古き良きザクセン　ひとり旅 【その２】「青の奇跡」を超えて　モノレールとケーブルカー

2016/08/24 - 2016/09/02

旧東ドイツ地区ザクセン州の州都ドレスデンには、ＳＬやトラムなど懐かしい乗り物が現役で活躍しています。夏休みの最後に「乗り物の旅」を楽しんできました。実は、今回はアテンドなし、航空券、ホテル、ドイツ国内の移動、それぞれ個別に手配と、本当に「はじめてのひとり旅」となりました。

【１日目】１１：３０羽田空港発　NH２２３便（ANA）
１６：４０フランクフルト空港着
ホテルエクセルシオール泊
【２日目】１１：１９フランクフルト中央駅発（ICE利用）
１５：３９ドレスデン中央駅着
夕刻；旧市街散策
インターシティホテルドレスデン　７連泊
【３日目】午前：マーケット見学、ミニSL乗車
午後：ケーブルカー・モノレール乗車
【４日目】終日：ザクセン州南部　フィヒテルベルクバーン（SL）乗車
【５日目】終日：ザクセンスイス観光バスタイ橋付近ハイキング
キルニッシュタールバーン乗車
【６日目】終日：モーリッツブルグ城見学　レスニッツグルントバーン（SL）乗車
バッカーバルトワイナリー見学
【７日目】午前：バイサリッツタールバーン（SL）乗車　午後：マイセン観光
【８日目】（予備日）旧市街散策
【９日目】１２：００チェックアウト
午後：動物園散策　１５：００ホテル発
１５：１８ドレスデン中央駅発（Sバーン利用）１５：３９　ドレスデン空港着
１７：２５ドレスデン空港発　NH５０６８便（ユーロウィング）
１８：００デュッセルドルフ空港着
２０：００デュッセルドルフ空港発　NH２１０便（ANA）
【10日目】１４：２５：成田空港着

エリア ドレスデン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: ユーロウイングス ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

ビュッフェでもさすがに７連泊を毎日同じは飽きてしまうので、今回は朝食なしでホテルを予約しました。少しゆっくり起きて駅に朝食を買いに出かけました。
駅構内にはスーパー、パンや、ハンバーガチェーンなど何店も入っており、朝食調達には困りません。ホームの目の前に大きな牛のオブジェがありました。昔、新宿にもあったモーベンピック。懐かしくて思わず入ってしまいました。手前はパンやさん。奥には座席があります。

マルシェ モーベンピック ドレスデン デリ

当初、なにかしら購入してホテルのお部屋で食べるつもりだったのですが、朝食ビュッフェの掲示につられ、奥へ。システムがよくわからなくて、大丈夫か心配でしたが、無事入店。レジでお金を支払い、食べ放題のお客のしるしとして紙テープを腕に巻いてもらいます。今日はピンク（最終日にもう一度行ったら黄色でした）お料理のカウンターには料金が表示されていて、個別に購入して食べることもできるようです。

マルシェ モーベンピック ドレスデン デリ

温かい飲み物はお代わり自由、ジュースは１杯だけ、サラダ、パン、フルーツ、ソーセージ類、サーモン、ホテルのビュッフェとほぼ同じ品ぞろえ。ホテルの朝食よりは若干安い?15.9です。８時オープンで何時に入店しても１１時まで自由に食べられるので、しっかり食べれば元が取れるかな。

マルシェ モーベンピック ドレスデン デリ

お腹も満たされたので、トラムに乗ってお出かけします。トラムのいちばん後ろの席から駅前を撮影。

ドレスデン中央駅 駅

今日の目的地、フォルクスワーゲン「ガラスの工場」近くの公園でザクセン市場（Sachsen Markt）が開催されていたので寄ってみました。ザクセン市場はドレスデン最大の定期市で毎週金曜日だけ開催されています。別の曜日に行ってみたらほんとに何もない普通の公園でした。

個別のお店の店先を撮影するのは気が引けたので、遠くから撮影。ソーセージ、チーズ、野菜、くだもの、魚、肉、おもちゃ、衣類、なんでもありです。地元の買い物客で大賑わいでした。

市場の前のトラム駅です。トラムの駅は道路の中州にあることが多いです。近くに信号や横断歩道がないことも多く、交通量が多い場所だと、なかなか駅にわたれません。

ザクセン市場の目の前は大きな公園(Großergarten)です。こういうところをゆっくり散策できるのはひとり旅のよさです。なんて贅沢な時間な使い方！と幸せな気分で広々とした公園を優雅に歩いていると、目の前をかわいいＳＬが横切っていきました。

