2017/09/24 - 2021/10/31
51位(同エリア1958件中)
+mo2さん
先週、ポーラ美術館に行ったら写真撮影OKだったので、他に写真撮影できる美術館ないかと探してみたら東京富士美術館というのを見つけました。あまり聞いたことがなかった美術館だったのですがHPのコレクションを見るとスゴイ!!約30000点あるというコレクションの中には、マネ、ルノワールなどの印象派だけでなく15世紀から続く西洋画それもブリューゲルやクラーナハ、ルーベンスなど巨匠の作品が目白押し・・・。何この美術館と沿革を見ると創立者を見て納得、世界中に1,200万人を超える会員を擁している団体ですから・・・
美術館の場所は八王子。東京とはいえ、この辺はあまりなじみのないところ。圏央道ができたので車であっという間に到着。まずは常設展を見ていきます。
※絵画コメントは東京富士美術館HPより参照しました。
令和元年10月5日、令和2年9月5日、令和3年10月31日 作品追加
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
-
ルーカス・クラナーハ (父) 「ザクセン選帝侯ヨハン・フリードリヒ豪胆公の肖像」1533年
昨年(2016年)11月に国立西洋美術館で「クラーナハ展―500年後の誘惑」見てきましたが、そのクラーナハの作品が、日本で国立西洋美術館以外に所蔵している美術館があるとは驚きでした。 -
フランソワ・クルーエの工房「フランス国王アンリ2世」1553-59年頃
フランス・ロワール渓谷のシュノンソー城を舞台とする正妻カトリーヌと愛人ディアーヌの愛憎劇で有名なアンリ2世の肖像画。 -
(上)フランソワ・クルーエの工房「若い騎士の肖像」1560年
(下)ベルンハルト・ストリーゲル「紳士の肖像」1520年代 -
ジョヴァンニ・ベッリーニ「行政長官の肖像」1507年頃
「聖母の画家」と呼ばれたヴェネツィア派の巨匠ジョヴァンニ・ベッリーニによる肖像画。 -
バッキアカ(フランチェスコ・ウベルティーニ)「ヴィットリア・コロンナの肖像」16世紀
ウベルティーニは、ミケランジェロの研究に没頭し、その多大な影響をうけたルネサンスの画家のひとり。モデルのヴィットリア・コロンナは、ミケランジェロが《最後の審判》を制作中に知的交友をもった女性で、詩作の才に秀でた貴婦人であったと伝えられています。 -
アレッサンドロ・アローリの工房「ビアンカ・カッペロの肖像」1578-87年頃
モデルはトスカーナ大公妃のビアンカ・カッペロ。彼女はメディチ家の8代目当主であったフランチェスコ大公の熱愛を受け、1578年に結婚して彼の二番目の夫人となり、その翌年に大公妃となっています。 -
エリアス・ニコラス・ピケノイ「婦人の肖像」17世紀
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(上)アルブレヒト・アルトドルファー「山岳風景」1530年
(下)ミヒャエル・オステンドルファー「ザクセン選帝侯フリードリヒ3世の肖像」16世紀 -
ミヒール・ファン・ミーレフェルト「オラニエ公マウリッツの肖像」17世紀
モデルはオランダ総督、オラニエ公のマウリッツ・ファン・ナッサウ。スペインとの八十年戦争において中心的な役割を果たしています。 -
ニコラ・ミニャール「リナルドとアルミーダ」17世紀
リナルドとアルミーダは、16世紀末頃にイタリアの詩人タッソーによって書かれた叙事詩『解放されたエルサレム』に登場する恋人たち。 -
アンブロワーズ・デュボワ「フローラ」16世紀後半
第二次フォンテーヌブロー派を代表する作家アンブロワーズ・デュボワの作品。
この絵は「フォンテーヌブローの王の部屋のマントルピースの上に掛けられていた」という記録が残っています。後年ルイ14世の時代になって他の絵と取り替えられたが、フランス革命後の1793年の美術品セールで世に出て、1834年にはルーヴル美術館に購入の紹介がなされたこともありました。その時、本作の裏側には〈王の小部屋を飾っていた作品〉との記述があったことが確認されています。
フローラは古代イタリアの花の女神で、人々はギリシア神話の花神クロリスが生まれ変わってフローラになったと考えました。この主題は、ボッティチェルリやプッサンなどの画家に愛されましたが、神話画から単独の女神像だけが独立して画題となり、後に〈フローラに扮した女性〉の肖像画という形で、手に花を持った若い女性像としても描かれました。娼婦をモデルとして描いたティツィアーノや、妻のサスキアを描いたレンブラントの作例はその代表的なものです。この作品では4人のプットーを従え、左手に花瓶を携えた半裸の女神として表現されています。やや形式的で絵画的な深みに欠けるものの、ほのかなルネサンスの香りと洗練されたフランス絵画の艶やかな様式美に彩られた作品です。 -
ウスタッシュ・ル・シュウール周辺の画家「廃墟の中でもたれかかっている女性像」17世紀
