2017/04/24 - 2017/04/24
54位(同エリア144件中)
susuさん
GW欧州旅行3年目はバルカン半島へ。アルバニア、コソボ、マケドニア、ブルガリア、ルーマニア、モルドバ、そしてトルコの計7か国を廻る15日間の日程です。いつものように行き先を欲張ったら、ソフィア以外では連泊無しのとんでもなく移動ばかりの旅程が出来上がりました。前年のバルト周辺旅行では連泊の方が疲れたので、移動ばかりの方が逆に楽かもしれないと思ったけどどうだろう。
出発9ヶ月前の7月半ばに予約をしてその日のうちに旅程を組み上げたら、その翌朝にトルコでクーデター(未遂)という衝撃のニュースが飛び込んできてぶったまげました。
また何年も前から、このエリアに行くならソフィア・ブカレスト間の移動は夜行列車でと密かに夢見ていましたが、改めて調べてみるとついここ1~2年のうちに夜行が廃止されていたと分かって大ショック。渋々飛行機を予約して宿を手配し直しました。結果的にブラショフでも連泊できることになったからまあいいか。
ターキッシュエアラインズ ティラナINキシニョウOUT…102,050円
タロム航空 ソフィア→ブカレスト…123.69EUR(15,375円)
4/22(土)成田→イスタンブールへ
4/23(日)イスタンブール→ティラナ→ベラット
4/24(月)ベラット→ティラナ
4/25(火)ティラナ→プリズレン
4/26(水)プリズレン→スコピエ→オフリド
4/27(木)オフリド→スコピエ
4/28(金)スコピエ→ソフィア
4/29(土)ソフィア→リラの僧院→ソフィア
4/30(日)ソフィア→ブカレスト→シナイア
5/01(月)シナイア→ブラショフ
5/02(火)ブラショフ→ブラン城→ブラショフ
5/03(水)ブラショフ→ブカレスト→キシニョウへ
5/04(木)キシニョウ
5/05(金)キシニョウ→イスタンブール
5/06(土)イスタンブール→成田
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ぐっすり眠って7時前に起き、バスルームで手を洗っていたら急に電気が消えました。蛍光灯が切れたかと思いきや、テレビの赤いランプも切れてるしWi-Fiも繋がらない…と確認していたら回復。停電だったのかな?
シャワーを浴びて8時頃に1階に降りると、スタッフが朝食のメニューを持って来てくれました。ドリンク(コーヒー、紅茶、ミルク、ジュース)とフード(ジャム、バター、卵(オムレツor茹で)、チーズ、トースト)を選択するんですが、フードは自己申告したものだけ出てくるシステムなのかな?ジャム以外のものが出てきました。卵はオムレツ(薄焼き卵)、ドリンクはコーヒー。オムレツは油っこく、トーストはサクッとしていてスリランカのトーストに似ていました。チーズは酸味が強くてボロボロした食感、バターもボロボロしているけどスッと溶けて美味しかったです。
オムレツの向こうにある物体は部屋の鍵。 -
満腹になり、今日は月曜なのでまずは郵便局へ。宿近くの郵便局は外壁工事中ですが普通に営業していました。
歩き方のアルバニア語のページの「日本までの切手を下さい」を読み、見せて90Lek(約84円)の切手をゲットし、その場で貼って窓口に提出。
歩き方の情報(120Lek)より安い切手ですが、帰国したら既に届いていました。 -
起床時点では昨日より雲があるのかなと思いましたが、今日も快晴でした。
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聖ビトリ大聖堂から東、新市街方面へ。この辺りには学校や幼稚園がありました。
道より高い位置にある校庭にいた男子中学生達が、フェンス越しに「ハーイ」と手を振ってくれたので「写真撮っていい?」とカメラを向けたら恥ずかしがって隠れてしまい、代わりにお調子者らしい男子が躍り出て中指を立てるポーズを決めてきやがりました。そこまで悪意はなさそうだけど胸糞。 -
目標の建物を見つけて路地に入ると、フェンスにバッグや服が陳列されていました。
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目標はこれ、城壁の展望台から見えていた立派な建物!
