2017/11/18 - 2017/11/19
10位(同エリア461件中)
ウェンディさん
- ウェンディさんTOP
- 旅行記377冊
- クチコミ2248件
- Q&A回答132件
- 1,994,331アクセス
- フォロワー343人
晩秋の11月。
紅葉を楽しみ、躰を癒す旅に出掛けました。
向った先は群馬県吾妻郡の渓谷を彩る紅葉が美しい山で、鎖を使った山遊びを楽しんできました。
そして、山遊びの後は疲れた躰を癒す温泉へ。
群馬県と言えば草津温泉をはじめとする名湯が数多くあり、温泉も選び放題。
そんな中で相棒と私が選んだのは、四万(しま)ブルーと呼ばれる青く輝く水が美しい四万(しま)温泉。
四万温泉と言えば、あの有名な旅館;映画【千と千尋の神隠し」の油屋のモデルとも言われる積善館もあり、温泉だけではなく江戸時代にタイムスリップしたような不思議な世界も味わってきました。
私の旅では滅多にあり得ない、のんびり温泉旅です。
・旅行記-1 紅葉ハイキングを楽しんだ霊山・嵩山の旅行記↓
https://4travel.jp/travelogue/11306262
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
朝早くから岩山ハイキングを楽しんだこの日はお昼を過ぎる頃にはもう、まったり気分で、観光モードに突入!
もう1本、別のハイキング道を歩こうかとも考えていたが、此処はあえてのんびり旅を選択し、四万温泉を飛び越えてそのまた先へと進む。 -
イチオシ
四万温泉のその先の道は行き止まりなのだが、そこが目的地で相棒と私が辿り着いたのは透き通る青が美しい、四万(しま)川ダム。
四万(しま)ブルーとも称される青い水が湛えられたダムだ。
旅の計画段階ではちょうど紅葉の最盛期にこのダムへと訪れ、コバルトブルーの湖水と山の斜面を彩る紅葉の色合いの対比を楽しむつもりでいたのだが、今年の紅葉の後半戦はまるでレースをしているかのような高速スピードで、この日はもう紅葉も最後の最後。
山の斜面には雪がうっすらと積もっていて、紅葉も愉しもうという計画は企画倒れだった奥四万湖 自然・景勝地
-
でも、見たかった四万ブルーの湖水の色は日本の水にしては珍しい位の鮮やかな青で、コレを見られただけでも満足・満足。
そして、色に満足した私が次に気になったのは、どうしてこんなに水の色が青いのかということ。
だって、本来は透明なはずの水の色がここまで青く見えるのは不思議でしょ。
水が空の色を反射しているから空の色と同じ青く見える・・・という説も昔からあるが、それならば空が鉛色の曇りの日に見たら水の色は青くは見えない筈なのに、此処のダムの水は1年中、美しい青い水を湛えている。
バスクリンを入れたかのような青には何か秘密がある筈・・。四万川ダム 自然・景勝地
-
そんな風に思いながらダムの周囲を歩いていたら、青く見える秘密を解説した看板を発見。
やはり、皆さんが私と似たような疑問点を持つようだ。
看板には水が青く見える二つの解説があった。
1つ目は、銅やコバルトなどの元素が水を青く見せているとする説。
2つ目は、水中の小さな粒子を原因とする説だ(写真の解説看板は2つ目の小さな粒子説)。
まずは1つ目。
銅やコバルトなどの元素が水を青く見せているとする説を考えてみる。
この説は、天然の河川水の中には銅イオンの様に水中で青く見える元素が含まれていることが多く、四万川の水にもこれらのイオンが溶け込んでいるのではないかとする説だ。
屋根に使われる銅などは化学変化で緑青(ろくしょう)になることが一般的に知られているのでなんとなく納得しかけてしまうが、実は四万川の水を成分分析したところ、水が青く見える原因となる様な元素は殆ど含まれていなかったことが判明したそうだ。
ということで、残念ながら元素説は四万川の青色の理由とはなり得ない。 -
