2017/05/02 - 2017/05/02
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susuさん
GW欧州旅行3年目はバルカン半島へ。アルバニア、コソボ、マケドニア、ブルガリア、ルーマニア、モルドバ、そしてトルコの計7か国を廻る15日間の日程です。いつものように行き先を欲張ったら、ソフィア以外では連泊無しのとんでもなく移動ばかりの旅程が出来上がりました。前年のバルト周辺旅行では連泊の方が疲れたので、移動ばかりの方が逆に楽かもしれないと思ったけどどうだろう。
出発9ヶ月前の7月半ばに予約をしてその日のうちに旅程を組み上げたら、その翌朝にトルコでクーデター(未遂)という衝撃のニュースが飛び込んできてぶったまげました。
また何年も前から、このエリアに行くならソフィア・ブカレスト間の移動は夜行列車でと密かに夢見ていましたが、改めて調べてみるとついここ1~2年のうちに夜行が廃止されていたと分かって大ショック。渋々飛行機を予約して宿を手配し直しました。結果的にブラショフでも連泊できることになったからまあいいか。
ターキッシュエアラインズ ティラナINキシニョウOUT…102,050円
タロム航空 ソフィア→ブカレスト…123.69EUR(15,375円)
4/22(土)成田→イスタンブールへ
4/23(日)イスタンブール→ティラナ→ベラット
4/24(月)ベラット→ティラナ
4/25(火)ティラナ→プリズレン
4/26(水)プリズレン→スコピエ→オフリド
4/27(木)オフリド→スコピエ
4/28(金)スコピエ→ソフィア
4/29(土)ソフィア→リラの僧院→ソフィア
4/30(日)ソフィア→ブカレスト→シナイア
5/01(月)シナイア→ブラショフ
5/02(火)ブラショフ→ブラン城→ブラショフ
5/03(水)ブラショフ→ブカレスト→キシニョウへ
5/04(木)キシニョウ
5/05(金)キシニョウ→イスタンブール
5/06(土)イスタンブール→成田
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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6時台、7時台に目が覚め三度寝の末に8時過ぎに起床。体調めっちゃ良くなってる!昨日買った薬がよく効きました。副作用も何もなし。熱と鼻の薬は2日分だけなので、油断せずきちんと飲み切りました。
9時を過ぎると向かいの建物で工事が始まってうるさい。支度をして10時半頃出掛けると、数日ぶりの快晴! -
イチオシ
昨日も同じような構図で写真を撮ったけど、天気が良い分今日の方が綺麗!
まずはブラン城行きのバスが出るアウトガラ・ドイを目指します。
中央公園前の市バス乗り場のブースで市バスの乗車券を購入。2回券で4Lei(約109円)。切符の両端に改札できる部分があって2回使える仕組み。ブカレストでもそうだし、ルーマニアでは切符といえば2回券なのかも。 -
市バスの乗車券を買ってから気が付きましたが、中央公園前の市バス乗り場からはアウトガラ・ドイ行きの12、22番バスは出てない!えええ~…ここからかなりの本数が出てるからてっきり。
アウトガラ・ドイは徒歩でも行ける距離らしいけど、タクシーで行こう。バス停の横にはタクシー乗り場もあって、タクシーが何台も待機しています。私が乗ったタクシーのドライバーは英語が堪能で、ジャパンのテクノロジーはGOODだと言ってくれました。
後部座席に向けて準備万端なエチケット袋が。いやゴミ箱? -
アウトガラ・ドイまでの運賃はメーターで7Lei(約191円)。結構距離があるように感じたし、バス停を探すくらいなら迷わずタクシーに乗るべき!な安さでした。
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2番乗り場には、既にブラン城行きのバスが停まっていました。
ブラン城までの運賃は7Lei(約191円)。乗車時に運転手からチケットを購入します。
11時に出発。 -
イチオシ
ブラショフ近郊には大きなショッピングモールがいくつもありました。街中にスーパーがないと思ったらこんな所に。
少し走ると車窓には菜の花畑が広がり、遠くにはカルパチア山脈がずっと見えていました。あの山の向こうにシナイアがあるはず。
菜の花と、雪山と、羊の群れ。真ん中あたりの白い筋が羊です。最高の景色! -
45分弱でブラン城の目の前に到着。終点ではありません。
地図アプリで見るとバス停の西に城敷地内への入口がありますが、チケット売り場と本当の入口はそこではなく、東に100m程戻った所だそう。西の入口(?)にいたスタッフが教えてくれました。 -
通るついでに戻りのバス停を確認。
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ブラショフ行きのバスの時刻表。左が平日、右が土日。
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おおう…めっちゃナイフ向けられてますけど。
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100m先って言ってもどこだろうと思っていたら、真っ直ぐな道の急カーブの手前に、土産物屋や食べ物の屋台が並ぶ賑やかなエリアがありました。右手にブラン城が見えます。
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土産物屋の奥にチケットオフィスを発見。
