ここはアジアか、それともヨーロッパか？　～陸路でイランを周遊するGW'17～　＃６　アイドル扱いされたい日本人はサアディー廟へ行こう！　＠シーラーズ（後編）

2017/05/03 - 2017/05/03

17年GWのイラン陸路一周旅、シーラーズの2回目です。
前日はイラン人と真夜中まで行動を共にして、楽しかったけれど疲労困憊したため、昼過ぎ移動の予定を夜行バスに繰り下げて、ゆっくりシーラーズ市内を観光しました。

あまりにも有名なピンクモスク、名物のバザール、世界遺産のエラム庭園など見所には事欠きませんが、個人的には、ちょっとマイナーなこのサアディー廟を推したいです。
イランはどこでもそうでしたが、特にここでは親日の純粋なイラン人に取り囲まれたのがとても印象に残っています。ちょっとしたアイドル気分を味わえるといっても過言ではないぐらいに。
数百年の時を経て未だにイランの人々に愛されるハーフェズ、サアディーに思いを馳せてみるのも良いのではないでしょうか。


□4/28　羽田→バンコク→テヘラン
□4/29　テヘラン→イスファハーン
□4/30　イスファハーン
□5/1　イスファハーン→シーラーズ
□5/2　ペルセポリス→シーラーズ郊外の村→シーラーズ
■5/3　シーラーズ→…　　※夜行バス移動
□5/4　ヤズド→…　　※夜行バス移動
□5/5　マシュハド
□5/6　カング村→マシュハド→…　　※夜行列車移動
□5/7　…→テヘラン→…
□5/8　…→（バンコク）→羽田


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《ここはアジアか、それともヨーロッパか？　～陸路でイランを周遊するGW'17～　目次》

＃０　パスポート紛失で強制送還の危機から…まだ見ぬカオサン通りへ　＠バンコク
https://4travel.jp/travelogue/11241797

＃１　道も食事も宮殿も…洗練された大都会、雨のテヘラン（前編）
https://4travel.jp/travelogue/11241802

＃２　「イランの人々は日本人を家に招待したがる」のは本当だった！　＠イスファハーン（前編）
https://4travel.jp/travelogue/11241806

＃３　バザールは続くよどこまでも　＠イスファハーン（後編）
https://4travel.jp/travelogue/11241810

＃４　シーラーズから日帰りhalf day trip　ペルセポリスとナグシェ・ロスタム
https://4travel.jp/travelogue/11241819

＃５　Lonely Planetにも未掲載！イラン人と行く謎の村　＠シーラーズ（前編）
https://4travel.jp/travelogue/11241825

＃６　アイドル扱いされたい日本人はサアディー廟へ行こう！　＠シーラーズ（後編）
https://4travel.jp/travelogue/11241843

＃７　ゾロアスター教徒との出会いは突然に　＠ヤズド
https://4travel.jp/travelogue/11241848

＃８　遂にボッタクられた！シーア派総本山の大都会　＠マシュハド（前編）
https://4travel.jp/travelogue/11328104

＃９　山あいにひっそりと佇むsmall village、そしてチャイハネ　＠カング村＆マシュハド（後編）
https://4travel.jp/travelogue/11241862

＃１０　平和な世界に思いを馳せて…快晴のテヘラン（後編）
https://4travel.jp/travelogue/11241866


【参考書籍】
○深夜特急〈4〉シルクロード　(著)沢木耕太郎
○イラン人は面白すぎる！　(著)エマミ・シュン・サラミ
○イランはこれからどうなるのか―「イスラム大国」の真実　(著)春日孝之
○イラン～世界の火薬庫～　(著)宮田律
○地政学リスク―歴史をつくり相場と経済を攪乱する震源の正体　(著)倉都康行

エリア シラーズ(イラン)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

【旅行6日目：5/3（水）】

#5の旅行記の通り、前の晩はホステルに戻ったのが夜中1時でしたが、ホステルの別棟は鍵が掛かっており、締め出された状況。。
それでもメインの建物のレセプションには24時間受付がいるようで、帰りが遅くなって申し訳ないことを伝えたら、かなり大回りした裏口から入れてもらいました。

ぐっすり気が済むまで寝たかったですが、この日はピンクモスクに開館と同時に行きたかったので、やはり無理やり7:00起き。
朝ごはんも食べず、歩き方の小さな地図だけ見ながら向かいます。
近道しようとしたら迷ったので、順当に広い通りを行くべきです。
これは、シャー・チェラーグ廟の脇にあるバザール。

