遅い夏休み９連休！東北各地を自家用車で巡ります。 #01 初日(岩手県 花巻～盛岡～宮古 編)

2017/09/16 - 2017/09/16

9/16(土)から24(日)まで遅い夏休みを取りました。
以前から行ってみたい場所満載の東北地方を車で一人旅します。

まずは岩手県の花巻市から盛岡市→宮古市に行きます。

エリア 岩手

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 自家用車

9/16(土)、早朝2時半。
というか、感覚的には9/15(金)26時半です。

自宅を出発し、関越道・所沢I.C.から高速に入ります。

4時半。

東北道・上河内SAは改装中ですが、ここで休憩します。

宇都宮餃子 豚喜喜 上河内SA（下り） グルメ・レストラン

7時。
福島県に入り、吾妻PAにて休憩です。

吾妻パーキングエリア 道の駅

9時。
岩手県に入りました。

最初の目的地まであと一息です。
中尊寺PAにて休憩します。

10時ちょい過ぎ、花巻駅に到着です。

花巻駅 駅

駅の隣に無料駐車場があるので、そこに車を停めます。

花巻駅 駅

入場券を買って、駅構内に入ります。

列車がバックで入線してきました。

これです。

SL銀河 乗り物

SL銀河です！

SL銀河 乗り物

ホームでは花巻無形文化財の「鹿踊り（ししおどり）」が乗客を歓迎してくれます。

駅員さんも、ご自分の制帽を乗客に渡してシャッター係を務めてくれます。

皆さんも楽しそうです！

ただ、さっきから気になるのが、鹿踊りさんがずぅぅぅ～っと微動だにせず、横に張りついているんですよね…。

発車の時刻が迫ってきました。

出発に向けて黒煙が上がります。

さらに黒煙が噴出します。

ハンパじゃない煙の量です！
こりゃ昔、「鉄道は迷惑施設だったので、街の中心部から離れた場所にしか駅が作れなかった」という話がわかりますね。
今となっては「あああ～、この煙懐かしいー！もっと浴びたい！」とかなってますけどw

向こうのホーム上は まるで急に夕立が来たかのような暗さになり、こちらの反対側のホームまで煙の臭いが届きます。

SL銀河 乗り物

10:37。
定刻通り 力強く花巻駅を旅立っていきました。
ご安全に～。

花巻駅から車で10分くらいの所にある「マルカンビル」に来ました。

ここは元々「マルカン百貨店」として営業していたのですが、2016年6月に老朽化と耐震不適合のため、惜しまれつつ閉店してしまいました。
全国のメディアでも取り上げられていたので、ご存知の方もいらっしゃると思います。

しかし、花巻市民の皆様の存続を願う気持ちと、引き継いでくれる方が見つかったため、本年(2017年)2月に「マルカンビル大食堂」として営業を再開したのです。

詳しくは http://www.otomoku.co.jp/media/category/marukan や、「マルカン百貨店」の大食堂のことを歌った、日食なつこ様のＭＶもありますので、ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Uu9qzpL0Y9Q

これを見ると何だか泣いちゃいますね。

マルカンビル大食堂 グルメ・レストラン

エレベーターに乗って大食堂がある６Ｆに来ました。

非常階段を出て、下の階に向かって行列が伸びています。
ちょうど３Ｆと４Ｆの間の所が最後尾でした。
こんな事なら、最初からエレベーターに乗らずに階段で上がってきた方が早かったかな？

非常階段の壁には、かつて「マルカン百貨店の大食堂」として営業していた頃の写真や…

最終営業日までの写真が貼ってあります。
人が多すぎてゆっくり見ることが出来なかったのですが、時の流れを感じますね。

11時15分。
大勢のお客さんが並んでいますが、レジを2台で捌いているのと店員さんがテキパキしているので、意外と早くレジ付近まで来ました。

この間に両側に並んでいるメニューをみて何を食べるか決めます。

反対側のメニューです。

初めてのマルカン大食堂なので、一番人気のメニューである「ナポリカツ」と「10段ソフト」を注文します。

注文千円ごとに駐車サービス券100円分を貰えます。

しかし、上の写真をご覧ください。
私の注文は合計\960-です。
ああーっ、どうせだったらもう一個「10段ソフト」を頼んで\1,140-にして100円分の駐車券をもらった方がよかったなーと思いました。