入場券を買うのに並ぶなんて今旅初じゃないか?と思ったけど、初で唯一になりました。でもよく考えたら入場料が必要な所にそんなに行ってなかったな。
入場料は35Lei(958円)、カード払い可。 -
庭園を抜け、坂を上ってブラン城へ。
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真下から見たブラン城、塔が見えない。
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入口は補修中なのか、板に囲まれていました。
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順路に従って城内を廻ります。
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漆喰で固められた分厚い壁の部屋にいい感じに家具が配置されていて、住み心地が良さそうでした。
14世紀から20世紀初頭までブラン城はブラショフ市の所有でしたが、1920年にルーマニア国王フェルディナンド1世の王妃マリアに寄進されました。王妃マリアは城を改築して住居とし、ルーマニアの伝統的な家具で城内を飾りました。現在ブラン城内に展示されているのは、その時代のもののようです。 -
他の部屋と違って石が剥き出しの階段。1階と3階を直通で繋ぐ秘密の抜け道だそう。
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観光客に人気の撮影スポット。
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そこから見えたのは思った通り、有名なこのアングル!
大きくない窓から思うような構図で撮れないのがもどかしい。 -
フレームありだとこんな感じ。
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小さな窓から見えるブランの町。ブラン城の窓やベランダは基本的に中庭に向かって開いており、外を眺められる窓は少なかったです。
ブラン城は元々、1377年にドイツ騎士団がオスマン帝国軍の侵略を見張る要塞として造った建物だそう。 -
串刺し公ブラド・ツェペシュをモデルにした小説「ドラキュラ」を書いたブラム・ストーカーについての展示。ルーマニアとトランシルバニア地方とブラン城が吸血鬼のイメージで語られるのは、全て1897年に発表されたこの小説に端を発しています。元々この土地に吸血鬼伝説はありません。
アイルランド人のブラム・ストーカーは実はルーマニアに来たことがなく、というかアイルランドを生涯出ることなく資料を元に小説を書いたらしい。私は読んだことがないので「ドラキュラ」においてルーマニアがどのように描かれているのか分かりませんが、1989年の革命以前のルーマニアでは発禁書だったそう。
ちなみにドラキュラというのは「竜の息子」という意味のルーマニア語で、ブラド・ツェペシュ本人が自称していたニックネームだそうです。小説の方は登場する吸血鬼の個人名。 -
串刺し公ブラド・ツェペシュはブラン城に住んだことはありません。住んでいたのは祖父のミルチャ1世です。
ブラド・ツェペシュは15世紀のワラキア公国(現在のルーマニア南部。ブラショフとブランは含まれない)の君主で、オスマン帝国の使者から自国民まで串刺し刑にかけまくり、色々と残虐の限りを尽くした人物。「ツェペシュ」は名前ではなく、ルーマニア語で「串刺しにする者」という意味らしい。現在は国を侵略から守ろうとした人物ということで再評価されているそうです。
ワラキア公国領ですらないブラン城が吸血鬼ドラキュラ城のモデルになったのは、結局外観がそれっぽいというのと、ブラド・ツェペシュの親族が住んでいたからというだけの理由なんでしょう。 -
王様の寝室に展示されていた王冠と王笏。フェルディナンド1世かミハイ1世か…とにかく20世紀のルーマニア国王のものだと思います。
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中世の甲冑や武器なども展示されていました。
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誰のか分からないけど、かなり大きい服。肩幅物凄い。
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イチオシ
通路が張り巡らされた明るい中庭。
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回廊の窓(?)は結構低い位置にあるので、屈みながら中庭を見る感じ。昔のルーマニア人は背が低かったんだろうか?いやーまさか…。とにかくさっきの服の持ち主には相当窮屈だったと思われます。
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なんか取って付けたように拷問椅子が置かれていました。
天気が良かったのもあるけど、ブラン城は明るくて綺麗で住み心地良さそうで、不気味な印象は皆無。もしかしたらこの城を見るベストなシチュエーションは夜か、黒雲に覆われた雷雨とかなのかも。 -
中庭の井戸の中を覗いてみると…
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お賽銭が。小銭だけでなくお札まで投げ込まれていてびっくり。ルーマニアの紙幣はプラスチック製だからいいのか?
