春日若宮おん祭りと東大寺・ならまちマイナー街歩き(二日目・完)~おん祭りの二日目は、京都時代祭りの行列を彷彿とさせるお渡り式と若宮に芸能を奉納する御旅所祭。時間をたっぷり使うスローテンポの芸能は伝統を堅く守った証。古都奈良の悠久の歴史を感じます~
2017/12/17 - 2017/12/17
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昨夜の興奮がまだ冷めやらぬ中ですが、今日はおん祭りの昼の部のお渡り式を拝見します。
これは、お旅所祭で芸能を奉納する芸能者および祭礼に関わる一行が奈良公園周辺を練り歩く行事。奈良県庁前を出発し、登大路を西へ。その後、近鉄奈良駅前を経由して、JR奈良駅前から三条通を上り、春日大社参道にあるお旅所に入るというコースです。全体としては、京都の時代祭りみたいな
感じですが、猿楽や田楽など芸能を奉納する芸能者の一団がちょっと特徴的かもしれません。
第一番 日使(ひのつかい)
第二番 神子(みこ)
第三番 細男・相撲(せいのお・すもう)
第四番 猿楽(さるがく)
第五番 田楽(でんがく)
第六番 馬長児(ばちょうのちご)
第七番 競馬(けいば)
第八番 流鏑馬(やぶさめ)
第九番 将馬(いさせうま)
第十番 野太刀(のだち)他
第十一番 大和士(やまとざむらい)[3]
第十二番 大名行列(だいみょうぎょうれつ)
その後は、芸能を奉納する御旅所祭。今ではもうほとんど死滅してしまったスローテンポの演芸が延々続いて、今の感覚でいえば、かったるいんですが、それが天平の薫り。悠久の時の流れを感じるひとときです。
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早朝の散策は、春日大社の周辺から。春日大社の参道は、昨夜のおん祭りの跡がそのまま残っています。
昨夜はここですごいものを見てしまったんですよね。 -
仮殿のある御旅所です。太鼓はシートに覆われています。
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さらに進んで、奈良公園の見晴らしのいい場所。今日は、いい天気です。
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奈良公園は、芝生とか土の部分がほとんどですが、
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イチオシ
その端っこの方でカメラマンが何人か集まっていると思ったら、鹿を撮っているんですね。朝日に照らされる鹿。これも時々ポスターで見る奈良らしい光景です。
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春日大社の参道をさらに奥へ。
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鹿苑は、その途中。奈良はそもそも市街のどこにでも鹿はいるので、なんだろうという感じなんですが、ここは網に囲まれた中に鹿がいて、鹿の保護を行う施設のようです。「鹿苑」と書いた立派な石碑まで建っていて、天然記念物の鹿をしっかり守って行こうという強い意志を感じます。
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二之鳥居は、春日大社の参道の最後の鳥居。赤い鳥居で、この先にもう少し石段を上がると楼門、本殿です。結局、一之鳥居からはかなり離れているし、一之鳥居から二之鳥居の間が石灯籠は並んでいるところはありますがかなり殺風景。ここまで来てからこの鳥居があっても、あんまり道案内にはなっていないような気がします。
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春日大社の周辺には、小さな神社がいくつかありまして。
一言主神社は、春日神社の裏手の方。春日神社に近い場所なので春日神社の摂社かと思ったら、元々は興福寺境内にあったようです。名前の通り、一つだけ願いを叶えてくださるという神社。小さな神社ですが、「一つだけ願いを叶えてくださる」の看板でそれなりに目立っています。 -
水谷神社はエリアの一番奥。祇園精舎の守護神で医薬の神として尊崇されていたとありますが、いずれにしてもここまで来る観光客はあまりいないのではないかと思います。
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春日神社の楼門。ここから中に入ります。
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楼門を入ってすぐの左手にあるのが、砂ずりの藤。
花穂が地面の砂にすれるほど長いところから名前が砂ずり。樹齢800年という名木です。
藤棚が作ってありますが、ただ、意外に規模はそうでもないかなという感じ。やっぱり、花の時期に見ないと感動は薄いと思います。 -
春日神社の拝殿です。ここから先は有料エリアなのですが、せっかくなので入ってみましょう。500円を払って中へ。
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廻廊伝いに奥に進むと、
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イチオシ
春日大社の本社本殿。ポスターとか写真とかでよく見る建物なので、初めて見てもそのとおりといった感じで新鮮味は少ないかも。
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廻廊に囲まれた狭いエリアから眺めますが、全体にこじんまりした印象もあるように思います。
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本殿を少し過ぎて、これは藤浪之屋。
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万燈籠の再現をする場所で、入ると暗い室内に灯りの灯った万燈籠がずらりと下がっています。スペースは限られますが、鏡も使って広く見せる工夫もある。目立たないところにあるので、お見逃しないように!
