2015/08/10 - 2015/08/10
72位(同エリア957件中)
こあひるさん
2014年のひとり旅で、盛岡市に2日間滞在し、あちこち歩いたが、時間と体力がなく、一ヵ所だけ行くことのできなかったエリアがあった。それが鉈屋町(なたやちょう)。
江戸時代から明治時代にかけ、北上川舟運により、城下町の玄関口として栄えたこの界隈。庶民的な町屋が多く残り、また、今も生活用水として使われている湧き水がある、風情ある静かな界隈で・・・散策にはぴったり。
連れ合いの夏休み中のある日、盛岡冷麺とじゃじゃ麺を食べに盛岡に行ってみる?と、ず〜っと気になっていた鉈屋町の散策も兼ねて出かけてみることにした。暑いので・・・どれだけ歩き回れるかわからないけれど・・・そんな2015年8月10日の旅行記である。
盛岡鉈屋町界隈の町並み作り活動のHP
http://machijuku.org/
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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11時ころ、盛岡駅に到着〜。
駅に、盛岡さんさ踊りのお人形が展示されていました。さんさ踊りは、一度は見に行ってみたいな〜と思っていますが、まだ機会がありません。 -
駅構内では、ちょっとしたパフォーマンスも・・・。
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近場(新幹線で約40分)なのに、わが家にしては午前中からお出かけしたわけは・・・ランチに盛岡冷麺、帰る前にじゃじゃ麺を食べるため・・・じゃないと、どちらかしか食べられないので・・・単に食欲のためだけに・・・早出(一般的には、早出でもないのですが・・・)しました。
到着するなり・・・早速駅前の焼肉店へ・・・盛岡冷麺を食べに直行〜〜!
帰りにじゃじゃ麺を食べることを考えると、早めにランチをとっておかないと、後でお腹が空かないから・・・と、そういうところだけは、しっかりプラニング〜〜(笑)。
2014年のひとり旅で訪れて、とっても美味しかった盛岡冷麺。まだこのお店でしか食べたことがなく、他にいくらでもお店はあるのですが・・・すごく美味しかったので、連れ合いにも食べさせてあげたいと・・・同じ盛楼閣に来ました。駅からもすぐだしね〜。
駅前ロータリーに面したビルの2階です。盛楼閣 グルメ・レストラン
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焼肉屋さんなのですが、このお店はガイドブックで冷麺が紹介されているだけあって、冷麺だけを食べに来る人も多いし、ひとり焼肉のビジネスマンも多いし・・・たとえ女性一人でも、入りづらさはありません。
盛楼閣
http://www.gen-plaza.com/ -
1年以上前のことなので、この旅行記は、記憶を呼び戻しながら(戻らない記憶も多いですが)作っています。
鉈屋町界隈は、駅からちょっと離れているので、路線バスを利用するのが楽です。
あれっ!?わが家はどうやって行ったんだっけ?と思ったら・・・でんでんむし号(盛岡都心巡回バス)で盛岡バスセンター(ななっく前)まで行き、そのあとは歩いて行ったみたい・・・途中に見たいスポットもあったので・・・。
でんでんむし号は、10〜15分毎に出ており、盛岡市内の主要な観光スポットを巡っているので、とても便利なバスです。左回りと右回りとがありますが、間違って乗ってしまっても、反対周りで到着できるので、方向音痴な私には嬉しいです。
でんでんむし号
http://www.iwatekenkotsu.co.jp/denden-annai.html
バスを降りて・・・大通りから1本裏手の、盛岡八幡宮正面へ抜ける参道商店街を歩きます。
このあたりは八幡町といい、八幡宮の門前町です。1680年の社殿造営に伴い、社前の水田を埋め立てて参道が造られ、町が誕生しました。
明治以降は、花柳界として繁盛し、幡外(ばんがい)と呼ばれ、多くの茶屋や幡街芸者を有し、番屋を中心として活気あふれていたそうです。 -
八幡町旧番屋は、明治14年(1881)竣工、和洋折衷様式で、望楼付きになっています。
そもそも延宝9年(1681)に、八幡町の警護を命じられ、盛岡消防団第四分団「八幡町い組」が結成されたのが始まり。
現在では、八幡地区コミュニティー消防センターとして使われています。 -
夏ですね〜〜ぇ・・・。暑いわ・・・。
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盛岡八幡宮の鳥居が正面に見えてきました。
清和源氏の末裔である南部氏は、先祖代々八幡大神を氏神として仰いできました。現在地にある盛岡八幡宮は、延宝8年(1680)に、城下町鎮護のために造営された県下一の大社です。
盛岡八幡宮
http://morioka8man.jp/ -
青銅製の美しい燈篭がありました。反りのある笠のデザインが優美です。
城下の町人たちが、文化9年(1812)に、盛岡八幡宮に奉納したものだそうです。
横にある松もなかなかいい形をしています。 -
