ここはアジアか、それともヨーロッパか？　～陸路でイランを周遊するGW'17～　＃０　パスポート紛失で強制送還の危機から…まだ見ぬカオサン通りへ　＠バンコク

2017/04/28 - 2017/04/28

仕事の都合で、もしかしたら暫く日本で味わうことはないかもしれないゴールデンウィーク。今年はカレンダーの並びが良く、前後にも有給をくっ付けて、個人的に史上最長の11連休としました。
目的地はギリギリまで迷いましたが、行く先々で日本人のトラベラーに推薦されたイランに決定。
ドバイやドーハなど中東を経由するのが一般的のようですが、私はスターアライアンスゴールドなのでバンコク経由のタイ航空を選択しました。
バンコク→テヘラン線は、2016年の秋に新設されたばかりです。

バンコク到着は早朝、そしてテヘラン行きは15:00過ぎだったので、さすがに空港待機では間が持たず、市内へ出ることにしましたが、到着早々本気で青ざめるスタートに。
どうにか危機を回避し、幸運にも旅ができていることに終始感謝しながらの旅程となりました。

バンコクは2度目、8年ぶりでしたが、とりあえずチャオプラヤー川をボートで北上し、バックパッカーの聖地・カオサン通りへ行ってみました。
ウォーミングアップみたいな感じなので、旅行記もサクッと簡単に。


■4/28　羽田→バンコク→テヘラン
□4/29　テヘラン→イスファハーン
□4/30　イスファハーン
□5/1　イスファハーン→シーラーズ
□5/2　ペルセポリス→シーラーズ郊外の村→シーラーズ
□5/3　シーラーズ→…　　※夜行バス移動
□5/4　ヤズド→…　　※夜行バス移動
□5/5　マシュハド
□5/6　カング村→マシュハド→…　　※夜行列車移動
□5/7　…→テヘラン→…
□5/8　…→（バンコク）→羽田


--------------------------------------------
《ここはアジアか、それともヨーロッパか？　～陸路でイランを周遊するGW'17～　目次》

＃０　パスポート紛失で強制送還の危機から…まだ見ぬカオサン通りへ　＠バンコク
https://4travel.jp/travelogue/11241797

＃１　道も食事も宮殿も…洗練された大都会、雨のテヘラン（前編）
https://4travel.jp/travelogue/11241802

＃２　「イランの人々は日本人を家に招待したがる」のは本当だった！　＠イスファハーン（前編）
https://4travel.jp/travelogue/11241806

＃３　バザールは続くよどこまでも　＠イスファハーン（後編）
https://4travel.jp/travelogue/11241810

＃４　シーラーズから日帰りhalf day trip　ペルセポリスとナグシェ・ロスタム
https://4travel.jp/travelogue/11241819

＃５　Lonely Planetにも未掲載！イラン人と行く謎の村　＠シーラーズ（前編）
https://4travel.jp/travelogue/11241825

＃６　アイドル扱いされたい日本人はサアディー廟へ行こう！　＠シーラーズ（後編）
https://4travel.jp/travelogue/11241843

＃７　ゾロアスター教徒との出会いは突然に　＠ヤズド
https://4travel.jp/travelogue/11241848

＃８　遂にボッタクられた！シーア派総本山の大都会　＠マシュハド（前編）
https://4travel.jp/travelogue/11328104

＃９　山あいにひっそりと佇むsmall village、そしてチャイハネ　＠カング村＆マシュハド（後編）
https://4travel.jp/travelogue/11241862

＃１０　平和な世界に思いを馳せて…快晴のテヘラン（後編）
https://4travel.jp/travelogue/11241866


【参考書籍】
○深夜特急〈4〉シルクロード　(著)沢木耕太郎
○イラン人は面白すぎる！　(著)エマミ・シュン・サラミ
○イランはこれからどうなるのか―「イスラム大国」の真実　(著)春日孝之
○イラン～世界の火薬庫～　(著)宮田律
○地政学リスク―歴史をつくり相場と経済を攪乱する震源の正体　(著)倉都康行

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 船 タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

【旅行1日目：4/28（金）】

羽田からバンコク経由、タイ航空でイランの首都・テヘランを目指します。
定時後の飲み会を断る毎度おなじみサラリーマン失格行動で家に帰り（苦笑）、着替えて荷物を持って羽田へ。

羽田0:20（TG661）→バンコク4:50

ANAラウンジで待機していたら随分早く搭乗開始案内のアナウンスがあり、慌てて蕎麦とカレーを食べ終えてboarding gateへ向かいましたが、まだ長蛇の列、そして搭乗は始まっておらず、結局長い時間待たされました。
スターアライアンスゴールドは優先搭乗のサービスがあるので、それに間に合うように来ないとダメですね。

