2016/10/10 - 2016/10/12
15位(同エリア95件中)
小心者さん
スコピエから先のルートは、体調を考慮して決めるつもりだった。
1.そのままソフィアに向かい、ブルガリア滞在に余裕を持たせるか、
2.「スコピエ→コソボ→スコピエ」の後、ソフィアに向かうか、
3.「スコピエ→ニシュ→ソフィア」と進むか。
意外と元気なので3のルートに決定。
スコピエ9:30発のバスでニシュへ(料金約1200円)。
けっこうな山間を走るため、通路を挟んだ席の女性が車酔いを起こしてエライことになっていた。
国境越えもなかなか大変で、ニシュまで5時間ほどかかった。
【旅程】
□10/03 出国
□10/04 イスタンブール泊
□10/05 車中泊
□10/06 オフリド泊
□10/07 オフリド泊
□10/08 スコピエ泊
□10/09 スコピエ泊
■10/10 ニシュ泊
■10/11 ニシュ泊
■10/12 ソフィア泊
□10/13 コプリフシティツァ泊
□10/14 コプリフシティツァ泊
□10/15 コプリフシティツァ泊
□10/16 プロヴディフ泊
□10/17 プロヴディフ泊
□10/18 車中泊
□10/19 ブルサ泊
□10/20 ブルサ泊
□10/21 イスタンブール泊
□10/22 機内泊
□10/23 仁川空港泊
□10/24 帰国
為替レート:1ユーロ≒123ディナール
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
- 航空会社
- アシアナ航空
PR
-
スコピエのバスターミナルから『NIS-EKSPRES』のバスでニシュへと向かう。
シートピッチが短くて快適とは言い難いうえに、ほぼ満席。
到着すると雨が降っていた。
ターミナルを出たところに両替所が並んでいたので、とりあえず10ユーロだけ両替。
バスターミナルからなるべく近い宿を選んだものの、すんなりたどり着けるワケもなく迷いまくる。
車道も歩道も大きな水溜りだらけで、車が通る度にものすごい水しぶきが上がる。
荷物を背負い、傘を差し、足元にも水しぶきにも注意しながら初めての街を彷徨うのは大変で、ちょっと泣きそうだった。 -
宿は前日にネットで予約した『OnlyOne Apartment』
1泊15ユーロ。
マケドニアでもここでも、支払いは現地通貨・ユーロどちらでもOKだった。
清潔な部屋に大きなベッド、シャワー・トイレ・キッチンも完備。
ニシュは天候のせいもあってか寒かったので、暖房がよく効くこともありがたかった。
宿が快適だったので、少し凹んでいた気持ちが立ち直る。
単細胞で良かった。 -
キッチンにはフルーツティーとコーヒーが2セットずつ。
飲んだ分は翌日きちんと補充されるのが嬉しい。
セルビアは水道水が飲めるとのことで、沸かして普通に飲んだ。 -
雨でもあり疲れてもおり、観光は明日からで。
街なかのインフォメーションで地図をもらい、そこで教えてもらったスーパーマーケットで買い物して、宿に戻る。
価格を紹介(ディナール)
カイマック:110(ほぼ110円)
オイルサーディン缶:75
特大キュウリ1本:26
豆とソーセージの煮込レトルト:115
チーズinソーセージ4本入:87
パン4個入:48
100%果汁ジュース1L:90
トマト1個(翌日買った):15
セルビアも物価が安くてありがたい。 -
翌日の朝食はサンドイッチを作ってみた。
トマトが品切れで彩りが悪いのと、テーブルナイフしかないので食材がガタガタになってしまったが、大好物のカイマックを挟むとなんでも美味しい! -
朝食後、観光に出かける。
いつ降り出してもおかしくない空模様だが、雨は上がっていた。
宿の近くには古くて美しい建物が多い。 -
ライブハウス? 楽器店?