てっきり市庁舎か何かだと思っていたら、ベラット大学でした。平日だけど授業が無いのか人気が無く、いたのは校舎の陰でイチャついていた中学生カップルだけ。 -
大学の建物は立派ですが、前の道は舗装がガタガタでした。
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バレーボールをしている高校生。体育の授業だからって着替えたりはしないようだ。
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新市街の歩行者天国は、ベラット大学の辺りまでまっすぐ続いています。
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イチオシ
通りの突き当たりに見えるマンガレム地区と城壁。
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ホテルトモリの前に何かのモニュメントがありました。1988年と書いてあります。
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公園の東屋にお年寄りが集結していました。
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オスム川はゴミだらけ、川沿いの遊歩道は穴だらけ。
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あれっ、遠くの山肌に文字が…NEVERとだけ。何これ市民の心の叫び?
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強い日差しを浴びて白壁が輝いています。
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橋を渡って3回目のゴリツァ地区へ。
橋の上が結構混雑していて、今日は昨日より観光客が多いのかも。 -
イチオシ
今日も最高の眺めです。午前でも午後でも逆光にならないようだ。
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今日はゴリツァ地区の奥へ。
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なんとドアにファティマの手が!まさかこれをヨーロッパで見るとは思わず、テンションが上がる。
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ゴリツァ地区は狭くていい感じの路地の宝庫でした。
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まさかこれは現役じゃないよね?!と心配になるベンツ。ナンバープレートが付いたままだけど、よく見たらタイヤが地面に同化しかけていたのでホッとしました。
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イチオシ
天気が良くて人気が無くてとても長閑。
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階段の先にハイキングトレイルがあるらしく、看板が見えました。
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ゴリツァ地区は東西に橋があり、私が歩いてきたメインストリートは両端が下り坂になっていました。
のんびり歩いていると、家の前で花に水をやっていた女性が笑顔で挨拶してくれました。 -
坂を下ると西のゴリツァ橋が見えました。袂へ行くにはちょっと通り過ぎて廻り込む必要があります。
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ゴリツァ地区の川沿いの通りは舗装されていて広く、商店が並んでいました。
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ゴリツァ橋はオスマントルコ時代の17世紀に造られた歴史ある石橋だそうで、袂にアルバニア語と英語で詳細が書かれた看板がありました。
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橋の上から見たゴリツァ地区。
車が沢山ありますが、私が通った2つの橋は車両進入禁止でした。もっと東にある橋から行き来しているようです。 -
橋を渡りきり、城壁の下を通って新市街方向へ戻ります。
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下から見上げる聖ミハイル教会と城壁の展望台。
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川沿いに木が茂っていてよく見えませんでしたが、暫く歩くと視界が開けてゴリツァ地区が見渡せました。
絶景と引き換えに快適な木陰が失われる。 -
イチオシ
私が歩いてきた道はどの辺りを通っていたんだろう。分からないなあ。
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東の橋に戻って来ました。
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正面の階段を上れば聖ミハイル教会に辿り着けたのかも。
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歩行者天国の大通りに行き、木陰のベンチで日記を書いて一休み。日陰はとても快適。日向もまあ快適だけど、雲一つない好天で眩しいし超焼けそう。
ついでにスマホに保存した歩き方のページを見て、ベラットの他の観光スポットをチェック。内部のフレスコ画が美しいという独身者のモスクに行こうかな。 -
通り沿いのオープンテラスは賑わっていましたが、多分全員地元の人。っていうかこの写真を見ると男性100%だな。カフェ好きなのにアルバニアではなんとなく行き損ねてしまいました。
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独身者のモスクと間違えて鉛のモスクに行ってしまいました。えー、ベラットでモスクらしいモスクといえば聖ビトリ大聖堂がある広場のここしか見かけなかったんだけど、ここじゃないのか。他にモスクあったかなあ?