今回は11日間の長旅でやや荷物も多くなるため、Montbellのキトラパック40を新たに購入しました。
当然足元には置けないので、「ウエストポーチに入り切らないけど手元に持っておきたいもの」をシートポケットに色々入れていたようです（正直、ほとんど記憶にない）。しかし機内食に有り付けないほど爆睡していたので、結局何も使わなかったのですが。
これが間違いの始まり。

飛行機をさっさと降りてアライバルゲートまで来たところで気付きました。
パスポートが無い。。
近くのインフォメーションで受付嬢に事情を話して対応してもらいましたが、「タイ航空の職員が『見つからなかった』と言っている」との返答。
たぶんシートポケットに忘れたんだろうと高を括っていたら、大慌ての展開に。。

スワンナプーム国際空港 (BKK) 空港

その後、タイ航空のカウンターへ行って再度事情を説明すると、しばらく待った後に別の係員が来て、一般客立ち入り不可の事務所へ。
不審者でないことを説明し、絶対にあるはずだから何とか探して欲しいと説得し、ダメ元でもう一度機内を見てもらうことになりました。

その5分後ぐらいに掛かって来た電話でひとしきり話し、ニコッと笑ってこちらを見たときのタイ航空女性職員の顔を、私は一生忘れることはないでしょう。
「Found!」

あぁよかった。。
タイ航空で到着したから一番サポートが手厚かったのと、私がスターアライアンスゴールドだったので無下な対応をされなかった幸運が重なったと思います。
正直、強制送還でいいから日本へ無事に入国させてほしいと完全に諦めていました。

しかし、命の次に大事と言われるパスポートを到着早々紛失するとは言語道断。
中途半端に旅慣れて来ていろんなことがルーズになっているのが明らかで、非常に情けなく、反省することしきりでした。
荷物管理には十分お気を付けください。

スワンナプーム国際空港 (BKK) 空港

結局、空港を出るのに3時間ほど掛かりました。
それでもまだ8時前で、皮肉にも市内観光するにはちょうど良い時間です。

エアポートレイルリンクで市内へ向かいます。

スワンナプーム国際空港 (BKK) 空港

終点のパヤー・タイ駅でBTSに乗り換え。

この日は金曜日で、しかも8時台ということで完全に通勤ラッシュと丸被り。
大きなバックパックを背負った私は明らかに場違いです。
すごい人口密度で冷房もまともに効いておらず暑さの限界を超えてましたが、、全ては身から出た錆です。

