2017/05/03 - 2017/05/03
82位(同エリア420件中)
susuさん
GW欧州旅行3年目はバルカン半島へ。アルバニア、コソボ、マケドニア、ブルガリア、ルーマニア、モルドバ、そしてトルコの計7か国を廻る15日間の日程です。いつものように行き先を欲張ったら、ソフィア以外では連泊無しのとんでもなく移動ばかりの旅程が出来上がりました。前年のバルト周辺旅行では連泊の方が疲れたので、移動ばかりの方が逆に楽かもしれないと思ったけどどうだろう。
出発9ヶ月前の7月半ばに予約をしてその日のうちに旅程を組み上げたら、その翌朝にトルコでクーデター(未遂)という衝撃のニュースが飛び込んできてぶったまげました。
また何年も前から、このエリアに行くならソフィア・ブカレスト間の移動は夜行列車でと密かに夢見ていましたが、改めて調べてみるとついここ1~2年のうちに夜行が廃止されていたと分かって大ショック。渋々飛行機を予約して宿を手配し直しました。結果的にブラショフでも連泊できることになったからまあいいか。
ターキッシュエアラインズ ティラナINキシニョウOUT…102,050円
タロム航空 ソフィア→ブカレスト…123.69EUR(15,375円)
4/22(土)成田→イスタンブールへ
4/23(日)イスタンブール→ティラナ→ベラット
4/24(月)ベラット→ティラナ
4/25(火)ティラナ→プリズレン
4/26(水)プリズレン→スコピエ→オフリド
4/27(木)オフリド→スコピエ
4/28(金)スコピエ→ソフィア
4/29(土)ソフィア→リラの僧院→ソフィア
4/30(日)ソフィア→ブカレスト→シナイア
5/01(月)シナイア→ブラショフ
5/02(火)ブラショフ→ブラン城→ブラショフ
5/03(水)ブラショフ→ブカレスト→キシニョウへ
5/04(木)キシニョウ
5/05(金)キシニョウ→イスタンブール
5/06(土)イスタンブール→成田
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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7時に起きて支度。13:30発と迷ったけど、やっぱり9:41発の列車でブカレストに行くことにしました。この宿チェックアウトが11時までだし。
gigiのパイは一晩経ってもサクサク。5年以上前はホテルのテレビで日本のアニメをよく見たけど、最近全然やってないなあと思っていたら、出がけに妖怪ウォッチが始まってびっくり。
8時半に宿をチェックアウトして、中央公園前のバス停へ。 -
ブラショフ駅行き4番バスの時刻表。平日昼間は10分に1本と頻発していました。
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バスは時刻表の2分前にバス停に滑り込んできて、8:43の定時に出発。ルーマニアの乗り物は時間に正確だなあ。今旅の前半で乗ったバスはどれも当然のように10分くらい遅れて出発してたから…。
今回行った国(初訪問じゃないトルコは除く)の中では、明らかにルーマニアが一番先進国でした。ブルガリアとルーマニアは、一緒に廻るツアーが大半なお陰でセットで語られることが多いけど、経済状況とかハイテク化とかその他色々な面でかなりの差があるように感じられました。
ルーマニアはチャウシェスク政権の置き土産の怖いイメージ(欧州一高いエイズ感染率、野良犬、ストリートチルドレン等)と2012年の事件のせいで凄く損をしていると思います。実際行ってみると治安も良いし野良犬もいないし、料理が美味しくて物価もそこそこ安くて人が優しくて、改めて旅行記を書いていたらまたすぐにでも行きたくなりました。