-
ニシャヴァ川を渡り、
-
スタンボル門をくぐって城塞へ。
昨日見つけられなかったインフォメーションは、この門の中にあった。 -
門を抜けてすぐ左にあるのはオスマン帝国時代のハマム跡。
現在はカフェになっているようだが、今は営業時間外かな。 -
最も高いところは8mあるという城壁。
-
右側にはローマ時代の浴場(テルマエ)跡。
…って、なんかすごいものが何気にあるんだな。 -
浴場跡の奥から城壁の上に上ることができる。
「壁」の上だけど広々、しかし落書きだらけ。 -
城壁からの眺め。
-
スタンボル門の上から橋と広場を見下ろす。
-
かつて軍事用資材の倉庫として使われていた『アルセナル』は、現在、スーベニアショップとギャラリーに。
-
中では花の展示会が開かれていた。
-
ディスプレイがとてもかわいい。
-
係の方がニコニコと「写真を撮っていってね」とジェスチャー。
ここニシュでも人が親切で、例えば道を尋ねると、他の人を巻き込んでまで考え、助けてくれる。 -
建物を出て、城塞内を散策。
天気の良い日ならさぞかし気持ちいいだろうなぁ。 -
16世紀に建てられたという『BALI-BAY MOSQUE』
-
とても美しいたたずまい。
中には椅子が並べられており、今も何かしらに使われているようだった。 -
モスクの隣に残る遺構 『BYZANTIN STREET』
これらの遺跡から、ビザンチン時代にはこの辺りがニシュの中心であったと考えられている。 -
古い墓石や石棺が並ぶ一角。
-
1~4世紀のものだというから驚き。
ここで大きな野良犬4匹に囲まれて固まっていたら、通りかかった女性が追い払ってくれた。
寒いのに背中は冷や汗でびっしょり。
ベトナムで犬に噛まれてからというもの、ビビりっぷりに拍車がかかった。 -
城塞内には他にも古い遺構がところどころに残っているらしく、私にとってはとても興味深い場所だった。
もっとじっくり見学したいのはやまやまだが、先程の犬たちが未練たっぷりに私を見ているので、泣く泣く諦める。
次回は鎧で身を固めてリベンジを… -
城塞を後にし、バスターミナル前を通って『強制収容所』までてくてく歩く。
途中でセルビア人に「アフトガーラ?」と、道を尋ねられた。
私もついに中国人ではなくセルビア人に間違えられるまでになったようだ。 -
門を入ってすぐ左の建物。
壁に描かれた『卍』を撮っていると、奥から女性が出てきて「チケット?」と訊かれ、共通チケット(200ディナール)を購入。 -
この収容所は、1941年にナチスによって建てられたもの。
てっきり案内してもらえるものだと思っていたら、
「中を見学できるのはあの建物だけです。自由にどうぞ。写真もOKよ」
とか言って奥に引っ込んでしまった。
ま、まぁ一人のほうが気楽だし… -
ということで、薄暗い古びた建物内をたった一人で見学する。
ちょっとだけ寂しい。 -
見学者は他に誰もいない。
最後まで誰にも会わず。 -
ここは通過収容所のため、残虐なことは行われてないと聞いたが…
とにかく誰もいないことが心細い。 -
3階の屋根裏部分には牢屋が並ぶ。
-
どの牢も出入り自由で、一部屋だけ灯りが点いていた。
中に入ってうずくまってみる。
天井も斜めで狭いが、明り取りの小窓もあるし扉も全面鉄格子なので思ったほどの圧迫感はない。 -
奥には、明り取りの窓もなく、扉の一部分だけに鉄格子がはまっている部屋もあった。
ここでうずくまってみると結構な絶望感。
ここは懲罰的な意味のある牢なのだろうか? -
裏には見張り台。
新しそうなものと、木製の朽ちかけたもの。 -
こっちの建物も気になるが、中は事務所みたいになっていた。
古さにちょっと躊躇するけど、意外と清潔なトイレあり。 -
この倉庫のような建物も当時のものだろうか。
他に、鉄条網の張られた木製の柵なども残されていた。 -
収容所を出て、近くのピザ屋で昼食を買う。
ハムとチーズのピザ1/8で60ディナール。
シンプルだけど結構な大きさで味も良かった。
ピザ屋のお姉さんが、近くのバス停から3番のバスに乗れば『メディヤナ』に行けると教えてくれた。
20分くらい待ってやって来た3番バスに乗り込み、車掌さんに料金(60ディナール)を払いつつ、「メディヤナで降ろして下さい」とお願いしておく。 -
車掌さんが声をかけてくれ、降りる時に「あれがそうだよ」と指さして教えてくれた方へ向かう。
…って、 こ、これは… スカルタワー。
あいやー。 -
少し離れた場所にある受付で共通チケットを見せると、ここでも「ご自由にどうぞ」。
…。
ガイドブックには、収容所もスカルタワーも「見学は英語ガイドと一緒に」と書かれているのに。
一人客はガイドしてもらえないのだろうか?
それとも、皆さんちょうどランチタイムだったのだろうか?