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春日神社を出て。
若宮神社は、春日神社の摂社の一つ。春日神社からまた参道を奥の方に少し進んだ場所です。 -
奈良のおん祭りはこの神社の祭礼。お祭りの期間中で一部入れないようになっていましたが、本殿はちゃんと確認できました。
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神奈備山を背にしていて、パワースポットとしての人気も高くなっているようです。
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隣りにあるのが夫婦大國社。これも、春日神社の摂社で、日本で唯一夫婦の大国さまをお祀りするという神社。
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本殿の手前に池があって、若い女性がちらほら。ここに願いを書いた紙を浮かべ、その紙が水を含んで沈むのが早いと願いが早く適うというもの。恋愛のパワースポットとなっているようです。
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金龍神社は、春日大社から若宮神社、夫婦大國社の先をさらに進んだところですが、この神社は祠のような神社で二つの摂社よりはぐっと小さくなります。
名前からも想像できるように金運パワーの神社。周囲にはたくさんの旗が立って、勢いも感じます。 -
春日神社の神域から、今度はさらに新薬師寺の方に抜けてみます。
その途中の辺りが春日山原始林。春日山原始林というと大仰ですが、山道の両側から空を覆うようにそびえる大木の風景がちょっと続きます。ただ、地表部は木が密ではないので、それなりの気持ち良さがある。森に迷うようなこともないと思います。 -
山道を抜けて。
不空院は、木造不空羂索観音座像が寺宝。ダメモトで拝観を申し込んでみましたが、予約してないとダメということでした。 -
ただ、特別開帳の時期があるようで、そこで拝見するのが基本でしょう。山門前にその金色の座像の写真があって、二つの目の間にもう一つ縦に割れた目がある。ちょっとありがたそうな仏様です。
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南都鏡神社は、もう新薬師寺の隣り。なんと聖武天皇の御世の広嗣の乱で知られる藤原広嗣を祭神としています。
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建物が見どころで、春日大社の三の御殿を移したもの。しかし、そう思ってみても本殿は小さな造り。これがそんなに価値があるのかなあと思うような感じです。
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新薬師寺から百毫寺の方に少し行った市街地の中にある西勝寺。浄土真宗本願寺派の寺院で、見どころはいかめしい鼓楼門でしょう。通りに面して建っていて、かなり目立っています。
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一方で、境内は狭苦しい。市街地のお寺なので、いくら浄土真宗の寺でもこうなるのかなといったところです。
さて、おん祭りの方も気になってきました。そろそろ春日神社の方に戻りましょう。 -
これは、春日大社宝物殿。国宝殿とは名前が変わっています。春日神社の参道途中の駐車場の隣りです。
この日は奈良のおん祭りでもあり、良弁忌の日であるにもかかわらず、展示替え。あんまり連携がよくなくて、これは是非改善してもらいたいところ。春日神社の参道は何もないので、この施設はちょっとほっとするもの。ショップの方は開いていたので、少し見させてもらいました。 -
萬葉植物園まで帰ってきました。花の季節なら見応えがあるんでしょうが、この時期は見るからに何もなくてさっぱりといった感じ。やっぱり、季節によっては料金を下げてもいいんじゃないでしょうか。そんなことをつぶやいたら、いい時期でも上げてませんからの答え。ただ、逆に即答できるということは、やっぱりそういう声が多いのではないかと思います。
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萬葉植物園の入口に構えるのが春日荷茶屋。朝10時からやっています。
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イチオシ
おん祭りの期間中ということで、期間限定ののっぺをいただきました。大和野菜をごろんごろんと煮込んだのっぺ。全国にあるのっぺ汁はこれが発祥なのだとか。普段であれば、名物はお粥。店内の雰囲気もいいし、やっぱりお勧めです。
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イチオシ
仏教美術資料研究センターも参道沿い。朝日を浴びて、美しいです。
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御旅所では、少しづつ人が集まってきています。今日の行列の参加者ですね。
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こちらの一団は奈良装束?に身を固めて記念写真を撮ったり。祭りの始まる前のひとときです。
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仮殿の前では、
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例の太鼓の方もシートが外されて、美しい姿を現しています。
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イチオシ
ちなみに、これは?蹈太鼓(だだいこ)。
屋外の舞楽演奏に用いる太鼓で、左右一対。総高は6m58㎝です。
四角い台に載って、上部には日形・月形を飾る独特のデザイン。この太鼓だけでも一見の価値があるでしょう。 -
行列の方は県庁前がスタートなので、そっちの方に移動します。
ただ、その途中、柳茶屋の前を通ると、名物わらび餅と書いた看板がいい感じ。前々から行きたかったお店だし、行列の時間は気になるけど寄ってみましょうか。 -
中に入って、声をかけると
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上がってすぐの雰囲気の良い町家風の座敷に通されました。
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イチオシ
いただいたのは、ランチの松花堂弁当。
お弁当の前にわらびもちがまず出てきて、それは変わっています。しかし、そのわらびもちは、まだ暖かくて、きな粉と白く見えるほど砂糖も掛かって、ふわふわっと溶けてしまいそうな食感は確かに名物というだけのことはあります。 -
お皿の方も春日大社と鹿ですか。奈良の雰囲気が溢れる絵柄ですねえ。
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そして、お弁当も当然すばらしい。
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大和野菜をふんだんに使って、この値段と合わせれば、京都の瓢亭のランチより上のような気がします。