9時前にブラショフ駅に到着。駅周辺はやっぱり都会だなあ。 -
シナイアの時と同じようにタッチパネル式の自動券売機で購入しようとしましたが、最初の「切符を買う」をタッチした時点でエラーウィンドウが出るので窓口へ。
9:41発の列車は遅延していて、10時台の出発になるそう。いいよいいよ。ブラショフ→ブカレストIR2等の運賃は48.60Lei(1,344円)。 -
電光掲示板を見たら、何分遅れるのか表示されていない。
と思ったら、出発の方ではなく到着の方に40分と表示されていました。40分も早く駅に来てるのに、さらに40分。まあ早い時間の列車にして良かった。 -
2階の通路に待合室代わりのようなベンチを発見。座っていると床の掃除が始まり、ベンチが壁際から通路の真ん中に動かされました。通路の真ん中に置かれたベンチに座り直し、日記を書いて過ごす。掃除機の音が響く中、緩い雰囲気で眠たくなる。
正面の窓からは駅のホームが見え、駅員が歩き煙草をしているのが見えました。私はどちらかというと嫌煙家だけど、その光景を見ていいなあと思いました。これが日本だったらSNSに画像が上げられてJRが謝罪する事態になりますよね多分。ブラショフの駅のホームには穴が開いているし、ルーマニアに限らず道路のあちこちに穴が開いているし、どこに行っても野良犬がいるし、そういうのにいちいち目くじらを立てない穏やかさや緩さ、自由さが良いなあと思いました。
しかしそう思ってる私でも、日本で同じ光景を見たらドン引きしてしまうんだろうけど。 -
元々の出発時間くらいまでベンチでボケーっと過ごしてからホームへ。掃除は思ったより念入りで、まだ終わりませんでした。
各ホームには停車する列車の車両位置が書かれた案内図があってとても便利。私が乗る車両は真ん中辺りみたいだけど、ホームの真ん中ってどこだろう。 -
今度は3番ホームでボケーっと過ごす。日陰は結構寒く、ダウンを着ました。
天気が良くて快適で、眠くなる。静かで穏やかで、聞こえてくるのは鳥の声、人の声、エンジン音、レールの音。のんびりボケーっとするのが気持ちいい。 -
ルーマニア語で何やら放送が入った後に、列車がホームに入って来ました。丁度40分遅れだ!ある意味定時じゃん。
今回はコンパートメントじゃないボックス席でした。
列車のトイレは、便座には断じて座らないけどそこそこの綺麗さ。紙もあるけど、流すと盛大に「お釣り」がくるので、学習して2回目に行った時には蓋を閉めて流しました。
うわっと思われるかもしれませんが、列車のトイレが水洗という時点で私の経験上ではかなり先進的。 -
イチオシ
日陰の窓際、進行方向逆向きの席だけど快適。ウトウトしては目を覚まして外の写真を撮る。
町の向こうに、巨大な壁のようなカルパチア山脈が見えました。 -
イチオシ
一昨日の列車移動時も同じ方向を見ていた筈ですが、その時は雲がかかっていてあまり遠くまで見えませんでした。こんな最高の天気で見ることが出来て嬉しい。
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シナイアからブカレストの道中は菜の花畑が綺麗でした。この天気で上空から見たら最高だろうな~。
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丁度40分遅れの12:50にブカレスト・ノルド駅に到着。凄いなCFR(ルーマニア国鉄)!