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中庭には土産物屋の入口もありました。…っていうか普通の服屋?
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順路が分かりやすくて展示物には英語の説明書きもあり、観光しやすい場内でした。
ゆっくり見て廻って1時間くらい。 -
出口は入口と同じ。城の前から下の道が見下ろせました。緑豊かで気持ちいいなあ。
来た道を戻り、チケット売り場を通って外へ。 -
ホラーハウス(右)とツーリストインフォメーション。
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チーズやサラミを売る店が何軒もありました。地域の名産品なのかな。
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うお、ピカチュウ!
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土産物屋エリアからブラン城が綺麗に見えました。
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道沿いだけでなく、そこから分岐した広場にも土産物屋がぎっしり。
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広場の突き当たりに見えたカルパチア山脈が素晴らしく綺麗でした。ブラン城の窓からこの山が見えたら最高だと思うけど、見られる窓は無かったな。こんな綺麗な山をべスポジで眺められる位置に城(要塞だけど)を建てておいて、そっち側に窓を造らない訳が無いので、観光客が奥まで入れない部屋にあったに違いない。王様の寝室とか!
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城というかチケット売り場への参道は沢山のお店で賑わっていて、お祭りのようでした。
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時刻は13時半近く、非常に空腹なのでレストランを探す。沢山あって逆に迷いながら、幹線道路をブラショフ方向に少し戻った辺りにあるLa Cristiというレストランに入りました。
テラス席にグリル用の窯があって、注文が入る度に肉やソーセージがジュージュー焼かれています。リラで食べ損ねたポークネックを食べようと思いましたが、注文前に確認するとなんとカード不可。ショック! -
財布と相談してミートボールサワースープ(11Lei)、パン(3Lei)、フルーツティー(5Lei)を注文。計19Lei(約517円)これでも現金ギリギリで、小銭をかき集めてブラショフへ帰るバス代を確保する始末。
色鮮やかなチャイ・デ・フルクテ(フルーツティー)。ルーマニアでチャイといえばこれらしい。
チョルバ・デ・ペリショアレ(ミートボールサワースープ)はトマト味、昨日2回食べたのと同じ味! チョルバにも色んな味付けがあると思うのに、ことごとくトマト味を引いてる。美味しいから良いけど!
