くの煙突から、黒い煤煙が立ち登っている様子が映っています。
窯と煙突のモニュメントを見に行きました。 -
6本煙突モニュメント 1
モニュメントととして残されているコンクリート造の煙突は、1933年に建てられたものです。当時は、45mの高さがあり、名古屋のランドマークでもありました。 -
6本煙突モニュメント 2
3月の煙突は、素肌を見ることができます。 -
6本煙突モニュメント 3
煙突の両脇が散歩道になっています。 -
6本煙突モニュメント 4
煙突と付属施設。
年間550万個のノリタケチャイナを製造していた窯です。 -
6本煙突モニュメント 5
この穴は何?
案内板には、陶磁器焼成用トンネル窯の煙突、その根元には、窯内の煙を煙突に送る煙道とあります。 -
6本煙突モニュメント 6
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6本煙突モニュメント 7
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6本煙突モニュメント 8
煙道?
トンネル窯の長さは?
煙突6本、窯も6基?
焚き口は?
建屋の規模は?
振り返って広場を見渡しても、想像がつきません。 -
窯壁 1 遠景
煙突広場。 -
窯壁 2 近景
瓦礫状の煉瓦。
初期の工場の基礎として使われていたものです。 -
窯壁 3
平成13年、創業100年を記念して「ノリタケの森 創造」に賛同寄付をされた方の名前が記されたプレートが並びます。 -
単独窯 1
広場の外れに、小規模な窯があります。
煙突も煉瓦積です。 -
単独窯 2
工場では、多くの窯が改良を加えながら築かれ、解体されました。
この小さな古い窯だけが、歴史を物語るモニュメントとなりました。
窯側面の写真です。
黄色の管、バルブ、窯下部の装置・・・用途が気になります。 -
単独窯 3
トンネル窯では、従来の部屋状の窯に製品を詰め→着火→焼成→冷却→製品を一つ一つ取り出す窯出しの作業工程を、製品を台車に積載し、トンネル状の窯内を通過することで完了させ、効率化をはかり、大量生産を実現させました。
凹んだ床の脇に残る金属は、台車が進むレールでしょうか? -
ウエルカムセンター 1
公園ゾーンから、屋内展示施設にやって来ました。 -
ウエルカムセンター 2
オールドノリタケで、お迎えしてもらいました。 -
ウエルカムセンター 3
ここで、ノリタケの歴史を知ることができました。
明治期に貿易商社森村組から日本陶器合名会社へ、そして、大正期には、東洋陶器、日本碍子とグループ会社を増やし、食器だけでは無く、セラミックの技術を生活や社会に提供するようになりました。
戦後は、創立者森村市左衛門の人材育成・教育研究機関への助成事業を継承し、森村学園を設立。
現在では、製陶技術の応用から、工業砥石、バイオ、電子と多角的な事業内容の企業となっています。
「ノリタケ」「TOTO」「日本ガイシ」「森村学園」が結びついていることを初めて知りました。 -
1・2Fクラフトセンター・3・4Fノリタケミュージアム
館内一部、撮影禁止です。
全館禁止と思っていたので、後日、映像を楽しむことができず残念です。
クラフトセンターでは、ノリタケチャイナの製造工程が見学できます。
ミュージアムのオールドノリタケやディナーセットの展示は、素晴らしいです。
また、時代を反映したフィギュア類の展示は、興味深いものがあり、ここでしか見られない貴重なコレクションだと思いました。
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日陶神社
木々が植えられた園庭の小径を抜けて出口に向かう途中、神社を見つけました。
ノリタケ初代社長邸の跡地に造営され、社運の隆盛と安全を祈願する場所であります。天照大神・熱田大神・迦具土神の三神が祀られています。
さあ、帰りましょう。
居心地の良い空間でした。
再訪したいですね。
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