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3日ぶりにノルド駅に帰って来ました。
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キシニョウ行きの夜行列車は19:15発。それまでブカレスト市内を観光します。
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チケット売り場の前にあるコインロッカーに荷物を預けに行きました。英語で手順が書いてあり分かりやすいですが、間違えて8時間13Lei(約358円)のロッカー(緑色)ではなく24時間20Leiの方(黄色)に入れてしまい、困っていたら…というか困った瞬間に若者(写っている人ではありません。この写真は3日前に撮ったものだし)がやって来て手伝ってくれました。
私が安い方に入れたいことも分かってくれ、キャンセルの仕方を教えてくれました。キャンセルしたら、入れた15Leiが全部0.50Leiコインで戻ってきてびっくり。それをまた投入し直して、無事預けることが出来ました。バーコード付きのチケットが発券され、荷物を出す時はこれを読み取りの位置にかざせばOKだよと、最後まで親切に教えてくれ、若者は颯爽と去っていきました。なんて優しいんだ…!あまりにも自然にヘルプに来たから係員なのかと思ったけど違うし、手伝い賃を請求する訳でもないし、親切な人のふりをしたスリでもない。ルーマニア本当好き。
っていうか凄いハイテクでしょうこのコインロッカー!中には電源もあって、預けながら充電まで出来るんですよ。
でも写真に写っている分しかないので、ここが一杯だったらどうしたらいいんだろうと思いましたが、駅の通路に普通の荷物預り所もありました。そっちの方が預け代は安かったです。 -
駅の外に出ると、出入り口の脇にベーカリーが併設されていました。駅の通路に面している側面がガラス張りで作っている所が見え、焼き上がったパンがベルトコンベアで流れていくのが見えます。
皆さんニコニコしながらパンを作っていてとても印象が良かったので、後で買いに来ようと思いました。 -
さて、ノルド駅の外に出たらすぐ見える筈の地下鉄駅はどこだ? ノルド駅のどこの入口の近くか分からないけど、3日前に確かに見かけたのになあ…。
悪名高いノルド駅前なので結構びびっていますが、タクシー運転手に声を掛けられても微笑んで断るとそれ以上しつこくされず、穏やか。 -
ノルド駅外観。昼間だからか雰囲気は別に普通でした。怪しげな人もいない。
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しかし地下鉄駅が意外に遠く、MAPS.MEを頼りに歩く。
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通りの角を曲がって1ブロックくらい歩いた所に、地下鉄ノルド駅を発見。
もっと駅から近い所にも入口はあるはず。ブカレスト・ノルド駅の出入り口は沢山ありますからね。 -
地下鉄はソフィアのとそっくりかも。
窓口で2回券(5Lei≒138円)を購入。カードサイズの紙の切符で、一旦改札に飲み込まれて同じ所から戻ってきます。裏に改札した日付と時間、乗車駅を表していると思われるアルファベット3文字(GARA DE NORDはGNO)と、残りの利用可能回数が印字されていました。凄ーい!ハイテク!だけどなんだか既視感が。首都圏のメトロカードってこんなんじゃなかったっけ…(検索)…ああ~記憶の彼方すぎて忘れてた、パスネットだ! -
地下鉄車内は広告が少なく、ピクサーのような鳥のCGアニメ映画のポスターしか無かったのが印象的でした。ドイツ映画だそう。
駅の構内を歩いている時に、今旅初めてスーツ姿のビジネスマンの姿を見かけました。ええーっ初めてって!自分でもびっくりして記憶を辿ってみたけど、本当に他の町では見た記憶が無い。ソフィアですら見てない。 -
国民の館まで大通り1本の統一広場駅(Piata Unirii)で降りて地上に出ると、それらしき物が何も見当たらない。歩き方には「地上に上がると巨大な噴水がある広場に出る」って書いてあるのに。
それに国民の館は遠くからでもすぐ分かるくらい巨大だと聞いてたんだけど…。 -
どっちに進めばいいのか分からず、駅の他の出口から出た方がいいのかと思い、改札まで戻って他の階段を探してみましたが、なんと殆ど変わらない位置にもう1つ出口があるだけ。ブカレスト地下鉄のメイン的な駅じゃないのかここは?!東京で言ったら新宿駅みたいな。違うのかな。
構内にお店は色々あります。服屋まである。 -
分からないけどこっちか?と2枚上の写真の通りを正面に進むと、大通りに突き当たりました。
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イチオシ
あー、あの建物群は写真で見たことがある。この辺りに違いない!
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信号を渡って暫く進み、ふと振り返ったら通りの向こうに国民の館が見えました。そっちかい!!
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国民の館まで、延々と並木道が延びていました。これが統一大通りです。
館が全然見えないくらい緑豊かだけど、日向に出たくない私基準では木陰面積が全然足りない。今日も殺人的な日差し!びっくりするくらい雲一つない!
