2018/03/25 - 2018/03/25
147位(同エリア975件中)
kojikojiさん
- kojikojiさんTOP
- 旅行記1484冊
- クチコミ1138件
- Q&A回答73件
- 2,682,253アクセス
- フォロワー151人
アンコール遺跡へは16年前と6年前の2回訪問しています。1回目が1週間弱で2回目は10日程かけてガイドブックに掲載されているほとんどの遺跡を回りました。あまりの数に1週間を過ぎた辺りから妻はチャーターした車から降りなくなったほどです。シェムリアップにあるアンコール国立博物館にも行きましたが、おしゃれだけど展示されている内容があまり大したことが無かったです。いつかプノンペンの国立博物館へ行きたいとは思っていました。上野の国立博物館の東洋館にもなかなか良いものが多いのですが、やはりカンボジアの暑い空気の中で見たいものです。国立博物館は前日の夜に伝統舞踊の観劇で来ていましたが、昼と夜とでは雰囲気も違いました。絶対に写真撮影をしたいと思っていたので中に入ったミュージアムショップで1ドル払ってチケットを買いました。同じツアーではもう1人の方が買っていましたが、買わずに写真を撮っている方もいました。そんな人に限って隣国の観光客のマナーの悪さを口にしますがどうなんでしょう。館内ではセイハさんの詳しい解説をもとに見学を進めますが、クメールやチャンパの彫刻についてはかなり勉強しているつもりなので自分が良いと思う物を見て周りました。心に残ったのは地元の方がシヴァ神像に花輪を手向けていたことです。美術品でありながら信仰の対象でもあるのだなと感じました。約1時間の滞在でしたが満足のいく見学が出来ました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
PR
-
前の日の夜にも来ましたが伝統舞踊のショーは建物の右手に進み、博物館の入り口は左側の建物の中央になります。
-
建物も置かれた獅子の像も同じ色で塗られています。ちょっと沖縄のシーサーを思わせます。
-
最初にイヤフォンガイドが配られます。セイハさんはシェムリアップのガイドなのでプノンペンの観光案内は原則できません。なので「王宮」と「シルバー・パゴダ」と「国立博物館」にはプノンペンのガイドさんが別につきます。といっても日本語を話させる訳でもないのでアシスタントのような動きをするだけです。
-
かなり破壊されていますが非常に精緻な象の彫刻です。
-
後ろの植え込みと一体になって象の像全体を表しているようです。なかなか心憎いことをするものです。美術品としては価値があまりないのかセイハさんの説明はありませんでした。
-
こちらは説明のあったタビビトヤシ(旅人椰子)です。広い面がほぼ正確に南北を向くことから、旅人に方角を教えてくれることで名前が付けられたそうです。
-
「プノンペン国立博物館」は1913年に建てられ1920年に開館しています。6世紀から15世紀までの彫刻や漆器、青銅器や陶磁器や木彫などが展示されています。特にアンコール遺跡から発見された彫刻を中心に展示されていて、5,000点以上が展示されているそうです。展示物は年代順に並べられていて、クメール芸術や仏像の様式などが変わっていく様子がわかりやすくなっています。
-
まずは入り口右にあるミュージアムショップで1ドル支払いして撮影チケットを購入します。他のツアーメンバーの方はあまり興味ないのか、おひとり購入されているだけでした。
-
入り口正面にガルーダ像が鎮座しています。
コ・ケーのプラサット・トム寺院にあったものです。現在では破壊が進んでいますが、ナーガの欄干があり、背後にこのガルーダが天敵であるナーガを追う姿で表わされたそうです。 -
胸や腕の繊細な彫刻がコ・ケー様式の特徴だそうです。
-
「行者の頭部」
シェムリアップのアンコール・トムからの出土品です。10世紀のバンテアイ・スレイ様式だそうです。頭部の髷と長く伸びた耳たぶが印象に残ります。 -
「マイトレーヤ」
