2017/09/15 - 2017/09/16
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たびたびさん
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能登を始めて訪れたのは2009年1月。2014年1月には、金沢から入って能登フライト号で要所要所を観光したのですが、その時も能登半島の奥深さが妙にひしひしと伝わってきて、これは一度レンタカーで回らないとどうにもならないなと強く思ったところ。今回やっと念願がかなって、四泊五日の旅を計画してみました。
事前に調べると確かにあれこれ観光スポットはあるのですが、例によって、どこにどうポイントがあるのかよくわからない。悩んだ末にやっぱりこういう場合は、例によってしらみつぶしに回ってみるしかないという結論。キリコ祭りもいっぱいあって、これもどれがどうだかわからないのですが、日程的にハマった小木袖キリコを入れると、なんとなく全体のコースが定まりました。あとは、現地で柔軟に対応するというところまで持って行って、いざ出発です。
初日は、羽田空港から午後の便で能登空港に入ります。レンタカーを借りるのは翌日になるので、それまでは宿のある輪島周辺を歩いて散策。
翌日は、輪島を出発して、時計回りに能登半島の先端を回って、小木袖キリコのある九十九湾まで。いわゆる奥能登といわれる地域を弾丸で突っ切る行程ですが、窓岩、白米の千枚田、見附島は見ていましたし、南惣美術館も今回はスルーしたりして、なんとか最低限の効率は確保できたような。上時国家も期待通りの迫力だったし、滑り出しはまずまず上々かなと思います。
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午後の便で能登空港に入って、バスで輪島に到着です。もう夕方の感じですが、それでも少し市内を散策します。
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輪島は朝一が有名ですが、夕市というのもあって、これは市街の少し端っこの住吉神社の境内で行われます。
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確かに参道はコンクリート敷きで、そのままそこに生鮮品を並べれる感じですね。ただ、輪島にこの後も含めて滞在中に二回行ってみたのですが、いずれも空振り。毎日やっているということではないようです。
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住吉神社から輪島前神社の方に向かう途中の和洋菓子島崎。住宅地の中にあるお菓子屋さんです。えがらまんじゅうが見えたので、寄ってみました。お餅の部分の濃い緑と表面にまぶしたもち米は薄い緑。毒々しい色に見えなくもなかったのですが、尋ねるとこの色も自然な色なんですとの説明。餡子の甘さもいいでしょう。
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輪島前神社は、中心部から離れた場所だと思っていましたが、道の両側には建物が切れ目なく続いていて。伊根の舟屋の街並みを少し思い出しました。
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そこから輪島港へ。市街地から海に出ると船がぎっしり係留されていて、ちょっと壮観。なんでも輪島はふぐの水揚げが日本一なんだとか。トラフグなら下関ですが、いろんな種類を全部合わせたふぐなら輪島なんだそうです。これらの船がそのままふぐを獲る船ということでもないと思いますが、いずれにしても今でも漁が盛んなんだなという感じを受けました。
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輪島前神社は、鳥居がちょっと独特ですね。
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大国主の国土造に協力したという少彦名神を奉祀して、天神社・手間天神社と称していましたが、その後、京都北野神社から菅原道真も勧請しているそうです。社殿に続く石畳の参道も立派です。
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輪島前神社を過ぎて岬の突端に出たところが鴨ヶ浦。
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岩場に橋が架かって、その先には海を見渡すちょっとした展望所があります。
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一見、海辺の公園のような感じですが、周囲を改めて見渡すと、
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宮崎の鬼の洗濯板みたいな岩や
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堤防に激しく打ち寄せる波など、なかなかのワイルド感。予想外に刺激的なエリアです。
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鴨ヶ浦海岸からさらに海岸沿いの道を反時計回りに進んで。トンネルを抜けると大きく弧を描いた白砂が現れまして、それが袖ケ浜。鴨ヶ浦海岸は荒々しい景色でしたが、こちらは一転、静かな浜辺といった感じ。近くで同じように日本海に面しているのですが、あまりの違い。
