黄金のポーランドと東スロバキアを巡る　７　６日目　ランツコロナ～クラクフ

2017/10/06 - 2017/10/06

６日目（１０月６日（金））
今日は午前中にクラクフから南西にバスで１時間のランツコロナに行き、午後はクラクフに戻って街歩き、夜はフォークロアショーを楽しみます。
ランツコロナは４トラベラーのひなこさんの旅行記で初めて知りました。インターネットで調べると「ガイドブックに載ってない小さな村を訪れるならお勧めです。建物の殆どが１９世紀の木造りでフォークロア関連のイベントが頻繁に開催されています」と、あります。これらを読むと田舎巡り好きとして逃せません。
午後はクラクフの旧市街からガジミエシュ地区を歩きました。特にガジミエシュ地区は明日のアウシュビッツと共にユダヤの文化や歴史に触れる旅のテーマの一つなので興味深く歩きました。

エリア クラクフ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

６日目。早起きしてクラクフ本駅のバスセンターに向かいます。アパートメント前のスウォヴァツキ劇場横を通ると駅はすぐ近くです。

先日ｉで教えてもらったミニバス乗り場に発車３０分前に着きました。しかしそこは広い屋根付き駐車場みたいな場所で表示も出ていません。案内所は閉まっていてバス待ちの人に聞いても知らずうろうろしているうちに発車時刻を過ぎました。
諦めてカルヴァリア・ゼブジドフスカ経由で行こうとバスセンターでキョロキョロしているとおじさんが愛想たっぷりに近づいてきました。「私は白タクではありません」と日本語で書いた紙を見せてながらの堂々の白タク行為です（笑）。
再度ミニバス乗り場に戻ると今度は案内所が開いていて９：００発のこのバスに乗ることが出来ました。

MDA バスターミナル (クラクフ) バス系

クラクフを出るあたりから雨が激しくなりました。バスは国道を走った後は細い道を進み１０：００にランツコロナに着きました。帰りのバスは１２：００です。予定ではここから１時間ハイキングして世界遺産カルヴァリア・ゼブジドフスカに行き、そこからクラクフへ戻る予定でしたが出発が遅れ雨も降っているので諦めました。

広場に面した建物にｉがありました。ここでマップをもらいました。

ｉはショップを兼ねており女性が喜びそうなものが並んでいました。

街の小さな博物館が併設されていました。
昔の家具調度や道具類が展示されていました。

雑然と見えて実はよく計算されたレイアウトです。

丘の上に残る城の説明のようです。後で行ってみました。

昔の村の広場の模型のようです。建物が周囲を囲んでいます。城があり当時はそれなりの街だったのでしょう。

周りを大国に囲まれた苦難の歴史が想像される絵です。ポーランドの地図も現在のそれと少し位置が変わっています。

博物館を出て散策スタート。広場の坂を登っていきます。古い木造家屋がいい感じで並んでいました。

雨が強くなりました。レンズに水滴が付きます。

カフェ？ギャラリー？

眼下に広大なマーウォポルスカ（小ポーランド）の風景が広がっていました。

蔦が美しく色づいてます。雨が強くなったので雨具を着ました。

村の小さな教会です。

教会の壁に絵が描かれていました。ポーランド人の９４％は敬虔なローマカトリック教徒です。

丘の上の城跡にやってきました。石積みが一部残っているだけです。

村に下りてきました。今度は広場の下に行ってみました。

民家の窓辺の素敵な演出です。

古そうな建物。屋根が波打っています。

村を１周して広場に戻ってきました。雨も止んでカフェでポーランド人カップルがお茶を飲んでいました。
「日本から来た」と言ったら、「私たちも京都に行った。家で乗ってるバイクはホンダだ。」と答えが返ってきました。

コーヒーを頂きました。手作りのクッキーが付いていました。

１２：００ランツコロナ発、１２：５０クラクフに戻ってきました。途中細い曲がりくねった道を疾走されたので車酔いしました。クラクフ本駅の旧建物です。

一旦アパートに戻り休憩した後街に出ました。昼間の中央広場は賑やかです。

丁度１４：００。聖マリア教会の鐘楼から有名なラッパの音が聞こえてきました。
昔モンゴル軍の来襲を知らせるラッパを吹いていた見張りが矢で首を射抜かれて死んだ故事に従い、ラッパの音は急に終わります。

聖マリア教会 寺院・教会

広場の中央に建つ堂々とした繊維会館とその傍の旧市庁舎の塔です。

織物会館 (織物取引所) 市場

中央広場は２００ｍ四方と中世から残っている広場としてはヨーロッパ最大です。周囲は美しい建物で囲まれています。

ヴァヴェル城に行く途中に美しい教会がありました。夜にクラッシックコンサートが開かれるようです。

聖ペテロ聖パウロ教会 寺院・教会

旧市街の南端、ヴィスワ河に面したヴァヴェル城にやってきました。
クラクフは１５９６年にワルシャワに遷都されるまでの５５０年間ポーランドの首都でヴァヴェル城は王の居城でした。

城はヴァヴェル大聖堂と旧王宮とから成っています。

ヴァヴェル城 旧王宮 城・宮殿

大聖堂です。さまざまな建築様式が見られます。

ヴァヴェル大聖堂 寺院・教会

王宮です。

ヴァヴェル城 旧王宮 城・宮殿

王宮の中庭です。王宮の内部はジグムント２世が収集したタペストリーが数多く展示されていましたが撮影禁止でした。

旧市街を出て南のガジミエシュ地区にやってきました。第２次世界大戦前までユダヤ人が大多数を占める地区でした。
いくつか残るシナゴーグ（ユダヤ教の礼拝所）の一つです。