マスジェデ・ナスィーロル・モスク（通称「ピンクモスク」）の入口。

歩き方の地図だと、ホステルから直線距離で1kmも離れてませんが、迷ったり道路を渡れず迂回したりいろいろやっていたら30分以上掛かりました。。
もう開館時間の8:00は過ぎています。

マスジェデ ナスィーロル モスク 寺院・教会

バックパッカーの荷物だと一目でわかるものが置いてありました。

なんだ、大きい荷物を持って来ても入れるんだ。

マスジェデ ナスィーロル モスク 寺院・教会

チケットを買って右（方角でいうと西）に、礼拝堂があります。
まずは順当にここから。

靴を脱いで入りますが、この靴の数を見るだけで、内部の大混雑っぷりが想像付きます。。

マスジェデ ナスィーロル モスク 寺院・教会

いきなり、この有名な画が目に飛び込んできます。
この礼拝堂は西に立っているので、朝は東から昇った太陽の光がそのまま差し込んで、スデンドグラスのところで屈折して模様が床に映し出される構造。
だから朝に来ないとダメ、かつどんどん混んでくるので朝一で来たいスポットです。

とはいえ、思ったほど混んでないですが。
ちなみに聞いた話だと、朝一で行っても既に同じことを考えている人でごった返しているので、結局は混んでいるそうですw

マスジェデ ナスィーロル モスク 寺院・教会

モスクなので、当然礼拝にやってくるイスラム教徒の方もいます。

しかしここは完全に観光地化していますね。
敬虔なイスラム教徒の方は面白くないと思うのかもしれませんが…イランという国自体が観光産業を推し進めようとする方針みたいなので、共存を目指す方向でこのまま進むのでしょう。

マスジェデ ナスィーロル モスク 寺院・教会

ステンドグラスだけでなく、この柱と床に敷かれたペルシャ絨毯もいい雰囲気を出してます！

マスジェデ ナスィーロル モスク 寺院・教会

ちょっと人の波が引いたタイミングを見計らって、撮影。
キレイだ。
個人的には、この写真を見ているだけで、シーラーズを歩いていた時の記憶が蘇ってきます。

マスジェデ ナスィーロル モスク 寺院・教会

中庭の池の周りにはバラが咲いていて、これはこれで美しい。
この写真だけ見たら、どこの国にいるのかさっぱりわかりません。ヨーロッパのようです。

マスジェデ ナスィーロル モスク 寺院・教会

ピンクモスクは、近くの広い通りから200mぐらい奥に入った場所にあるので、その通り沿いにお土産店があり、ピンクモスクの観光を終えた人をどこかに連れて行こうとするタクシーの客引きもいます。

オープンさせたまま、近くに誰もいない真っ黄色な車。
大丈夫か？

前日は急遽イラン人と郊外の謎の村へ行ったので、ほとんどシーラーズ市街を観光できていません。
本当はこの日の午後にヤズド行きのバスに乗るつもりでしたが、とてもじゃないけど見終わらないので、ヤズドへの移動は夜行バスに変更。
ヤズドの宿は申し訳ないながらも当日キャンセル。

朝一でピンクモスクへ行くこと以外は何も考えてなかったので迷いましたが…
まずは市街地から離れた遠い場所を順番に見て行こうということで、タクシーで世界遺産のエラム庭園へ。

エラム庭園 広場・公園

イスファハーンのイマーム広場のように、幼稚園の遠足（？）らしき子供たちの集団がいました。

エラム庭園 広場・公園

この庭園もたくさんの花が咲き誇っています。
5～6月はバラのシーズンで、GWのイラン訪問はちょうど見頃でした。

エラム庭園 広場・公園

一見するとちょっと広くて花がきれいな公園に過ぎないのに、実は世界遺産に登録されているのは、「ペルシア式庭園」という側面が大きいようです。
テヘランのゴレスターン宮殿みたいな、こういう作りがペルシア式庭園の特徴だろうか、と邪推。

エラム庭園 広場・公園

ちょっと奥まった場所に中庭の休憩所があり、それを取り囲んでいくつかお店があります。
気温が上がって暑くなってきたので何か飲もうかなと思ってウロウロしていると、「Shirazian Folodeh」という”シーラーズ”の名前が入った飲み物を発見。
よくわからないけど名物かな、と思って注文したところ…