2つ目の解説は、水中の小さな粒子を原因とする説だ。
アロフェンと呼ばれる小さなケイ酸アルミニウムの粒が四万川の川水の中に沢山漂っていて、その粒が太陽光に含まれる青色の光を反射するので、人間の目には四万の水が鮮やかな青に見えると看板には書いてあった。
アロフェンの粒のサイズは、ナノメートル・サイズ。
ナノメートル・サイズと言われても、その大きさは私達には想像しにくい。
1nm(ナノメートル)は1mmの百万分の一の大きさなので、たとえ私たちが川の水を掌に掬ってその中をじっくり覗き込んだとしても、人間の目では絶対に判別の出来ないサイズの物質が水の中には存在しているらしい。
福島・五色沼や北海道・美瑛の青い池も同じ理由で青く見えるという事なので、この説は真実味があるのかな。
写真は、インクラインと呼ばれるダム施設の船の運搬レールが湖水の中まで伸びている様子だ。
綺麗な青い水なのだが、インクラインの水中部分が微妙に霞んだように見えるのも、もしかしたら水の中に浮かぶ小さな粒子たちが影響しているのかもしれない。 -
イチオシ
青く輝く湖水をずっと眺めていたかったのだが、雪がちらつくこの日はダムの上を通り抜ける風は冷凍庫並みに冷たく躰が冷え切ってしまったので、ダムでの滞在は30分で切り上げて四万温泉へと向かう。
でもまず行くのは、温泉ではなく温泉旅館街。
四万温泉の旅館街には、かねてから行ってみたい場所があったのだ。
それが、この写真の旅館である積善館。
積善館は、現代に残る湯治場としては日本最古の木造建築であると云われる元禄時代の面影を今に残す古い旅館なのだが、それと同時に近代アニメに名を残している旅館でもある。 -
私がアニメの事を綴るのも妙なのだが、この積善館は映画【千と千尋の神隠し】で湯婆婆(ゆばーば)が館主を務める油屋(ゆや)のモデルとして使われたとされる旅館で、朱色の欄干が美しい橋などは映画のイメージにとてもよく似ている。
四万温泉 積善館 宿・ホテル
-
現在の積善館の建物は、元禄時代の名残を残す本館以外にも宿泊棟が建て増しされているのだが、古い建物である本館部分だけは旅館見学という形で宿泊者でなくとも見学できる(一人300円/一般客の見学は16時まで)。
せっかくやって来たので、私達も旅館見学へと参加することに。 -
長年使い込んだ手すりの付いた階段を登ると、そこは…
-
昔の香りがそのまま残る客室が並ぶ廊下。
板張りの廊下も長年の人の往来により黒光りしている。 -
廊下の両脇には昔ながらの襖戸の和室がある。
-
この本館の古い建屋の部分は歴史的に非常に貴重なものなのだが、あまりに古すぎて宿泊は出来ない。
でも、ランチなどの短い滞在に限りこの部屋を貸切り古の雰囲気に浸ることも可能だ。
私たちが訪れたこの日も、部屋の中にはランチ会席を食べていた方がいらしたと思われる痕跡が残されていた。 -
そしてこれらの部屋からは、先ほど外から眺めていた朱色の欄干の橋の光景を、ちょうど反対の方向から眺めあることが出来る。
(この景色を見たい場合は、ランチ会席を予め部屋指定で予約する、もしくはランチの人達がいなくなった頃に旅館見学に訪れるしかない。基本的には部屋を予約しているお客さんがいる場合には、朱色の欄干の橋が見える小部屋には入ることが出来ない) -
薄暗い廊下の調度もかなり年季を感じさせるものが多く、この電燈なども決して新しくはないのだろう。
-
古びた階段を上がり3階へと登る。
-
3階にあるのは、トンネル。
-
イチオシ
このトンネルは山を掘って造られたトンネルで、積善館・本館の裏山に秘められている異世界への秘密のルートだともっぱら評判の場所だ。
-
実際は、本館とその背後に建て増しされた別館(こちらは比較的近代的で、優雅な温泉旅館の雰囲気らしい)を繋ぐトンネルなのだが、映画【千と千尋・・・】を見てしまうと突き当りの扉を開けると、神様たちが寛ぐ温泉街の世界が広がっている気がしてならない。