火袋には鳳凰、桐花文透、中台には十二支、基礎には牡丹、唐獅子などが陽鋳されています。
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手水舎。
もともとは岩手郡内北の浦の滝壺にあった石で、流水によって自然にくぼみが形づくられた珍しい石です。明治9年、明治天皇の東北御巡幸の際、これに似た石に水をため、鱒を放していたところ、天皇が足を止めてご覧になったとの記録もあることから、明治21年の八幡宮再建時に、八幡町の人々が、水堀石を神社に奉献しました。 -
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不気味なような可愛いような・・・。
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高倍(たかべ)神社と包丁塚。
高倍神社には、磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)と四条中納言藤原政朝卿(しじょうちゅうなごんふじわらのまさともきょう)が祀られています。この神さまは、醤油や味噌などの調味料や料理、飲食店の守り神。この神さまが祀られているのは、関東以北ではこの神社だけだそう。 -
境内には、多くの末社などがあるので、全部を写しきってはいません。
こちらは交通安全神社・・・となっていました。 -
絵馬のトンネルを抜けた先は、天神社。
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健康神社。
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十二支神社。
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大黒・恵比寿社。
大国主命(おおくにぬしのみこと)と、事代主命(ことしろぬしのみこと)が祀られています。 -
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明治17年(1884)の盛岡大火などの災害や、永年の風雪被害を受けて、社殿は再建が繰り返され、現在の社殿は、平成9年に建て直されたものです。
屋根の重なり具合がなかなか美しいです。盛岡八幡宮 寺・神社・教会
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拝殿の正面の扉は、誰でも、いつでも参拝できるように、24時間閉められることはないそうです。
正面扉の上の「八幡宮」の額は、旧拝殿から引き継がれたものです。 -
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お守り等の種類もかなり豊富〜〜。
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神宝殿。
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梅宮。安産の神さまだそう。
ありとあらゆる神さまが勢ぞろいですね〜〜。 -
天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀る神明社(お伊勢さん)。
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岩手護国神社。
戦争で亡くなられた岩手県に関係する人々の魂をお祀りしている神社です。 -
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霊璽簿奉安殿(れいじぼほうあんでん)。
岩手護国神社に祭られている、戦没者と遺族の名前を記した名簿を保管しています。 -
まだ1時間ほどしか歩いていないけれど、神社のたくさんの神さま、全部網羅するのも飽きちゃったし・・・肝心の鉈屋町までたどり着いちゃいないけれど・・・境内にあるカフェでちょっと休憩しよ〜〜。「愛名亭 茶欧(あいなていちゃお)」という名前のカフェです。
愛名亭 茶欧
http://tabelog.com/iwate/A0301/A030101/3001117/愛名亭 茶欧 グルメ・レストラン
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ランチもやっていて、賑わっていました。
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カフェで休んだ後・・・再びまち歩き。鉈屋町の方向へ向かいます。
住宅街の中にある松尾神社。お酒の神さま・・・すぐ近くに酒蔵があるように、この界隈は、水が豊かで美味しいお酒ができる土地柄なので・・・。
ちょこっと石段を登ったところにあります。 -
拝殿。
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そして・・・松尾神社のお隣が・・・寄り道したかったスポット、十六羅漢。
