2016/06/10 - 2016/06/12
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walkingmanさん
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スペイン南部のセビリアから北西部のサンティアゴデコンポステーラまで銀の道とよばれる巡礼路を歩きました。オペレイロからオウレンセまで、27〜29日目の記録です。
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- 一人旅
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- 徒歩
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27日目。宿がある町は10km先のアグディーニャか30km先のカンポベセロス。さすがに10kmでは物足りなくて、一日がもったいない感アリアリ。カンポベセロスを目指すことにしました。
天気良好。オペレイロの宿の前が国道525号。大きな坂はなく、比較的簡単に歩けた区間です。 -
僕は巡礼路からはずれた宿に泊まったので、ここまで国道を歩いてきましたが、ここで本来の巡礼路と合流します。といっても、巡礼路はここから国道525号をとるので、僕はただ継続して国道を歩くだけです。
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アグディーニャの少し手前で発見したモホン。ガリシア州で多く見かけるタイプ。サンティアゴデコンポステーラまで残り229.694kmです。
O Pereiro〜A Gudina 10.3km -
アグディーニャからも舗装路が続きます。息があがるほどではないがアップダウンはあります。
一瞬ひるむような強風が吹いていました。たまたま強い風が吹いたのか、いつも風が強いのかはわかりません。しかも向かい風。一歩一歩踏ん張って歩いたからスピードがあがりません。 -
舗装されたばかりの道は黒光りがして美しいほどです。真新しいアスファルトの匂い。この奥で舗装工事が続いているのかタンクローリーやダンプカーが1分に1台は通過します。風景はのんびりなんだけれど、車がうるさいです。
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風が強いせいか高木が見られません。おかげで見晴らしはいいけれど、風を遮ってくれるものが何もなくて歩くのにはつらいです。正面から吹いていた風が横風になって…、今度は体が流されていきます。
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途中にはこんな砂利道も。写真では伝わりませんが、角度のある坂道です。
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眼下に見えるのがカンポベセロスの町。岩がむき出しの下り坂で、角度があります。砂利が滑りやすいので要注意。
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こんなところで転げたくはありません。相当慎重に歩きました。昨日の疲れもあって、この区間の20kmはとんでもなくきつく感じました。
キツイ度★★★
A Gudina〜Campobecerros 20.0km -
14時50分、カンポベセロスのアルベルゲに到着です。中には誰もいません。というか、このあと、乗馬の巡礼者が3人やってきただけで、徒歩巡礼者は来ませんでした。
振り返ってみると、今日は道中も途中で立ち寄ったバルでも巡礼者を見かけませんでした。みんな、どこに行ってしまったんだろう。 -
翌日6時30分出発、寒い朝です。標高900mの高地にあるので、夜の間に一気に気温がさがったみたいです。
町をでるといきなり長い坂。けっこう厳しい。激しくなった呼吸、吐く息が白く煙ります。
その後の道もアップダウンはありますが、出だしの坂ほどは厳しくありません。
キツイ度★ -
途中にあった村は死んだようでした。空家が多くて、崩れかけた石組みや外れてしまった木の扉がもの悲しい。スペインでも農村の過疎化が進んでいるのでしょうか。
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印象的な十字架。
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十字架からは土の道。下り加減です。
Campobecerros〜As Eiras 8.0km -
エイラスには立派な休憩所がありました。屋根の下にベンチがあるので、雨の日でも休憩できそうです。
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エイラスからは舗装路の下り道がずっと続きます。角度も安定していて足元を気にせずとも歩ける。走り歩きで下りました。
As Eiras〜Laza 6.3km -
10時、ラサのバルで一休み。カンポベセロスからここまで店はありません。ちょっとアートっぽいラテがでてきました。
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ラサからしばらくは楽な舗装路ですが、途中からは土道に入ります。最初は緩やかでしたが、途中から厳しくなります。羊飼いのおばちゃんが通るのんびりとした道です。
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斜度20%はある砂利坂を20分上ります。平坦部は一切なし。息が上がります。坂の途中で何度立ち止まったことか。
大坂を抜けてやっと角度が緩やかになったと思ったら、また急角度の坂がでてくる。そんな道です。緩慢はあるがずっと上りで、約1時間、ここは格闘レベルの苦しさ。銀の道でいちばんきつかったのはここです。
坂を上りきって舗装路に出たらあと一息でアルベルグエリアですが、町がすぐ先にあるとわかっていても休憩してしまいました。それだけきつかったってことです。
キツイ度★★★
Laza〜Albergueria 12.1km -
13時20分、アルベルグエリアには名物バルがあるので寄っていきます。なにが有名なのかというと、
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店内一面にホタテの貝殻。壁といい天井といい、隙間なく帆立貝。
帆立貝は巡礼のシンボル。貝殻にはここを訪れた巡礼者が書き記したメッセージが書かれています。日本語のものも2枚発見。 -
中には10年以上前の古いものもありました。
店主にうながされ、僕もメッセージを書き置きました。料金はとられないので、記念にどうぞ。
貝殻とペンは当然店が用意してくれています。凸凹して、存外書きにくいものです。 -