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ホテルに一旦寄ってからまた出掛けました。ホテルがある通りはこんな感じで個人商店が並んだ商店街。
この通りには、皮を剥かれた丸ごとの羊が店内に吊るされているイスラム圏らしい肉屋さんが数軒あり、昨日は店先にまだ生きている1頭の羊が虚ろな目をして蹲っていました。ちょ…。食肉に関して綺麗事を言う気はないけど、せめて本人に見せないでやってくれ…。 -
改めてMAPS.MEを見ながら独身者のモスクを探してみると、服屋だと思っていた橋の近くのこの建物でした!言われてみるとミナレットはあるね。バルカン半島のモスクといえばトルコ風のものしか想像していなかったけど、建築様式は色々なんだなあ。
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地図によればモスクの入口は裏手にあるようなので廻り込んでみましたが、このように鍵が閉まっていました。表の服屋に入って尋ねてみたら、もしかしたら中に入れたのかもしれません。
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独身者のモスクと宿がある通りの間にあるこの建物は、地球の歩き方の地図によるとハレム跡らしい。隣には運動場があって、若者がバスケをしていました。
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道端でガソリンらしきものを売っていました。撮ってたらおじさんに注意される。
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ホテルに戻り、11時過ぎにチェックアウト。まだお腹が空いてないけど、そのまま1階のレストランでランチにします。今日はこの先いつ食べられるか分からないし、うかうかしてるとアルバニアでレストランに行きそびれる可能性がありますからね私は。
宿のスタッフには「ランチ」程度の英語も通じなかったので、食事を摂りたいという意思を伝えるのにも一苦労。結局席に着いて、メニューを広げる仕草で分かって貰えました。
軽いものをということで安いオリエンタルスープを注文したら、ベジダブルスープしかないらしい。それでいいよ。それとIviというジュース(120Lek≒112円)を注文。このジュースの看板やCMはアルバニアで非常によく目にするので気になっていたんです。5種類くらいフレーバーがあって、最近パイナップル味が仲間入りしたらしいですよ、看板によると。
見た目はクリームスープ、匂いはポテトですが、味はなんと酸味がある!具材には小さく切られた野菜の他に米と、ベジタブルなのに肉も少し。スープに浮いている香草は多少癖があって、パクチーとかセリとかそういう系統?今旅で廻ったエリアのスープには必ずこれが浮いていました。酸味が最初うわっと思ったけど、食べるうちにまあ慣れた。ボリュームたっぷりで食べきれないのでパンは持ち帰りました。
Iviはメニューには何味か書いてありませんでしたが、オレンジでした。甘くて酸味はほぼ無し。色からして果汁は少なそうだけど美味しかったです。
ベジタブルスープはメニューによると100Lekですが、オリエンタルスープと同じ70Lek(約66円)しか請求されませんでした。 -
聖ビトリ大聖堂がある広場からバスターミナルへのバスに乗ります。バス停が見当たらないので適当な所で待っていたら、新市街方向から来たバスが通り過ぎていった!走って行って乗車、30Lek(約28円)。
車内は混んでいて座れませんでした。バスターミナルまでは結構遠くて車内が暑い。 -
バスターミナルに着いたら、建物の気温表示が32℃でぶったまげました。夏じゃん!!
バスターミナルの建物は新しく立派でしたが、中は空きテナントが多くてガランとしていました。まだ中身が入っていないという感じ。それでもファストフード店や無料のトイレはあります。 -
ティラナ行きのバスは頻発してるだろうと思ったので何も調べず好きな時間に行きましたが、予想通りあっさりと見つかりました。往きと違ってバックパック等の大きな荷物は下の荷物入れへ。預け代は無料、ティラナまでの運賃は往きと同じ400Lek(約373円)。
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12時頃発のバスが出発してすぐのサッカー場に、羊と鶏が放牧されていました。オーイ!!!面白すぎ!なんて自由なんだアルバニア。
芝生をいい感じに短くしてくれるのかもしれませんね…フンの問題さえ目を瞑れば。 -
あっほら、Iviの看板!
