２０１６夏の瀬戸内　アートをめぐる島旅４　犬島

2016/07/23 - 2016/07/25

2016年瀬戸内国際芸術祭、夏の会期に小豆島、大島、犬島、そして高松港を巡ってみました。
最終日は、高松港から土庄港にフェリーで渡り、更に土庄港から高速艇で犬島へ渡りました。
犬島は、良質の石が昔から採掘されて、明治時代には大きな精錬所ができ、一時期は精錬所での労働者など多くの多くの人々がこの島で生活されていたそうです。しかし、大正年間に精錬所が操業したことで人々はこの島から離れ、多くの高いレンガ煙突など隊規模な精錬所の建物は、時の流れと共に朽ちていくまま放置されていました。
そして、時が経た今、精錬所は、アートとして三分一博志さんらの手により、精錬所美術館として蘇っています。一見レンガ造りの廃墟のような精錬所、その内部は、精錬所中央部の煙突部分へと続く回廊により、自然の空気の流れが理論的に形成されている。科学的な論拠に基づいたアートという点で、非常に興味深い作品です。
また、島の中に展開された犬島家プロジェクト、屋内、屋外、個性的な作品が展開されていました。特にこの家プロジェクト、今回はいくつかの建物で、内部の作品がリニューアルされ、その点でもなかなか見ごたえ、というか体験しごたえがありました。

真夏の犬島、この日は、幸か不幸か、朝から小雨模様、かえって暑さが和らぎ、快適な状況でここのアートをめぐることができました。


１日目前半　小豆島の旅行記
　http://4travel.jp/travelogue/11152639

２日目前半　大島の旅行記
　http://4travel.jp/travelogue/11154048

２日目後半　高松港の旅行記
　http://4travel.jp/travelogue/11154392

エリア 備前・日生(岡山)

• 旅行の満足度: 3.5

• 交通手段: 船 徒歩

土庄から高速艇で25分、犬島が近づいてきました。

犬島港目前です。
いくつかの煙突が港の向こう側に立っているのが見えます。

みなとに到着後は、まず精錬所美術館へ

精錬所美術館

犬島精錬所美術館 美術館・博物館

精錬所美術館のシンボル、レンガの煙突です。

犬島精錬所美術館 美術館・博物館

精錬所美術館に続いて、犬島家プロジェクトへ、

Ｆ邸／名和晃平

犬島「家プロジェクト」 美術館・博物館

内部には、発泡物質による造られた大作が、

石職人の家の跡／淺井裕介

石器時代を思わせる不思議な幾何学模様、

Ｓ邸　コンタクトレンズ／荒神明香

向こう側を歩く人が、レンズを通して上下逆に映っています。

Ａ邸　リフレクトゥ／荒神明香

中の谷の東屋／妹島和世

島の裏側、犬島の犬小屋、、、犬島ハウスプロジェクト

Ｃ邸　エーテル／下平千夏
邸内を縦横無尽に張り巡らされた黄色い細い紐

実は、この紐、ハンモックのようになっていて、その上に寝っころがったりと、なかなか快適な作品です。

Ｉ邸　プレーンミラー／小牟田悠介

天井から下がった回転体、これが逆転する時が見所です。

犬島ｔｒｅｅｓで遅い昼食、
具だくさん、スパイシーなおいしいカレー、ごちそうさまでした。

trees 犬島店 グルメ・レストラン

小雨模様の犬島、実は傘がなく困っていたのですが、家プロジェクトの最初、Ｆ邸で、こえび隊の人に、チケットセンターで傘を貸し出して頂けることを聞きました。
瀬戸芸のボランティアの皆さんには、いつもお世話になりっぱなしです。
いつも、ありがとうございます。

天気は今いちでもそこそこ快適な犬島、なかなか楽しい時間でした。