【北京＆西安】2日目:後半　華清宮の「長恨歌」ショーは西安では兵馬俑に次いで必見！！！

2017/07/14 - 2017/07/14

西安到着日の夜は待ちに待った華清池で行われる「長恨歌」のショーです。
街中の劇場で似たような唐代の艶やかな衣装と踊りのショーはいくつかあるものの、野外劇場で大々的に行われるのはここだけです。

4月～10月の間だけの開催でかなり規模が大きいにもかかわらず日本語での情報は皆無。
行ったという情報も少なくとにかく情報収集に苦労しました。
西安のオプショナルツアーにも他のショーはあるのに長恨歌だけは無く、チケットを取ろうにも中国の銀行orクレジットカードアカウントが無いと購入できないので自力で行く術はなく諦めることに。

仕方なく、西安の日本語OKの旅行社のいくつかに問い合わせをすると、チケット手配代行＆送迎OKというところが見つかり、今回は中国旅行エージェンシー：西安館（http://www.otcxian.com/）を利用することにしました。

手配までは全て日本語でメールで。
こちらの希望を伝えると先方からの提案があり、何度かやり取りし、十分確認した上での申込み、決済は当日ドライバーに現金で。
レスポンスも早く、日本語での確認書も作成してくれるので非常に明快で良かったです。

ちなみに今回の内容はこちら。

↓

「長恨歌」第一場/東西区B　2枚　238元×2
送迎代　150元×2
チケット手配手数料　100元×2
合計　976元


チケットの手配手数料は50元というところもあったけれども、送迎代が200元で結局同じ値段。
対応もこちらの方が早く、雨天の時の対応、出発時間の質問、それ以外の西安に関する質問などにも丁寧に答えてくれたので決めました。

ドライバーさんはビックリするほど片言の日本語も英語も出来なかったけど、対応をしてくれた人の携帯番号が2つ、緊急連絡先として載っていたので何とかなりました。（連絡を取ることもありませんでした）

それにしても長恨歌。
必見ともいえるほどの素晴らしいショーなのに、なんで話題にならないんだろう？
ガイドブックにもわずか2行のみ、手配方法やオプションの説明は一切なし。
もっともっと話題になって欲しい素晴らしいショーです。

これを中央の席で見るためだけに再訪したいくらいです。

エリア 西安(中国)

• 旅行の満足度: 5.0

ドライバーさんと待ち合わせして長恨歌の会場、華清池に向けて出発。
途中、永寧門前で写真のために車を止めてくれました。
この門、テーマパークでもなんでもないのにあるんだもの。
西安ってすごい街！

永寧門 (南門) 建造物

雨が降って来たー！ワイパー全開だ！

と思ったら、前の散水車のせいでした。
全てにおいて規模が大きすぎる中国。
やることなすことダイナミック！

渋滞にはまる。。。

ふと街路樹に目をやると、大量の電線が・・・
街路樹に触れてるし危ないなぁ・・・って思ったけど、違う！
街路樹が電柱代わりになってる！！！

もうこの街路樹、切り倒せない。
さすが中国。
立ってるものは街路樹も使う。

建設途中の高層マンション？ホテル？には何やら張り紙が。
荒れてるし建設も中断してるみたい。
何て書いてあるんだろう？
これが「鬼城」と言われるものなのかな？

華清宮の文字がようやく出てきました。
長恨歌とも書かれてる！

高速はこちらで降ります。
どの料金所も様々なフォントの漢字で書かれていて中国らしくてカッコイイ！

華清宮に到着。
チケットは事前に申し込み済み。
ドライバーさんが受け取ってくれて、セキュリティ＆チケットチェックの列に並びます。
ムスリムが多い西安だからでしょうか？
この列は男女別でした。

華清池（驪山温泉） 温泉

長恨歌のチケットはこちら。
前方だけど左右のブロックです。
中央ブロックは人気があってなかなか取れないようです。

綺麗なチケット！
ショーがますます楽しみになりました。

華清池は玄宗皇帝と楊貴妃が享楽生活を送った温泉地。
白居易の漢詩「長恨歌」の舞台はまさにここなのです。

スタートは20:10。
薄暗くなってきました。

ちょっとだけ腹ごしらえ。
やっぱりキュウリ売ってる・・・

野外劇場は超満員。
外国人はほぼ皆無。

前から5列目の一番端っこ。
舞台は近いけど、広い舞台の3分の1くらいがこの柳で欠けちゃう！

20時10分。
時間通り始まりました！
みんなスマホを録画モードにしたままです！
撮影OKな中国です。
こりゃ世界で撮影しちゃうわけだわ。。。

それにしても始まってるのにずーっと喋ってるヤツがいる・・・
しかもそれなりに大きい声でね！
うるさいなーーーーーと思ってジロっと見たら、なんと劇場の職員でした。
衝撃だ！