仏教の菩薩の名ですがサンスクリットのマイトレーヤの音写です。釈迦ののちを補う未来の仏とされ,伝説では南インドのバラモンの出身で兜率天(とそつてん)にのぼり(上生(じょうしょう))、釈迦滅後56億7000万年たってこの世にくだり(下生(げしょう))衆生を救うといわれます。 -
弥勒菩薩もカンボジアではこのような姿です。
-
石板には棍棒とほら貝、蓮華と輪宝が彫られているのでヴィシュヌを表しているのだろうと想像できます。キャプションには「雹と雷(いかずち)」とありましたが…。
-
「聖牛ナンディン」
ナンディンはシヴァの乗り物で神の化身とされます。ナンディンはプレア・コーというクメールの神話の聖牛にも関係し、インド以上に大切にされたそうです。 -
シヴァの乗り物であることを表すため額に第三の眼が彫られています。
-
「ドゥルガー」
女神ドゥルガーはクメールで最も印象深い神でカンボジアの広範囲で崇拝されたそうです。シヴァとヴィシュヌと関係があるドゥルガーだけが水牛の魔人マヒシャを刺し殺す力があります。 -
リアリズムとダイナミックな優雅さが特徴の7世紀の北サンポール・プレイ・クック様式の代表作だそうです。ロンドンの大英博物館にあるスリランカの「タラの像」を彷彿させる姿です。
-
「ガネーシャ」
前アンコール時代の7世紀のサンポール・プレイ・クック様式の石像です。
シヴァとパールヴァティーの息子です。伝説によるとシヴァがパールヴァティーの部屋に入ろうとするのを止めたことに怒り首を切り落として捨ててしまいます。嘆き悲しむパールヴァティーを宥めるために首を探しに出たシヴァは象の頭をくっつけてしまいます。 -
「スカンダ」
スカンダはヒンドゥー教の軍神で最高神シヴァの次男です。母はデーヴァセーナ(パールヴァティ)もしくはガンガー(パールヴァティの妹)で代理父がアグニ、代理母がスヴァーハーです。軍神インドラに替わって新たな神軍の最高指揮官となります。孔雀に乗り槍を持つ若い青少年の姿であらわされます。仏教にも伝わって韋駄天(異名クマーラからは鳩摩羅天)となります。 -
「ヴィシュヌ」
威厳と慈悲深さを備えたヴィシュヌ像です。四臂は一部壊れていますが、法螺貝と・チャクラと呼ばれる円盤や棍棒と蓮華を持っていたのでしょう。この像ではチャクラを持つ腕だけ補強のためのつなぎが残っています。プノン・ダからの出土では無いようですがプノン・ダ様式の繊細さが感じられます。サンポットと呼ばれる裙(腰巻)の折り返しがきれいです。 -
「ハリハラ」
6世紀プノン・ダ様式でアンコール・ボレイ出土のハリハラの像です。インド神話のシヴァとヴィシュヌの合体神で別名アイヤッパンです。右半身がシヴァで左半身がヴィシュヌを表し、ハリがヴィシュヌを意味し、ハラがシヴァを意味します。創造と破壊を同時に象徴しているのです。ハリハラを初めて知ったのは諸星大二郎の「孔子暗黒伝」という漫画です。「暗黒神話」と共に自分の人生にとって大切な本です。 -
神々とアスラたちが乳海を攪拌した時にアスラ達がアムリタを神々に飲まれる前に全て飲み干そうとします。その事に気づいたヴィシュヌはアスラ達を惑わすためにモーヒニーという美女の姿になって彼等を魅了します。その間に神々にアムリタを飲み干させます。その後シヴァに一目惚れされ、一夜を共にする事になります。そしてハリハラが生まれたとされます。
-
「ヴィシュヌ」
7世紀の前アンコール時代のサンポール・プレイ・クック様式の像です。足首から下と四臂が完全に失われています。 -
ただ顔の部分は完全な姿で残されています。
-
「ゴーヴァルダナ山を持ち上げるクリシュナ」
7世紀の前アンコール時代アンコール・ボレイ出土。ヴィシュヌの24の化身の1つであるクリシュナの若々しい姿です。クリシュナはゴーヴァルダナ山を持ち上げて、嵐の神インドラが罰として降らせた大雨から牛飼いを守っている場面です。 -
3重の螺髪は若い神の特徴で逞しい体つきや卵形の顔は、プノン・ダ様式の特徴で腰をくねらせた姿はインドのグプタ様式の影響があります。
-
「ブラフマー」
ブラフマーはヴィシュヌとシヴァと三神一体(トリムルティ)をなしますが、クメールの像でブラフマー単神の姿は稀だそうです。ヴィシュヌが宇宙を創造する際はヘソから蓮の花が伸びでブラフマーが生まれます。 -