今は公園になっていますが、かつては宗龍寺というお寺があった場所。宗龍寺は、明治維新後に廃寺となり、明治17年(1884)の大火で、堂宇も焼失しました。
南部藩時代、飢饉で亡くなった人々の供養のため、宗龍寺の境内に、16体の羅漢像と5体の如来(五智如来)が建立されました。
1837年に着手し、13年かかって完成したもので、藩の御用職人だった地元の石工による石像が、ぐるりと並んでいます。 -
十六羅漢像・・・けっこう大きい石像です。石像ながら・・・どれも何だか柔らかでユニークな表情。
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なんともあったか〜い・・・ゆる〜い雰囲気を持つ石像です〜。住宅街の公園にあるってのも、地元の子供たちを見守っている風で・・・なんとも微笑ましくていいですね。
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五智如来のうち、大日如来と多宝如来。
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釈迦如来、阿弥陀如来、阿しゅく如来。
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全21体を撮るつもりはなかったのに、撮り始めたら・・・どれかを外すのも・・・って、つい、全員を撮ってしまいました。
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十六羅漢を過ぎれば、もう鉈屋町界隈です。酒造のあさ開もありますが、今日は寄らずに、そのまま進みます。
消防番屋の物見櫓が見えて・・・いい風情になってきました。電柱もまた、日本のレトロな風景には・・・悪くないと思う。 -
曹洞宗の栄泉寺というお寺。
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声を掛けてから、ちょこっと参拝させていただくことに・・・。
去年2015年の夏頃の方が、今よりも、本堂に入って参拝させていただく(=仏像を見る)ことに積極的で気合いが入っていたようです〜。 -
すっきしりたお顔・・・脇侍が気になる〜〜けど、よく見えないです。
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記憶がまったくないですが、ガラスの中にある像のようです・・・不動明王。
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これもガラスの中。
栄泉寺は盛岡三十三番札所の七番となっており、滝ノ上観音が安置されています。その観音さまは、本堂ではなく、どうやら観音堂にあったようですが、観音堂の方へは行きませんでした。仏像を拝観できたのかどうかもわかりません。 -
本堂内、すごく暗くて・・・どんな絵が飾られているのかまったく見えません。
このお寺には、蘭室という画家の十六羅漢図がある・・・と、説明板にあったので・・・このあたりにあるのかしら?と(怪しくも)ウロウロして・・・目を凝らしても・・・見えません(こんなところに、そんな貴重なものは置いてないと思いますね・・・後から思えば・・・)。 -
暗くて見えないので、フラッシュを焚いて撮りましたが、その場では、何が写っているかを確認せずに(液晶画面も、老眼でよく見えないし・・・)出てきましたが・・・あとから液晶を見たら・・・ひょえ〜〜???何これ???とかなり驚いてしまいました〜〜。怖すぎるわ・・・これ・・・。
キレイな女性が亡くなり・・・その後、ご遺体が葬られ(といっても、埋めずにおかれた状態)、肉体が腐乱し・・・ -
鳥に啄まれ・・・やがて骨だけが残り・・・土に戻ったその跡には、草木が生えて・・・という、なんだか色々含みがありそうなものでした。
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こ、こっちもかなり怖いわぁ〜〜。
その場では、暗くて肉眼ではまったく見えなかったので、あとで液晶を見て・・・衝撃でした〜〜(笑)。こういう絵って、西洋画ならそうでもないけれど、日本画だと、本当に不気味で怖いわ〜。
それにしても、何なの・・・このお寺・・・?? -
駄菓子屋さん。
都市計画道路による道路拡張のため、鉈屋町界隈に残っていた、古い面影のある町並みが失われることになった・・・かもしれないのですが・・・住民と専門家の活動により、都市計画道路は廃止となり、地区全体で、町屋などの歴史的建造物を保存活用した町づくりを行っています。
こうした・・・今ではあり得ないようなレトロなお店は・・・本当に自然に残っているのか、町づくりのためにあえてやっているのか・・・よくわからないほど、自然に町並みに溶け込んでいます。 -
ここは、明治期に建てられた望楼付きの消防番屋があった場所ですが、昭和26年に焼失してしまいました。現在のこの建物は新しいもので、町並みの景観に調和するようなデザインとなっています。
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お祭りの準備かな?