噴水がスクリーンになって映像が流れます。
ダイナミックな劇場に初っ端から圧倒されました。

衣装も色とりどりで豪華！
舞台は池の中からせり上がってきました。
キャストもかなりの大人数！

楊貴妃登場。
花魁道中のような衣装と鬘です。

さすが楊貴妃。
とても綺麗な人です。
それ以外の女性キャストもみなさんキレイ！

楊貴妃は衣装がコロコロ変わります。
そして舞台装置もどんどん変化します。
山に囲まれた野外劇場だけど、その山までも劇場の一部となっているので月が出たり山に明かりが灯ったり！

裾が伸びてくるくる～
音楽も良いしダンスもカッコいい！
バレエと中国が上手くマッチした舞台劇です。

玄宗皇帝と兵士たち。
男性のダンスは激しい動きが多く、あの衣装で踊るのは大変だろうなぁと感心しきり。

炎に花火に縦横無尽に飛び交うレーザービームに迫力満点な戦いのシーン！

舞台は目まぐるしく変わります。
舞台は池に沈んだりまた上がってきたり、後方には大型のスクリーンに様々な映像が映し出され、とにかく全てがダイナミック！
とても広いのでどこを見ていいのかわからないくらい・・・

楊貴妃が毒を盛られて死んでしまい、玄宗皇帝と今生の別れのシーン。
唯一繋いでいるこのスカーフは千切れて、楊貴妃は飛び去ってしまいます。

激しい嵐の中でもスカーフを放さない玄宗皇帝。
後ろの山には星が輝いていて、長恨歌の見どころの一つとなっています。

楊貴妃を求めて彷徨う玄宗皇帝。
楊貴妃は鳥に転生し姿を変えているということがわかり、その世界へ探し求めてやって来た所で本物の白いハトが飛び出しました。

楊貴妃と再会できた玄宗皇帝。
ってことは死んだのか？
夢の世界かな？

お話はここでお終い。
ハッピーエンドなのです。

音楽と踊り、様々な舞台装置とスクリーンの映像と中国語の語りのみの舞台劇でしたが、何となくストーリーはわかりました。
とにかく全てが素晴らしい！
夏の間しかやっていない長恨歌、ガイドブックにも詳しくは載ってないしオプショナルツアーで取り上げられていないのは何とももったいない・・・

西安に来たら絶対見るべきです。

スクリーンには延々と流れるエンドロール。
それが始まる前から席を立ち、どんどん帰ろうとする中国人。
せっかちすぎるーーーーー
右奥に少し見えているのがスクリーンです。
全部で3枚あるのに2枚目の半分も見えないような座席でした。
今度は真ん中で見たい！

あっという間に人が居なくなります。
さすがせっかちな中国人。
いつまでも残ってる人が居ないから劇場スタッフも楽かも？

楊貴妃の像でしょうか？

華清池の地図。
随分と広いようです。

誰かわからない銅像。。。
ドライバーさんは道端に車を止めてこっちを探すので、私達はその車（ナンバーを控えてます）を探します。
全く言葉が通じないドライバーさん、見つかるかどうか不安だったけど、無事再会できました。

西安市内に戻ってきました。
城壁がライトアップされています！

こちらは城壁外。
ビルがどれもギラギラしています。

私が車窓から一生懸命写真を撮っていたら、ドライバーさんが車を止めてくれました。
ライトアップされた永寧門、映画のセットのようです。

永寧門 (南門) 建造物

14キロ続く城壁の縁は全てこのようになっています。

門の正面、向こう側が見えます。

城壁内に入りました。
ホテル前でドライバーさんが一生懸命中国語で何かを話してます。
全く何を言っているかわからないので筆談開始。

明日の予定を聞いてきたので、兵馬俑に行くというとカーチャーターの営業をしてきました。
バスで行くつもりだったけど、暑いし疲れて面倒になってたので急遽依頼。
オプションよりもかなり安かったそのお値段、400元でした。
あれ？どこかで聞いた金額。。。
そう、海南航空からキャッシュバックされた金額でした。
何たる偶然！
元々無いものなのでどーんと使ってしまおう！