ベトナムのダナンの博物館にはこのレリーフが収蔵されています。ブラフマーの四面は宇宙の四方を眺めています。
-
ヴィシュヌ神像の前にたたずむ少女。
-
「ヴィシュヌ」
このヴィシュヌは八臂で威厳のある宝冠は宇宙の支配者である転輪聖王(チャクラヴァルティン)の象徴です。初期アンコールの彫像の中でも傑作であるこの像は頭と腕と持ち物を支えるためのアーチが残されています。 -
持ち物の1部の炎と鹿革と杯は通常のヴィシュヌの物ではないので四方四維の守護神の力を表すものと思われます。
-
ヴィシュヌの脇侍には左にラーマ、右にバララーマを従えています。
-
「シヴァ」
非常に短い裙(腰巻)をまとい、ほっそりした姿で表わされています。右手にひょうたん型の細口びんを持っていることからリシ(聖者あるいは賢者)としてのシヴァの姿と思われます。初期クメールでは通常シヴァはリンガによって象徴されるので人間の姿で表わされるのは稀だそうです。 -
手足は形式化されていてプノン・ダ様式の洗練性は感じませんが、髪束を花弁のように重ねた髪髷冠(ジャタムクタ)によって威厳のある姿になっています。
-
「ムカリンガ」
初期クメール美術においてはシヴァは人間の姿では無くリンガという生殖を象徴する男根形で表わされます。リンガの一部にムカ(顔)があり、その多くは三神一体(トリムルティ)を象徴して三方に彫られています。四方を支配するブラフマーは下に四角形で象徴されます。 -
典型的なリンガとヨニです。ほとんど無傷の物を見るのは初めてです。リンガは男根を表し、ヨニは女性器を表し、繁栄や豊穣を意味します。
-
博物館の陳列品にお参りに来る方を見るのは初めてかもしれません。心に残る行為だったのでしばらく後ろで拝見させていただきました。
-
「ブラフマーの頭部」
-
「男性トルソ」
10世紀の初めにヤショヴァルマン一世が王都をハリハラーラヤからヤショドハラプラに遷都した頃、聖美術の傾向が高まり石造の姿も硬直したように見えます。プリーツは偏在化し完成度の高さを感じさせバケン様式を感じさせます。 -
お参りが済んだようなのでヴィシュヌ神像を拝見します。この像はジャヤヴァルマン2世が802年にプノン・クーレン山で転輪聖王(チャクラヴァルティン)であることを宣言した直後に彫られたものだそうです。4つの持ち物が完全に残されています。補強のための支柱が消えた初期の作品だそうです。
-
「ヴァージムカ」
ヴァージムカはサンスクリット語で馬の頭を意味するそうです。未来に現れるヴィシュヌの最後の化身である馬頭人身のカルキン、または聖典ヴィーダを魔神から取り戻した化身ハヤシラ(ハヤグリヴァ)を表しています。 -
信仰の対象だったのか人が触った跡なのかピカピカになっています。
-
「格闘する猿」
とても大きな像です。おそらくラーマヤーナ叙事詩の猿王のヴァリンとスグーリヴァが覇権を争う戦いをしている場面のようです。ヴァリンに王座を奪われたスグリーヴァはヴィシュヌの化身のラーマ王子の略奪されたシータ姫を探すことにより王子の助けを借りることに成功します。 -
戦いのさなかにヴァリンの背中にラーマが放った矢が突き刺さります。この像の大きさとダイナミックさは典型的な10世紀のコ・ケー様式です。
-
「ヴァルナ」
ヴァルナは古代インドの聖典「リグ・ヴェーダ」を起源とし、四方四維の守護神の一人で天空神でもあります。西方を守護する水神でブラフマーの乗り物であるハムザ(鵞鳥)に乗ります。 -
この像では4羽のハムザに支えられています。破損した右手には絹索を持っていたのでしょう。
-
「シヴァとウマー」
ジャヤバルマン5世が尊師ヤジュニャヴラハーハに建設させたバンテアイ・スレイ寺院は主祠堂のレリーフや彫刻の完成度から最も完璧なクメール寺院と言われますが、この像はその基壇に安置されていたそうです。ウマーの頭は1970年に盗まれたそうです。 -
「ペディメント」
