2016/05/15 - 2016/05/17
258位(同エリア586件中)
walkingmanさん
- walkingmanさんTOP
- 旅行記118冊
- クチコミ1392件
- Q&A回答16件
- 276,771アクセス
- フォロワー6人
スペイン南部のセビリアから北西部のサンティアゴデコンポステーラまで銀の道とよばれる巡礼路を歩きました。セビリアからアルマデンデラプラタまで、1〜3日目の記録です。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
5月15日、セビリアからサンティアゴデコンポステーラまで、約1,000kmの巡礼のスタートを切ります。せっかくなのでカテドラルで最初のスタンプをもらって出発しましょう。
宿をセビリアの中心街から離れた所にとってしまったので、カテドラルまで2km、カミーノの最初でバスに乗ってしまうのはゲンが悪いので歩きます。
前日も訪れ、観光客として入場したカテドラル。ところがこの日(5月15日)はたまたま日曜日で、午前中はミサが行われるために観光客は中に入れないのだ。どうしよう。
とりあえず解放されていた扉から大聖堂に入ってみた。堂内はロープ規制されていて、係員が入場者を選別、ミサに参加する人は通して観光客は追い返していました。僕も当然入場を断られたのだけれど、で係員にダメモトで「どこでスタンプ押してもらえますか」と質問してみた。すると、係のお姉さんがニヤリと笑い、ポケットからシャチハタを取り出した。
時刻は9時40分でした。 -
最初のスタンをプゲット。
-
カテドラルを取り囲む道のうち北側の道を西へ、繁華な道を渡ったところにすぐ最初の道標がありました。街路樹に描かれた黄色の矢印。
町中では道標を見落としがちですが、実はこの先にクレデンシャルを買ったオテルシモンがあって、それを買いに行った際にこの矢印を見つけていたので、初動はスムーズにいきました。、巡礼路はこのあとすぐ右に曲がります。 -
しばらくはセビリアの市街地を進みます。建物がゴチャゴチャした町中ですが正しい道を通っていれば5分と経たないうちに次の矢印が見つかります。もし10分経っても矢印が出てこなければ、道間違いを疑ったほうがいいでしょう。
歩き始めて約1時間、川を渡ったところでガイドブックを確認します。そこには次の町サンティポンセまでふたつの道が記されています。メインルートなら5.4km、サブルートなら4.4km。ここは迷わずサブルートをとりました。 -
サンティポンセ到着は12時10分。2時間半で8.5km進んだことになります。かなりのスローペース。日本で歩く練習をしてこなかったので、出だしとしてはまあこんなものかなあ。
この区間はセビリアの都市部を抜けたあとは幹線道路を歩くルートで楽な道です。迷う地点はありません。
Sevilla~Santiponce 8.5km。
今回のカミーノでは、二つのインターネットサイトとセビリアで手に入れた自転車ガイドブックを参考にして歩きました。
サイトのひとつはスペインのスーパーマーケット、エロスキー社が運営するサイト。これはよくできていてコースの略図や詳細説明、アルベルゲの情報などが充実しています。ただし全編スペイン語なので説明文を理解できないのがネック。
もう一つは日本カミーノデサンティアゴ友の会のホームページ。こちらは日本語なのが助かりますが、巡礼路で通過する町間の距離の記載はあっても地図がない。
ガイドブックはコースの具体的地図、アルベルゲ情報がしっかりしていますが、あくまで自転車を想定したコース設定なので、歩きの場合とは微妙に道どりが違う。果たしてどの程度指定されたコースを信用していいのか不安。
三者三様でどれを使うか迷いました。
結論を言えば、ガイドブックをメインに参照しました。その理由は、次の二つ。
①地図がわかりやすい
②サイトは通信環境に左右される(僕はSIMフリー携帯を持っていないのでWi-Fi頼り。これでは道路上はもちろん、アルベルゲでも繋がらないことが多い)
セビリアからサンティポンセまで、自転車ガイドブックでは9.5km(メインルート)、エロスキー社のサイトでも9.5km、友の会では10.0kmと、区間距離が微妙に違う。この区間だけでなく、他でも食い違いが多数。その原因が距離の計測ポイントの相違にあるのか測定したルート自体が違うのか不明ですが、この差はちょっと気になる(実際には1km程なら間違っていても徒歩15分程の距離なので実害はないのですが)。
このブログでは主にガイドブックを参照して距離を記載します。 -
サンティポンセから1時間弱歩くと幹線道路とわかれ、整地された土道に入ります。一直線の道で両側に広大な畑が広がってなんとも気持ちのいい道。巡礼一日目からこんなに素敵な景色と出合えるとは思っていませんでした。緩やかなアップダウンがありますが、大したものではない。
-
気持ちよく歩いていたら…
-
もう雨季はあけたのに、雨水が窪地に溜まって水溜まりを形成していました。靴とソックスを脱ぎサンダルに履き替えていると、後ろからフラン人の三人組がやってきました。彼らは水溜まりを見ると「私達はこっちに行くわ」と茂みの中を斜めに続いている道へと入っていきました。“でも、そんなとこ進んで巡礼路に戻れるの?”