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車窓から見える村や町には大抵モスクがありました。アルバニアは社会主義時代に一切の宗教活動が禁止されていたために今でも無宗教の人が多いと聞いていましたが、特別そう感じることはありませんでした。
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バスは線路と平行に伸びる道を延々走りました。廃線になっているんだろうなと疑問もなく思うくらい列車も駅も見かけませんでしたが、途中1回だけ列車とすれ違ってびっくり。客車ではなく鉄屑を満載した貨物列車でした。
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往きと全く同じルートを通ってティラナのバスターミナルに到着。
市内方向にあるバス停を目指して歩いたら、思った以上に長距離を歩くはめに。ティラナのバス停には正面奥に見えるような赤い看板があるようなんだけど、1つ目の看板の下にはバス停がなかったのでもう1つ先まで歩きました。まあバス停がなくても看板があれば停まるのかもしれないし、もっとバスターミナル寄りにもバス停があったのかもしれませんが。
遠くて見えづらいですが、ガソリンスタンドの前に停まっている車が迷彩柄なんですよ!柄ありの車なんて珍しくてびっくり。しかし今旅ではこの後結構見ることになります。 -
オートジャパン!なのに国旗は3種類。
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どのバスが目的地のスカンデルベグ広場に行くのか分からないけど、ここを通るバスは大抵行きそうな気がする。次に来たバスに乗り込みました。
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運賃は車掌に払います。幾らか分からなかったので40Lek(約38円)を出したらお釣りが無くその値段で合っていたようだ。後から確認したら地球の歩き方の情報通り。ベラットの市バスと違って切符は貰えませんでした。
MAPS.MEのポインタを見ながら現在地を確認。まっすぐスカンデルベグ広場に行くのかと思いきや途中で曲がったので、あ~違う方向行きだったかと思ったら、また曲がって最終的には予約しているホテルの近くで降りられました。良かった。
車内は混んでいましたが、やがて向かいの席が空いたお婆ちゃんが私に席を勧めてくれました。お婆ちゃんは色々話しかけてくれましたが言葉が分からず、最終的に「中国人じゃなくて日本人、1人」ということだけ伝えられました。「イタリア語は話せる?」と訊かれたので、アルバニア人にとっての外国語はイタリア語なんだなあと思いました。今旅のアルバニア~ルーマニア辺り(特にアルバニア・コソボ・マケドニア)までの国にとっては、イタリアが憧れの国なのかなと感じることがちょいちょいありました。きっと身近な大国なんでしょう。
モルドバだけは、トルコに憧れているように感じました。 -
ホテルから1ブロックの所でバスを降り、ホテルに向かって歩いていたら旅行会社ティラナ・メトロポルを発見。コソボ行きのバスチケットはここで購入できます。チェックインしたら行こう。
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数軒隣に私が予約しているノーベルホテルがありました。ティラナ・メトロポルと同じ集合住宅の端と端。
ホテルの受付の女性は若くて美人、予約サイトに写真が載っている女性だとすぐに分かりました。にこやかでテンション高く、丁寧でとても素晴らしい案内。名乗る前に私の名前を呼んでくれ、美しい名前ねと褒めてくれました。
別料金の朝食を付けるか尋ねられたので、明日はプリズレンに行くので食べられないと言うと、6時のバスね、チケットは買った?そうそう隣の旅行会社で。早朝もホテルの出入り口の鍵は開いているからチェックアウトは早朝でも大丈夫、ととても話が早い。早口ながら分かりやすい英語で会話のテンポが良く、私はこんな打てば響くようなスムーズな英会話が出来たのかと思うくらいでした。英語を話せるスタッフは彼女しかいないそうで、何でも聞いてと言ってくれ、鍵と一緒にWi-Fiパスワードの紙もくれて、完璧な応対でチェックイン。 -
ノーベルホテル、Hotels.comで予約してバストイレ付き朝食無し1泊で3,337円。チェックイン時に市税140Lek(約131円)が徴収されました。