店内はこんな感じです。
古き佳き時代の「デパートの食堂」という雰囲気です。

厨房＆受け取り口です。

ウエイトレスさんの制服もイイかんじです。

テーブルの箸入れや調味料置きです。

箸入れもこんな感じ。
懐かしいですねー。

料理が到着しました。
まずは「ナポリカツ」です。

その名の通り、ナポリタンにカツが乗っかっていて、付け合わせにサラダがあります。

カツはこういった感じで かなり薄いです。
食べやすくて美味しかったですよ。

出ました！マルカン名物「10段ソフト」です！

見てください、この圧倒的な高さ！
こうしてキレイに高く均等に巻くには熟練が必要だそうで、職人技の凄みを感じますね。

この10段ソフトは箸を使って食べるのがコチラの流儀だそうで、私も箸で食べてみます。

真ん中辺まで食べたところで中を覗きこんでみます。
キレイに巻かれているのが見えますね。
まるで銃のライフリングのようでもあります。

６Ｆの大食堂から１Ｆに降りてきました。
ここは雑貨やお土産を売っています。

お土産に「10段ソフト ストラップ」を購入しました。

パッケージには先ほど見たテーブルの番号札や箸入れが描かれ、10段ソフトにはご丁寧に箸まで付いています。

マルカンビルを後にし、12時半。
盛岡駅に着きました。

盛岡駅 駅

目的地は、駅構内の２Ｆ北改札の横にある“iwate tetoteto”の中にあります。

イワテテトテト グルメ・レストラン

人だかりが出来ていますが、ここが目的地の「tetoteto Fuku♪ran with 福田パン」です。

盛岡市民のソウルフード、「福田パンのコッペパン」です！

定番メニューのパンは店頭前のケースに大量に陳列されています。

その他、ショーケース内には限定メニューもありますし、好みの組み合わせが欲しい場合は、お姉さんにオーダーするとその場で作ってもらえます。

ここでは「西尾の抹茶クリーム」と「マスカルポーネチーズクリーム果肉イチゴ」の2種類のコッペパンを購入しました。

せっかくここまで来たのですから、車で5分くらいの所にある「福田パン本店」にも寄ってみます。

お昼のピーク時間を過ぎているのに、結構な行列が店内から店の外まで続いています。
駐車場を見ると他府県ナンバーの車・バイクも多く、全国からファンが来ている様子が伺えます。

福田パン 長田町本店 グルメ・レストラン

10分くらい並んで、ようやく店内に入れました。
しかし、店内も行列が続いています。

入り口の所に自由に使ってよいメニュー表とペンがあるので、皆さんそれを手にしています（赤丸で囲った部分）。

実物のメニュー表です。
このようになっていて、その日の気分でメニューを選ぶ際の覚書に使えます。

アレにしようかコレにしようか、はたまたアレとコレを組み合わせようかと楽しく考えながらペンで印をつけて列に並んでいます。

注文の仕方・料金のルール等も大きく表示されているので、初めての方も迷わず頼めます。

一つのコッペパンに2種類のクリームを同時に頼む時、何も言わないとコッペパンの左右に塗り分ける「ミックス」の方法で塗ってくれます。

「味が混ざるのがイヤ」・「一つ一つの味を確かめたい」と言う方は、注文時に「半々で！」というとパンの前後に分けて塗ってくれますよ。

定番メニューのほかにも、各店舗限定メニューもあります。
注文する直前まで迷ちゃいますねー。

私の順番が来ました。
それぞれの味を確認したくて、全て「半々」で注文します。

このようにそれぞれの味のクリームが大量に並び、お客さんの注文を受けると同時に迷いなく的確にコッペパンを作りあげていく様子は、感動すら覚えます。

全ての注文が終わり、お会計を済ませます。

店内には狭いながらもイートインスペースがあります。
いつでも満員っぽいですね。

今回、福田パンで購入したものです。

左：福田パン本店で購入したもの
右：盛岡駅tetoteto店で購入したもの　　…です。

まずは盛岡駅tetoteto店で購入したものから。
「西尾の抹茶クリーム」の中身です。

「マスカルポーネチーズクリーム果肉イチゴ」の中身です。

ここからは本店で購入したものです。
甘い系だけだと飽きるので、おかず系も入れてみました。
「コンビーフ × チキンミート」です。

限定メニュー同士の組み合わせです。
「渋皮マロン × ずんだあん」です。

定番メニューの「メロンクリーム × クッキーコーヒー」です。

どれも美味しかったのですが、花巻のマルカン大食堂でナポリカツと10段ソフトを食べた後だったので、さすがの私もクリームたっぷりのコッペパンを5個食べたらお腹いっぱいになってしまいましたぁ～。(←当たり前)

