葛原岡神社－2017年秋

2017/10/08 - 2017/10/08

　葛原岡神社の裏山には葛原親王（かずらわらしんのう）（延暦5年（786年）～仁寿3年（853年））が祀られている（https://4travel.jp/travelogue/10810240）。この裏山は1/10000の地図では綺麗な150m～160m程度の前方後方墳のように等高線が表示されている。
　葛原親王（かずらわらしんのう）は、平安時代初期の皇族。桓武天皇の第三皇子。官位は一品・大宰帥。桓武平氏の祖である。9世紀の平安時代に古墳を造って埋葬された皇族はいないだろうが、古墳がある山頂（後方墳部）に埋葬されたり、あるいは、古墳に祀られたりすることはあろうか。
　相模国内、あるいは神奈川県内で最大とされる古墳は長柄桜山古墳群の2基（第１号墳と第２号墳）の前方後円墳（ともに全長90ｍ前後）である。地図上にはこれを大きく上回る150m級、あるいは160m級の前方後方墳の形が描かれているのであるから、自然の山とするには不自然である。トレンチを入れて人工の山、あるいは人の手が加えられて整形された山かどうかを調査する価値があるのでは？
　葛原岡神社側では興味を示さなかったので、今日（10/10）、本宮の鎌倉宮の社務所に寄って聞いてみた。副神主も同じ思いで、専門の先生に相談したことがあるのだが、調査するまでには至らなかったのだという。
　鎌倉で一番新しい神社に古墳、胸踊る話題ではあるが、何せ鎌倉市の文化財課が関わることでもあり、世界遺産の場合と同様にいつまで経っても進展はなかろう。
（表紙写真はビニール製の注連縄）

エリア 鎌倉(神奈川)

前方後方墳形の前方部に上る山道。閉鎖されている。社務所で聞くと整備中なのだという。冬場に上って富士山が見られるように、冬までには整備が終えるようにお願いしておいた。

男石、女石。

池。

社号標石。

石鳥居。

石鳥居に張られたビニール製の注連縄。ビニール製の注連縄は初めて目にした。

掲示板。

こもれび広場。

”You can see Mt. Fuji”葛原岡神社ではここと裏山の山頂が富士山のビュースポットだ。

日野俊基墓。