2016/05/30 - 2016/06/01
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スペイン南部のセビリアから北西部のサンティアゴデコンポステーラまで銀の道とよばれる巡礼路を歩きました。カルサダデベハルからサラマンカまで、16〜18日目の記録です。
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- 一人旅
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- 徒歩
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6時50分、今日は晴れそうな空模様です。体調は多少改善したようで熱っぽさはとれたみたい。今日は20km先のフエンテロブレを目指します。やや短めですが、フエンテロブレの先は28km宿がないので、そこしか選択肢はありません。
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宿から10分、昨夜の雨で道は完全に水に浸かっていました。靴は脱がず、覚悟を決めて突っ込みました。昨夜、暖炉のそばで時間をかけて靴とソックスを乾かしたのに、10分で台無しです。
あーあ。 -
平坦な土地。まっすぐのびた道。土道ですが整備されていて、天気が良ければ気持ちよく歩けたでしょう。
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土地が低い場所に昨夜の雨が集まって、川のようになっていました。せっかく置かれた飛び石も水に浸かっていては意味なし。
Calzada de Bejar〜Valverde de Vaidelacasa 8.4km -
バルベルデのバルにて休憩です。外にまで聞こえる音量でマイケルジャクソンのCDをかけ、酒瓶をもちながらオヤジが登場。ビールを昼から飲むお国柄とはいえ朝9時から飲んでいるというのは僕の常識からするとびっくりです。朝食もパンが小さいくせに3ユーロと高めだし。
食事が済むまでの短い間だけでも、ソックスを脱いで足を乾かします。濡れた足は皮膚が柔らかくなっているのでマメができやすい。それだけはなんとしても避けなければなりません。僕は5本指ソックスと普通のソックスの重ね履きをしているので、濡れたソックスは着脱だけでも大変ですが、ここで労を惜しんではいけません。足マメを作って歩く苦しみは二度と味わいたくありません。 -
バルベルデからは上り。アスファルトだけれど長くて。車が通行できる勾配の道ですが、バルデラカサまでしばらく我慢が続きました。体調がすぐれないので、きつく感じたのかもしれません。
キツイ度★ -
比較的歩きやすい土道。表面に雨が流れた跡がついていて、雨が降るとすぐ水が浮くのだろうと想像されます。このあたりは多少アップダウンはありますがキツイというほどではないです。
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12時10分、フエンテロブレのアルベルゲに到着しました。
16日目は19.8km歩きました。
ここのアルベルゲは宿泊棟がいくつもあって70人も泊まれる大きな宿でした。夕食もオスピタレロ(管理人)が準備してくれるドナティーボ(寄付制)の宿です。オスピタレロはスペイン語しか話せませんがとても親切。「こっちのシャワーはぬるいのであっちを使え」とか「果物は勝手に食べていい」とか教えてくれます。口数は少ないのだけれど、巡礼者をあたたかく迎えてくれました。
フエンテは標高が950mもあって、昼でもひんやりしていました。薄手のダウンジャケットを引っ張り出して着ていました。銀の道は気温差が激しいので、衣類は重ね着できる様々なタイプのものを準備する必要がありますね。 -
果物は勝手に持っていってOK。オレンジ、おいしかったです。
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夕食のメインは豚肉のソテー。暖炉で豪快に焼きます。うまいに決まっているよね。
宿泊者と地元の人で同じテーブルを囲みます。その中にオーストラリア人のティモシーさんもいました。彼と同宿になるのは何回目でしょうか。アルクエスカルで会って以来、数日毎にアルベルゲが同じになるという感じです。
カミーノでは知らない同士が一緒に歩いて仲良くなるという話をよく聞きますが、残念ながら僕の場合には中々そうはなりません。というのは、僕は一般的な巡礼者よりも一日あたりに歩く距離が少し長いらしく、仲良くなっても数日のうちに会わなくなってしまうのです。日本人のTさん夫妻にトーベさん、カルカバソで一緒になった6人組。この他にも一緒にいて居心地の良い人達とたくさん出会いましたが、ここにはいません。皆、僕より少し後ろを歩いているはずです。
そんな中、唯一ペースが一緒だったのがティモシーさん。一緒に歩きこそしなかったけれど、二人でバルに行ったり、彼のブログを見せてもらったりしていました。
この夜、そんなティモシーさんについての一つの謎がとけました。
アルクエスカルでのアルベルゲのこと。そこは教会付属で、夕食も用意してくれるアルベルゲでした。その日、ティモシーさん以外の宿泊者は指定の時刻の集合し、皆で館内ツアーに参加して、夕食をいただきました。でもティモシーさんはなぜかあらわれませんでした。一緒に参加したTさんも「彼いないわねえ。どうしたのかしら。スペイン語でオスピタレロと話をしていたから、わかっているはずなんだけど」と言ってました。僕も不思議だったんですよね。その謎が解けたのです。
この日の食卓は盛り上がりました。ティモシーさんは気分がよかったのか、アルコールの勢いもあって饒舌でした。
「ここは素晴らしい。特にオスピタレロが親切だ。同じ寄付制のアルベルゲでもアルクエスカルとは大違いだ。アルクエスカルのオスピタレロはひどかったよな」と僕に同意を求めてきます。
「俺が食事をしにいったら、オスピタレロがノンノンノンって首を振るんだ。あなたには食事はお出しできませんって。で、理由を聞いたら集合時間に2分遅れたからだって言うんだ。でも、たったの2分だぜ。たったの。」それからもなにやら言ってましたが、興奮して早口になったオーストラリア英語なので僕には聞き取れませんでした。アルクエスカルでのことを相当根に持っていたらしい。
僕の記憶が確かなら、あの日はたしか、まず最初に館内ツアーとミサがあったのですが、それは15分遅れて始まりました。ティモシーさんが遅れたのが2分だとすると、彼はツアー開始に間に合っていたはずです。それなのに彼がいなかったということは、彼はツアーやミサには参加せず、食事にだけ参加しようとしたと想像されるのです。アルクエスカルは教会が運営しているアルベルゲです。館内を聖職者が歩いているような宿です。そこでミサには参加せず飯だけ食おうって…、そりゃあティモシーさん、図々し過ぎるよ。 -