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鉈屋町です。昔の鉈屋丁、水主丁、十文字丁の一帯で、盛岡城下警備の惣門から東に向かって伸びる街道筋です。
北上川の舟運が盛んだった時代から、このあたりは商人や職人が多く住み、庶民的な町として発展してきました。
鉈屋町の町名は、木を割るナタを作る人たちが居住したからではなく、京都の富豪・鉈屋長清が住み、鉈屋菩提院というお寺を建てたことからつけられました。
昭和初期には、酒屋、荒物屋、魚屋、鍛冶屋、八百屋、大工、桶屋、米屋、畳屋、質屋、人力車屋、蹄鉄屋、床屋など80数軒の町屋がありました。
時代の流れの中で、盛岡市内でも少なくなった、古い面影のある町並みを保存・復元し、活気ある町にしようと、いろいろなイベントなども行っています。 -
朝顔の蔓が、なかなか良いアクセントになっています。
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鉈屋町の町屋は、明治時代のものが多いようです。明治17年に大火があったので、そのせいだろうと思われます。
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消防番屋のすぐ裏側にある、浜藤酒蔵。
現在は「もりおか町屋物語館」として活用されています。4つの蔵などからなっています。
もりおか町屋物語館
http://machiya.iwate-arts.jp/ -
カフェもあります。
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消防番屋の裏側になります。
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大正蔵には、レトロな商店街風にディスプレイされた販売フロアや、懐かしいおもちゃで遊べる体験ゾーンがあります。
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大正蔵の2階は、懐かしグッズの常設展示。
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子どもが遊べるスペースもあります。
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母屋だと思うんですが・・・あんまり真面目に見学しなかったみたい(笑)。
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文庫蔵。
鉈屋町界隈を中心とした、盛岡ゆかりの人物にスポットを当てた常設展示をしています。 -
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再び、通りに出て・・・散策再開。時刻は15時すぎ。暑いです〜。
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大正期の町屋。左官材料の問屋業で、旧川原町に店があり、こちらは住まい専用に建築されたそうです。
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こちらは明治期の町屋。野鍛冶として創業し、現役の鍛冶屋さんなんですって。
見世部分を作業場とし、2階まで吹き抜けで、煙り出しが正面につく町屋。 -
望楼付きの番屋が、町並みのすごくいいアクセントになっていますね。
歴史的町並みに調和するように、外観を、わざわざ町屋風に改修し直したお家もあるようです。 -
昔は、たばこ屋さんの窓口があったみたいね〜。自販機もけっこうレトロだけど・・・現役で使われているのがスゴイ〜。
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こんなお店もすっかり生活に溶け込んで(←田舎には、こんな店舗もまだありがち?)・・・タイムスリップしたような気分になってしまう。
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朝顔のグリーンカーテンが、町並みにすごく似合っていい風情です。これも、町並みづくりの活動のひとつです。
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鉈屋町には豊かな湧き水があり、この「大慈(だいじ)清水」もそのひとつ。
江戸期には湧き水で、明治以降に、大慈寺の境内から木管で引水するようになりました。今でも生活用水として使われています。平成の名水百選。 -
一番高いところ(屋根に覆われた部分)が、一番井戸で、飲料水に使います。二番井戸は米とぎに、三番井戸は野菜・食器洗いに、四番井戸は洗濯物すすぎと、決められています。
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時々、地元の方が、一番井戸を汲みにきています。
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大慈清水のお隣にある町屋は、明治期のもの。
屋号「八百勘」という八百屋でした。
近年に空家となり、解体して駐車場化される可能性があったため、盛岡まち並み塾(町づくり活動の会)で借りて、空家町家の再生第一号として取り組んだ施設です。
現在は、「大慈清水お休み処」として、町屋内部の見学や、観光案内所として利用されています。 -
記憶はないけれど、どうやらちょこっとのぞいてはみたらしい。
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こちらは昭和期の町屋。元魚屋を住まい専用に改修したものだそう。
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明治期の町屋。
酒造店の町屋で、戦後は農機具販売、現在は住まい専用になっています。表側だけを塗屋造りにした町屋で、最近、大きな看板を取り、改修されました。 -
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ゆるやかにカーブしている街道も、いい感じです。
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元酒屋の明治期の町屋・・・十数年前に手芸教室に改修され、平成19年より喫茶店として営業しています。