-
三階の廊下の窓からは別の角度から見る朱色の橋も見えて、見学料300円の価値は十分にあった。
-
本館の一階部分には、江戸・明治・大正時代の頃に使われていた調度が保存展示されていた。
どれもこれも和のテイストなのだが、1つだけ面白かったのが、茶箪笥の右上。
何だかそこだけ雰囲気が和風ではない。 -
何のデザインかと思い近づいて見てみると、アラビア風・オリエント風な模様が茶箪笥の板の上に貼られていた。
きっと当時はコレがモダンだったのだろう。 -
また、江戸時代の当時の四万温泉・積善館の様子を絵も保存されていた。
描かれたのは明治14年なので、実際の江戸の様子とは少し違う部分もあるのかもしれないが、多分真ん中にある橋が今の朱色の欄干の橋。
街道町でもあった四万温泉は、湯治場として栄えていたのだと思う。 -
館内の見学時間は30分ほど。
大正ロマンの香りが残る有名なローマ風呂も見学したかったが、そこはまた別料金で日帰り入浴として1200円が必要だったので、残念ながら諦めた。
温泉は、この後のお楽しみ。
今回の宿は温泉と食事重視で予約したので、ここで温泉に浸る訳には行かない。 -
積善館を見学した後は、四万温泉の温泉街をプラプラ歩いてみる。
温泉街というよりも寂れた下町風の通りだが、これこそが四万温泉の売りで、コンビニも歓楽街もない、昔ながらの湯治場の佇まい・・・だそうだ。落合通り 名所・史跡
-
道沿いには飲泉の出来る場所もあったので、手で掬って飲んでみる。
硫黄の香が仄かに鼻に抜ける塩分のある温泉水だった。塩之湯飲泉所 名所・史跡
-
四万温泉には共同浴場(男女別で無料)もあるが、試しに・・・と思って扉を開けて見たら、小さな壺湯の中は3人の方がいらして、もうそれ以上は収容できない雰囲気だった。
共同浴場の利用を考える場合には時間の余裕が必要そうだ。四万川 自然・景勝地
-
そして午後3時。
今晩のお宿である旅館:湯元 四萬館へと向かう。
(写真は夜の外出時に写したもの) -
湯元 四萬館は四万川の渓谷に沿って建てられていて、部屋によっては、せせらぎの音を楽しみながら過ごすことも可能な落ち着いた温泉宿だ。
部屋自体はごく普通(で、細かな部分を言えば、家具の奥に蜘蛛の巣があったりもした)なのだが、 -
部屋の窓から見下ろすせせらぎは、透き通る四万ブルーの水の色。
部屋の内装は寒くなければよいので、問題ない。
大事なのはのんびりできる環境と心地よさ。 -
そして特筆すべきは、館内に10個の温泉があり(その内7個が貸切式だが、貸切料は必要なく無料)、家族単位でのんびり温泉を楽しむことが出来るという点だ。
チェックインをしたら、さっそく岩登りハイキングで疲れた体を癒しに貸切温泉へと向かう。
どの貸切風呂もサイズは小さく、2・3人向けだが、露天風呂がついていて雰囲気満点。 -
イチオシ
露天風呂からは四万の青い清流を見下ろすこともできる。
(写真:鹿の湯) -
貸切風呂ではお湯に浸かるだけが目的なので、石鹸・シャンプーは必要ない。
1つのお湯で20分ほど浸ったら、また次の貸切風呂へと移動する。
(写真:そよかぜの湯(たる風呂)) -
温泉と温泉を結ぶ渡り廊下からも日本庭園が眺められて雰囲気満点だ。
-
大浴場だって負けてはおらず、こちらは女性用大浴場の亀の湯。
露天風呂から、渓谷の風景が一望できる。
ただし大浴場の露天風呂は面積が大きい分、外気温の影響を受けやすく湯温がかなり低めなので長居はできなかった。 -
女性用の大浴場:亀の湯には、その名のとおり、亀の置物。
タイルの雰囲気からするとかなり古い時代に作られた入浴施設を今も大事に使っている様子がうかがわれ、好感が大きい。 -
こちらの湯は、私が一番気に入った風の谷と呼ばれる浴室。