東京でも「吉田パン http://yoshidapan.jp/ 」がありますので、気になった方はぜひ行かれてみてください。

吉田パン 亀有本店 グルメ・レストラン

12時半。
次の目的地へ出発します。

途中、東北地方では一番標高の高い(744m)駅、JR区界駅を通過し宮古市へ入ります。

区界駅 駅

14時。

「道の駅 区界高原」にて休憩します。

道の駅 区界高原 道の駅

休憩後、出発します。

途中、蟇目駅付近のバス停が、リンゴの形をしていて可愛かったので撮ってみました。

蟇目駅 駅

15時半。
「浄土ヶ浜」に着きました。

広い駐車場があるので車を停めます。

浄土ヶ浜 自然・景勝地

浄土ヶ浜ビジターセンターを通って、浜に降りてみます。

浄土ヶ浜ビジターセンター 名所・史跡

ビジターセンターの中は三陸の自然を紹介するコーナーがあるので、エレベータではなく階段を使っていくと一層楽しめます。

遊覧船乗り場の横を通って…

マリンハウスの横も通り過ぎ…

浄土ヶ浜マリンハウス 名所・史跡

まだまだ歩きます。

他の場所は乾いているのに、トンネルの出口付近だけ異常に濡れています。

それはこのように、結構な頻度で波が来るからです。

この写真の撮影位置からだと波の動きを把握できるので大丈夫ですが、トンネル側からくると、出たと同時に波にやられて全身ズブ濡れ…なんて事もあるので、皆さん注意しましょうね～。

遊歩道側面の節理も面白いです。

結構ボロボロ剥がれて落ちているみたいですが、擁護壁があるのでとりあえずは大丈夫そうです。

そうこうしているうちに「浄土ヶ浜レストハウス」に着きました。

浄土ヶ浜レストハウス グルメ・レストラン

上の写真の、建物の右端の柱の上部に津波到達水位標識が設置されています。

その目の前にある「浄土ヶ浜」に行ってみます。

石積みの塔と岩肌の感じで、なんだかこの世ではないような錯覚に陥ります。

帰りは行きとは別ルートを通って帰ります。

御台場展望台に寄ってみます。
これまた結構難儀な坂道を上ります。

着きました。

御台場展望台 名所・史跡

お～、いい眺めです。
浄土ヶ浜全体を見るのならば、ここから見るのが一番いいですね。

「剣(つるぎ)の山」です。
スゴいですね～。

駐車場へ戻り、車に乗って次の目的地へ向かいます。

海沿いに出てくると、新しい防潮堤を作っています。

その横には田老漁協の製氷貯氷施設があります。

その海側の柱には「昭和 10.0m」。

「明治 15.0m」。

「平成 17.3m」と、各時代の大津波の被害が刻まれています。

海側を向くと、こんなに優しい風景なのですがね…。

続いて、すぐそばにある「たろう観光ホテル跡」に来ました。

震災遺構 たろう観光ホテル 名所・史跡

こちらは宮古市が震災遺構として保存しています。

奥の階段のネジ曲がり方が凄いですね。

周囲はフェンスで囲まれ立ち入りが禁止されているものの、内部までよく見ることが出来ます。

隣には駐車場と、簡易ですが清潔な新しいトイレがあります。

今度は、たろう観光ホテル跡のすぐそばにある「三王岩」にやってきました。

三王岩 自然・景勝地

この時点で17時半です。
写真では明るく写っていますが、だいぶ薄暗くなってきています。

がっ！看板が「三王岩を見たければ、この長い階段を降りよ！」と語りかけてきている(←別に語りかけていないですが…)ので、下りないわけにはいきません。

まずはこの先の分岐点を直進してみます。

ちょっとした展望台に出ました。

とてもよい眺めです。

先ほどの分岐点まで引き返し、今度は右に折れてみます。

そうすると遥か下まで続く階段が…

泣きそうになりながらも頑張って下りました。

近寄ってみます。
写真では伝わりづらいですが、すごい迫力です！

横に転がっている岩も、家一軒位の大きさがありますよ。

反対側にも通路のようなものがあるので行ってみます。

ああ～そうですか～。
残念です…。

おそらくここも津波でやられて柵がもげちゃったのでしょうね。

立ち入り禁止ロープ付近から三王岩を。

巨大な岩がゴロゴロ転がっていますが、あまり写真だと伝わりませんね。

なので私は、旅に出る際に5.5mのスケールを持って行くことにしています。
早速測ってみます。

測りながら写真撮るの超ムズい(笑)。
大体高さ４ｍ位ありました。

満足したので帰ります。

急な階段を上ります…。

18時半。
本日お世話になる宿「ホテル龍泉洞 愛山」に到着しました。

ホテル龍泉洞愛山 宿・ホテル

本日の走行距離、約702kmでしたー。
風呂入って寝ます。
おやすみなさーい！

　旅行記#02は↓コチラからどうぞ！
https://4travel.jp/travelogue/11287640