お腹が空いたのでホテルの外をふらふら。
ホテルのすぐ近くの大東家巷通りには大衆食堂がいくつもあったので助かりました。

お店の名前かと思って写真を撮ったけど、良く見たらメニューの一番上と一緒。
中国はこういうタイプが多いのでお店の名前がわからない・・・

賑わっていたので入ってみることに。

メニューはこちら。
値段はわかるけど、文字を見ても一切想像つかず。。。

昼間は無かったテーブルが夜になるとどこからともなく登場。
既に23時を越えているのにどのお店もにぎわってます。

ここからお総菜を注文することもできます。

串焼きもあります。
10本の注文が最低本数みたいです。

串が来ました。レバ、手羽先どれもスパイシー！

注文した料理はこちら。
近くのテーブルを見て、気になるのを指さし注文。

写真奥の麺と右の緑色のスープが1セット、メニューの一番上の「大」サイズです。
お湯に入った麺をスープに入れて食べるつけ麺です。

写真左の汁なし麺はメニューの上から2つ目の哨子干拌面。
麺はつけ麺と同じものだけど、汁なしなのでかなりコシがあり、味付け羊肉がこれまた美味しい！
生のニラと香菜（パクチー）が入っていてパンチの効いた汁なし麺です。

とにかくどちらも美味しくて感激。
安いしボリュームたっぷりだし最高！

このニンニクは剥いてつぶしてスープに入れたりして味を変えるのかと思ったら、周りの人はそのままボリボリ食べてました。。。
もちろん、剥いた皮や根の部分は道端にポイっ！
さすが中国人。

23時過ぎてやってるお店は大体食べ物屋さん。
ホテルの近くがこんな感じで、怖くもないし安くて美味しいしわざわざイスラム街に足を延ばさなくても食事が出来るのでラッキーでした。

巨大なスイカが大量に売られてます。
本当に巨大！！！

水蜜桃が売ってました。
日本で買わなくても美味しそうなモモがたくさん売ってるのに・・・

夏の風物詩、ザリガニ屋さん。
ザリガニ大人気！

日中は気付かなかったけど、ホテルの名前は英語も中国語も両方表記されてました。

ホテルの隣にはセブンがあって便利！
と思ったらセブン風カラーのエブリデイというコンビニ。。

エブリデイのテレビを見ながらベッドで寝るホームレス。
このテレビ大人気で他にもホームレスが集まってました。
でもこの人が一番快適そう！

西安、思った以上に綺麗でゴミゴミ感が全くなく、上海や北京とは人も雰囲気も違うしとっても過ごしやすくて良い街！

この旅行記へのコメント （4）

• かずさん 2017/12/14 19:04:18

  私も観ました。

  私も観ました。凄いスケールのショーですよね。
  でも、確かに情報少ないですよね。
  寒くて言葉も分からなかったですが楽しめました。

  KRNさん からの返信 2017/12/15 10:41:09

  Re: 私も観ました。

  かずさん、コメントありがとうございます。
  
  西安にご友人がいらっしゃるだなんて羨ましい限り。
  トマト売りおじさんの写真、素敵でした。
  長恨歌は舞台装置も衣装もスケールも日本では考えられないものだったので、これから西安に行く人にはぜひ見てもらいたいショーだと思っています。
  こんなに話題にならないなんてもったいないですね。
  またいつか西安に行くことがあれば（本当はすぐにでも行きたいんですが）今度はもっと良い席で見たいと思っています。

• toc blancさん 2017/10/17 17:57:24

  「長恨歌」のショー

  KARINさんをして
  「これを中央の席で見るためだけに再訪したい」と言わしめるほどの
  ショー！！
  なんとか引っ越し公演で日本で見れないものでしょうかね？？？
  ああ、でも野外の歴史ある建物でないとNGか、、、、
  きっと古代ローマ遺跡でオペラを催すのと同じ感覚なのでしょうね
  
  珍しいモノを見せて頂きありがとうございます♪

  KRNさん からの返信 2017/10/18 10:14:54

  Re: 「長恨歌」のショー

  劇場だけでも相当なものなので、それだけでも見ごたえありです。
  遺跡のオペラと確かに似てますね。
  更にハイテク化しているかも。
  何と言っても衣装と人数の多さが素晴らしい。
  中国、実は結構好きです。