バンテアイ・スレイ寺院のこのレリーフはクメール美術の中でも最高傑作と言われ理想です。寺院が1931年から36年にかけて修復された際にリンテル(まぐさ石)とペディメント(破風)は元に戻されましたがこの作品が飾ってあった楼門は修復不可能だったそうです。 -
マハーバーラタ叙事詩の一場面が描かれています。バララーマとヴィシュヌの化身のクリシュナが見守る中、パンドゥー家の五王子の次男ビーマがクル家の百王子の長子ドゥルヨーダナが奪った王国を奪還しようとしている場面です。
-
「ナラシンハ」
この像には見覚えがあります。バンテアイ・スレイ寺院の主祠堂の周りを取り囲んでいる像のひとつです。赤い砂岩の色が暑かった旅を思い出させます。
寺院はヤクシャと呼ばれる獰猛な鬼神や人間化した猿、鳥とこの獅子の4つの守護神に守られています。 -
みな同じスタイルで片膝をつき、右手には金剛杵を持っています。守護神の中でもこの獅子の顔は迫力があります。
バンテアイ・スレイ:https://4travel.jp/travelogue/10677586 -
「ガルーダ」
これも同じくバンテアイ・スレイに置かれてあったものです。実際の寺院では祠堂の近くまで行けないのでこんな距離で見ることは出来ません。ただ怪しい係員がひと気の無いところで中を見せてあげると言ってきました。ちょっと心が動いたけどその時は断りました。 -
顔だけ見ると迦楼羅のように思えます。実際ガルーダはインド神話のガルーダを前身とし、仏教の守護神でもあります。八部衆、後には二十八部衆の一員となります。京都の三十三間堂の像を思い出します。「かるら」はパーリ語に由来して迦楼羅王とも呼ばれます。食吐悲苦鳥(じきとひくちょう)と漢訳されます。
-
「バラモン教の石碑」
アンコール時代の物ですが、どこで出土したかは不明のようです。 -
一体全体全部で何体の人が彫り込んであるのか…。数える気にもなりません。
-
「バラマニズム」(シヴァ・ヴィシュヌ・ブラフマー)
11世紀のアンコール時代クーレン様式の石像です。三神一体またはトリムールティはブラフマーとヴィシュヌとシヴァは同一であり、これらの神は力関係の上では同等であり、単一の神聖な存在から顕現する機能を異にする3つの様相に過ぎないというヒンドゥー教の理論です。 -
トリムールティはコンセプトであるが、ブラフマーとヴィシュヌとシヴァの3神を融合した形で象徴的に偶像化されることがあります。ひとつの首から3つの頭が伸びるデザインや、ひとつの頭に3つの顔を持つというバリエーションが存在します。
-
「横たわるヴィシュヌ」
11世紀のアンコールの西メボンで鋳造されたブロンズ像の一部です。最低でも全身で6メートルはあったようです。東南アジアのブロンズ彫刻としては最大級だそうです。部分的に鋳造され、眉や眼や口ひげは貴金属で象眼が施されていたようです。 -
この姿はヴィシュヌが宇宙創造の眠りについている姿で、宇宙の海に漂う竜王アナンタの上に横たわった状態です。遠くを見つめる視線に壮大な世界観を感じます。
-
1296年にアンコールを訪れた中国人の周達観はこの像を仏陀と間違えたそうですが、ヘソから水が流れていたと記述を残しているそうです。この像は貯水池である西バライ中央の寺院から発見されたことから、聖像だけではなく水圧のメカニズムのも関係していたようです。
-
「ナーガの上の仏陀」
12世紀のアンコール様式の仏像です。信仰の対象だったのかピカピカになっています。ナーガの鱗や仏陀の表情や手の表情、ムクタの細かい細工など12世紀のちょうこくの完璧さを代表しています。 -
思わずディティールを見てしまいます。ナーガの鼻の孔や腹の裏の筋…。頭に被った冠帯を結び背の高い円錐形のムクタの精緻な彫刻に目が止まります。
-
同じようなナーガに坐する仏陀の像はいくつかありました。同じ12世紀のアンコール時代の物でもナーガの表情なども違いがあります。蛇というよりは人間味のある表情です。これも信仰の対象だったのか顔の部分に金箔を貼られた跡があります。
-
ようやくオリジナルに出逢えました。
「瞑想するジャヤヴァルマン七世」この王が瞑想する姿を写した石像は王国中に設置されたそうです。クメール王国を象徴するイメージで現在も崇敬され供物が捧げられるそうです。 -