特に夜、浴室の電気を消し、ライトアップされた川とその川のせせらぎを聞きながら入る温泉が最高だった。 -
温泉もあんまり長く使っているとのぼせてしまうので、時々は外の冷気に当たりながら体をクールダウンさせて…。
-
この写真は夜のライトアップ時の鹿の湯から見た景色。
旅館と山を結ぶ吊り橋が風で揺れていて風情もたっぷりだったのだが、ぼんやりと外を眺めていた私の目が捉えたのは、暗闇に光る怪しい双眸。
対岸の中にある森の中から野生動物が現れ、こちらをしばらく見てから、また踵を返し、森の中へと戻っていった。 -
そして演出として面白いと感じたのが、ライトアップされた山肌の木々が温泉の水に写るリフレイン。
-
浴室の配置を考える時にそこまで考えて設計していたのだろうが、夜に真っ暗な浴室に足を踏み入れた瞬間に目に飛び込んでくる水面に映る樹木の姿は、インパクトが大きかった。
四万温泉 湯元四萬舘 宿・ホテル
-
この日の宿は温泉だけではなく夕食にも定評があり量より質だとの評価が高かったのだが、私が宿泊した夜は質が良かったのはもちろんだが、その品数も予想以上に多く、清らかな水で炊いたご飯がおいしかったのに、あまりにお腹いっぱいでお替りできなかったのが心残りだった。
夕食のメニューは食前酒の梅酒に始まり、全部で13種。
写真で紹介できるのはほんの一部だけだが、イワナのから揚げはプリプリの白身を保ちつつ骨まで食べられる二度揚げだったし、秋ならではのマツタケの土瓶蒸しは薫り高く、お肉も牛と豚の両方あり、地元で採れた野菜やお肉、魚を用いたお料理は満足!の言葉しか出ないような内容だった。 -
夕食後は夜の散歩の時間。
昼間に訪れた積善館を再訪する。
宿泊した旅館:四萬館から積善館までは歩けば20分位なのだが、この晩の夕方からの冷え込みは非常に厳しく、車のフロントガラスに霜が降りてガチガチに凍るような天気だったので、風邪を引くのを警戒して車で出向く。
夜の景色の方が油屋に似ているかな? -
朱色の欄干にもチラチラ舞う雪がうっすらと積もり、その向こうに見えるのはローマ風呂がある大浴場。
積善館にも泊まってみたかったが、此処はコンセプトが湯治宿なので夕食がお弁当形式。
温泉と美味しいものを求めた今回の私たちのコンセプトには適合しなく宿泊候補から外した。 -
夜の温泉街は電気が灯り、雰囲気満点。
歓楽街が一切ないのでネオンなども無く、昔ながらの下駄の音が似合う場所だ。 -
そして、翌日は自宅に帰る途中に寄り道をして、世界遺産の富岡製糸場へと向かう。
富岡製糸場は以前から来てみたかった場所だ。
群馬に来るのはハイキング日帰り旅であることが多くなかなか訪れる機会が無かったのだが、今回ようやく来ることが出来た。
富岡製糸場は2019年の春まで改修工事期間で、改修中の作業場の見学も可能だが、入場料1000円+安全ヘルメットのレンタル代200円で合計1200円となる。
現在改修を行っているのは西置繭所と呼ばれる明治時代からある建物で、その改修作業場面を見るだけで+200円というのには賛否両論あると思うが、櫓に上がり普通は見ることの出来ない角度から建物を見ることの出来るまたとない機会なので、私的には改修工事現場の見学は有料でもお勧めだ。 -
富岡製糸場が建てられたのは明治5年(1872年)。
日本の輸出産業である絹を世界中に知らしめたのも、富岡だと云われている。
現在残る煉瓦つくりの建物の殆どは、明治時代の姿をそのまま留めていて、フランス式と呼ばれる煉瓦つくりの倉庫は今見ても、モダンで美しい。 -
入口にある煉瓦つくりの建物は東繭置所で、1階部分が事務仕事の場所で2階が撮れた繭を保管する倉庫。
建物の壁の作り方も西洋の様に煉瓦だけを積み上げるのではなく、壁や梁に強度を持たせることを目的に、木骨煉瓦つくりという日本独特の手法が使われている。 -
また日本独自の美意識が煉瓦を組む時にも発揮されていて、煉瓦と煉瓦の接着剤には石膏を用いられている。