サワーってトマトの酸味のことか…メニューを撮った写真を後から確認すると、どのスープも「サワー」が付いていました。どれを選んでもトマト味だったようだ。
ちなみにルーマニアの伝統的な調味料には、小麦を水に浸けて発酵させたボルシュという酸っぱい液があるらしい(まさにベラットで食べたスープだと思う)ので、サワーと書いてあったらそっちが出てくる可能性もあるような気がします。
2つ入っている大きめのミートボールは、なんとご飯入り。玉ねぎのみじん切りのように米粒が混ぜ込まれています。この辺りでは米は野菜扱いなのか。
パンもしっとりしていて美味しかったです。
窯でグリルされる他の客の肉を眺めながら、食事を済ませました。 -
レストランがある通りの向かいにあった建物。教会だと思ってたけど、改めて見ると違うっぽい。
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次のバスまで時間があるので、ブラン城が綺麗に見える場所を探して幹線道路を歩く。
これはバスを降りて真っ先に行った、入れない入口の辺り。 -
城を出た時に見下ろした辺りから。木が多くてあんまり見えないなあ。
写真ではそう見えないと思いますが、水溜りに風紋が出来るくらいの強風が吹いていました。日差しは強いけど日陰は寒く、レストランにいる頃からダウンを着ています。 -
14:40のバスでブラショフへ。往きのよりますますローカル的雰囲気のバスは混んでいて、席が空いてない。後ろの方まで歩き、中学生くらいの女の子の隣が空いていたので座らせて貰いました。
するとどういう訳か、その女の子がのべつ幕なしに英語で話しかけてきてくれました。スマホで実物の彼女より大人びている自撮り写真を見せてくれながら、自分も旅行が好きなこと、夏にロンドンの叔母の家に1週間遊びに行くこと、イタリアに行ったこと、今朝の通学バスが遅れて疲れたこと、今現在眠いこと、父を癌で亡くしていること等を話してくれましたが、私の英語力では半分しか分からん、もっと勉強しよ…。私と会話をするというよりは、一生懸命英語で演説している感じの彼女の話をうんうんと聞きながら、この状況は一体どう着地するんだろうと内心途方にくれました。一瞬たりとも話が途切れないように、話題を捻り出しているようにも思える。
お父さんが亡くなった話をされた時にはもしや金銭的な援助を求められるのだろうかと薄っすら思いましたが、結局ただ話しただけでどこにも着地せず(私がFacebookのアカウントを持ってないせいもあったかも)、学校帰りの女の子は自宅があるというルシュノフの町で降りていきました。
うーむ…昨日のインド系の女性に続き、構ってくれるのは有難いけどマシンガントークでちょっと疲れた。ルシュノフで結構乗客が減ったので、空いた日陰の席に移動しました。 -
15時半頃にブラショフのアウトガラ・ドイに到着。往きのタクシーの車窓から見つけていた、近くのバス停へ。歩き方には、旧市街へのバスは12番と22番の2路線があると書いてあるけど、22番しかありませんでした。12番は消されたっぽい。
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イチオシ
22番バスはStrada Avram lancuというアウトガラ・ドイから南南東に向かう通りを真っ直ぐ進み、旧市街の北東の外れを掠め…てもいないくらいの位置で駅方向に曲がったので、慌てて下車。全然旧市街まで行かないじゃん。後から改めて地図を見たら、私が降りたバス停はチャス・ラウ(歩き方に載ってる有名レストラン)から1ブロックくらいの位置でした。アウトガラ・ドイへの往復には路線バスじゃなくてタクシーを使った方が良いと思います。
何か分からないけど、天気も相まって滅茶苦茶綺麗な建物。政府系の建物っぽい。 -
旧市街までかなりの距離を歩いて戻るはめに。
天気が良くて景色は最高に綺麗に見えるんだけど、直射日光が地獄!遮るものの一切ない通りが恨めしい。頼れるのは雲、お前だけだ。 -
通りの向かいに劇場がありました。
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美味しそうなパン屋さん。しかし両替所を見つけないと何も買えない。
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宿に一旦戻るつもりでしたが、面倒なのでその後行くつもりだったトゥンパ山のロープウエイ乗り場に行ってしまうことにしました。
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住宅街に入っても、木がある所くらいしか影がない。人通りがそんなに無いからもういいだろうと、護送される容疑者のようにダウンを頭上に広げて歩きました。あー日陰最高…でも今思えば、ここまでするくらいなら日傘を差せばよかったと思う。晴雨兼用の折り畳み傘はいつでもバッグに入っているし、いくらヨーロッパでは日傘を差す人がいないから悪目立ちするといっても、護送中の犯人よりはマシでしょう。
しかしこんな不審者相手でもブラショフの人は優しく、すれ違う女性が「そうよね、暑いわよね」という優しい微笑みで目を合わせて下さるのだった。 -
乗り場の案内板に従って角を曲がり、坂を上ります。
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坂と階段を上った所に緑豊かな公園があり、観光バスや車がずらりと並ぶ駐車場がありました。旧市街には他に駐車場が無いだろうし、ツアーの場合はきっとここから歩くんでしょう。
途中のベンチでへたばりながら日記を書く。両替所全然見当たらなかった…これでロープウエイがカード払い不可だったらショック死だな。 -
トゥンパ山のロープウエイ乗り場。
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運賃は往復で16Lei(438円)、カード可でした~良かった。
乗り場に行くと、まだ扉に鍵が掛かっていました。人が集まったら運行するシステムなのかな、営業時間は書いてあった(けどちゃんと確認してなかった。それでこの後大変なことになる!)けど時刻表は無かったし。 -
そんなに待たされず、10人程乗って出発。
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ほんの2~3分で山頂へ。
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ロープウエイ乗り場を出て、展望台を求め街寄りの方に行ったら行き止まりで、犬が!