僕はズボンの裾をまくって水溜まりを渡ることにしました。泥水で底が見えないので、ストックで探りながら進みます。泥が溜まっていて滑りそう。転倒したら大変と傾斜部分を歩くときにはストックを持つ手に力が入ります。結局、膝下まで水に浸かりました。
水溜まりを渡りきってから足を拭き、乾くのを待ってからソックス履き。思ったより時間をとられます。
このあとは靴を脱ぐほどの水溜りはなく、ギジェナまで問題なく歩けました。おそらく雨季であればもっと水溜りは多かったでしょうし、乾季ならば問題なく歩けたでしょう。どうやら、銀の道を歩く場合は、いつ歩くかということも完歩できるかどうかの重要ポイントになりそうです。
乾季ならよいかというと、アンダルシアの夏は強烈に暑いでしょうから、それはそれで大変でしょうし。
Santiponce〜Guillena 13.8km。 -
1日目はギジェナまで22.3kmを歩きました。
公営のアルベルゲはこんな感じ。10ユーロ。
この日の利用者は僕を含めて8人。水溜まりで会ったフランス人達と韓国人の2人組他。ギジェナにはもう一軒民営のアルベルゲがあるようなので、10人強が同時期に歩いているという感じでしょうか。
フランス人に脇道の件を聞くと「あの先は一本道でどんどん巡礼路から離れていって、随分遠回りをしたわ」と言ってました。水溜まりを越えたのは正解だったみたいです。 -
2日目。
ギジェナのアルベルゲを出てすぐ、道標にしたがうと川にぶちあたります。川幅広い。
道標がここに導くということは、乾季なら渡れるということでしょうか。でも、今日の状態ではここを渡るのはリスクが大きい。
僕のガイドブックではメインはこの川越えですが、サブルートとして300mほど離れた場所にある橋を渡るルートが記されています。もちろん、橋を渡ることにしました。
こういう時、ガイドブックがあれば安心して橋を選択できるので助かります(エロスキー、友の会のサイトだと地図がない)。
仮にガイドブックを持っていなかったとしても、現実的には橋を渡る以外選択肢はないのでそうしたでしょう。ただし、橋を渡ったあとに無事に巡礼路に戻ることができるのか、不安をかかえたまま進まなければなりません。でも、地図があると安心して歩けます。 -
“今日もいい道”と思ったら、
-
だんだん足元が怪しくなってきました。
-
牛が放牧される潅木の平原を抜けたり
-
ガレガレとした石の上り坂を進んだりします。
-
ギジェナから13km、アスファルト道に出ます。その横には申し訳程度の幅の土道。
ここは土道でも並行する車道でも好きな方を歩けばいいと思います。
2日目のルートは全体的にゆるゆると標高を上げていく感じで、きつい上りはありません。道標もしっかりしています。ただ、この区間は途中に店がありません。したがって、食料と水をギジェナで積まないとえらい目にあいます。また、道が乾いていたのでバックパックをおろして休むことができましたが、雨だと路面に置けないので、ずっと立ったままになるでしょう。
Guillena〜Castilblanco de los Arroyos 18.4km -
2日目はカスティブランコまでの18.4kmを歩きました。
アルベルゲの管理人が何度も「ここはドナティーボ。ドナティーボの意味がわかるか」としつこく言ってきます。ドナティーボとは寄付制という意味。宿泊料は決まっていなくて、各人が思うお金を払うシステムです。つまり、管理人は「タダじゃないからな。寄付金ボックスに金入れてけよ」と言っているのです。
しつこく言われるとケチってやろうかと思ってしまうけれど、それだけ、お金を払わずに泊まっていく巡礼者が多いってことですかね。それもひどい話です。
2日目は18.4kmと短いのですが、カスティブランコから次の宿泊施設があるアルマデンまでは28.5kmもあるので、先に進むとなると一日で47km歩かねばならないからです。
銀の道は他の巡礼路よりも難易度が高いと言われています。このようにアルベルゲとアルベルゲの間の距離が長いのも理由の一つです。 -
僕は1日目をギジェナで区切りましたが、サンティポンセで区切るという方法もあります。この場合は1日目が8.5km、2日目が32.2kmとなりますので、初日を午後出発にすることができます。
サンティポンセにアルベルゲはありませんがホテルはありますし、またセビリアまでバスがあるので、セビリアに宿をとって荷物を置いてサンティポンセまで歩いてからバスで戻るという方法も考えられます。セビリアとの間は、バスの本数もけっこうあるみたいです。 -
3日目、6時30分、出発です。早起きして気温があがらない時間帯にできるだけ歩いておこうという作戦です。この時期、6時だとまだヘッドライトが必要ですが、6時30分なら大丈夫です。
-
前半16kmは広い車道。アップダウンを繰り返しながら高度を上げていきます。中盤に長い上り坂ひとつ。
-
後半は車道を離れて公園内の土道を進みます。
出発前、ガイドブックをみて後半は相当厳しい道なのだろうと予想して覚悟していました。というのは、ガイドブックでは僕が歩いた道(公園道)はサブルートに指定されていて、メインルートはそのまま舗装路を進む道を記していたからです。自転車に迂回をうながしているわけですから、相当の悪路なのだと想像したわけです。でも、現地に行ってみて謎が解けました。
公園の中は自転車禁止だったんです。前述のように僕の持っているガイドブックは自転車用ですので本来の巡礼路とは別の道がメインルートとしてあったわけです。
公園内は道標がしっかりありました。起伏はあるもののいい道です。 -
途中に水路から水が溢れ出る場所もありました。ただ、ここは道の脇に飛び石が用意されていて、水が溜まっていても通行できるように整備されていました。
-
あと少しでアルマデンというところで、とんでもない急坂がまっていました。斜度20%はありそうな坂。体力を使った時間帯での坂はきつい。心臓バクバク。
-