暑くてすぐに喉が渇くので・・・冷たいものでも・・・と休んでいくことにしました。町屋サロンぴっぴ グルメ・レストラン
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盛岡町屋の一番の特徴は、「常居(ジョイ)」と呼ばれる中の間にあり、2階をのせず、天井のない吹き抜けになっていることです。家の中心として、神坐も兼ねており、神棚が置かれています。
大慈清水を使ったアイスコーヒーを頂きました(なぜか写していませんが)。
町屋サロンぴっぴ
http://tabelog.com/iwate/A0301/A030101/3004363/ -
しばらくお休みして・・・再びまち歩き再開。
天保年間に創業された、市内で最も古い麹屋さん。 -
麹屋さんは、酒店+もっきり屋もやっています。
明治17年大火で焼けたあと、3軒を1軒にした間口の大きな町屋なのです。細重酒店 グルメ・レストラン
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昭和前期の町屋「鎌田薬局」。道路側の外観と店が洋風化されましたが、その他部分は町屋造りです。
内部は非公開(イベント参加時以外)ですが、昭和の内装と陳列棚、調剤室がそのまま残っているそうです。 -
城下の南の玄関口である穀丁惣門があった場所。
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鉈屋町は、街道筋の農村を背景に、庶民的な町として発展しましたが、ここ惣門あたりには大店が並んでいました。
木津屋(きづや)は、寛永15年(1638)創業の老舗商家。建物には、天保5年(1834)の棟札があり、江戸期の造りを残した町屋です。写真ではちょっと切れちゃっていますが、左側・・・家の角部分にうだつがあります。
市内で判明している町屋の中で、最も古い大型の町屋です。
現在も事務所として使用されています。 -
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横にまわると、かなり大きな敷地がず〜〜っと後方に続いています。
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シダレカツラ・・・だそうです。
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真言宗 蓮正寺。湯殿山と関係あるみたいだけど・・・。
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立派な門構えに惹かれるなぁ〜〜・・・曹洞宗 祇陀(ぎだ)寺だって。
先ほど訪れた十六羅漢のあった宗龍寺は、この祇陀寺の末寺だったのですが、宗龍寺が廃寺となって、この祇陀寺に統合されました。 -
本堂前のお庭がなかなか美しいです。
このあたりは、南部盛岡藩の南の寺院群なので、お寺が集まっていて・・・緑の多い静かなエリアです。 -
そして・・・安政年間創業の上野豆腐店。豊富な湧き水を求め、この地に移転してきたそうです。県産大豆で作る豆腐やがんもが美味しいと評判のお店。
建物は、明治期の町屋。明治維新で埋められた外堀の上に建てられました。
お腹は全然空いていないのですが、ここまでせっかく来たし、再訪する機会があるかわからないので、寄せ豆腐をひとつ買ってみました。店内に食べる場所はないのですが、食べ歩きすると言えば、スプーンとお醤油をつけてくれます。
買ったお豆腐・・・どこかで食べなきゃ傷んじゃうからな〜。上野豆腐店 専門店
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どこか、座ってお豆腐を食べる場所がないかな〜〜と、豆腐屋さんの前にあった天台宗 千手院へ・・・(寺の境内で食べようってわけじゃないですよ〜笑)。
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延宝5年(1677)に建立された阿弥陀如来石像。
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記憶にないけれど、たぶんガラス扉ごしに覗いたんだね〜。でも、秘仏みたいで・・・残念〜〜(ありがち〜)!
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そして、こちらも、湧き水の共同井戸「青龍水」。
江戸時代には、大慈清水と同様、自噴する湧き水だったそうです。明治になると、祇陀寺の湧き水を木管で引水するようになりました。昭和45年に湧き水が枯れたため、今はポンプでくみ上げる井戸になっているようです。
屋根に覆われた第一井戸から、第四井戸まであるのは、大慈清水と同じです。こちらも平成の名水百選です。
多くの地元の人たちが、お水を汲みに訪れます。 -
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静かで・・・緑が多く、ちょっと涼しく感じる寺町。
こちらは大慈寺。寛文13年(1673)創建の黄檗宗のお寺です。
明治17年(1884)の火災により伽藍の大部分が焼失しましたが、盛岡市出身の原敬の菩提寺という事もあり山門など堂宇が再建されました。
明治38年(1905)に建てられた、竜宮門と呼ばれる形式の楼門(山門)は、中国などの大陸でよく見られる形式。 -
境内中から見た楼門。
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本堂。なかなか美しいです。
本堂の前に、阿金剛と吽金剛が建っています。山門には入れるスペースないもんね・・・。大慈寺 寺・神社・教会
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また性懲りもなく、ガラス越しに覗いたんだろうねぇ・・・帳の向こうの御本尊は、やっぱりよく見えないけれど(ありがち〜)。
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ちょっとお城みたい。
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六角堂。