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周辺は山林で広場すらないけど、乗り場の周りにはバーやカフェやベンチもあって結構賑やか。さてどこから景色を眺められるんだろう?と思ったら、なんと展望台までは山道を10分くらい歩かなければならないらしい!読めないけどそう書いてあるんでしょうこれは!
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山道を歩き、予想外のこんな所に着きました。ああっこれは!BRASOVの白い文字の裏側!ここが展望台だったんだ!
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文字の裏に通路があり、「V」の横にあまり広くない展望スペースがありました。
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イチオシ
ブラショフの町だけでなく、地平線まで見渡せました。素晴らしい眺め!
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イチオシ
スファトゥルイ広場。地図を見ているのと同じくらい、どこがどうなっているのかよく分かります。
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やっと全景が見えた、黒の教会。
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展望台の後ろには洞窟があり、中には入れないけど水が滴り落ちる音が響いてきます。
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展望台にはベンチが無いからか、他の観光客はあまり長居せず帰っていく。
と、暢気にも考えていました。この時は。 -
BRASOVの文字を照らすライト。これだけであんなに明るく光るんだなあ。
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木々に埋もれるようにしてロープウエイが下っていくのが見えました。
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ブラショフ要塞の辺り。ああ、ブラショフにもう1泊してここにも行きたかった。
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立派なお墓に囲まれた、スケイ地区の教会。
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スケイ地区の聖ニコラエ教会。
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他の建物と比較すると、黒の教会でっかいな!
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存分に景色を眺めて戻ろうとしたら、さらに上に行く道があることに気が付きました。BRASOVの文字が上から眺められるかもしれないと思い、登ってみる。
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てっぺんまで行くと、その近くに別の展望台がありました。
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ブレッド湖の展望台と同じように、居たのはスポーティーな格好の若者だけ。
ジーンズにショルダーバッグなんていう街歩きの格好で来る場所ではなさそうだ。 -
イチオシ
ここからはさっきの展望台からでは木や山肌に隠れて見えなかった、スケイ地区の奥の方が見えました。
なんて綺麗なんだろう!低い所に水が溜まるように、平らな所にぎっしりと家が建てられています。家々の隙間は緑でいっぱい。ああ、あの辺りも散策してみたかった。 -
展望台の後ろの方は山。
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トゥンパ山には色々な花が咲いています。
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ここがトゥンパ山の最高地点らしい。一帯にはゴミがある訳でもないのにやたら蠅がいました。この旅行中で蠅を見たのはここだけ。
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BRASOVの文字は見えなかったけど、満足してロープウエイ乗り場に戻ります。
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戻ってくると様子がおかしい。あれだけ賑わっていたのに全く人気がない。猛烈に嫌な予感がしてドアに手を掛けると、鍵が掛かっていました。犬までいないし!
え、ロープウエイの営業時間って18時までじゃないの?!まだ17時半前なんだけど。
地上のチケット売り場周辺で撮った写真を確認したら、最終は上り16:35、下り17:00だったようです。おーーーい!!地球の歩き方の情報間違ってるじゃん!!いや他の情報はいいけど、これは間違ってたらマズい部分でしょう!どうやって山を降りたらいいの?ここはシナイアのブチェジ山と違って、車道なんてない山ですよ?!ぐずぐずしていて日が暮れたら遭難じゃん!