アルベルグエリアから先は土道。比較的楽な道です。
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やがて大きな十字架があって、その先は下り道でした。急な下りなので慎重に下ります。この日の行程はきつく、もうくたびれて筋肉が粘れません。
キツイ度★
Albergueria〜Vilar do Barrio 8.4km -
15時30分バリオのアルベルゲ。新しい近代的な建物でした。オスピタレロが不在なので勝手にベッドをとります。こういう宿では大概夕方にオスピタレロがやってきて受付を行います。
ところがこの日、なかなかオスピタレロはやってきません。僕いつの間にか寝てしまっていました。
誰かに起こされました。オスピタレロでした。時刻を確認すると21時45分。いくらなんでも来るのが遅すぎます。 -
29日目、今日はオウレンセまで一気に歩く計画です。6時20分に出たのですが、まだ暗くてヘッドライトなしでは歩けません。銀の道の前半を歩いている頃はこの時刻でも明るかったのですが、今はまだ暗いです。西にむかっているので、日の出の時刻が遅くなっているのです。
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しばらく舗装路、次いで土道。比較的フラットな道が続きます。
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ポツリとお墓。生花をたむけてられていました。
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山道が厳しくなり、きつめのアップダウンが数ヶ所ありましたが、まだ体力がある時間帯だったし、変化がある風景に助けられ、まずまずのペースでは歩けました。
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木々とシダ類。暗い森。ガリシア地方らしいです。銀の道は地方によって気候や植生の変化があって、歩くものを飽きさせないのがいいですね。
Vilar do Barrio〜Xunqueira de Ambia 13.4km -
シュンケイラで見かけたオブジェ。人みたいな魚みたいな巡礼者の像。
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シュンケイラからすぐ急な下り。でも急なのは数分で、その先は歩きやすい舗装路をどんどん下る感じです。
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やがて工場団地。オウレンセに近づいてきたみたいです。
大きなロータリーにアルベルゲを示す標識。そこからは真っ直ぐオウレンセの町中の坂道を上がっていきます。ここからは町なので交差路がいっぱいでてくるのですが、道標がみつからなくて、どこまでまっすぐ進んでいくのか不安でした。道の左側にアルベルゲがありました。でもそれは民営の宿で、僕が目指す公営のアルベルゲではありません。まだ先だというので、再び坂を上りはじめました。結論としては坂を上がりきったところに公営のアルベルゲがあったのだけれど、道標を探しながらなのでちょっと時間がかかりました。
ここは道標がみつからなくともドンドン坂を上がりましょう。
Xunqueira de Ambia〜Ourense 22.8km -
15時30分到着。アルベルゲの内部はこんな感じ。ガリシア州の公営アルベルゲはほとんどが6ユーロとリーズナブルです。この日の泊り客は14人。またまた見知らぬ人ばかりです。
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オウレンセにはカテドラルがあります。
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カテドラルとしては小さい規模。有名でないからか、人はあまりおらず、静かで、教会本来の祈りの場という雰囲気がありました。疲れていたのか、祭壇を前に座っているうちに居眠りをしてしまいました。
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オウレンセには温泉があります。町を流れるミーニョ川沿いにスーパー銭湯のような施設がありました。入りたかったけれど、水着を持っていないので入場は諦めました。そのスーパー銭湯から余分なお湯が川に放流されていて、そこは無料で誰でも利用できます。ちゃんとプールのようになっていて、多くの住民が温泉を楽しんでいました。もちろんこちらも水着着用です。
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せっかくここまできたのだから、足湯を楽しむことにしました。足湯なら水着がなくても大丈夫。
温泉水と川の水が混ざってちょうどいい湯加減の場所をさがしました。ズボンを膝上までまくってふくらはぎをあたためます。ああ、いい気持ち。 -
温泉にむかう途中、個性的なデザインの橋を見つけました。面白そうなので実際に渡ってみることにしました。
橋の両側にメビウスの輪みたいなものがついているのですが、実はただの飾りでなく、階段がついていて歩けるようになっていました。ぐるっと半周すれば反対側の歩道に渡れます。 -
いい加減疲れているのにと思いながらも、変わったものを見つけたからには上るしかありません。結構急な階段で、途中で小さな子供が泣いていました。お父さん、苦笑い。
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オウレンセからサンティアゴまでは約100km。長いようで短かったサンティアゴ巡礼もそろそろ終わりが近づいてきました。オウレンセからだと、3日半でサンティアゴに到着できそうです。そろそろ、サンティアゴ到着後の旅の行き先を考えはじめました。
このままだと、セビリアから数えて33日目でサンティアゴに到達しそうです。これは予想していたよりも随分と速いペース。シミュレーションでは38日ほどかかると予想していたので、5日も早い。
カミーノの前半はほぼ想像してた通りのペースでしたが、中盤からは予想よりも距離がのびました。特に距離が落ちるであろうと予想していたサナブレスの山越え区間で連日30kmを歩けたのは意外でした。
“浮いた5日をどう使おうか”
僕は思いました。
“せっかくだから、イギリス人の道も歩いちゃおうかな。”
『イギリス人の道』とはサンティアゴ巡礼路のひとつで、スペイン北部のフェロルという町から南下しサンティアゴを目指すルート。距離が短く、平坦で歩きやすいと聞いています。『銀の道』が予定よりも早く終わる分、別のルートにあてるというアイデアは良い考えだと思いました。
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