本作の主題と作者の決定については異論が多い。主題については、ギリシア神話『アエネイス』に登場する、アイネイアスとの恋に破れたカルタゴの女王ディドであるとか、『ポリフィルス狂恋夢』に登場する廃墟のなかに座るポーリア等と推測されていますが、描かれた人物像は明らかにフランソワ・ペリエの『Icones et Segmenta』(1645年)の口絵に着想を得たと考えられています。その口絵には、異民族の侵略をうけて破壊されたローマの廃墟のなかで、壊れた円柱に囲まれて横たわるウィクトリア(勝利の女神)に、ミネルヴァ(戦いの女神)が手を差し伸べる場面が描かれています。
本作は、もともとニコラ・プッサン作とされ、のちにウスタッシュ・ル・シュウール作とされました。近年、ピエール・ローゼンベールはジャン・ル・メールの作品の一部であると推測しています。本作のプッサン風の様式は、確かに、ル・シュウールの手とは異なるものによることを示しています。 -
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「煙草を吸う男」1646年
彼の代表作はルーヴルでいくつか見ましたが、ウィキペディアによるとこの作品も代表作のようです。 -
クロード・ロラン(クロード・ジュレ)「小川のある森の風景」1630年
褐色の前景、緑の中景、そして青いパノラマ的遠景という微妙に変化する淡い色彩の段階的な移行を用いた完璧な空気遠近法と古典的な構図の中に、物語性をほのめかす人物を配したロランのごく初期の風景画。 -
アレクサンデル・ケイリンクス「メルクリウスとアルゴスのいる風景」17世紀
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テオドール・ファン・テュルデン「ヘラクレスとオンファレ」17世紀
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リュシッポスの作品による「ヘラクレス・エピトラペジオス(卓上のヘラクレス)」1-2世紀(ローマ時代)
リュシッポスは前4世紀中頃から末期に活躍したギリシアの著名な彫刻家で、アレクサンドロス大王の宮廷彫刻家でした。生涯に1500点にのぼる作品を制作したとの伝承が残っています。しかし、原作は失われ、現在はローマ時代の彫刻家によって模刻された作品(ローマン・コピー)でしか知ることができません。本作もそうしたローマ時代の彫刻家によるリュシッポス作品の模刻の1点。なお、本作とほぼ同種の卓上を飾る彫像作品がルーヴル美術館に所蔵されています。
本作は卓上用の小彫像ながら、実際の作品のスケールをはるかに超える迫力とボリュームを備えており、原作の完成度の高さをうかがわせます。 -
ジャンボローニャの作品による「サビニの女の掠奪」17世紀末-18世紀初
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(上)フランス・フランケン(子)「饗宴」17世紀
(下)ペーテル・パウル・ルーベンス「コンスタンティヌスの結婚」1622年 -
フランス・フランケン(子)「饗宴」17世紀
16世紀から17世紀にかけて活躍したフランドルの画家一族として知られるフランケン一族の中で、最も有名かつ重要な画家がフランス・フランケン(子)です。人物が多数登場する鮮やかな色調の小画面の作品を描き、その代表作はヨーロッパ各地の美術館に収蔵されています。絵が所狭しと並べられた陳列室を描く「画廊画」の創始者の一人で、このジャンルの第一人者ヤン・ブリューゲルにも影響を与えました。祭壇画も描きましたが、精緻で優美な画風の小品の分野で本領を発揮し、歴史画、神話画、寓意画を得意としました。また、17世紀フランドルで独自に流行した貴重品キャビネットの装飾のための小絵画にも豊かな才能を見せました。
本作では、屋外で酒宴に興じる古代風の人物が描かれていますが、この構図に大変よく似た同画家の作品が他にあります。フランスのレンヌ美術館にある《シモン家の饗宴》(1637年)がそれで、背景の舞台装置は異なるものの、テーブルを囲む人物の構成に共通するところが多い。崖を穿った洞穴の向こうに、緑なす風景がかすかに見えます。このような遠近を示す空間設定で、手前の宴席では、身ぶりの異なるさまざまな人物が、赤、青、黄を中心に限られた色彩を効果的に使いながら、巧みに描きわけられています。小品でありながら、全体を大きな物語画のように見せる作者の典型的な作例といえます。 -
ペーテル・パウル・ルーベンス「コンスタンティヌスの結婚」1622年
ルーベンスはフランス国王ルイ13世の母の生涯をテーマとした油彩画の契約のため1622年初頭にパリに赴きます。しかしパリから戻るとすぐに新しい仕事である《コンスタンティヌス大帝の生涯》をテーマとした大きなタペストリー連作にも取りかかりました。
本作品は、そのシリーズの最初の下絵です。ルーベンスは装飾的な大作に取り組む際には当初のスケッチと仕上げのみを手掛け、ほとんどを助手に任せました。その意味でも本作のような油彩画による下絵はルーベンス芸術の重要な側面を担っているといえます。 -