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大正10年(1921)、東京駅で暗殺された原敬・・・平民でわが国初の総理大臣(第19代)の墓所。
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閑静な寺町なので・・・寄せ豆腐を食べるような場所がなく・・・青龍水のところに戻って、腰かけて食べることにしました。
ものすごくでっかい〜〜寄せ豆腐です!!! -
さて・・・16時半をまわったし・・・じゃじゃ麺を食べてから帰るつもりなので、そろそろ戻ろうかなぁ。
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臨済宗の長松院。
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こちらのお寺もなかなか気持ちいい雰囲気。
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江戸時代になって建てられた新しいお寺が多い・・・ってのもあるけれど、明治の大火後に再建されたためか・・・新しくてキレイな感じのお寺が多い。
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大慈寺にもあったけれど、こちらは「舟っこ流し」と呼ばれるお盆の行事のものです。
堤灯やお供え物などで飾った舟(龍を模ったものが多いそう)は、北上川に浮かべられ、火がつけられ燃えながら流れていきます。祖先の霊を送る送り盆の行事です。
盛岡舟っこ流し
http://moriokafunekkonagashi.com/ -
門が立派で、ちょっと寄ってみたくなった・・・曹洞宗のお寺、九昌寺。
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本堂に施されてもいいような・・・すごく豪華な彫刻の山門。
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扉には天女。
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じゃじゃ麺目指して・・・てくてく・・・とぼとぼ・・・。
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岩手銀行旧本店本館・・・2014年ひとり旅の時には、修復中で外観すら見ることができませんでしたが・・・保存修理工事がほぼ終わり(2015年8月時点ではまだ再オープンはしていませんでしたが)、工事の幕が外され、外観を見ることができました。
今年(2016)7月、赤レンガ館として、一般公開されるようになったようです〜。これは行かなくては〜〜〜!
岩手銀行赤レンガ館
http://www.iwagin-akarengakan.jp/ -
中津川を渡ります。
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今まで訪れた東北の都市の中で・・・私は盛岡が一番好き。なんというか・・・しっとり感があるんですよね〜、街全体に。
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橋を渡ると・・・まもなく盛岡城址公園。かつては城内だったのかな・・・と思われる桜山神社前の一画。
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じゃじゃ麺、今日は「白龍」に来てみました。
18時少し前・・・すでに少し行列ができつつありました。白龍 本店 グルメ・レストラン
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ほどなく中に入れて・・・じゃじゃ麺を頂きま〜す。あまりお腹が空いていなかったので、シメのちーたんたん(食べ終わったら、テーブルにある玉子を皿に割り入れ、店員さんにお願いするとスープを入れてくれるので、玉子スープとして頂く)は頂きませんでした。
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食べ終わったら・・・行列がかなり伸びていました〜〜(゜o゜)!
白龍
http://tabelog.com/iwate/A0301/A030101/3000037/ -
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暑い中での散策だったけど、やっぱり盛岡って好きだな〜〜。
岩手銀行赤レンガ館に行くって目的もできたし、また冷麺でも食べにいくかぁ〜〜。
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この旅行記へのコメント (4)
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- aoitomoさん 2016/08/28 15:03:03
- タイムスリップできる鉈屋町!
- こあひるさん
『盛岡冷麺』
見ただけでわかる私の好きなタイプの麺です。
『盛楼閣』がおすすめなんですね〜
チェックしておきます。
『栄泉寺』
本堂の掛軸フラッシュで浮かびあがる怖い絵。最高です。
最後の絵も怖いですが、本当に何なの〜っていいたくなりますね。(笑)
そうそう、お祭りの準備?のミイラ人形も怖かった〜(爆)
『駄菓子屋さん』
こんな駄菓子屋さんはいつまでも残しておいてほしいです。
ここもフォトジェニック。
レトロなお店や、時空の商店街、レトロタバコ自販機など歴史的建造物や昔の物をを保存活した町づくりが実感できますね。
『共同井戸・大慈清水・青龍水など』
湧き水が今でも利用されその構造が残されているのが貴重ですね。
上野の豆腐屋さんが湧き水を求めここで豆腐屋さんを始めたのも納得です。
そのお豆腐が今でも食べられるのが凄いです。
『鉈屋町』
岩手の盛岡市の鉈屋町、凄くフォトジェニックです。
電信柱も当時の雰囲気のままな感じで、これも悪くないです。
消防番屋?の望楼がいいアクセントになってますし。
近ければ、歩いて激写してみたい場所です。
岩手銀行旧本店本館『岩手銀行赤レンガ館』
こあひるさんの激写が楽しみです〜
aoitomo
- こあひるさん からの返信 2016/08/30 18:06:31
- RE: タイムスリップできる鉈屋町!