ブカレスト市内はあちこちで綿毛が舞っていて、キエフを思い出します。 -
統一大通りは、噴水を中心に車道・並木道・公園・並木道・建物の順に広がる左右対称の構造でした。
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イチオシ
反対側の通りの方が日陰がありそうなので道を渡るついでに、正面から国民の館を拝む。
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その場で回れ右。こっちの方が順光だな。国民の館の外観を見るなら午前中のようです。
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世界中の官公庁の中でペンタゴンの次に巨大だという国民の館は、噂通り歩いても歩いてもなかなか近付いてきませんでした。統一広場からここまでで15分くらいですが、かなり遠く感じます。
日差しで死にそうになりながらやっと目の前まで来ると、正面の広場で何やら車のイベントが行われていました。邪魔だなー! -
正面の道が渡れないので回り道を探す。
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来た道を振り返るとなんだこりゃ、通りから見ると並木道の高さと建物の高さが延々と一緒。周りの建物が全然見えません。狙ってやってるのかな。
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Wikipediaの国民の館のページで、建築中の国民の館と周囲の様子を撮った1986年の写真が見られますが、この並木は今の半分くらいの高さでした。30年でここまで成長したんだ!チャウシェスクが生きていた頃は周りの建物が見えたんですね。
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イチオシ
近くまで来て初めて分かったけど、国民の館はちょっとした丘の上に建っていました。入口があるという建物の向かって右奥までがまだ遠いな…。写真はかなりズームしたもの。
内部にはツアーでしか入れません。歩きながら入るかどうかずっと迷っていたけど、疲れたし空腹感MAXなのでこれ以上近くに行くのは止めておきます。 -
イベント会場の幕と車の間を抜けて館の正面へ。
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「国民の」館とは名ばかりの、チャウシェスク夫妻が国民から搾り取った税金で贅の限りを尽くした夢の宮殿。外観も凄いけど、内部はさらに絢爛豪華らしい。
日本円で約1,500億円を投じて建てさせたというこの宮殿の陰で、ルーマニア国民は飢餓と貧困を強いられていました。 -
イチオシ
ブカレストで一番見たかったのはここですが、2番目に見たかったのはゲンチェア墓地にあるチャウシェスク夫妻の墓です。
しかしゲンチェア墓地にはトラムかバスでしか行けず、地下鉄と違って切符の買い方が面倒そうだったので諦めました。 -
イチオシ
3,107も部屋がある横幅の広い建物なので、見切れないように撮ろうと思ったらこのくらい離れないと。
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国民の館は現在国会議事堂として使われているそうですが、正面の広場の周囲にも政府系の建物が並んでいました。国民の館は広すぎて管理しきれず空き部屋が沢山あるらしいけど、敢えて別の建物にしているのは国の重要施設の一極集中を避ける為なのかな。
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官公庁の前には高級車(かどうか詳しくない私には分からないけど、大きくて結構ピカピカな車)がずらり。車だけ見てもアルバニア・マケドニア辺りとは大違いです。個人的にはあっちの車の方が好きだけど。
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来た道を戻りました。凄ーいデザインの集合住宅、好き。
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統一大通り沿いに並ぶ建物の1階には高級そうなお店が入っていますが、不思議なくらい客の姿がありません。客がいるのは数少ないカフェのテラスくらい。そもそも通行人自体少ない。店を営業しているというよりは、何か対外向けの展示をしているみたいでした。
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統一広場近くでトラム乗り場を発見。ゲンチェア墓地行きの47番トラムにもここから乗車できます。
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地下鉄統一広場駅前まで戻って来ました。通り沿いに持ち帰りのファストフード店がずらっと並んでいて、どこも大人気。統一大通りと違って活気があります。
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昨日の下山の分の筋肉痛がこの辺りでじわじわ来た。ドゥンボビツァ川を渡ってブカレスト旧市街へ。
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山P?