っていうか私が乗ったロープウエイが上りの最終だったんだな。そして下っていくのを見た籠が下りの最終だったんだな。道理で展望台に来た人達がサッサと帰っていった訳だ…さらに上の展望台にいたのはそもそもロープウエイを使わない人達だったんだな。展望台の向こうに下りの登山道があったし…。 -
とにかく歩いて降りるしかないので、登山道を探してロープウエイ乗り場の裏手に廻り込むと、スポーティーなカップルに遭遇。人がいたー!!嬉しい。ハイカーらしくロープウエイのことはよく知らない様子でしたが、木に描かれている黄色い三角を辿れば山を下りられると教えてくれました。彼女の方が「難しい道よ?」とちょっと心配そうに言ってくれましたが、どんな道だろうと下りない訳にはいくまい。とにかく助かりました、ありがとうございます!
くそー、何が悔しいって復路分の運賃が無駄になったことが悔しい。チケット売り場で下りの最終まで30分しかない事を教えてくれていたら観光を急いだか、片道のチケットだけにしとくかしたのに。まあ言っても伝わらなさそうに見えたでしょうけど…。
徒歩で下りる手間自体は別に良いけど、ロープウエイの運賃が無駄になったことに対してひたすら憤りつつ(冷静に考えると170円くらいですけど)、のんびりトコトコ歩いてる場合じゃないので獣道のような山道を駆け下りました。日が長くて良かった。道幅は、この写真は全然広い方。 -
イチオシ
10分程下ると開けた所に出ました。ああ~絶景!悔しいけどこれを見られただけでも、ロープウエイを逃した甲斐があったかもしれない。
トゥンパ山の北東側。手前にずらりと集合住宅、奥には工業地帯?が広がっていました。ブラショフ駅もあの辺にあるはず。 -
その後はさらに道が険しくなり、崖に手すりが設置されている所もありました。手すりがあっても無くても関係なしに、クロスステップのような足運びで駆け下りていく私。普通に足を置けるほどの足場が無いので、道に対して靴を平行にしようと思うとそうなる。
私は高所に対する恐怖心が麻痺しているなと思うことが旅先ではよくあります。油断してると転げ落ちるぞって感じですが、何故か全く転ぶ気がしないんだよなあ。万年運動不足のくせに。
この時間帯でも、山を上ってくる人と時々すれ違いました。カップルや犬連れの人が多く、皆さん格好が本気。ストックを持っている人もいます。こんな急で長い山道を登ろうなんて本当尊敬する…手すりが無い所でも、手を使わないと登れないような所もあります。下りの場合は飛び降りるんだけど。カップルの彼女が言っていた通り、難しい道だ。
登ってくる人は息を切らせて辛そうですが、すれ違う時には大半の人が微笑み挨拶をしてくれました。登山やハイキングのマナーに「すれ違う相手に挨拶する」というのがありますが、元々は自然発生的に始まった習慣に違いないと、この時実感しました。苦労に対する共感と相手への労いの気持ちが自然に湧いてきます。 -
新市街方向から旧市街方向へ、山肌を伝うように登山道が造られています。下山なのに、下りだけでなく上り坂もありました。
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だいぶ旧市街に近付いてきたかな。ブラショフ要塞が結構間近に見えました。
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ロープウエイ乗り場から40分弱、遂に眼下に舗装されている地面とバスケをしている若者の姿を捉えました。下界だ~!!緩やかで長い下り坂をあと2回も折り返すのが面倒で、ショートカットして斜面を下ったら見事に滑り、地面に着いた右手の平とバッグの底の一部に泥が。最後の最後にこれだよ。服が汚れたり擦り剥いたりしなかったのは良かったけど、手を洗いたい。下山中にペットボトルの水は飲み切ってしまいました。
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地面に下りて公園のような所を歩いていると、水汲み場を発見。
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一足先に来たおじさんが水を汲み始めましたが、私の泥だらけの手を見て先を譲ってくれました。ムルツメスク(ありがとう)!
手を洗い、近くにある東屋のような所のベンチにやっと落ち着いて日記を書きました。書き終わったら私もペットボトルに水を汲もう。今旅はあんまり筋肉痛にならなかったけど、これはなるかな?