急にテンションがあがります。これは絶対乗りたい！線路を伝って歩いていくと、ありました！動物園の入り口のようなガラス張りの小さな建物にドレスデン公園鉄道の表示。よく見るとちゃんと半月型の駅舎の恰好をしていました。

乗り終わったあと気づいたのですが、道路側にはこんな看板も出ていました。

公園内を走るＳＬと馬鹿にしてはいけません。ホームには「中央駅」と表示がありまます。向こう側には今日の目的地フォルクスワーゲンのガラスの工場が見えています。

公園内には動物園もあり、駅がいくつかあります。途中下車もできるのですが、１周用のチケットを購入し「中央駅」で待っているとやってきました。

できるだけ前の方に乗ります。乗務員さんが後ろ向きに座っているので目があってしまう。

公園はほんとに広くて１周約１時間かかりました。
途中には噴水のある大きな池もあります。

１周して戻ってきました。
ドイツは鉄道ファンが堂々と写真を撮っています。
老若男女問わず、交代でＳＬと記念撮影していました。

お隣のフォルクスワーゲンの工場に向かいます。
会社のロゴ。

ディ グラセルネ マヌファクトゥア テーマパーク・動物園・水族館・植物園

中はショールームになっています。有料で工場見学もできます。１時間ごとの見学ツアーが出発したばかりだったので、見学はしませんでした。実は、夏休み中で工場は稼働していませんでした。右奥ガラスの向こう側に工場のレーンがあるのですが、一目瞭然、お休みでした。うーん残念。私が見たかったのは「工場」より珍しいトラムだったのですが、工場がお休みではこちらも諦めるしかありません。工場と倉庫を結ぶ貨物トラムを見たかったなあ。

ディ グラセルネ マヌファクトゥア テーマパーク・動物園・水族館・植物園

トラムに再び乗って次の目的地に向かいます。エルベ川の近くSchiller Plz.でトラムを降りて青の奇跡Blaues Wunderと呼ばれる橋を渡ります。

蒸気船がエルベ川を上っていきます。

橋をわたって少し進むと乗り場を発見。

ケーブルカーです。いちばん下側に自転車用のスペースがあります。ちょうど乗せこんでいるところ。地元住民の足になっているようです。

急な勾配を登って頂上駅へ

ケーブルカーの頂上に景色のいいレストランがあるとネットに出ていたのですがあいにく臨時休業中。覗いてみると廃業してしまったのかと思うほどの大改装工事中でした。ここ数日のお休みではなさそうでした。残念。

カフェレストラン　ルイセンホフ カフェ

くやしいのでレストランの名前だけ撮影。

カフェレストラン　ルイセンホフ カフェ

レストランの裏側に展望台があります。もしかしたら、レストランのテラスなのかもしれません。渡ってきた碧の軌跡が良く見えます。

駅に戻ってケーブルカーを待ちます。

帰りは一番前に乗車。登りの車両とすれ違いします。

トンネルもあります。

そして、次の乗り物へ。すぐ近くにもう一つ珍しい乗り物があるのです。

１００年前から動いているモノレールです。

すごい勾配。

ぶら下がっていくタイプのモノレールです。

レールの中をロープがとおっているタイプ。モノレールなのに、ロープウェイのような、かなり珍しいそうです。

またまた、すれ違い。理由を問われても困るのですが、トラムやケーブルカーなど小さな乗り物のすれ違いはテンションがあがります。

モノレールで登って青の奇跡を見ます。右前方がドレスデンの中心部です。先ほどのぼったケーブルカーは同じ斜面の少し右側を登っています。

旧東ドイツの歩行者用信号機のマーク、アンペルマンは有名ですが、その女の子版アンペルメッチェンが街の中心トラム停留所「プラガー通り」近くの交差点にいました。

プラガー通り 専門店

こちらは青の時

夕食はアンペルメッチェンのいた交差点のすぐそばでいただきました。
トラムの線路が大きく曲がる角に３軒の飲食店。その１つです。
そこそこにぎわっていたので、入ってみると、ビール醸造所の直営店でした。
とりあえず、ビール

自家製燻製の魚の盛り合わせ
予想通り、量がおおいです。

先に飲み物を注文することもあり、料理が来る前にビールがこんなに減ってしまいました。ホテルまで歩いて帰らなければならないし、明日は、早起きして遠出、おかわりはがまん、がまん。