不思議な魅力をたたえた姿です。
-
京都太秦の広隆寺の宝冠弥勒(弥勒菩薩半跏思惟像)を初めて見た中学生の頃を思い出します。夏休みの1カ月かけて京都のお寺を毎日訪ね歩いた中で広隆寺の弥勒菩薩の表情は忘れられません。
-
この像もオリジナルを観たかったものです。
「ヤーマ座像」
この博物館で一番有名な像です。アンコール・トム都城のライ王のテラスにこの像のコピーが置かれています。この像はハンセン氏病が治ったことを感謝して寺院を建立したジャラヴァルマン7世かその息子の像と言われています。 -
しかしこの伝説には根拠が無く、垂れ下がる髪と牙があることから夜魔天(閻魔大王)だと思われます。テラスが王を荼毘に付す場所でもあったので夜魔天との関連性は理にかないます。
-
実際のライ王のテラスに置かれた座像です。こうやって見比べてみるとクオリティの違いを感じてします。
-
「デヴァダの頭部」
アンコール時代のバイヨン様式の彫刻です。バイヨンの南大門の水壕を渡る橋の左右に置かれた仁王や力士の顔にとても良く似ています。 -
「隠者と踊り子の破風飾り」
13世紀のアンコール期のバイヨン様式です。下段で踊るアプサラの踊りがリズミカルです。その上の隠者は瞑想でもしているのでしょうか。禁欲的な姿との対比も面白いです。 -
ジャワ島のブランパナンの遺跡の石彫を思い出させます。
-
ようやく出会えました。
-
「ラクシュヴァラ」
シュムリアップのアンコール・トムの東門にあったものです。 -
アンコール・トムの東門は行くのがとても大変です。途中の道が無かったり倒木があったりしました。元々はこんなところにあったのですね。
-
「信者を救済する仏陀」
アンコール・トム コーク・チャック -
菩提樹の木の下で悟りを開いた仏陀と天を舞うアプサラたち。
-
「信者を救済する仏陀」
アンコール・トム プレサット・バイヨン -
中庭には古い大砲がありました。
-
「道光二十九年奉」
清時代の1849年に造られた大砲のようです。道光30年(1850年)に道光帝は崩御し、その直後に太平天国の乱が勃発していよいよ清は前途多難な時代を向かえます。 -
この部屋からは木彫が展示されています。
19世紀に造られた「ヤクシャ」の像です。前の晩に敷地内の伝統舞踊に出てきた姿そのままです。映画のナイト・ミュージアムみたいです。 -
「ハヌマーン」
18世紀から19世紀の木彫です。これも昨日ここから出てきたのでしょうか…。 -
「ガルーダ」
これは昨日休みだったようです。ハヌマーンと仲が悪いですからね。 -
「ペディメント」
切妻の建物の三角部分です。先ほど見学した王宮の建物もすばらしかったですが、これも精緻な彫刻が施されています。これも王宮の古い時代の物でした。 -
「ナーガの燈明立て」
これの小さいのがあったら欲しいところです。 -
エラワンとは天界で「プラ・イン」(インドラ神・帝釈天)に仕える男性の名前です。彼はインドラ神が外出する時に乗る巨大な象に化身する超能力も併せ持っていました。その巨大象の乗り物は天界の神々から「エラワン象」と呼ばれていました。その姿は三つの頭を持った蚊帳地で表わされます。
-
シソワット・モニヴォン王座像と対峙する若い修行僧です。王様と何を話し合っているのでしょう。
-
「第1次世界大戦記念碑のナーガ」
1925年に造られたものです。 -
シソワット・モニヴォン王は1927年に父王の死去に伴い、当時51歳のモニヴォンが新国王に即位しましたが、フランスの植民地体制下では王位も名目的なものであり、実権はフランス人総督が握っていました。1927年に父王の死去に伴い、51歳のモニヴォンが新国王に即位したが、フランスの植民地体制下では王位も名目的なものであり、実権はフランス人総督が握っていました。
-
これらの情勢を前にモニヴォン王は無力であり、また健康状態を損ねたため1941年末に滞在先のカンボジア南部カンポットで死去します。後継国王にはフランス総督の指名により、モニヴォン王の孫であるシハヌークが即位することになった。