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旧市街に入ってすぐの所にあったのは、ブカレスト最古のクルテア・ヴェケ教会(1559年、右)と旧王宮跡。
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串刺し公ブラド・ツェペシュが15世紀に築いた宮殿の跡です。
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旧市街に入ったらなんだかホッとしました。
この辺りはブカレストで最も古いエリアだそうですが、昔の街並みは火事や地震で焼失してしまったそうです。現在の街並みは再開発されたもの。 -
レストランやカフェが延々と並んでいて、選び放題。
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既に15時半過ぎだけどランチをやってるお店を発見!55JAZZ、ここにしよう。
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メインとスープがそれぞれ4種類から選べる19Lei(526円)のランチセットと…、
ドリンクメニューは全てルーマニア語でさっぱり分からなかったので、ソフトドリンク欄から適当に「これ(9Lei=250円)」と指差したら、「オレンジジュースね」と確認してくれました。OKOK。
スープはメニューの写真がトマト味っぽくなかったチキンスープにしましたが、運ばれてきたのはやっぱりトマト!!(爆笑)確実に違う味のベジタブルクリームスープが正解だったかー!! -
という訳でルーマニア滞在中に同じ味のスープを4回飲みました。具材はお店によって個性が出るし、野菜と肉たっぷりで味も美味しいから全然良いけど違う味のスープも試してみたかったなあ。
今更だけど、味はほぼミネストローネです。
付け合わせのカイザーゼンメルは珍しくて嬉しい。 -
メインはグリルドポークを。よく焼けて干し肉かってくらい歯応えが強いけどOKOK。てんこ盛りでこれまた揚げ過ぎのポテトも、切れ端のような葉っぱも全て平らげました。
今旅はとにかく豚肉をよく食べました。鶏肉はどこの国でも食べられるけど、豚肉にありつけない国は結構あるのでここぞとばかりに。 -
イチオシ
「バルカンの小パリ」と呼ばれた美しい街並みは第二次世界大戦で失われたそうですが、旧市街の街並みは綺麗でした。
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でも…
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もしかして建物の裏側はあんな感じなの?のっぺり!
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土産物屋さんのお洒落なディスプレイ。
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この滅茶苦茶立派な建物は、ルーマニア国立銀行。
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その向かい(左)の建物も銀行。凄いな~。
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建物にあっけにとられて道が分からなくなりうろうろ。
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マンホールも素敵。
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イチオシ
ブカレストにも1泊すればよかったなあ。
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左の建物は国立図書館のようですが、アンティーク&ハンドメイドの展示即売会をしていました。
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見応えのある建物ばかりで、少し進むたびに目を奪われます。
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おっ、ロシア教会。補修中なのが残念。
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ブカレストに限らず結構あちこちで見かけた気がする落書き。さっき渡ったドゥンボビツァ川の橋の袂にも描かれていました。何のキャラクターだろう?
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旧市街を抜け、正面に見えたのはブカレスト大学だと思っていたけど、今調べてみたらどうも違うっぽい。地図を見ると北じゃなく東に抜けてるから…病院か!
ええーっ病院に教会が併設されてるってどうなの…。
ここでブカレスト大学の位置を誤解したせいで現在地が分からなくなり、道に迷いました。 -
近くにあった博物館。日本語訳すると…ブカレスト地方自治体博物館?