狭いながらも設備が揃っている印象の部屋でしたが、ティラナ観光を終えて部屋に戻ってから、バスルームに色々不具合があることに気が付きました。
洗面台に水を貯める為に栓をするも、水を抜くためのツマミがどこにも繋がっていなくて水が抜けない。蛇口の後ろによくあるツマミ、あれです。あれの延長の針金(?)だけが、洗面台の裏に長く突き出ている。それとドライヤーがあるけど首が折れて壊れていて使い辛いので自前のを使いました。
シャワーは固定式。シャワーブースで狭いため、いきなりシャワーにしたら逃げ場無しで冷水を浴びるのが想像に難くなかったので、暫くカランにして温度が上がるのを待ってから浴びました。床は水はけが悪く、ビーサンが脱げたらプカプカ浮く感じ。
洗濯をして洗面台に溜まった水を、両手で掬ってシャワーブースに捨てていたら、『ハリーポッターと謎のプリンス』の毒薬を掬うシーンを思い出しました。意外に残らず掬えるもんですねこれ。 -
この時点ではそんなことは露知らず、荷物を置いたらすぐに外へ。
ホテルの目の前はスカンデルベグ広場ですが、まだ工事中じゃん!!ショック。全面工事しているのは知っていたけど、もう終わってるかと思ったのに。
早速ティラナ・メトロポルに行き明日のバスチケットを購入。プリズレン行きは10EUR=1,340Lek(約1,248円)、朝6:00にこの店の目の前発。他の客の片手間にチケットを書いて素早く発行してくれました。
カード払い不可。レクが余りそうだったので敢えてレクで払ったら残金が500Lekちょっとになってしまい、夕食豪勢にはいけない感じ。ODAっていうレストランに行くつもりだけど、幾らくらいだろ。むしろ既に空腹なので、昼にお持ち帰りしたパンをつまみました。ナイス非常食、昼に食べた印象より美味しい。 -
東から廻り込んで公園を進むと、遠くに時計塔とジャミーア・エトヘム・ベウトを発見。
ジャミーア・エトヘム・ベウトの脇の工事フェンス越しに、国立歴史博物館が見えました。前まで行けそうにないけど、営業してるのかな? -
スカンデルベグ像もなんとか見えた。
スカンデルベグは、15世紀にアルバニアをオスマン帝国から独立させた民族的英雄。彼の死の12年後に再びオスマン帝国支配に戻り、生前を合わせてもたった25年間の独立でしたが、同時代のハンガリーのフニャディ・ヤーノシュ、ワラキアのヴラド・ツェペシュと並んで、オスマン帝国のヨーロッパ拡大を遅らせた英雄と見なされているそうです。
スカンデルベグの肖像は5,000Lek札に描かれているらしいですが、そんな高額紙幣は大抵の所でお釣りが無いと思われる。私も全く無縁でした。 -
上2枚の写真はフェンスにカメラを押し付けて撮影しましたが、そうしなければこんな眺めです。悲しい。
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ジャミーア・エトヘム・ベウトと時計塔。
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フレスコ画で有名なジャミーア・エトヘム・ベウトは外観も綺麗。建物に入ろうとしたら、写真に入る位置で敢えて仁王立ちして中ボスのように私を待ち構えているロマの少女に、案の定お金をせびられました。100%そうなると思ったよ。嫌だよ。
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入ってすぐのところに下駄箱があり、靴を脱いで奥の部屋に入ります。この部屋のフレスコ画が凄い…スタッフの男性に写真OKか確認してから撮影。
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奥の部屋は壁と天井一面にフレスコ画。少ないながら参拝者と観光客がおり、私も先客を真似てカーペットに座り壁に寄り掛かって、フレスコ画と内装を眺めました。
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木製の部分にも絵がびっしり。うわー綺麗~。
ジャミーア・エトヘム・ベウトは、オスマンの町としてティラナを設立したスレイマン・パシャの子孫が約30年の歳月を費やして造ったイスラム寺院です。19世紀初頭の建築当時のティラナの街並み(玄関の部屋のフレスコ画ですね)が西欧の画家によって描かれている、イスラム建築の中でもユニークな存在で、その文化的価値の高さから社会主義時代も破壊を免れたそうです。 -
モスクの中の展示物の中で一番目を奪われたのがこれ。なんて綺麗な刺繍!