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海水浴場となっているようで、これなら条件は整っていると思います。
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市街中心部に戻って。もうすっかり暗くなってしまいましたが。。
ゴトウ洋菓子店は、朝市本町通りからわいち通りに入ってすぐ。この辺りは店じまいが早い店が多いのですが、日が暮れてからも煌々と電気がついていて、そういう意味ではありがたいお店です。 -
シュークリームをいただきましたが、サランラップに包んであってなんか家庭的。柔らかいシューも安心感があって食べやすいです。
ちょっと一息つきました。 -
もう一軒開いているお店を見つけました。
この尾坂柚餅子本舗は、 -
柚子を丸ごとお菓子にした丸柚餅子が看板商品。ただ、高いのでそれはおいておいて、
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最中をいただきました。
するとその最中の餡は少し水分多めで柔らかめなんですが、その中に砂糖の結晶のようなジャリジャリした核が入っていて、とっても新鮮。これまでいろんな餡子を食べてきましたが、この餡子は食感は面白いし、味わいもいい。意外なところでいい出会いがあるもんです。 -
そして、晩飯は伸福へ。輪島の人気の寿司屋さんでこの日も予約でいっぱいだったのですが、客の途切れた時に改めて電話をしてもらって、なんとか滑り込みました。
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イチオシ
いただいたのは、能登海鮮丼。17~18種類のネタがドーンと乗って、見るからに豪華ですね。ネタはどれも抜群の鮮度で、さすがの味わい。魚は新鮮過ぎると扱いが難しいというのは五島列島の寿司屋さんで聞いたことですが、それを久しぶりに思い出すような感じ。ここも甘い醤油を使って、うまくまとめています。一方の酢飯の方は少し味が濃いかなあ。酢飯は握りでも使うことを考えるとこれくらいないとダメということなのかもしれませんが、丼にはちょっと違和感があるかなと思います。
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晩飯を終えて。
湯楽里は、すぐ近くにある足湯の施設。 -
イチオシ
ちょっとした建物の板敷きの間に足湯の温泉が据えられています。これなら雨や風のある日も大丈夫だし、気分的にも何か落ち着きます。広いですが、温泉も適度にかけ流しなので清潔感もある。なかなかよくできた施設です。
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今日の宿は海岸通り。はす向かいにルートイン輪島があって、これに安さで対抗するといった位置づけかと思いますが、ただそれだけでもない。玄関から入って内部はとても清潔感があってきれい。気持ちいいです。
お風呂は順番待ちなので、混み合うと少し面倒くさいですが、朝市に近いし、それも大きな利点でしょう。
さて、明日からはレンタカーの旅。まずはゆっくりしたいと思います。 -
翌朝の輪島市街。まだ早いのでお店が開くのはこれからですね。
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朝市本通りから、そのまま赤い橋を渡って住吉神社方面に歩いてみます。
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細畑屋は、外観はやっているのかいないのか分からないくらいに見えましたが、眺めていると突然車でどんどんパンが運ばれて来て。聞くと近くの工場で焼いて、ここに持ちこんでいるんだとか。
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焼き色の見事なクロワッサンをいただいて、朝飯代わりにしました。朝市のお店より早く始まるので、それもありがたいと思います。
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レンタカー屋さんは、輪島市街から能登空港側に少し行ったところなんですが、
その途中の交差点で、また元気なパン屋さんを発見。能登二幸です。 -
ここでも一番人気という、とろけるチーズのパンをいただいて、旅の備えにしましょう。冷めてもおいしいし、しっかりしたパンでした。
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さらに歩いて。輪島病院の駐車場横にある長谷部信連の灰塚もチェックします。囲いがあってちょっとした木が覆っているのですが、注意をしないとこれは見過ごしてしまうかも。
ところで、長谷部信連は、平氏追討の計画が発覚した以仁王を危機一髪、園城寺に逃がし、平家が滅んだ後は、頼朝から能登の地頭に任ぜられた人物。子孫は前田家にも仕えていて、地元では伝説的な扱いをされている人物です。 -
イチオシ
さて、ここからレンタカー。昨日を含めて5日間の旅の始まり。輪島から時計回りに能登半島を回ります。
これは、白米の千枚田。今回が二回目ですが、稲が少し色づいてきて。この虎刈みたいなツートンカラーがまた面白いですね。
ところで、笑い話で田植えを終えたおじいさんとおばあさんが田んぼの枚数を確認して帰ろうと思ったら、いくら数えても二枚足りない。仕方がないので、帰ろうと思ったら、みのの下から田んぼが二枚出てきたというのです。そんな話もまんざらではないような、小さく仕切った田んぼがとても見事です。 -
少し進んで。
時國家は、文治元年(1185年)に能登に配流された平大納言時忠を祖とする家。