坂を上りきったら、今度は下りの急坂。写真だとわかりにくいですけど、角度あります。
もう嫌だ。
坂を下りたらアルマデンです。
今日のコースも昨日に引き続いて途中に店がない。重くても、最低1リットルは水を持ちましょう。昼食にリンゴなんか追加してもいいと思います。
坂もあって、まだ長距離を歩く足ができていない僕にはきついコースでした。
キツイ度★★★
(歩いた日の夜にキツイと思った区間に星印をつけていました。あくまでその時に感じた事ですし、体調や気温、天候により感じ方が違うと思うので、次回歩くことがあったら、星の数は変わるかもしれません)
Castilblanco de los Arroyos〜Almaden de la Plata 28.5km -
3日目は28.5kmを歩きました。
僕は公営のアルベルゲに泊まったのですが、この日の泊り客は3人だけ。昨日のサンティポンセには10人程泊まっていたから、他の人たちは私営のアルベルゲに行ったのだろうと思われます。欧州人や韓国人は僕とは違ってカミーノについての情報量も多く持っているので、評判のいいアルベルゲを知っていたりします。僕はハズレをひいたのかもしれません(アルマデンの公営アルベルゲは普通で、別に悪くはないです)。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
サンティアゴ巡礼銀の道2016
-
前の旅行記
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く1・セビリアで準備2016/どこに行くかは現地で考える旅・その3
2016/05/13~
セビリア
-
次の旅行記
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く3・サントスデマイモナまで2016/どこに行くかは現地で考える旅・その5
2016/05/18~
エストレマドゥーラ地方
-
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く1・セビリアで準備2016/どこに行くかは現地で考える旅・その3
2016/05/13~
セビリア
-
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く2・アルマデンデラプラタまで2016/どこに行くかは現地で考える旅・その4
2016/05/15~
アンダルシア地方
-
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く3・サントスデマイモナまで2016/どこに行くかは現地で考える旅・その5
2016/05/18~
エストレマドゥーラ地方
-
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く4・メリダまで2016/どこに行くかは現地で考える旅・その6
2016/05/21~
エストレマドゥーラ地方
-
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く5・カサールデカセレスまで2016/どこに行くかは現地で考える旅・その7
2016/05/23~
エストレマドゥーラ地方
-
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く6・カルカバソまで2016/どこに行くかは現地で考える旅・その8
2016/05/26~
エストレマドゥーラ地方
-
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く7・カルサダデベハルまで2016/どこに行くかは現地で考える旅・その9
2016/05/28~
カスティーリャ・レオン地方
-
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く8・サラマンカまで2016/どこに行くかは現地で考える旅・その10
2016/05/30~
カスティーリャ・レオン地方
-
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く9・リエゴデルカミーノまで2016/どこに行くかは現地で考える旅・その11
2016/06/02~
カスティーリャ・レオン地方
-
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く10・アストリアノスまで2016/どこに行くかは現地で考える旅・その12
2016/06/05~
カスティーリャ・レオン地方
-
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く11・オペレイロまで2016/どこに行くかは現地で考える旅・その13
2016/06/08~
カスティーリャ・レオン地方
-
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く12・オウレンセまで2016/どこに行くかは現地で考える旅・その14
2016/06/10~
ガリーシア地方
-
サンティアゴ巡礼銀の道を歩く13・サンティアゴデコンポステーラまで2016/どこに行くかは現地で考える旅・そ...
2016/06/13~
ガリーシア地方
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (1)
-
- おくさん 2021/12/23 17:13:11
- 最後の坂
- こんにちは、私は2017年に銀の道を歩きました。
あの、最後の坂にはとどめを刺されそうでしたよね。
初日に雨が降らなかったのは幸運でした。
私の時は大きく迂回せざるを得ませんでしたので。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ サンティアゴ巡礼銀の道2016
1
24