エラム庭園 広場・公園

しまったーこれかー！
前日にホステルの食堂で話したおじさんが話していた「ソバみたいなやつが入っているかき氷」。まさにドンピシャでこれ。
しかも「イラン人は列に並んでまで買って美味しそうに食べてるんだけど、俺は…まぁ一度ぐらいは試してみるのもいいんじゃない？」とも言われていた。

食べた感想。
そのおじさんと一語一句変えることなく、同じ感想ですw

しかもボッタクリ価格で、これだけで確か400円ぐらい取られたはず。
先に価格を聞くべきだった！美味しかったらまだ良かったんですが。。

エラム庭園 広場・公園

また遠足？
次から次へとよく来るな～

エラム庭園 広場・公園

エラム庭園から徒歩圏内には何もないので、目の前に待っているタクシーの運ちゃんと交渉し、市街地から北東の外れにあるサアディー廟へ行くことに。
チケット売り場がどこにあるかわからず、キョロキョロしながら入ろうとしたら「チケットを買わないとダメだよ！」と優しく諭された。
チケット売り場はどこ？と尋ねると、

ここだと教えてくれたが…
こんなに並ぶの？

なぜ長蛇の列ができていたのかは結局わからずじまいだったものの、炎天下で10分以上は待ちました。
散歩途中についでに立ち寄るような場所だったら諦めて次へ行っていたと思いますが、タクシーを拾ってわざわざ来たし、夜行バスに変更して時間もまぁまぁあるし、いいかなと。

ようやくチケットを買って中に入ると、花を丁寧に一つずつ植える現場に出くわしました。
端から見ていても、雑に取り扱っている感じがなくて、丁寧です。

この写真を見ると、奥の廟までずいぶん距離がありそうですが、実際にはここは敷地面積的にはかなりコンパクトです。

突き当たりの建物。これが本当の意味でのサアディー廟です。

サアディーが眠る棺。
サアディーは、ハーフェズと双璧でイランの人々から今でも愛されている、シーラーズ出身の詩人です。

サアディーが詠んだ詩の一節らしいですが、全く読めない。

Fish Pondと書いてあって人が出入りしているので降りていってみると、

金魚みたいなのが泳いでいる池（？）が確かにありました。

歩き方に「廟の下にはサアディーゆかりの井戸がある」と書いてあるけれど、これはひょっとして井戸なのか？

コンパクトな廟なので一通りすぐに見終わってしまい、さぁ帰ろうかと思いきや、「日本人？」とものすごい勢いでイラン人に取り囲まれました。
それも一度だけではなく、この敷地内で三度、四度と。
イランはどこへ行っても似たような状況に出くわしますが、個人的にこれだけ人気を博した場所は、他にはないですね。笑
一度でいいからアイドル扱いされてみたい日本人は、サアディー廟へ来てみるといいのではないでしょうか？

最後にもう一度、詩人サアディーに敬意を評して。

またタクシーを捕まえて、ホステルまで戻りました。

ピンクモスクに行くために早起きしていたので、朝は眠くて仕方がなく、帰ってきて思わず昼寝してしまいました。
チェックアウト時間を過ぎていてもう1泊料金を加算されてもいいや、とヤケクソになっていたところ、掃除のおばさんが来たので強制的に起こされ、フロントへ行くと、特に追加料金は無し。
ついでに今晩のヤズド行きのバスのチケットを買いたいと言ったら、ご丁寧に英語で補足する形でチケット控えをくれました。有り難い。

この時、宿をすでに5軒以上断られて疲れ果てていた日本人の若者がフロントの椅子に座っていて、私がチェックアウトしたので、そこに滑り込むように入りました。
昼寝したおかげで日本人が一人助かりましたw

日が暮れるまで、あと3時間ぐらい。
ちょっと涼しくなってきたところで、最後に残しておいたシーラーズ中心部の徒歩圏内を一気に回ります。

この日の朝ピンクモスクへ行く時にも通った、シャー・チェラーグ廟の真横のバザール。

ブランドショップとまではいかないにしても、それなりに根の張りそうなものも売られていました。
すぐ近くにあるバザール・ヴァキールはもっと大衆的なイメージで、明らかに趣が異なります。