ちなみに、平時忠は、清盛の妻、時子の同母弟。「平家にあらずんば人にあらず」はこの時忠の発言であり、最も世の反感を買っていた人物だと思いますが、頼朝の命乞いをした池禅尼の息子、平頼盛ほか平家滅亡後も生き延びた数少ない平氏の一人。一方で、異母妹、滋子は、後白河法皇の寵妃で高倉天皇の母、建春門院ですが、これも複雑怪奇な平家物語の人間模様を彩る中心人物の一人。華麗な一族であることは間違いなく、配流になったとはいえ、まさに別世界の人だったことでしょう。
その後、時国家江戸期になって、加賀藩領と越中土方領の2家に分立。こちらは加賀藩領の時國家で、下時国家とも称します。
家屋と裏庭が見どころですが、全体としては豪農の家といった印象。雅さも兼ね備えた上時国家と比べると少し物足りなさはあるかもしれません。こちらは外から窺っておしまいにします。 -
少し離れた場所にある、こちらは上時国家。下時国家と同じく、平清盛の妻、時子の弟で大納言だった平時忠を祖とする800年の旧家です。
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藁ぶきの、全体としては豪農のような構えですが、入口の軒破風が少し威厳を感じさせます。
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ただ、何んといっても、この建物は、江戸時代後期、21代目の当主が地元の名工に、28年の歳月をかけて造らせたものなんです。
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邸内に入って、玄関の重厚な欄間も確認しますが、まあこれは序の口。
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ここから奥に向かってが順路となりますが、周囲は畳の周り廊下。板ではなくて畳敷きというのも、確か格式を表すものだったはずです。
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最初の広間は、
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折り上げ 格天井ですが、黒い漆塗りが目を引きます。
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襖に描かれた「丸に揚羽蝶」の家紋。これは平家の家紋ですが、例えば、織田信長も平家の流れなので、同じこの家紋です。ちなみに、鎌倉時代の執権北条氏も平家の流れなのですが、その家紋は三つ鱗紋。鎌倉時代ではさすがに平家の流れであることを示すのははばかられたかもしれません。
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イチオシ
そして、建物の一番の見どころは、大納言格式の「縁金折上格天井」の御前の間。幕末の加賀藩主13代、前田斉泰が宿泊した際、自分は中納言であるからここには入れないと配慮し、天井の隅に紙を1枚貼って、格式を崩してから入ったという逸話も伝わります。
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透かし彫りの欄間は波と松の雄大な風景。
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イチオシ
実はこれ、蜃気楼を彫ったというもの。能登では蜃気楼が発生するのですが、当時は、蛤が出す妖気によって起こると考えられていたもの。波の上にあしらわれた蛤もそれを表現しています。
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改めて、これが「縁金折上格天井」。金の縁が入っているんですが、京都だとどうだったかなあ。二条城の格天井は飾り金具だったと思いますが、他にも二重折り上げとか、小組もあるし。ここから先は、本当はあまりはっきりしたルールはないような気もしますが、まあ、言ったもの勝ちみたいなことかもしれません。
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裏手に回って、道具類の展示や
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土間から上がった広間に戻ってきて、
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これでちょうど邸内を一周したことになります。
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ここは土間ですが、全体を通して、これだけ大きくても無駄なスペースはないし、
長くいるとだんだんとその価値が分かってくる建物のような気がしました。 -
再び車を走らせて。国道249号線からでも良く見える窓岩です。
この辺りは、曽々木海岸というようですが、日本海の荒波を受けて奇岩が現れる場所なんでしょう。ただ、その中でも、それを象徴するのがこの窓岩。板状の岩の真ん中に直径2mほどの穴が開いています。 -
少し進んでトンネルを出たところから左手を振り返ると垂水の滝。この辺りは真浦海岸です。
駐車場もあって、その前はこじんまりとまとまった砂浜の海岸。ただ、垂水の滝が観光スポットとして有名なので、真浦海岸という名前の方は積極的には宣伝されていない。陰に隠れているかなと思います。 -
これは、道の駅塩蔵市場。
奥能登では、加賀三代藩主前田利常公が農民救済のために、塩手米という実質的に年貢を塩でも収めることができるようにして、塩作りを奨励しました。