白い石膏を用いることで煉瓦と煉瓦の隙間が白く彩られ、その規則的な彩が建物をより美しく見せている。 -
白い石膏を煉瓦の接着剤として利用した理由。
これは、たまたま当時の社会的背景として日本では欧州では一般的だったセメントが手に入りにくいといった事情があったのだが、後世の修復時にセメントを用いた壁(この写真)と比較すると、白い石膏の作りだす目地の美しさが視覚的にも分かると思う。 -
建物には当時の鬼瓦のデザインとしてはかなり奇抜な、波と太陽なども有り、建物だけでも見所は多い。
-
こちらは東置繭所の2階部分で、繭を保管していた倉庫に当たる。
全ての窓には木窓が嵌め込まれ、太陽を遮光する造りとなっている。
建物として明治時代に画期的だったのは、三角形という力学的に強度のある形を利用した倉庫の天井構造。
この三角構造は建物の梁に直接的な力がかからないので、梁を支える柱と柱の間隔を広くとることの出来る構造だ。 -
イチオシ
今ではよく見られるトラス構造と言われるこの様式が日本で初めて取り入れられたのが富岡製糸場だったそうだ。
-
実際に昭和62年(1987年)まで稼働していた繰糸(そうし)所も見学できる。
-
繰糸所の中には当時の糸繰の機械が、今すぐにでも使える状態で保存されている。
その天井は、先ほどの繭置場(倉庫)と同じ三角形のトラス構造の造りだ。
繰糸所の窓は採光に良い様に、大きくとられている。
その昔の電気がまだ一般的ではなかった頃は、お日様のある明るい時間帯だけが工女さんたちのお仕事時間。
お日様がある限り、工女さん達は1日中、繭から糸を繰る仕事していたそうだ。富岡製糸場 名所・史跡
-
建物内には明治時代当時の糸繰機の展示も有り、当時は熱い湯を使う仕事で大変な作業だったと思われ、工女さん達の苦労も並大抵ではなかっただろうと想像できる。
当時の工女さん達は、どんな生活を此処で送っていたのか。
奴隷みたいに働かされていた?
寝る間も惜しんで仕事をさせられていた?
ここへ来る女の子たちは口減らしのために親に売られた女の子たちが殆ど?
富岡製糸場へと来る前は、私の中の女工さん達のイメージはかなり暗めだったのだが、実際に彼女達が送っていた工場生活を知り、目から鱗だった。
工女さんたちの仕事はきつかったようだが、生活はそれなりに充実していた様だ。
まず、三食付の寄宿舎生活で、仕事の終わった後には夜間学校も開かれ、勉強もできる環境もあったということ。
仕事はそのスキルの高さによって等級化され、創業当初で4段階の職級があり、1級と4級の給料格差は約1.5倍。
女工さん達は日々スキルの上達に励んだそうだ。
働きに来ていた女性達も士族の娘さんが多く、意識高い系の方たちも多かったようだ。
まあ、女性の集まりなので、旧藩制時代のしこりでなかなか折り合いの悪かったグループもあったようだが、それは今の時代の社会も一緒の話。 -
イチオシ
そんな富岡製糸場での展示品で一番私にとって印象深かったのは、この展示。
蚕蛾の幼虫の食事風景だ。
小学生の頃に【生き物係】をやっていた私はクラスや家で蚕蛾の幼虫の世話をしていて、新鮮な桑の葉を桑の木がある近隣のお家に頼み込んで貰ってくるのが毎日の仕事の一つだった。
だから、毎日、小学校から帰ると桑の葉狩りの日々でへとへとになっていた。
でも今はお蚕様用に、桑の葉配合の総合栄養ペレットがあるなんて…便利な時代になったんだね。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
湯けむり旅
-
四万ブルーに魅せられ、油屋の世界へ迷いこむ♪【晩秋の紅葉&温泉 癒され旅 -2】
2017/11/18~
四万温泉
-
Go to みちのく♪秋田・青森 湯けむり・湯めぐり紀行【2020.7月 白神山地を歩く-1(陸奥の小京都 ...