シャー・チェラーグ廟の北側入口。
ウロウロしていたら中に入って行く観光客がいたので、こっそり付いていくことに。

シャー チェラーグ廟 城・宮殿

人種や宗教を問わず、基本的に誰でもウエルカムであることが明確に書かれています。
つまりムスリムでなくても見学可能。

シャー チェラーグ廟 城・宮殿

中へ入ると男性のガイド（？）がすぐに寄ってきて、もう1～2人集まったら一緒に案内すると言われました。
ちなみに、その真横に黒装束に身を包んだ女性がいて、ムスリムだと勝手に勘違いしていたら、その方も観光客でしたw　ポーランド人の色白の女性。

中庭はなかなか広大です。
こんなところにもペルシャ絨毯が敷かれている。

シャー チェラーグ廟 城・宮殿

中庭を取り囲む建物の中にはムスリムしかはいれないので、遠目に写真を撮るだけですが、個人的には十分。

シャー チェラーグ廟 城・宮殿

シャー・チェラーグ廟にて　その1

シャー チェラーグ廟 城・宮殿

シャー・チェラーグ廟にて　その2

人間と比較すると、建物がいかに大きいかがわかります。
14世紀に建てられたようです。

シャー チェラーグ廟 城・宮殿

廟から大通りへと続く道沿いには、お土産店やファーストフードの店が乱立。

この写真と全く関係ないけれど、確かメロンジュースをこの辺で飲んだ。
暑いし、何しろ100円以下で飲めますからねぇ。
ビール飲むより経済的だし健康にもいいだろうし、このあたりから「実はお酒はこの世に不要なのでは？」と思い始めました。

そして、やってきました。バザール・ヴァキーレ！

複数のバザールが折り重なるように繋がっており、全体を総称してバザール・ヴァキーレというみたいです。

ヴァキール バザール 市場

ゴチャゴチャ感とか全体的な雰囲気でいえば、イスファハーンよりこちらの方が「バザール」らしい気はします。
狭い区画に、無理やりいろんな種類の店を押し込んでいる感じ。

方や、イスファハーンのバザールは、まさにイマーム広場がそうであるように、広大な土地を贅沢に使ってゆったりたくさんの店を長距離にわたって並べている感じ。
圧倒されたのは後者でしたが、歩いていて楽しいのは前者、すなわちこのシーラーズ。

ヴァキール バザール 市場

衣服を扱う店ばかりが集まるエリアから、別のエリアへ。

ヴァキール バザール 市場

完全に迷路。
どこに何があるのか、今どの方角へ向かって歩いているのか、だんだんわからなくなってくる。

これ、火事とかあったら絶対パニックになると思う。
飲食店が入るエリアもあるから、可能性はゼロではないです。

ヴァキール バザール 市場

また別のエリアへ入ったみたいです。
この辺でジュースを飲んだ記憶がありますが、写真が残ってない。

ヴァキール バザール 市場

少し開けた場所に出ました。
が、この時点で完全に方向感覚を失っており、どこにいるのかさっぱりわからない状態に。
GoogleMapを安易には使わないぞ、と決めて自力で右往左往していたら、

ヴァキール バザール 市場

こんな廃墟みたいなのを発見。
バザールの裏手の出口からわずか30mぐらい行ったところ。
バザールの内部は賑やかですが、整備されているのはまだ一部だけなのかなぁ。
ここは決して郊外というわけではなく、シーラーズ市街のど真ん中なんですけどね。

その後もウロウロ歩いた結果、ようやくちゃんとした場所に出た。
途中、この区間だけ青空市場になります。

少し広い道路を挟んで、またバザールが始まった。
ここは「バザール・ノウ」という名前らしい。

↑のバザールは1km弱続いているようで、しかもその突き当たり周辺には特に見所も無いようなので、時間があれば後で立ち寄るとして、まずは近くの城塞を優先することにしました。

この辺でイラン人に「中国人か？」と声を掛けられた。
いや違う、日本人だと言ってるのに、わかってるのかわからないのか一方的にワーッとまくしたてられ、最後に「シェーシェー！」と言って去っていった。
いやだから中国人じゃないというのに。

噴水が小さくて可愛い感じ。

旧ソ連圏だったら、こういう場所にある噴水は概して超巨大なイメージですが、こういうところもやはりちょっとずつ違う。

キャリーム・ハーン城塞。
外観が特徴的で目立つので、タクシーでの移動中に車窓から何度も見た記憶がありましたが、実際に歩いて到達して、ようやく位置関係がわかりました。