現在でも珠洲の仁江海岸で、全国でただ一か所の「揚げ浜式製塩法」が残っています。道の傍らに、小屋が見えて、それが揚げ浜式製塩の作業をする小屋なんだそうです。 -
ここから、海岸線を離れて、平時忠卿及び其の一族の墳へ。
道沿いにちょっとした駐車場と珠洲市案内図があって、そこに車を止めて歩いて行きます。脇道をしばらく下っていくと、フェンスに囲まれた小山の縁に一族の墓が並んでいました。 -
一番右端が大納言平時忠の墓。宝篋印塔の上部だけしか残っていないようにも見えましたが、大丈夫でしょうか。
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再び、海岸線に戻って北上を続けます。
この辺りにゴジラ岩があるはずなんだけどなあと思いながら探しますが、よくわからない。結局、近所の人に聞いてやっと分かりました。道路脇に看板もありますが、これでは目立たないですね。そして、ゴジラ岩の方もかなり小っちゃい。しかし、確かにゴジラが歩く姿をしていて、意外にリアルです。 -
椿展望台は、さらに進んで、海岸沿いの道を上りきったところ。右手につばき茶屋というのもあって、これも目印になるでしょう。なお、駐車場と展望台は一体になっているので、車を降りたら簡単に眺望が楽しめます。
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イチオシ
眺望は、今走ってきた道の風景を確認するような感じ。禄剛崎灯台に向かう自然歩道の入口もありました。
気が付くと岬自然歩道というのがありまして。それは椿展望台や禄剛崎灯台の方に入口があって、海岸端を縫いながら歩くコース。椿展望台から禄剛崎灯台までは二時間半のコースのようですが、車を止めて歩くとすれば、どこかで折り返しということになる。全部を踏破するのはちょっと難しいかもしれません。 -
木ノ浦岬は、国道から脇に入って下っていくと見えてきます。
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岬の突端から浸食に耐えて残った島がいくつか連なっていて、ちょっとまとまりのある景色。手前の駐車場の方から芝生の公園も整備されていて、気持ちの良い一角になっています。
ちょうど、奥能登国際芸術祭が行われていて、ボランティアの人も大勢いました。こうしたイベントをやるにももってこいの公園だと思います。 -
国道に戻って、小さな駐車場に木ノ浦海岸とありました。夕陽を眺めるビュースポットのようです。
しかし、海の方を眺めてみましたが、ビューポイントの木ノ浦岬は、陰になっていて見えませんでした。日本海に向かって大きく開けた眺望ですが、ちょっとイマイチかなと思います。 -
そろそろ珠洲市に入って。道の駅 狼煙に到着です。
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ところで、豆腐なんかがたくさん置いてあって、なんだろうと思ったら、この近くでは大浜大豆というのが名産なんだそう。それではということで、豆乳のボトルを一本いただきました。どろんとした濃厚な味わい。お腹にぐっとくるような豆乳です。
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そして、禄剛崎は、道の駅狼煙から山の方に登って行く遊歩道で15分くらい。
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すぐに開けた場所が現れて、その先には日本海を見渡せる眺めのいい場所に禄剛崎灯台が建っています。
周囲は芝生の公園になっていて、気持ちいいことこの上なし。先ほど触れた椿展望台に向かう岬自然歩道もありますが、椿展望台までは2時間半。しかし、この広場で楽しめば問題なし。これで十分だと思います。 -
イチオシ
禄剛埼灯台は、日本の灯台50選にも選ばれていて、確かに独特の美しさがありますね。初点灯は、明治16年。この石造りの石材を崖下から引き上げる難工事だったようで、2年の歳月をかけて造られたということです。
周囲の緑の芝生に海の青。これなら安全だし、家族連れが楽しむにはもってこいの場所だと思います。 -
イチオシ
これが崖下。狼煙海岸は、道の駅狼煙から国道をさらに能登半島の奥側に進んだ左手の海岸なんですが、いい眺めの場所は特になし。むしろ、禄剛崎灯台から足元の海岸線を眺める方がずっといい眺めです。岩の棚の浅瀬に打ち寄せる波とかには雰囲気があると思います。
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禄剛崎から、今度は向かいの金剛崎に回ります。
聖域の岬 自然環境保護センターという、名前を聞いても何だかわからない施設がありまして。それは、スカイバード展望台と青の洞窟を回る有料コース1500円。 -
イチオシ
入口を入ると、すぐに空中展望台 スカイバード。崖に突き出た展望所で荒々しい金剛崎の景色を眼下に眺めるという趣向ですが、結局目が行くのは予約が取りにくいことでも有名なランプの宿。黒い屋根が幾重にも連なっていて、けっこう異様さが目立っています。
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ただ、見どころは、途中にある能登半島の最北端の眺め。風にあおられて横に大きく傾いた木の辺りから眺める荒々しく岩場に打つ寄せる波の感じは足摺岬のようなダイナミックさ。
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最北端の荒々しい海の眺めはやっぱりそれなりに迫力があると思います。