しかしあの環境の中、毎日電車通勤しているバンコクのサラリーマンやOLは凄いなぁ。
東京と大して変わらないのでは。

パヤータイ駅 (BTS) 駅

サヤーム駅でBTSのシーロム線に乗り換え。
同一ホームの反対側です。しかし相変わらず凄い人の数だ。

サパーン・タークシン駅で下車し、左へ向かいます。
チャオプラヤーエクスプレス・ボートの乗り場と隣接しています。

ここは2009年3月、初めて一人で海外へ来たバンコクで、訪れた経験がある場所。
あれから8年の月日が流れましたが、今でもよく覚えていました。

サパーンタクシン駅 (ＢＴＳ) 駅

チャオプラヤーエクスプレス・ボートの停留所案内

チャオプラヤーエクスプレスボート 船系

敷地内へフラフラと入っていくと「どこへ行くんだ？」と聞かれました。
その流れで、ここでチケットを買います。
確か40B（120円ぐらい）。

チャオプラヤーエクスプレスボート 船系

待合所は、ただ屋根が付いているだけの場所の割には、思ったよりはるかに清潔な感じ。

チャオプラヤーエクスプレスボート 船系

すぐにボートが来たので、慌てて乗ります。
これが9:00発で、この日最初のボート。
これを逃すと次は30分後だったような。

チャオプラヤーエクスプレスボート 船系

タクシーや電車より、こういう移動が一番趣があるかと。

チャオプラヤーエクスプレスボート 船系

何だかわからないけど、タイっぽい建物ではあります

ワット・アルンですね。
本当は降りて見ていきたいところですが、そこまでは時間がありません。。

ワット アルンの船着き場 船系

私が降りたのは、終点（？）のプラ・アーティット。
ここがカオサン通り最寄りです。

バンランプー (プラ アーチット)船着場 船系

こんな細かいところまで位置情報リストが4トラにあることに驚きw

バンランプー (プラ アーチット)船着場 船系

船着場の前の狭い通路を歩いていくと、車通りが激しい通りに出ました。
目の前のアパート（？）は…、首都バンコクといえども少し離れた場所に来たことを思い出させます。

ゲストハウスが立ち並ぶ通りを進みます。

アクセス的には、このあたりの方が船着場に近くて便利な気がします。

ワット・チャナ・ソンクラーム

時間があれば見学していきたいところですが。。

ワット チャナソンクラーム 寺院・教会

そこを抜けると、お目当てのカオサン通りです。
もっと狭くてゴミゴミした場所を想像していたのだけど、意外と道路が広くて、ちょっとイメージと違う。

深夜特急2のバンコク編にも登場していたはず。
この写真を久々に見て、むしろそっちをまた読み返したくなってきました。

カオサン通り 散歩・街歩き

カオサンの文字。

カオサン通り 散歩・街歩き

バックパッカー街にある宮殿。
こういう名前をつけている宿こそ、素敵なネタを提供してくれそうw

カオサン通り 散歩・街歩き

道が広いので、オープンテラスの店も大量にある。

朝早い時間だったけれど、欧米系のグループでビールをラッパ飲みしている集団がいた。ここはそういう人たちの溜まり場かな。

カオサン通り 散歩・街歩き

まぁこう言っちゃ何だけど、安宿が乱立しているだけだから、ここに泊まっていない人間には、特に見るべき場所もない。。

一度来てみたいとずっと思っていたので、来れたのは良かったけれど…うーん、バンコクを再訪することがあってもわざわざここには来ないかな。
交通アクセスも良いとは言えませんしねぇ。

カオサン通り 散歩・街歩き

船着場まで戻るのが面倒になり、タクシーを拾いました。

目的地はTerminal 21というショッピングモール

ターミナル21 (アソーク) ショッピングセンター

このモールは、各階がそれぞれ異なる世界の有名都市を模したデザインで設計されています。

ここは明らかに日本。

ターミナル21 (アソーク) ショッピングセンター

ロンドンの2階建てバスかな

ターミナル21 (アソーク) ショッピングセンター

このモール内で、昨年10月にシンガポールで知り合ったバンコク在住の日本人の方とお会いしました。
激辛系は苦手で特に好きでもなく、いきなりタイ料理でお腹を壊してはイラン旅が崩壊しかねないので、無難に大戸屋にしてしまいました。

飛行機の時間から逆算し、頃合いを見て、失礼させていただきました。
またバンコクへ行く機会があれば、ぜひお願いします。

ターミナル21 (アソーク) ショッピングセンター

モールを出ると高層ビルが見えました。

ターミナル21はアソック駅直結なので、一駅MRTでマッカサン駅へ移動し、エアポートレイルリンクに乗り換えです。

マッカサン駅 駅

羽田でテヘランまでスルーでチェックイン済みでしたが、実は航空券も紛失しており、、これは再発行。
ダブってチェックインとなるので何か言われるかと思いきや、何もありませんでした。

スワンナプーム国際空港 (BKK) 空港

入国審査の列が長くて疲れました。
想像以上に時間がかかり、タイ航空のラウンジを使えなくなってしまいました。

この空港はトランジットではしょっちゅう使いますが、外から入って来たのは8年ぶりです。
東西を結ぶコンコース沿いにこの像が立っていますが、これも初めて見ました。

スワンナプーム国際空港 (BKK) 空港

これも同じく初めて見ました。

こんな立派なものがあったんだ。

スワンナプーム国際空港 (BKK) 空港

搭乗口は一番奥でした。
この空港の広さにはもう慣れましたが、搭乗口がどこかによって、歩く距離がかなり変わってきます。

バンコク15:30（TG527）→テヘラン20:30

日本とタイの時差は2h、日本とイランの時差は4.5h。
よってイランからタイに行くと2.5h戻りますので、飛行機には7.5h乗っていることになります。
タイまでも5～6h乗ったわけなので、合計12h前後は掛かるわけで、ヨーロッパへ行くのと大して変わりません。
バンコク経由にせず中東経由ならもっと近かったかもしれませんが…、とにかくイランは遠いです。

パスポートを紛失して諦めかけたイランへ飛ぶことができて無上の喜び。
次回から本編のイラン旅が始まります！


--------------------------
＃１　道も食事も宮殿も…洗練された大都会、雨のテヘラン（前編）　へ続きます。
http://4travel.jp/travelogue/11241802

スワンナプーム国際空港 (BKK) 空港