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この時は知りませんでしたが、こちらがブカレスト大学本館。
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大通りを渡る為に地下道へ。
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地上に出ると、バイオリンが真っ二つに割れたモニュメントがありました。なんだこれは…音楽学部?(違うと思う)
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体育館のような不思議な建物は、国立劇場。
この時の私は、国立劇場が左手に見えるヤバさに全く気付いていませんでした。北に向かうつもりが東に向かってる! -
立派な門だな~何の建物だろう?とか暢気に思ってる場合じゃない、本当は。
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ブカレスト大学から東に300mくらい行ったところにあるC.A.ロゼッティ像。誰だ…。
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そこから路地に迷い込んで右往左往。
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それから自分が東にいることに気が付いてとにかく西へ西へ歩き、目指していた観光スポットの一部らしき所に出られた時は嬉しかったです。
どうやら革命広場のようだ。 -
革命広場はルーマニア革命時の銃撃戦の舞台。慰霊碑であるモニュメントの後ろの建物が旧共産党本部、ニコラエ・チャウシェスクが最後の演説を行った場所です。
1989年12月22日、チャウシェスクの独裁政権を批判するデモ参加者への発砲命令を拒否した国防軍トップ、ワシーリ・ミリャの暗殺をきっかけに、国軍が政権に反旗を翻して民主化勢力を援護し、大統領派VS革命派の戦闘が勃発しました。
革命軍は数日のうちにルーマニア全土を制圧し、チャウシェスク夫妻は25日に公開処刑されました。
1,500人余りの革命の犠牲者の追悼のために、2005年に造られた『再生の記念碑』というこのモニュメントの串刺しになっている所から、血のような染料が流れてることに気が付いてギクッとしました。2012年に投げつけられたものらしい。
「爪楊枝のオリーブ」とか「革命のジャガイモ」とか呼ばれて市民には不評だそうですが、私には高々と掲げられたチャウシェスクの心臓に見えます。 -
クツレスク教会。18世紀に建てられた、ルーマニア正教の典型的な教会だそう。
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んん?!何だか凄く不思議な建物。
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イチオシ
右の建物は大学図書館。えっ、ブカレスト大学の?本館から離れ過ぎているように思うけど、私が道に迷って長いこと彷徨っていたからそう感じるのかもしれない。
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そこからさらに歩いて、私がゴールに設定していたアテネ音楽堂に到着。統一広場から北上して、最低限見たいと思っていたスポットは粗方見られました。
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いやー疲れた。お洒落なベンチに崩れ落ちて一休み。
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現在時刻は17:30。そろそろノルド駅に戻ろう。アテネ音楽堂がゴールといっても、さらに地下鉄ロマニャ駅まで歩かなくてはならないのだった。
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這う這うの体で辿り着いたロマニャ駅から地下鉄M2に乗り、勝利広場駅でM1に乗り換えてノルド駅へ。もうとにかく冷たいものが飲みたい!手を洗いたい!
ということで駅構内のカフェSO!COFFEEへ。ところがレジカウンター頭上のメニューの冷たいドリンクの欄のみ、値段が書いてない。店員さんに尋ねると冷たいのはペットボトルのスムージーくらいしか無いそう。マジすか…。仕方ない、カフェラテのS(6Lei≒165円)で。これはこれで良い感じに喉に沁みる。はー、こんなに汗掻いた状態で夜行列車か…。
それから冷たいジュースを求めてスーパーBILLAに入りましたが、あんまり冷えてないし炭酸飲料しかないので結局水(1.80Lei≒50円)だけ購入。細かいお釣りが欲しくて5Lei札で払ったら、超混んでるのにレジのおばちゃんが「2Leiあるでしょ?英語分かる?」と世話を焼いてくれました。ルーマニアは本当に人情の国だ~。疲れ過ぎてムシャクシャしてたけど癒された。落ち着こう。 -
時間潰しに駅構内をブラブラ歩き、外のベーカリーに行ってパンを2つ買いました。