やっぱりここにも誰もいなくて、独りぼっちで塔の周りをぐるぐる回る。
かつては952人分の頭蓋骨が埋め込まれていたそうだが、現在は59個が残っている。
今は空洞である窪みにびっしり頭蓋骨が並ぶ様子を想像し、その残虐さに慄然とした。
中は撮影禁止。 -
周囲は公園のようになっており、像の載った碑が建っていた。
1809年というのは、オスマン朝軍とセルビア人との『チェガルの戦い』が起こった年。
その下の石板には、戦いの様子が刻まれている。
人物はどなたなのか不明。
おそらく蜂起した人物か? -
『2kmほど先のメディヤナまで歩き、バスでセンターまで戻る』というプランも考えたが、元々メディヤナには興味が薄かったこともあり、「ま、いいか」と。
代わりに1キロほど離れた場所にある
『THE CHURCH OF ST.EMPEROR CONSTANTINE AND EMPRESS HELLEN』
という、やたら長い名前の教会を訪れた。 -
建てられてまだ日が浅いらしい立派な教会で、周辺の公園はまだ整備途中だった。
-
近くに数件のカフェがあったので休憩することに。
カプチーノ120ディナール。
マケドニアでもそうだったが、たっぷりの水が一緒に出てくる。
禁煙の店は少ない。 -
宿まで2キロほどなのでブラブラ歩いて戻ることにする。
こういう何気ない道を歩くのもなかなか好きだから。 -
果物屋さんの色とりどりな店先を眺めたり、
-
ローカルな雰囲気の市場に潜入したり、
-
林立する高層アパートを見上げたり、
-
かわいいフラワーショップを見つけたり、
スーパーマーケットに立ち寄ったり、
もちろん迷いまくったりしながら宿へ戻る。 -
宿で休んでいるとまた雨が降ってきた。
が、小雨だったので『考古学博物館』へと出かける。
が、近くまで来てまた道に迷う。
まったく、どれだけ迷えば気が済むのか。 -
真っ赤なハートがかわいいカフェを発見。
道を尋ねた男性がスマホで「ちゃっちゃー」と調べてくれ、博物館の場所を教えてくれた。
すごいなー。文明だなー。 -
途中で「素敵な通りだなぁ」と吸い込まれたら
ここが明日来ようと思っていた『TINKERS ALLEY』だった。
…ただでさえ無類の方向音痴なのに、気になる路地にすぐに吸い込まれることが
迷子になりまくる最大の原因だろう。
なら、死ぬまで直らないと確信する。
※『TINKERS ALLEY』とは、18世紀前半頃の「Craftmen Street」。
現在はその一部が保存され、通り沿いにはカフェやレストランが並ぶ。 -
雰囲気の良さげな店がいっぱい。
「明日お茶を飲みに来よう」と決め、閉館間近の博物館へと急ぐ。 -
考古学博物館は展示室はひとつしかないが、内容は濃かった。
展示物は、コイン、武器、石像、墓石、ジュエリーなど。
それぞれに英語の説明文もある。
また、『ネクロポリス』に関する展示が非常に興味深かった(墓マニア)。
写真は、博物館を出た後のTINKERS ALLEY付近。 -
雨が強くなり、水溜まりと水しぶきを必死で避けつつ宿へと戻る。
完全に暗くなると避けきれないので急がないと! -
翌日の朝食。今日はトマトも挟んでみた。
見た目は悪いが、カイマックたっぷりで美味しいんだって!
ホント。 -
最終日の今日もやっぱり雨。
そして、もちろん寒い。 -
『セルビア正教大聖堂』へ。
-
1872年に建てられた歴史ある聖堂。
-
内部は一面にフレスコ画が描かれ、荘厳な雰囲気。
しかし広すぎて寒いので瞑想は控えておく。 -
大聖堂を後にし、『TINKERS ALLEY』近くまで戻ってきた。
昨日からずっと気になっているビル壁面の顔。 -
通り入口には、セルビアの作家 Stevan Sremac のモニュメント。
彼の右手に思わず「いぇ~ぃ!」とタッチしそうになるのをぐっと堪える。
ここでは誰もがそう思うに違いない。 -
モニュメントのある広場には水飲み場、その向こうには近代的なショッピングセンターが見える。
-
広場に面した屋台の蓋(?)には美しい絵が描かれている。
こういうのって素敵だなぁ。 -
足元に注意しながら通りへ。
前を歩いていた男性が思いっきり水溜りにはまって「ぉおぅ!」と言う。 -
お店を物色して、最も雰囲気の良さげなカフェに入る(やや緊張気味)。
カプチーノ 100ディナール。 -
こんな素敵なカフェ(というかBar)で飲む美味しいカプチーノが100円だなんて。
素晴らしいなぁ。 -
雨が上がった中心広場と『解放者のモニュメント』
-
ソフィアへのバスは16時発。
ニシュを発つ直前になって、初めて少しだけ青空が見えた。
…いっそ最後まで曇っとけyo!
天気には恵まれなかったが、(明日から晴れる気満々の)ニシュも素敵な街だった。
マケドニア同様、セルビアの他の街もいつかきっと訪れてみたい。
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