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一方で、最後の青の洞窟はどうでしょう。
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並みの打ち寄せる洞窟の中を
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青色でライトアップして、ちょっと子供だましかも。洞内の白い丸い石を拾っても、それで帳尻は合わないと思います。
いずれにしても、禄剛崎と違って、こちらはずいぶんと商業化されています。 -
須須神社は、奥能登ではまあまあの観光スポットという位置づけなのですが、
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駐車場から本殿まで向かう参道は陰気だしちょっと荒れていて山道を登っているような感じ。やぶ蚊も多くて、ちょっと閉口しました。
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本殿前には合格絵馬がいくつかありましたが、それでもさびれた感じは否めないと思います。
正直、気持ちの良い神社ではありませんね。 -
須須神社 金分宮は、須須神社から少し離れた場所。こちらは駐車場もないので要注意です。
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石段が険しいので山岳修行の場のようだなと思ったら、社殿もやっぱりそんな感じ。ちなみに、須須神社は男神。対する金分宮は姫神を祀っているのだそうです。
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琴江院は、須須神社にも近い集落の中。
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参道から本殿に向かうといきなり崩れ落ちそうな鐘楼が正面に建っていました。鐘楼に架かる梵鐘は珠洲市指定の文化財のようですが、大丈夫でしょうか。ほか、庭園は本堂の周辺だと思いますが、あまりまとまりはないように思います。
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ここからまた移動して、鉢ヶ崎のエリアへ。この辺りも、観光地として比較的よく整備されているところです。
鉢ヶ崎わくわく夢らんどは、鉢ヶ崎地区の公園の中。これ全体が巨大なフィールドアスレチックといった感覚の施設です。この日は雨だったので、遊んでいる子供はいませんでしたが、これを攻略するとなるとかなりの手ごたえがあるような。それくらい大掛かりな施設です。 -
海岸の方に出て。
クアの道は、鉢ヶ崎の夢らんどの辺りや海水浴場の辺りを通り抜ける遊歩道というかサイクリングロードのような感じの細く続く道。山がちな能登半島ですが、この地区は珍しく平坦地が多い。それを活用したのがこの道だと思います。 -
その堤防を越えたところが鉢ヶ崎海岸。
岩場の海岸を見慣れた後にこの砂浜の海岸を見るとちょっとほっとした気持ちになります。かなりの距離の砂浜で、夏には海水浴場として賑わうよう。珠洲ビーチホテルを目印にして訪ねるといいと思います。 -
そして、これも立ち寄りスポット、道の駅 すずなりへ。
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こちらで、皆さん食べているのが塩のソフトクリーム。
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あんまりみんなが食べているので、私もつられて食べてみました。
むむ、なるほど。これってメチェメチャうまい。塩の加減が甘さやコクを引き立てているんでしょうか。製塩の伝統を持つ赤穂のお菓子が妙にうまかったのを思い出しました。 -
道の駅 すずなりの中には、珠洲市観光協会の窓口もあります。
ちょうど奥能登国際芸術祭の期間中だったので、そのチケット販売なんかで忙しそうでした。道の駅すずなりは能登空港からのバスが来るバス停もあって、ここから観光を始める観光客も少なくない。観光案内所の場所としては悪くないと思います。 -
ここで、ちょっと近場のB級グルメチェック。
古川商店は、この辺りではけっこう人気のパン屋さん。交差点角にあるお店の駐車場には何台も車がとまっていました。外観はバラックのような建物ですが、 -
中に入ると活気があって、並んだパンも美しい。フランスパンにバタークリームを挟んだマミーフランスをいただきましたが、カリカリとしたパンの香ばしさにクリームの芳醇さが抜群。目が覚めるようなおいしさがありました。これは名店です。
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泉谷菓子舗は、珠洲の市街中心部。名前が知られた老舗のお菓子屋さんです。
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看板商品は、「いも菓子」。
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「いも菓子」という名前は平板ですが、焼き芋を見事にリアルに表現したお菓子。
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皮の焦げたスレスレの感じまでがしっかり表現されていて、ここまでやるかというくらい。それがまた味わいの深みにもなっていて、これには舌を巻きました。
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そして、昼飯は、レストラン浜中。国道沿いのドライブインみたいな食堂です。