ミニオンズ可愛い。今写真を見直していて気が付きましたが、1プレイ0.50Lei(約14円)!やっす! -
それからコインロッカーの荷物を引き取りに行きました。下の赤い部分にチケットのバーコードをかざすとバカッ!と音がして鍵が開き、扉がちょっと開きました。面白いなあ。
残った小銭を数えて、コインロッカーの目の前にあるキオスクでシュウェップスオレンジ(3.70Lei≒102円)を購入。これで0.15Lei残して綺麗に使い切りました。
シュウェップスオレンジは、プリズレンで飲んだビターレモンと違い程良く甘みがあって美味しかったです。冷たくて最高! -
19時近くになり、掲示板を確認して13番ホームに行くと、既にキシニョウ行きのモルドバ国鉄が入線していました。
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私の席は2等の1号車。駅員に切符を見せて車内に乗り込むと、暑い!寝台列車って何故かいつも暑いよな、廊下にしか窓ないし。
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駅で買ったパン(上2.50Lei≒69円、下1.00Lei≒28円)とシュウェップスなど。明日の朝食であり、今夜の非常食。
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暑くて堪らないので、荷物を置いて車外に避難。
カーテンがちょっと開いてる方が私のコンパートメント。自分の部屋が外から見つけられると何故か嬉しい。 -
ホームを歩いて先頭車両を見に行きました。2等1号車の私の車両より先へ歩いていく乗客が多いので、1等車の方が人気なのかと思いましたが、先頭近くに接続されていたのは寝台じゃない普通車両でした。きっと国内で切り離されるんでしょう。
ちなみに1等車はありませんでした。チケット購入時には一応選択肢があったので、乗客がいる時のみ接続されるのかもしれません。
客車はモルドバ国鉄だけど、牽引するのはルーマニア国鉄。 -
ホームにはやたらと小さい子供連れの家族の姿が多く、見送りかなあと思いつつ車内に戻ると、隣のコンパートメントの前にベビーカーが置かれていました。乳幼児連れで夜行列車?!夜泣きとか大丈夫なんだろうか。
ブカレスト~キシニョウの寝台列車の利用者は基本的に少ないそうで、大抵は1人でコンパートメントを使えるらしい。今回もそうだといいなと思っていたら、実際そうなってラッキー。
発車時刻が来たようで何の前触れもなく車両がゆっくり動き出すと、間もなく車掌がシーツとかタオルを持って来てくれ、2枚綴りのチケットの1枚を回収し、パスポートをチェックして「ジャパンね?」と言って去っていきました。
早速靴と靴下を脱いでビーサンに履き替えました。ウエットティッシュが無いため紙ナプキンを濡らして足を拭く。すっきりしたけど、車内が暑い!廊下の窓を開けたいけど、引き下げようとしても全然動かない。1か所だけ開いている窓の所で涼んでいた人の所に聞きに行きましたが、元々開いていたそうでその人も開け方を知りませんでした。
トイレはそこそこの汚さで、レトロな寝台列車でよくあるタイプ。便座には断じて座らないのは普通として、なんと手洗い用の水が出ねー!!!!にも拘らずおっさんの後に入ったら内側のドアノブが濡れてて最悪!!汚い!!日本に除菌ウエットティッシュを忘れてきたことをこんなに後悔したことはありませんでした。ペットボトルの水で手を洗う。 -
ベッドメイクして寝転がり、イヤホンで音楽を聴きながら、スマホに保存した小説を読んで寛ぎました。毛布があるけど全く必要ない暑さなのが残念。分厚い敷布団も敷く気分じゃない。
チョコが巻き込まれている方のパンを少し食べました。とても美味しい。去年のキエフ~ワルシャワの夜行列車でも同じようなパンを食べてたな。あの時のと違って、今回のにマーマレードは入ってないけど。 -
次第に暗くなっていく外を、寝転がったまま眺める。なんて贅沢なんだろう。
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21時には寝る準備。コンパートメントの扉は、ノブの反対側にあるツマミを立てると3cmくらいしか開かなくなる素晴らしい構造でした。鍵を閉めて寝てしまうと車掌が起こしに来ても気付かないかもしれないし、開けたまま寝るのは防犯面で心配という乗客のニーズに応える素晴らしいシステム。
隣のコンパートメントからお母さんと赤ちゃんの声が聞こえてくるので、音楽を聴きながら眠りました。
…と思ったけど、暑くて眠れない!扉を閉めてしまうと隙間があっても暑すぎる。こんな所までキエフ~ワルシャワと同じかい。
汗がとにかく不快。もうキシニョウに着いてホテルにすぐチェックイン出来るようなら、速攻シャワー浴びて服を全洗濯してしまおう。キシニョウに着いたら沿ドニエストル共和国のティラスポリに行くつもりだったけど、その場合は無し!もう今の私は洗濯>未承認国家。キシニョウ観光は夕方からでいいや。
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