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広い公園内にはお店もあります。この時は写真だけ撮ってスルーしてしまいましたが、ブレク2.5Lekって…え、2円くらいってこと?!
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近くにあった別のお店は30Lek。大きさの違いかな。
ブレクは今旅中に絶対食べたいものの1つ。2年前にボスニア・ヘルツェゴビナで食べ損ねて以来のチャンスです。
この時に食べても良かったと思うんだけど、どうして食べなかったんだろう…って度胸が無かっただけか、いつもの通り。 -
おっ?遠くにあっても目が惹き付けられるあれは…
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「どや!!」という会心のポーズ!
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周辺には近代的なショッピングモールがいくつも。ティラナは都会だなあ。
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どこまでがスカンデルベグ広場なのか、道を渡っても公園が続いています。というか今気付きましたがもしかしてスカンデルベグ広場って、工事フェンスで囲まれていたあの一角だけだったりする?国立歴史博物館とスカンデルベグ像がある。
とにかく南東の公園を歩いていたら、こんな水差しのような水飲み場を発見しました。よく見るとクウェートから2015年に寄贈されたもののようです。この後他にも友好のモニュメントを見たし、アルバニアとクウェートの関係って一体? -
ブルガリアのバラ祭りは6月ですが、アルバニアのバラは今(4月下旬)が満開でした。
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タバカヴェ(タバケ)橋に向かって歩いていると、石畳の遊歩道に出ました。片側にはオープンテラスのレストランが並んでいます。
この写真は戻る時に撮ったものなので、石橋は背後。 -
この遊歩道沿いのベンチはとても珍しい形をしていました。丸いのはゴミ箱か灰皿、パイプは自転車を駐輪する時に使うようです。
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タバカヴェ橋はオスマントルコ時代の古い石橋。歩き方の地図を見て薄々分かっていましたが、この橋は川じゃない所にありました。昔は水が流れていたんでしょう。
現在は橋と平行に道路があり、どちらを歩いても両端とも同じ所に出ます。にも拘わらず、敢えて坂があって滑りやすそうなタバカヴェ橋を歩く地元の人もいるようでした。 -
私は道路を通って橋を眺めて、帰りは上を歩いて戻りました。欄干が無いので人によっては怖いかも。
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イチオシ
すぐ近くに細い川が。この流れが昔はあの橋の下を通っていたんでしょうね。
一見用水路のようですがラナ川という名前がちゃんとあり、天気のお陰でとても綺麗な眺めでした。 -
次は国際文化センターを目指してうろうろ。暫く進んだ後で、道が違うことに気が付いて振り返ったら、遠くにとんでもなく巨大なモスクが見えました。
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窓のデザインは正教会っぽい(ベオグラードの聖サヴァ教会に似てる)けど、周りの4本はミナレットだよなあ。マンション並みの高さのモスクって相当大きくない?!新たなティラナの見所が出来るのかな。
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ショートカットしようと路地に入ったら、何やらお洒落なお店が。カフェミュージアムと書いてありますが、MAPS.MEでは居酒屋に分類されています。
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全然難しくない道なのになぜか迷って、漸く国際文化センターを発見。
手前のモニュメントは何だろう?国際文化センターの前からレールのような通路が延びていて、穴あきの壁の向こうには鐘があります。 -