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思わぬ交通規制があって興福寺の北の辺りでうろうろ。
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出発前の行列の人たちがいったんここに集結していました。
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馬に乗った人たちもそれなりに多いし、
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想像していたより、内容がある行列のようですね。
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交通規制をくぐって、やっと県庁前にたどり着きました。
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先頭の方は見逃してしまったので、ここは第五番 田楽(でんがく)からです。
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京都の時代祭りと違って、観光客の多さはそれほどでもない。
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ちょっと出遅れましたが、沿道のまあまあいい場所を確保することができました。
第六番 馬長児(ばちょうのちご) -
衣装は奈良の祭りなので奈良期なんでしょうが、
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私には、平安期との違いは分かりません。
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前を歩くこの人たちの被り物は大き過ぎて厄介な代物。
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ここまで来ると日射しを避ける機能とかはもう関係なくて、まるで無用の進化を遂げた異様な生物みたいです。
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第七番 競馬(けいば)
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騎馬にしては軽装備。
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イチオシ
軽やかで身のこなしがしやすそうなのがいいですね。
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第八番 流鏑馬(やぶさめ)
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騎馬は意外に子供たち。
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こんな子供では走る馬から矢を射ることはできないでしょうが、
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いでたちはしっかりですね。
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第九番 将馬(いさせうま)
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戦国武将よろしくのいかめしい恰好。
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一群を率いる大将の風格です。
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第十番 野太刀(のだち)
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このバカでっかい刀はなんでしょうか。
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とても実戦的なものではありません。神事用の刀であることは明らかです。
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第十一番 大和士(やまとざむらい)
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大和の武士って、なんというかイメージはあまりよくないですね。
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奈良で興った戦国大名って、松永久秀や筒井順慶。織田信長との関係で滅んだり、生き延びたり。
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新しい時代を切り開こうといった高い志のようなものが感じられない。
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寺社勢力とか
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古くからの厄介な存在もあるし、それらのバランスの上で生きていくようなスタイルが染みついているような気もします。
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第十二番 大名行列(だいみょうぎょうれつ)
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これは江戸期に入りましたか。
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奈良で最も大きかったのは郡山藩ですが、それでも15万石ほど。あの柳沢家が最期で、明治を迎えることになりました。
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奈良の中心部は幕府の直轄地だったので、
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ここでも
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奈良の色が前面に
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出るようなことはありません。
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まあ、武家の歴史なんか奈良の歴史の中でいえば知れている。
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大名行列なんか
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奈良の文化を代表するものではないでしょう。
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県庁前の見物を終わって、そのまま三条通りに場所を移します。