- aoitomoさん、こんにちは〜!
台風が上陸・・上陸・・・って大騒ぎのわりに・・・仙台のわが家あたりは・・・あれ?これだけ?っていう感じで過ぎ去っていきました。連れ合いなんて会社休んだのに、朝行って夜帰るのなら問題なかったみたい・・・。
盛岡冷麺、色々なお店で食べ比べしたことがあるわけではないのですが、盛楼閣で食べた時、これは美味しい!と思って、食べ比べしなくても大いに気に入ってしまいました。
栄泉寺には本当に驚かされましたよ〜。まさか・・・あんな不気味な絵が飾られていたなんて・・・。暗くて見えないのにしつこく撮影したりしていたのでバチがあたったのでしょうか・・・。住職の趣味なんでしょうか・・・?
お祭りの神輿のミイラ人形は、実際に見た時にはそんなにぎょっとするものでもなかったのですが、写真で見ると、何これ?って感じにも見えますね。あれに肉付けしていくのでしょうけれど。
共同井戸の様子は、なかなか風情あるいい感じでした。この程度の町並みは、地方に行けばそう珍しくもないようなものかもしれませんが・・・。重伝建のようにしっかりそのまま保存されている・・・ってほどでもない緩さがあり、なるべく昔の町並みの雰囲気を保とうと、近代的にしてしまったお家も、それ風に修復して、みなで町並みを守っていこうという感じが伝わってきて、好ましかったです。色々イベントも行っているようですし・・・。
岩手銀行赤レンガ館、修復が終わってオープンしていたのを、この旅行記を作っていて知りました。ぜひ行ってみよう〜〜と思っています。盛岡なら、食べ物など、連れ合いを釣りやすい要素がいっぱいあるので・・・。
こあひる
-
- fuzzさん 2016/08/28 10:04:23
- 盛岡さ再び
- こあひるさん、盛岡さようこそおいで下さいました。
前回の盛岡旅行記も楽しませて頂きましたが、今回は随分と歩かれましたね。
盛岡駅から八幡様、大慈寺の方まで!
盛岡に住んでいるといつでも行けると思い、結局どこにも行きません。
スーパーへ買い物に出かける位です(笑)
岩手靖国神社、初めて聞きました。
岩手に生まれ住んでいるのに情けない話です。
じゃじゃ麺、盛岡の人達は自慢の食べ物ですが、他から来た方はどうだろうと
少し心配になりました。と、言うのも私自身がまだその良さを分かっていないからです。
盛岡は古い建物が多く残ってます。震災を経験したのに、すごいなと思います。
盛岡の良さを再認識できました。ありがとうございました。
fuzz
- こあひるさん からの返信 2016/08/29 12:02:05
- RE: 盛岡さ再び
- fuzzさん、こんにちは〜!
盛岡、見たいエリアが点在しているので、前回、鉈屋町界隈には行く時間がありませんでした。1年ぶりにやっと宿題を終わらせました。
暑い中、自分でも、けっこう頑張って歩いたな〜〜と、旅行記を作って呆れました〜(笑)。
あれ?fuzzさん、盛岡にお住まいなんでしたっけ?盛岡って、しっとり感があって・・・風情があって、とっても好きな街です〜。
岩手護国神社は、八幡宮の境内の中にあって、そんなに大きくもないので、気づかないのかもしれませんね。
じゃじゃ麺、前回初めて食べてみて、今回も別のお店で食べてみました。一応、盛岡三大麺と言われているので、連れ合いにも今回は食べてもらってみましたが、わが家2人とも、じゃじゃ麺より、盛岡冷麺の方が好きみたいです。じゃじゃ麺って、うどんなので・・・変わっているし面白いけれど、好きかどうか・・・っていうと、嫌いじゃないけれど、微妙なところです。
この再訪から、また1年経ってしまいました〜。また盛岡、ブラブラしに行ってみたいな〜。
こあひる
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旅行記グループ 盛岡
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