廃墟なのに敷地が広く、近くまで行くにも疲れました。日差しを遮るものが何もないし。
歩き方の地図には国際文化センター、4トラでは美術館と紹介されていてよく分からない。英語版Wikipediaにはエンヴェル・ホッジャ博物館として建てられたと書かれています。現在の名称は単純に「ピラミッド」。
社会主義時代の独裁者エンヴェル・ホッジャの死から3年後の1988年に造られ、共産主義政権の崩壊以降は会議センターや展示会場など色々な用途で使われ、1999年のコソボ紛争時はNATO軍の拠点にもなったようです。2000年代初めはテレビ局が入っていたらしいし、いつから廃墟なのかよく分かりませんでした。取り壊してこの広い敷地にアルバニア議会ビルを建設する計画が検討されているらしい。
近付いてみると予想以上にボロボロ。私が行った時はめっちゃ天気が良かったのでそうでもありませんでしたが、天気が悪かったら不気味だろうと思います。この塞がれてる所から中に入る人とかいたんだろうな。 -
周囲には官庁らしき建物があり、噴水もありました。ピラミッドの取り壊しについては反対意見もあってなかなか進展していないようですが、こんな一等地の広い敷地に廃墟を置いておくのは無駄過ぎると思うんだよな。治安も悪くなるし。
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そのままスカンデルベグ広場とは逆方向の南に歩いていくと、大通りが通行止めになって歩行者天国になっていました。通りのど真ん中に何やら大きなテントが設置されています。
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テントの中には大勢の人がおり、何やらイベント前の待機をしているような雰囲気。テントを見た時は音楽イベントなのかなと思いましたが、巨大な国旗があるところと人々の年齢層を見ると、政治系のイベントなのかなあ。アルバニアの国旗はカッコいいんだけど、ちょっと悪役っぽい。
テントの後ろも広く車両通行止めになっていました。その時は知りませんでしたが、突き当りに小さく見えたのはティラナ大学、その手前はマザー・テレサ広場だったようです。 -
せっかくなので、片側4車線の大通りのど真ん中を歩いて戻る。長い道中、イベント会場に行くらしい人達と結構すれ違いました。何か始まるんだろうけど、見届ける体力は残っていない。
通行止めの北端に出ると、まっすぐな大通りのめちゃくちゃ遠い突き当たりに… -
スカンデルベグ像の背中が見えました。あの像って道路の真ん中…いや突き当たりに立ってたの?!工事のせいで周囲の状況が全然分からなかったな。
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そのまま歩道をまっすぐ歩いて、右手に見えたこの建物は国立美術館らしい。
その前の白いこれは何だ?!と思ったら驚いたことにジャングルジムのようで、後で通った時に遊んでいる家族連れがいました。
ちなみに左の黒いのは犬。今回廻ったエリアで野良犬がいない町は無かったように思います。みんな大人しい。 -
ト音記号のベンチ、オッシャレー!
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国立美術館北の通りの入口に、『ティラナ城→』と書かれた案内板を発見。えっティラナにお城があるの?もうすっかり歩き疲れてクタクタですが、見つけてしまったものは仕方がない。東の突き当たりまで行ったらそれらしき物はいくつか(右手の塀の向こう?それとも正面のこれが基礎跡??)ありましたが確信が持てず、まあいいやと諦めて引き返しました。
通りの名前はMurat Toptani。劇場などもあり、芸術的な雰囲気の街並みでした。 -
イチオシ
それからスカンデルベグ広場へ。像の後ろからならまあまあ近付けました。
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遠いけど、国立歴史博物館のモザイクも正面から見えた!
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もう1つ発見した、クウェートとアルバニアの友好のモニュメント。よく見たら両脇の柱に描かれているシルエットは、クウェート唯一の観光スポットとして有名なクウェートタワーじゃないか!