テンペル シナゴーク 寺院・教会

ユダヤ人家族の写真が出た古い建物です。
先刻まで晴れていたのに真っ黒い雲と一緒に雨が降ってきました。

ユダヤ人が暮らした古い建物で壁には六芒星（ダビデの星）のレリーフを見つけました。

カジミエシュ地区 散歩・街歩き

ポーランド最古の教会、スタラ・シナゴーグにやってきました。入ってみます。

スタラシナゴーク (ユダヤ博物館) 博物館・美術館・ギャラリー

石に刻まれた碑文。映画で見たモーゼの十戒の石板を想像しました。

燭台（メノーラー）

祭壇

厳かな雰囲気でした。

近くのユダヤ墓地です。中に入れませんでした。

レム シナゴーク＆墓地 建造物

少し離れた場所にも墓地がありました。柵越しに写真を撮りました。

ガジミエシュ地区は小さな通りが入り組んでわかりにくい。明日に夕食に予定しているユダヤ音楽を聞けるレストランを探しています。

広場にやってきました。

ガジミエシュ地区の中心で周囲の建物はユダヤムードに溢れています。

やっと見つけました、「アリエル（Ariel)」です。

アリエル その他の料理

ユダヤ音楽（クレズマー）独特のリズムとメロディーが大好きです。

中央広場に戻ると聖マリア教会の裏から音楽が聞こえてきます。行ってみると小さな祭りをやっていました。

ステージで民族音楽を演奏していました。

薄暗くなってきました。中央広場の旧市庁舎の塔と繊維会館を裏側から見ています。

旧市庁舎の塔 建造物

中央広場の西側一帯は大学地区です。

ヤギェウォ大学、ポーランドの京都大学といったところでしょうか。

ヤギェウォ大学 建造物

夜、ヤマ・ミハリカ（Jama Michalika)でフォークロアショーを見ながら夕食です（食事込みで８５ズウォチ）。ビールを飲みながら開演を待ちます。

隣の席はスコットランドから来た旅行者。旅とスコッチの話で盛り上がりました。

ヤマ ミハリカ 地元の料理

伝統衣装を着けたフォークロアグループが登場してショーの開演です。

ヤマ ミハリカ 地元の料理

早い動きの踊りを撮ったらこんなになりました。

軽快な音楽とダンス。動画を見ていただけなくて残念です。

ショーの前半が終了して食事が出ました。シュニッツェルでした。

ショーの後半はお客もステ－ジの輪に加わりました。

「森へ～行きまぁしょ～　娘ーさん～、ハ、ハーハ　」。皆が自国語で歌い踊りました。
楽しいクラクフの夜が過ぎていきます。３．２万歩。

この旅行記へのコメント （2）

• きなこさん 2023/07/05 17:18:02

  クラクフからランツコロナ

  こんにちは♪
  万歩計さんに教えて頂いた「ひなこ」さんの旅行記を拝見して来ました。
  ランツコロナは日帰りかな？と考えていましたが泊まってみたくなりました。
  
  クラクフのレストランはフォークロアが見たくてヤマミハリカへ行くつもりでした、そしてユダヤ料理が味わえる「アリエル」さんがあるんですね。是非ここも訪れてみたいなとメモしました。
  お店の中でお隣さんとお話が弾むなんて羨ましいです。英語が苦手で、学校で何年勉強したの？って苦笑いです。
  クラクフ滞在はセンター駅近くと探していましたが、何処でもトラムやバスに乗れるみたいですね。
  少しずつ日程を作って行きますが、ちょくちょくお邪魔させて下さいね
  
  きなこ

  万歩計さん からの返信 2023/07/05 19:12:03

  Re: クラクフからランツコロナ

  　きなこさん、こんばんわ。
  
  　旅の夢が膨らんでいるようですね。
  　私も計画のスタート時点は「地球の歩き方」を参考に有名どころを回る計画でした。しかしひなこさんの旅行記を見て計画をがらりと変えました。ガイドブックにあるポズナニ、ブロツワフ、ルブリン、ザモシチといた街は全てカットし、その分をクラクフ近郊、マズーリ地方、ポドラシェ地方の田舎にしました。
  
  　田舎や自然が好きな私の勝手なおススメは、
  ①街歩きならクラクフ、グダンスク程度。時間があればワルシャワ。
  　アムスやフランクフルトなどのハブ空港でトランジットなら、クラクフやグダンスク等の地方都市でIN/OUTすれば無駄な移動を省けます。
  ②マズーリ地方、ポドラシェ地方の田舎のプチホテルに泊まる。
  　私はひなこさんが泊まられた２つのホテルに泊まりました。いずれも素晴らしく驚く歩で安いです。Booking.comのサイトで簡単に予約できます。
  　　Maldyty：　Folwark Karczemka
  　　Kiermusy：　Dwor Stanica Rzeczna Labedzie Kiermusy
  
  　PS)　旅行記にはさも喋れそうに書いてますが、私の英語力はかなり低レベルです。しかしコミュニケーションしたいという気持ちと少しの度胸があれば何とかなります。ヒアリングは半分想像、スピーキングは中学レベルの文章を６パターンほどで十分です。今ならスマホの翻訳機能も使えますしね。
  
  　　万歩計