キャリム ハーン城塞 建造物

こういうところに観光馬車がいるのは、もはやお約束？

キャリム ハーン城塞 建造物

外観は目立ちますが、中に入ると意外と地味ですw

巨大なプールみたいなのがあるほかは、基本的に森が生い茂っているだけ。
ただ、一番奥の建物が博物館みたいになっています。

キャリム ハーン城塞 建造物

宮廷の暮らしの再現図かな。
ちなみにキャリーム・ハーンというのは1750年～のザンド朝の創始者で、イラン史上でも有数の統治者だと評価されているとのこと。

キャリム ハーン城塞 建造物

一見すると、イランっぽくない感じ。

キャリム ハーン城塞 建造物

城塞の真横は車通りの激しい大通り。
ここで路肩に駐車していたイラン人夫婦に「日本人？」と話し掛けられました。凄いな、イラン！こんなに親日な国は、行ったことがある中ではウズベキスタンぐらいしかないわ。

道を渡ると何やら行列ができていましたが、列の先で売られていたのはどうやらエラム庭園で食べたアレみたいでした。
かき氷にソバみたいなやつが入ったスイーツ。
なんであれがそんなに流行るのかな。。天然のフルーツがこんなに安い国なのに。

で、私はすぐ隣の店でアイスクリームを食べることに。

ネットリした独特な食感でした。
雪見だいふくとアイスクリームとシャーベットを足して3で割ったような、言葉で表現できない不思議な食感。

すっかり日が暮れてしまいました。
夕暮れ時は多くの人で賑わっていた城塞脇のベンチにも、ほとんど人が残っていません。
お酒を飲まない文化だし、お祈りが朝早いから、夜更かしはしない人が多いのかも。
前日のシーラーズでは思いっきり夜更かしだったけど。。

キャリム ハーン城塞 建造物

バザールの近くまで戻ってきました。
この門の向こうがモスクであることをようやく知り、どんな感じかだけ見てみることに。

マスジェデ ヴァキール 寺院・教会

ライトアップされたモスクも趣があります。
シャー・チェラーグ廟がすぐ近くにあり、もちろんあちらの方が広いですが、ここも明らかにたくさんの人が一度に入れるように設計された感じ。
周囲の建物は質素ですが、内部は広いという印象でした。

マスジェデ ヴァキール 寺院・教会

入って一番奥、方角でいうと南端にある礼拝堂。
螺旋溝の入った列柱が48本使われているそうです。

マスジェデ ヴァキール 寺院・教会

バザール・ヴァキールを抜けてホステルに戻りました。

ヴァキール バザール 市場

日本人のバックパッカーと合流したので、私はホステルに預けていた荷物を拾って、夕飯を食べに行くことに。
この写真だけ見ると、京都の商店街とかにありそうな感じ。

途中怪しげな客引きなどをかわし、紆余曲折の末、この店へ。
ナイトクラブみたいな外観で、これでも十分怪しいけど。

しかし地下の階段を降りた先のレストランは極めてまともな感じ。
あいにく、客は入ってませんが。。

もういい加減ケバブに飽きてきたので、野菜の葉っぱ（？）を使ったベジ系のカレーを注文。
見た目はすごく美味しそうなんだけど、肉が入っておらず、しかも野菜も葉っぱがメインなので、味がない。コクもない。
これとご飯だけで全部食べ切るのはなかなかしんどい。。
食べましたけども。

夕飯をご一緒してもらったバックパックの2人に別れを告げて、私は東バスターミナルへタクシーで向かいました。

タクシーを降ろされたところ。
真っ暗で、もしここが変な場所だったらリアルに危ないですが…

このアーケードをくぐった先に、確かにバスターミナルがありました。

建物自体は大きいけれど、開いている店はほとんどなく、それでいてトイレはやたら奥にあったような記憶があります。

特にどこに行くバスが何番線発射とか案内は出ていなかったはずですが（ペルシャ語では案内が出ていたかもしれない）、シーラーズのホステルでチケットを発行してもらったときにアラビア数字でメモを追記してくれたので、迷わずに行けました。有り難い！

この怪しげな赤みを帯びたバスで、ヤズドへ向かいます。所要6時間程度。
もちろん、普通のバスですw
旅の折り返し地点をちょうど過ぎたこのタイミングで、夜行バス泊×2、ゲストハウス泊を挟んで、また夜行列車泊、夜行便機内泊…というハードな旅の第二幕が始まりました。


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＃７　ゾロアスター教徒との出会いは突然に　＠ヤズド　へ続きます。
https://4travel.jp/travelogue/11241848