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クタクタでアルバニア伝統料理のレストラン、ODAへ。まだ17時過ぎなので営業しているか不安でしたが、大丈夫でした。店内には民族衣装を着た人達のモノクロ写真が飾られていましたが、子供の写真は連続写真だったので、レトロ風に見せているだけの写真も混ざっている様子。
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店員さんに確認してみると、カード払いは出来ないそう。私が行った限りでは、アルバニアは結局カードが使える所が1つもありませんでした。まあ大きいスーパーとか行ってないからな。
メニューを見るとやっぱり高めで、500Lekの予算ではメインを頼めてもドリンクまでは頼めない感じ。結局スープwithベジタブル&ライス(310Lek≒289円)と、レモンソーダ(150Lek≒140円)を注文。メニューは思ったより少なく、スープは1種類しかありませんでした。
運ばれてきたスープを見て愕然、これ昼にも食べたやつだ!!(爆)あー確かに野菜と米が入っていたな昼のスープにも。うっかり昼と夜同じものを注文してしまうってどういうミラクルだよと思いましたが、改めて考えると数少ないローカル料理ならかぶってしまうのも当然なのかもしれない。
しかし昼のものとは違いもあって、具材はほぼ同じだけどこちらはコンソメスープのように澄んでいて、とろみも酸味もありませんでした。とても美味しい。単純すぎる私は良かった別の料理だ~とこの時は思いましたが、よく考えたらレシピがちょっと違うだけの同じ料理ですね、やっぱり。
スープに付いてきたパンはカステラのような見た目で温かく、しっとりフワッとしています。これも昼との違い。
レモンソーダはコーラとかスプライトと違って商品名としては聞いたことのない名前なのでもしやと思ったら、予想通りアルバニア製のジュースでした。やった!味も美味しくて満足。
昼夜とも同じ料理を注文したことに衝撃を受けているこの時の私は、この後のルーマニア滞在中に同じようなスープを4回飲むことになるとは夢にも思っていないのだった。 -
ここは違うけど、ティラナの土産物屋さんは20%オフ等の表示を出している所が多かったです。観光客少ないのかな…少ないだろうな。
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ティラナの町には1つ特徴的な所があって、道端の金属の箱(路上変圧器っていうの?日本でもよく見るやつ)には必ず何かしらのキャラクターの絵が描いてありました。1つ1つ違う絵で、よく見たのはアメリカのアニメ。スヌーピーとかシンプソンズとか。明らかに手描きで、クオリティは微妙なのも有り。
最初に市バスに乗ってホテルの近くまで来た時に、この銭形のとっつぁんが目に入ってびっくりしました。ルパン三世って海外でも知られてるの?!気になっていたので、ホテルに戻る前に見に行きました。
ちなみにこの写真は歩道側、私がバスから見たのは車道側で、あの時見たのも全く同じイラストだったよなあ…と裏側を確認してみると、全く同じ絵が描かれていました。下の方が描かれていない所まで一緒。凄いなあ。
ホテルに戻り、水回りのトラブルに見舞われつつ20時には寝ました。
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旅行記グループ
バルカン半島周辺7ヶ国周遊GW個人旅行
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2017/04/22~
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2017/04/25~
プリズレン
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プリズレン
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2017/04/26~
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2017/04/27~
スコピエ
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バルカン半島周辺7ヶ国周遊GW個人旅行 6(スコピエ~ソフィア)
2017/04/28~
ソフィア
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バルカン半島周辺7ヶ国周遊GW個人旅行 7(リラの僧院)
2017/04/29~
リラの僧院周辺
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バルカン半島周辺7ヶ国周遊GW個人旅行 8(ソフィア~ブカレスト~シナイア)
2017/04/30~
シナイア
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バルカン半島周辺7ヶ国周遊GW個人旅行 9(シナイア~ブラショフ)
2017/05/01~
ブラショフ
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バルカン半島周辺7ヶ国周遊GW個人旅行 10(ブラン城)
2017/05/02~
ブラショフ
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バルカン半島周辺7ヶ国周遊GW個人旅行 11(ブラショフ~ブカレスト~キシニョウへ)
2017/05/03~
ブカレスト
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バルカン半島周辺7ヶ国周遊GW個人旅行 12(キシニョウ)
2017/05/04~
キシニョウ
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バルカン半島周辺7ヶ国周遊GW個人旅行 13(キシニョウ~イスタンブール~成田)
2017/05/05~
イスタンブール
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