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行列の先頭がやってきました。
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妙な神輿に乗った人物に続いて、
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大八車に
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御所車。
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稚児の行列が
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あれれ。
けっこうな人数ですね。 -
物詣行列
この風俗って、私にとっては「安寿と厨子王」の世界でしょうか。 -
貴族が荘園をあちこちで経営して、
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力を持っていた時代。
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律令国家の名のもとに
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私的な権限が拡大していった
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いわゆる荘園制度の時代でしょう。
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それでも五穀豊穣はすべての人の願い。
食べることがまず大事というのは当然です。 -
梅白枝(うめのずばえ)祝御幣(いわいのごへい)と書かれた御旗に続いて、
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十列児(とおつらのちご)
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十列児は、4人。
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頭の巻えい冠には櫻の造花。
御旅所では「東遊(あずまあそび)」を舞う役割です。 -
第一番 日使(ひのつかい)
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日使は、関白藤原忠通の使い。
黒の束帯に、冠には藤の造り花。 -
関白忠通公がこの祭りに向かう途中、俄かに病となり、お供の楽人にその日の使いをさせたことに始まります。
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第二番 巫女(みこ)
まずは、辰市神子(たついちのみこ)。 -
イチオシ
白の被衣(かずき)をいただき、風流傘を差しかけられながら騎馬で進みます。
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八嶋神子(やしまのみこ)。
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郷神子(ごうのみこ)
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ちなみに、春日大社では巫女を伝統的にミカンコと呼ぶのだそうです。
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奈良神子(ならのみこ)
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巫女さんといえば、普通だと何か脇役みたいなイメージですが、
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ここだと立派な主役。
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行列全体の中でも一番華やかな場面となっているように思います。
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イチオシ
風流傘を担いでいるのも若い女性。
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どこまでも華やかです。
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第三番 細男・相撲(せいのお・すもう)
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細男(せいのお)とは神楽の人長の舞の後に、召されて滑稽な舞いを演じる者のこと。
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滑稽という感じはしませんが、
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いずれにしても、芸能を奉納するための一団です。
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相撲
今の裸にふんどしの力士とはかなり違います。 -
第四番 猿楽(さるがく)
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第五番 田楽(でんがく)
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これは一見して、芸能集団ですね。
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第六番 馬長児(ばちょうのちご)
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馬に乗った小さな子供
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周囲にしっかり守られて進みます。
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第七番 競馬(けいば)
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紹介では、自衛隊の人だったかな。
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普段からそれなりの訓練をしていないと無理でしょう。
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商店街の方に場所を移して。
第十二番 大名行列(だいみょうぎょうれつ) -
鋏箱を持った奴さんが
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鋏箱を立ててのパーフォーマンス。
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毛槍を持った方は