まだ6時30分だというのに、オスピタレロが早起きして朝食の準備をしてくれました。寒い朝に暖かいコーヒーはとてもありがたいです。
こういう宿では寄付金はけちらずに出しましょう。 -
フエンテロブレを出てからの風景がとてもとても素晴らしかった。絶景です。
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誰もいない平原。
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遠くの山には雪が残っている。
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平原から農地へ。勝手にゲートを開けて進みます。
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さらに山へと進んでいきます。
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石がゴロゴロした坂をのぼります。角度もあってしんどい道が続きます。息があがりました。
キツイ度★★ -
丘の上に発電用の風車が並びます。
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丘の上からの景色が素晴らしかったです。
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下りも足場がよくないので慎重に進みます。
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山をくだったあとは平原。軽いアップダウンの道を進みます。小さな草花がさく大地が広がっています。
Fuenterroble de Salvatierra〜San pedro Rozados(分岐) 25.9km -
草原の中に方向の違う矢印。赤い矢印はサンペドロへ向かう道。黄色い矢印はモリレに向かう道。エロスキー社のサイトではサンペドロで区切って宿泊するコースをモデルとしています。サンペドロの方がモリレよりも町が大きいからだと思われますが、僕はモリレに向かうことにしました。その方が歩く距離が短くて済むからです。
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この区間はフラット。
San pedro Rozados〜Morille 6.0km
17日目はモリレまで31.9kmを歩きました。 -
2016年6月1日。暦を重ね、今日から6月です。
18日目のスタートは土道。ゆったりしたアップダウンを越えていきます。 -
池からは朝霧がもうもうと立ち上がっていました。朝の冷え込みが厳しいのでTシャツ1枚では肌寒く感じます。
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歩き始めて3時間半。田舎から都会へと風景がかわりました。サラマンカの都市の端っこに出てきました。ここからは公園や住宅の中を通って、サラマンカの中心部へと向かいます。道標はしっかりでていました。
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サラマンカの旧市街に入ります。この橋を渡り5分も歩けばアルベルゲのはず。ところが、僕は橋を渡ったところで道標を見失ってしまい、かなり探して時間をロスしてしまいました。
あとからよく見ると、ちゃんと道標があったのだけれど。 -
その道標がこれ。Aはアルベルゲを示しています。道標は目線の高さになく、地面に埋め込まれていました。もっと早く気が付くべきでした。
サラマンカは銀の道上にある最大の観光都市。ということで、カミーノを早々に切り上げて、午後は市内観光にあてました。 -
アールヌーボー博物館はアルベルゲから徒歩3分のところにあります。僕は陶器やガラス食器が好きなので、テンション上がりました。ラリックやガレの作品が見られます。
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カテドラル。観光案内に新旧カテドラルと書いてあったから教会が二つあるのかと思ったら、両者はくっついて一体化していました。ファザードの彫刻が素晴らしいです。中に入るとシンプルな柱がのびやか。でも、天井が派手だったりする。
壁一枚へだてた旧教会エリアに入ると明らかに時代が下ったのがわかります。新旧両教会のギャップが面白かったです。 -
貝の家は元巡礼者を守る騎士団の館だったそうで、外壁にホタテ貝の装飾が整然と取り付けられています。ということはカミーノを歩いている今の僕にはゆかりのある建物。中は観光案内所と図書館として使われていました。
この他にもマヨール広場とか大学とか、旧市街をガシガシ歩いて観光しました。
サラマンカでは2泊しようかと思っていましたが、半日で主要な所は見て回れました。 -
夕食はスーパーで買って済ませました。レストランばかりでは変化がないので、僕は時々これをやります。ハム(1ユーロ)、シーザーサラダ(2.35ユーロ)、クスクスサラダ(2.35ユーロ)。他にバゲットやミネラルウォーターなどを購入。
ヨーロッパのスーパーに行くと、いかに日本のスーパーのお惣菜コーナーが充実しているかがわかります。揚げ物から生ものまで、和洋中にタコスにカレー。守備範囲が広いですものね。スペインでは都会の一部のスーパーでないと惣菜売場はなくて、そのまま食べられるのはハムチーズとサラダ、あとは缶詰程度。でも、ハムやチーズは種類が多くて驚きますね。 -
サラマンカのアルベルゲは大きくてきれいなのだが、使い勝手はイマイチ。部屋は2階にあるのだが、荷物は1階のロッカーに入れるシステムで部屋にバックパックを持ち込めない。また、シャワーやトイレが1階なので、階段の行き来が必要。
SDカードが欲しくてオスピタレロに近くの電気屋の場所を聞いたところ、「いやあ僕も今日からここで働きだしたばかりで、町のことはよくわからなくてね」と言いながら、地図アプリで検索してくれました。中々に親切。
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この旅行記へのコメント (1)
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- おくさん 2025/04/11 16:49:49
- 2回目です
- こんにちは、暫く前にも読ませて貰いましたが、面白いので最初からまた読ませてもらっています。
この道は2017年と2024年に歩きました。
アルクスカルの館内ツアーは2017にはありましたが、2024では無くなっていました。ちょっと残念でした。
フエンテロブレでは不要品コーナーが有り難かったです。
自身の不要品2枚と、それよりか使いやすそうな2枚を交換して便利に利用させて貰いました。こう言うのが所々にあると助かります。
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