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どこにでもある食堂のようなんですが、この辺りには食堂がないので、とにかくありがたい存在です。
いただいた能登丼は能登牛のロースト・ビーフ丼。能登丼には海鮮じゃない丼もあるんですねという感じ。それなりの量もあるし、普通においしいロースト・ビーフでした。 -
ここから、見附島へ。これも能登半島を代表する観光スポットですよね。前回来た時も天気がイマイチだったんですが、今回も似たようなもの。私との相性はあんまりよくないみたいです。
周囲はフレッシュライン見附公園。 -
見附島周辺の海岸まで続きます。
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この見附島がメインではあるのですが、海岸の松林からかなりの広さの駐車場とその周辺のこれもかなりの広さがある芝生の広場はちょっと破格。園内には能登丼のレストランもあるし、家族連れでもしばらくゆっくりできる環境が整っていると思います。
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また少し移動して、恋路海水浴場です。第二駐車場の脇から海に向かって左手に出たところ。小島を正面に見る方にも海岸がありますが、けっこうゴミがたまっていたりして汚いです。季節になるときれいにされるのかもしれませんが、そちらはちょっとげっそりするような光景でした。
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ところで、恋路海岸というのは、この辺りが恋路という地名だからなんですが、実際に仲のいい男女とそれをねたんだ男の悲話も残されているようです。
奇岩の向こうに鳥居のある小さな小島が浮かんで、ちょっと雰囲気もあると思います。 -
海岸線をまた進んで、これは五色ケ浜。青い「五色ケ浜」の看板がある駐車場があって、そこから道路を渡ってひょいと海に出たところ。
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堤防にしっかり守られた小さな砂浜です。規模はなくても、これなら小さな子供でも安心。砂浜もきれいだし、そうしたご家族には是非お勧めです。
内海に入ってきたんでしょうか。能登半島の中でも穏やかなエリアです。 -
そして、これがのと海洋ふれあいセンター。
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九十九湾の魅力を伝える施設で、
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展示室には手で触れる浅瀬を再現した水槽や他の水槽では小魚が元気に泳ぎ回っていて、食事タイムのかわいらしい仕草にはちょっと見入ってしまいました。
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その後、海岸の方に降りてみましたが、九十九湾に沿った散策路がしっかり整備されていて、こちらもけっこう楽しめます。
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岩場続きの海岸線ですが、入り組んだ湾内ははっきりと波が穏やかで、とてものどか。この日は台風が近づいていたのですが、ここなら外洋の波風を防いで安心といった感じです。
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そして、最後に向かったのは、真脇遺跡。
縄文時代の遺跡と言えば、青森の三内丸山遺跡が有名ですが、話を聞くとここは縄文時代前期初頭から晩期終末の約4000年間のものが出土したのだそう。三内丸山遺跡は前期と中期なので、こちらの方がずっと長い。 -
そして、湿地帯であったことから、木製品や動物の骨、植物の種子などが良好な状態で出土したのも特徴です。
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ただ、一方で、能登半島が文化的に優れていたということではなく、日本の各地にこうした集落があったはず。ここは条件がよかったことで、たまたまこうした形で遺跡が残ったものと理解する方が適切でしょう。
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遺跡地は広いですが、こうして縄文館で出土品を見るとその貴重さの実感が湧いてきます。
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展示物の数は限られますが、一つ一つが何かとても美しい。
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イチオシ
良好な状態で出土した遺品をけっこう工夫して展示してあるのも理由かなと思います。
これは建物の土台であったと思われる木の構造物。縄文時代が意外にもそれなりの建築技術を持っていた時代だということがよく分かります。 -
周辺は真脇遺跡公園として整備された公園。山の斜面のような広い場所で、一角には縄文時代の竪穴住居がちょこっと再現されたりして、当時の雰囲気を偲べます。
真脇遺跡ですか。意外なところでいいものに出会いました。今夜の小木袖キリコが気になってきていましたが、スルーしなくて正解でした。
さて、今日のメインイベントは、なんといっても小木袖キリコ。これから急いで向かいます。
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