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棒を投げ合ってキャッチする。出石のお城まつりでもやっていたやつですね。
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御旅所祭までには時間があるので、ちょっとその間を利用して。
前から気になっていた帯解寺を訪ねます。 -
こちらは、日本最古の安産祈願・子授け祈願所。美智子妃とか皇室の安産祈願をしたということでも有名です。
拝観を申し込んで、間近で見た本尊の地蔵様。まとっている衣が妊婦帯に似ているのが特徴なのですが、それよりもまずそのはちきれそうに充実した顔の膨らみ具合が圧巻。ドラゴンボールに出てくる魔人ブウみたいですね。内に秘めた力がその膨らみ具合に表れているようで素晴らしい。これこそが広く信仰を集める所以なのだと思います。いいものを見せてもらいました。 -
奈良駅にトンボ帰りで戻ってきて。
なら100年会館は、JR奈良駅の裏手。奈良駅から高架の歩道を歩いた先にある大きな建物です。敷地のスペースでは地元の人たちが何かイベントをやっていたり、施設の中でも子供たちが大勢いて、観光客にとっては少し縁遠いかもしれませんが、ここは地域の人たちが気軽に利用できるようです。 -
鹿野は、JR奈良駅側から三条通に入ってすぐの左手。バームクーヘンの専門店で、かわいらしい店構えなんですが、三条通はどの店もその存在を競っているので、かわいらしい分、見過ごしてしまうかも。
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いただいたのは、一番人気の鹿の角。形が鹿の角のような感じなんですね。砂糖のコーティングが甘さのアクセントになっていて、しっとり感もいいと思います。
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続いての蓮長寺は、近鉄奈良駅からもほど近い住宅地の中にある日蓮宗の寺。
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こちらは、本堂の建物が見どころ。
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外の縁を広くとって、その吹きさらしになった場所の天井に極彩色の派手な天井絵が書いてある。江戸時代の日蓮宗の寺の特徴的な意匠なんだそうです。
絵はかなり劣化していますが、鮮やかだった時代のことを想像するとかなりインパクトがあったように思います。 -
ここで、少し腹を満たしておきましょうか。
奈良の柿の葉寿司はどこが本場なんですかというと、吉野か五條。その地域には柿が多いんですということ。このゐざさ中谷本舗も、本店は吉野なんだそうです。 -
サバの柿の葉寿司をいただきましたが、どちらかというと薄味の優しい味わい。吉野の景色を思い浮かべながらいただくと、また味わいも深くなるような気がします。
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御旅所祭(おたびしょさい)
またしてもちょっと出遅れましたか。もう人が溢れていて、なかなかしんどいですね。
ちなみに、御旅所祭は、日没後、お仮殿前の芝舞台で奉納される舞。
若宮に芸能を奉納するおん祭の中心となる神事とされています。
演じられるのは、社伝神楽や東遊、田楽や細男(せいのお)、三方楽所南都方の伝統を受け継ぐ南都楽所による舞楽、和舞などなど。
芝舞台の前には3mを越える蹈太鼓(だだいこ)が一対置かれ、おん祭のシンボル的存在となっています。
御旅所祭で奉納される芸能は以下の順。
神楽(かぐら)
東遊(あずまあそび)
田楽(でんがく)
細男(せいのお)
神楽式(かぐらしき)
和舞(やまとまい)
舞楽(ぶがく)
と続きます。 -
田楽が終わったところですね。遠くてあんまりよく見えませんでした。
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たぶん、これは細男(せいのお)
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鼓を手に持って舞いますが、超スロー。
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舞というか。体をゆっくりと動かしているだけといっても過言ではない。
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しかし、その動きこそが太古のリズムなんですよね。それが面白くないとしてアレンジしてしまっては伝統も何もあったものではありません。
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演目は変わっても、
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イチオシ
そのスローペースは同じ。
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見物人には若い人もけっこういましたが、退屈だったんではないでしょうか。
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というか、私もそれなりに辛抱した感はあり。
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だんだん日が暮れて、
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すっかり暗くなってしまいましたが、
まったく独特の時間の流れです。
後になってからネットで芸能を間近で撮っている写真を見ましたが、それならかなり違っていたでしょう。活き活きとした所作は遠くからではほとんど分かりませんでしたね。半分想像しながら楽しむしかないようです。 -
三条通を近鉄奈良駅の方に帰ります。お土産物屋さんなんかももうとっくに店を閉めていて、奈良の夜は一気に寂しくなっています。
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最後、晩飯を食べて東京に帰ります。
晩飯はトラットリア・ピアノ。三条通から東向商店街の入る入口にあるピザ屋さんなんですが、大和野菜がたっぷり食べられると聞いて訪ねました。 -
ということで、注文したのは大和野菜のピザ。ミニトマトからごぼうにキノコ類などなど。ミニトマトは酸味がしっかりしているし、ごぼうのシャキシャキ感も半端ではない。味わいが深い大和野菜というのはこんなものかと感心しながらいただきました。チーズのうまみもなかなかだし、名店だと思います。
さて、以上で今回の旅は終了。想像をはるかに超える体験をしてしまいましたが、実のその余韻も冷めやらぬ中、奈良から京都に向かう近鉄線が雨のため普通になってしまいました。JRに乗り換えて何とか最終の新幹線には間に合ったのですが、青くなっていたのは私を含めて限られた人たち。奈良を代表する祭りのおん祭りですら、京都から見物にやってきている人がいかに少ないかがよく分かりました。地元の人いわく、「京都の人は奈良なんか来ませんから。」うーん、奈良の魅力は京都の人にもまだまだ理解されていないのが現状のようですね。
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