2020/07/23~
角館
-
穴地獄 温泉 Workation♪/Amazing 群馬!知られざるチャツボミゴケ&鉱山遺構
2020/10/10~
万座温泉
-
契約の儀は 砂の中で/世界唯一の温泉 指宿
2021/03/17~
指宿
-
《梅雨のお楽しみ》陸の孤島の花畑/田代山湿原&奥会津の秘湯;湯の花温泉
2022/06/18~
田島・南会津
-
祝☆達成♪1T/1Mプロジェクト★ご褒美旅は季節のフルーツで祝杯を
2022/08/27~
勝沼・塩山
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (2)
-
- fujickeyさん 2017/12/05 10:36:10
- 憧れの四万ブルー
- ウェンディさん、こんにちは。
憧れの四万ブルー・・・
私事で申し訳ありませんが、ここにも水遊びができる場所があるんですよ。
来シーズンに行ってみたいと思っています。
千と千尋・・・のモデルになったといわれるお宿はいくつかありますよね。
ここの旅館もとっても雰囲気がありますね。
3階のトンネルなんてどこに繋がっているのかわからない怖さが・・・
宿泊された宿のお風呂も種類がたくさんあって楽しめそう。
これは全種類を制覇したくなりますね。
さらにお風呂のお湯までも四万ブルーに見える!!
夜のライトアップもステキだし、このお宿に泊まってみたくなりました。
富岡製糸場のお蚕さん、食べているのは桑の葉っぱじゃないんだ。。。
現代的なんですかね。いい糸を作ってくれるのかしら。
どこかのSAのお土産品で桑の葉とお蚕さんをかたどったチョコレート菓子
を見かけたのですがウェンディさんは見ましたか。
かなりリアルで口に近づけるのも嫌な感じですよ。
でも、どなたかに夫がお土産でもらってきたので食べましたが
味は美味しかったです(笑)
fujickey
- ウェンディさん からの返信 2017/12/05 23:44:24
- RE: 憧れの四万ブルー
- fujickeyさん こんばんは。
四万ブルーの青はとっても綺麗な青で、私もかねてから一度は見に行きたいと思っていたので、今回ようやく行くことが出来ました。
そして四万温泉の温泉水の色ですが、多分、本当に青いと思います。
自分がお湯に入る時は、青っぽいな…とは思いましたが、写真で撮ってみるとその青さがハッキリと分かりました。
あくまでも推測なのですが、もし四万の河川水が青く見えるのが本当にアロフェンという小さな粒子が起こしているとするならば、夜にライトアップされた渓谷が綺麗にリフレインした温泉の水面。
あの現象にも納得がいきます。
リフレインの現象が起きる要因はいくつかありますが、水深が浅いお風呂のお湯であれだけのリフレインとなると水の中に細かな粒子状の何かが混ざりこんで、光の透過率を悪くして鏡面を作っているのではないかと仮定できます。
その何かがアロフェンの可能性がありますね。
夏にfujickeyさんが水遊びに行った時の、ボードから湖の中にダイブした時の水中の色合いなどのレポートをお待ちしています。
私が今回宿泊した四万温泉の湯元四万館ですが、庶民派の旅を好む方にはお勧めですよ。
お風呂は無料貸切だし、夕食は美味しいし、言うことなし!です。
平日や金曜・日曜宿泊ならば1泊二食で一人1万円を切るので、ありがたいです。
ただ、お値段が安い分、お部屋の隅の所(家具の後ろの蜘蛛の巣など)は目を瞑ってくださいね。
ない従業員数で頑張っていたので、私としては応援したい旅館です。
蚕さんのご飯が人工飼料に変わっていたのは、ショックでした。
昔みたいに必死になって桑の葉を集めなくても良いのですね〜。
もしかしたら、蚕自身も人口冬眠等で成長サイクルをコントロールされ、1年を通して繭の採取が出来るようになっているのかもしれません・・・。
fujickeyさんが食べた蚕チョコは富岡製糸場の売店で見たような気もします(もしかしたら、精巧なストラップだったかも)。
本物そっくりにできていたので、ぱっと目の前に出されたら、ちょっと驚いてしまうかもしれませんね。
ウェンディ
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 湯けむり旅
2
56