フランス・ウーテルス「アントニウスとクレオパトラ」17世紀
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アントニー・ヴァン・ダイク「ベッドフォード伯爵夫人 アン・カーの肖像」1639年
フランドル出身の17世紀最大の画家の一人アントニー・ヴァン・ダイクの作品。ここまでが常設展示室1の作品です。 -
アントニー・ヴァン・ダイクに帰属「ドーセット伯爵4世 エドワード・サックヴィルの肖像」1638-41年
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(上)ピーテル・ブリューゲル(子)「雪中の狩人」17世紀
16世紀フランドルの大画家である作者の父の有名な作品(ウィーン美術史美術館蔵)の模作
(下)ヤン・ブリューゲル(父)「市場に赴く農民のいる風景」1598年東京富士美術館 美術館・博物館
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ピーテル・ブリューゲル(子)「農民の結婚式」1630年
こちらも作者の父の有名なウィーン美術史美術館蔵の作品の模作 -
ヨースト=コルネリス・ドローホスロート「オランダの村の風景」17世紀
これだけの作品が続きますが、人も少なくゆっくり見ることができました。 -
アンドリース・ファン・エールトフェルト「オランダ船対バーバリ海賊船の海戦」17世紀前半
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ヤン・ファン・ホイエン「釣り人のいる川の風景」1644年
オランダの風景画家ヤン・ファン・ホイエンによる作品。 -
サロモン・ファン・ロイスダール「宿の前での休息」1645年
オランダの風景画家による作品が続きます。 -
シャルル・コルネリス・ド・ホーホ「廃墟の風景と人物」17世紀
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ヤン・ハッカールト「イタリア的な風景」17世紀
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ピーテル・バウツとアドリアーン・フランスゾーン・ボウデヴェインス「イタリア風の風景」制作年不詳
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ヨハン・クリスチャン・フォレールト「風景」制作年不詳
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クロード・ジョゼフ・ヴェルネ(1714-1789)の追随者「海港の様々な労働、日没」18世紀
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ヴェネツィアの画家、カナレット(ジョヴァンニ・アントニオ・カナル)による当時ローマの有名な観光地として知られていた2つの広場を対で描いた2作品。
(上)「ローマ、クィリナーレ宮殿の広場」1750‐51年頃
(下)「ローマ、ナヴォーナ広場」1750‐51年頃 -
ヤコプ・サヴェリ「帰路につく群れ」18世紀
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フランチェスコ・グァルディ「小さな広場と建物のあるカプリッチョ」1759年
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ホーファールト・フリンク「犬を抱く少女」1630年代後半
レンブラント派のオランダの画家による作品。 -
フランス・ハルス「男の肖像」1633年
こちらもオランダの画家による肖像画 -
イアサント・リゴー「ジャン=オクターヴ・ド・ヴィラール侯爵」1715年頃
モデルの男性は、大きな袖の折り返しが特徴的な「ジュストコール」といわれる上着をまとい、白の髪粉を振り、整えられた髪を背中に垂らしています。この男性は、軍人であり外交官であった兄のクロード=ルイ=エクトール・ド・ヴィラールとともに、リゴーに肖像画を描かせています。リゴーは、モデルの外見のみならず、高貴な身のこなしや表情に富んだ仕草によって、その人物の内面に迫ることを試みましたが、本作の男性の気品に満ちた誇らしげな表情からもその絵画的特徴を窺うことができます。 -
アールト・デ・ヘルダー「ダヴィデ王を諫めるナタン」1683年
オランダの画家による旧約聖書に語られた預言者ナタンがダヴィデ王を諌める場面を描いた作品。 -
コルネリス・デ・ヘーム「果物のある静物」1665-70年
美しい静物画です。 -
「果物のある静物」(部分拡大)
今、皮を剥いたばかりのようなオレンジ。 -
ヘラルト・デ・ライレッセ「天使たちを迎えるアブラハム」17世紀後半
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