長い日記を書き終わって振り返ると、おじさんまだ水を汲んでる!(笑)その後次々と水汲みの人が現れ、私もボトルを持って順番待ち。皆手にしていたのは小さめのペットボトルだったので、大量に汲むおじさんはまたしても譲ってくれました。私は最後に貰おうと少し遠巻きにしていると、私より少し後のタイミングで来ていた若者が「あなたの番だよ」という感じで促してくれました。やっぱりブラショフの人は優しい。水は冷たくてとっても美味しかったです。 -
レプブリチ通りを通って一旦宿に戻り、レセプションのスタッフに両替出来るか、出来る所はあるか尋ねると、スファトゥルイ広場寄りの銀行を教えてくれました。銀行かあ、銀行で両替すると書類書いたり面倒なんだよな。結局銀行に向かっている時に両替所を発見したので、そこで済ませてしまいました。レートは悪くないけど、レシートに印字されてる1Leu以下の端数をくれなかった。0.1%のコミッションを取ると看板に書いてあるのでその分なのかもしれないけど。
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さっき登ってきたトゥンパ山と、スファトゥルイ広場と黒の教会。
レプブリチ通りの入口にあるジェラート屋さんでメロンジェラート(3Lei≒83円)を買って食べながら、通り沿いのレストランのメニューを見て歩きました。 -
ダウンを宿に置いてきてしまったので、日暮れ以降の寒さに耐えきれないと思い一旦帰ろうとしましたが、レプブリチ通り沿いのレストランには椅子にブランケットを置いている店と、羽織って食事している客が結構いました。ナイス。
ブランケットのあるDai Mattoniというレストランへ。偶然にも、昨日行った薬局と同じ建物に入ってるお店です。
温かいラテマキアート(9Lei)を飲んでいると、笑顔で感じのいい店員さんがヌガーを配ってくれました。 -
メインはポークチョップ(23Lei)、付け合わせにママリガ(4Lei)を。
薄く伸ばしてカリッと焼きパプリカ粉を塗したポークステーキに、マスタードソースとバルサミコが添えられています。ポークチョップってこういう料理だっけ?これはこれで美味しいけど、後から調べたら普通は骨付き肉らしい。メニューの英語じゃない部分(ルーマニア語?フランス語?)にはコートレット(カツレツ)って書いてあるしよく分からん。どっちでもない。
ルーマニアの伝統的副菜ママリガは予想外の見た目。クスクスのように粒々ボソボソした食感で、あまり味が無い。フワッとしたマッシュポテトのようなものだと聞いていたけど、想像と全然違う。お店によるのかな。
3品で計37Lei(1,013円)。あれ?ポークチョップの値段がメニューより1Leu高い。価格の変更があったのか、うーん…。料理はともかく感じのいいお店だったので悪く思いたくない。 -
食事中から気になっていた、レストランの隣にあるLUCAというスーパーへ。MAPS.MEではコンビニエンスストア表記になってるけど、中は普通にスーパー。ブラショフ旧市街にはスーパーが全然無いと思っていたけど、こういうお店は探せばあるのかも。
帰りに宿の近くにあるgigiというベーカリーに寄りました。対面式のお店で、いつ行ってもお客さんが並んでいるので気になっていました。サクサクしていそうなパイのようなものを購入、2.50Lei(約69円)。
パンを買った帰りにムレシェニロル通りの信号のない所をつい横断したら、目の前にいたお巡りさんに「横断歩道はそこだよ」とやんわり注意され、思わず日本式に(?)片手を上げて謝る。日本にいる時でも滅多にしない仕草なのに何故か出ました。 -
今日は宿の入口が閉まる前に帰りました。
コンビニで買ったお菓子とジュース、4Lei(約110円)。本当は3.98Leiだけどお釣りが貰えなかった。
gigiのパイの中身はリンゴとカスタードクリームで美味しかったです。
今日はトゥンパ山を下山している時から、洗濯することで頭が一杯でした。全部洗いまくり、爽快! 今日は部屋の暖房が点けられているのできっとすぐ乾く。
部屋でのんびり過ごして1時くらいに寝ました。
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旅行記グループ バルカン半島周辺7ヶ国周遊GW個人旅行
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