-
モニヴォン王には多くの妻がおり、そのうちの1人に王宮舞踊団の踊り手だったルク・クン・メアクという女性がいました。1935年頃に彼女の幼いいとこが2人地方からプノンペンへ出てきて彼女のもとで暮らしていましたが、そのうちの1人が後のポル・ポトとなります。
-
オープンエアーの気持ち良い博物館でした。こういった遺跡の彫刻は冷房の効いた建物より自然の近い環境の方が個人的には好きです。
-
中庭に安置された「ヤーマ座像」
-
「シンハ」(獅子)
アンコール・トムの出土品です。 -
博物館の展示品でありながら信仰の対象でもあります。
-
「銅鼓」
銅鼓は中国南西部から東南アジア島嶼部まで幅広く出土する楽器、祭器でドンソン文化を特徴づける遺物です。青銅で作られた片面の太鼓で、主に雨乞いや祖先祭祀の際、精霊に働きかける目的で作られたとされます。最古のタイプの銅鼓は、紀元前5世紀頃に雲南地方で作られはじめたと考えられ、その後メコン川や紅河流域の交易ルートを通じて各地に伝播したほか、東南アジア島嶼部にまで幅広い広がりをみせます。 -
カンボジア博物館
その最初の石は1917年8月15日に築かれました。
インドシナ知事の
アルバートサラウト
カンボジアの王シソワース
在位下で1920年4月13日に発足した。
アンリ・ボドイン
感謝の証としてこの博物館
将来的には創業者の名前を担います。
アルバート・サラウト -
球体に刈り込まれた植栽に咲いた花は地球儀のようにも見えます。
-
2度のアンコールの旅の後で来たかったプノンペン国立博物館でした。最初の旅から16年で念願がかないました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2018 プノンペンの旅
-
前の旅行記
3泊4日格安ツアーでプノンペンを遊びつくす。(5)ようやくのプノンぺン市内観光で王宮とシルバー・パゴダを見学...
2018/03/25~
プノンペン
-
次の旅行記
3泊4日格安ツアーでプノンペンを遊びつくす。(7)ワット・プノンを参拝しセントラル・マーケットで銀器を買い空...
2018/03/25~
プノンペン
-
3泊4日格安ツアーでプノンペンを遊びつくす。(1)ボンケンコンで夜遊びしてエクリプス・スカイ・バーへ行き、ホ...
2018/03/23~
プノンペン
-
3泊4日格安ツアーでプノンペンを遊びつくす。(2)プノンペン北部の古都ウドンへ半日観光。
2018/03/24~
プノンペン
-
3泊4日格安ツアーでプノンペンを遊びつくす。(3)プノンペン街歩きの後はラッフルズ ホテル ル ロイヤルのエ...
2018/03/24~
プノンペン
-
3泊4日格安ツアーでプノンペンを遊びつくす。(4)国立博物館併設のプラエ・パカアで伝統舞踊を堪能し、クメール...
2018/03/24~
プノンペン
-
3泊4日格安ツアーでプノンペンを遊びつくす。(5)ようやくのプノンぺン市内観光で王宮とシルバー・パゴダを見学...
2018/03/25~
プノンペン
-
3泊4日格安ツアーでプノンペンを遊びつくす。(6)カンボジア国立博物館で念願のジャヤヴァルマン7世像のオリジ...
2018/03/25~
プノンペン
-
3泊4日格安ツアーでプノンペンを遊びつくす。(7)ワット・プノンを参拝しセントラル・マーケットで銀器を買い空...
2018/03/25~
プノンペン
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
プノンペン(カンボジア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
プノンペン(カンボジア) の人気ホテル
カンボジアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
カンボジア最安
150円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
旅行記グループ 2018 プノンペンの旅
0
100