団塊夫婦のスペイン旅行(2016ハイライト)―住民総出のシッチェス・フラワーカーペット

2016/05/29 - 2016/05/29

2016年の5月末からバルセロナを起点に13日間のスペイン旅行にでかけました。エミレーツ航空を利用したので、途中ドバイで５時間のトランジット観光も挙行。スペインでは、最初にバルセロナとその周辺を観光し、その後で、今回の旅行の主な目的であるピレネー山地とマジョルカ島をドライブしました。前半では、計画した日程にちょうどバルセロナの聖体祭りが重なり、シッチェスのフラワーカーペットも見ることができました。第七部は前半の最後、シッチェスのフラワーカーペットの旅行記です。聖体祭の一環として、路地ごとに住民がフラワーカーペットを制作し、競い合うイベントです。早朝から準備しているわりには、のんびり和気あいあいで作成しているので、観光客が押し寄せる１１時ごろになっても、まだ作成中という路地がほとんどでした。（表紙写真は、まもなく完成のフラワーカーペット）

旅行の前半の日程は以下の通り。

5月26日　羽田0:30発ー(エミレーツ航空）ー＞ドバイ７時着
　　　　　　　（ドバイトランジット観光）
　　　　　ドバイ15:45発ー(エミレーツ航空）ー＞バルセロナ21:00着
　　　　　バルセロナー（鉄道）ー＞マルトレイ（泊）
5月27日 マルトレイー(鉄道＆登山電車）ー＞モンセラット　
　　　　　　　（モンセラット観光）
　　　　　モンセラットー（ロープウェイ＆鉄道）ー＞コロニアグエイ
　　　　　　　（コロニアグエイ教会見学）
　　　　　ー（鉄道）ー＞バルセロナー（鉄道）ー＞シッチェス（泊）
5月28日　シッチェスー（鉄道）?＞バルセロナ
　　　　　バルセロナ市内観光
　　　　（ゴシック地区ー＞サンパウ病院ー＞サグラダ・ファミリア
　　　　　マジカ噴水ショーー＞サグラダ・ファミリアの夜景）
　　　　　バルセロナー（鉄道）ー＞シッチェス（泊）
5月29日 シッチェス観光（フラワーカーペット）
　　　　 シッチェスー（鉄道）ー＞バルセロナー（AVE)ー＞サラゴサ
　　　　 サラゴサでレンタカーを借り出してピレネー山地へ（トルラ泊）

エリア バルセロナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

聖体祭は、復活祭から数えて６０日後に開催され、今年(2016年)は５月２６日から２９日まで。シッチェスでは、最終日の２９日の日曜日に行われるフラワーフェスティバルのため、子供から老人まで住民が参加して早朝から準備をするのだという。私達はそれに合わせて、シッチェスのホテルに２泊。午前中見学後、バルセロナのサンツ駅から12時50分発のAVEに乗ってサラゴサまで行き、そこからレンタカーでフランス国境近くのトルラまで行くことにしていた。今日もまた強行スケジュールだ。ちなみにシッチェスは、バルセロナの南西３５キロの海に面したビーチリゾートで、アーチストやゲイの町としても有名だとか。

シッチェスの市街地図。茶色の線がひかれているところにフラワーカーペットが敷かれることになっている。宿泊していたホテルは駅近くのホテル・ミディアムロマンチック。シッチェスは人口28000人くらいの小さな町で、北部にある電車の駅からビーチまでは歩いて１０分ほどで着いてしまう。

５月２９日(日）朝、昨夜泊まったホテル・ミディアムロマンチックの壁の前衛的な絵に驚く。さすがアーチストの町だ。

さらに別の壁絵。

朝７時半に朝食。天気がよかったので、庭のテラスでいただく。十分な朝食でお腹いっぱいだ。

チェックアウトは１２時までなので、部屋に荷物をおいたまま、８時半ごろさっそく街にでかけた。ホテルから少し歩くと、もうこんな場面に出会った。

住民が一生懸命準備中。まだ５割くらいの仕上がり。間に合うのか？

小学生も戦力だ。

花はカーネーションを主に使用。

この路地は長いので、大変そう。

絨毯は奥のビーチ沿いに出る道にぶつかるまで続いていた。

カーネーションをがくから上の部分と緑の茎の部分に分けられたもの。一本まるまる使用し、無駄にしない。

カーネーションと同じ色の洋服を着た女性は、丁寧に３色のカーネーションをバランスよく並べていた。彼女が何を作っているかはこの時点ではわからなかったが、再びここを見に来た時に判明。（答えは後半に）

広場。ここで何かセレモニーが行われるようだった。主要なシッチェスの旗の模様を表す部分はできているが、まだ５割程度の完成。

この路地は下書きだけでまったく手が付けられていない。間に合うのか？

素敵な路地。幅が狭すぎるので、カーペットは敷かれないようだ。

ここは大胆な模様だ。

反対側もまだ仕上がていないがもう少しだ。ここは準備している人数が多いので、早く完成しそうだ。

市役所前にやってきたが、猫は輪郭だけ。まだまだだ。

まだまだ準備に時間がかかりそうだったので、昨日は入れなかった教会にいってみることにした。教会は市役所の向かい側。

教会階段下の人魚？の像。手のひらが異常にすり減っている。このように手を合わせて願い事をするとかなうのかな？と思い、やってみた。

フラワーフェスティバルのパネルが風で数枚はがれてしまっていたので、直しては見たが、すぐにはがれてしまった。糊が風で乾いてしまっている。

階段からのビーチの眺め。

今日は教会の中に入れた。

ここにも黒いマリア像。

ステンドグラスもシンプルで素敵だ。

ペンと剣と十字架。

教会となりの一画。サンティアゴ・ルシニョールのCau Ferrat美術館やマリセル美術館などがあり、素敵な建物が続いている。

美術館の入り口か？

もうそろそろ出来上がっていることだろうと、最初に見たところに戻ってみたら、８割方できていた。ただ、まだ手つかずのスペースも残されていた。時間は９時をすぎ、そろそろ観光客がバルセロナから到着し始めているというのに。

ややカメラを低くして撮影。

模様を拡大。

このあたりはまだ制作中。路地が長いので大変だ。

ここも人海戦術。急がなくては。

何かのキャラクター？　これは完成。

この路地は大作だ。全体を見ないと何を表しているのかわからない。

こちらから見るとどうやら鳥のようだが？

拡大してみるとますます鳥みたいに見えるが？（前述のピンクの上着を着ていた女性はこの部分を作っていたことがわかる。）

横から見るとますますわからなくなる。

縦にしてみた。なにやら腕と手らしきものが。鳥ではないかも。（前述のピンクの上着の女性が）　

もう少し上にたどっていくと人が自転車に乗っているような。

ようやくひげをはやした人が自転車に乗っている姿をあらわしていたことが判明。よくできている。これは優勝するかも。

再び広場に戻ってきたら、十字架の下にSITGESの文字がほぼ完成していた。

上記の広場の反対側はこんな花模様ができていた。

上記の写真の左側でも、仕上げに余念のない男女がいた。何を作っているかは不明。

拡大して。白の花が大量に使われている。これも埋め尽くすのに手間がかかっている。

写真奥のほうが上記の十字架の模様。

ここは初めて訪れた路地。メルヘンチックな模様だ。

観光客が押し寄せてきている中で、最後の手直しをする住民。

かわいい。

小学生も最後の仕上げ。楽しそうにおしゃべりしていては間に合わないよ。

ここはほぼ完成しているので、観光客が多い。

この先はビーチ。ここも路地が長いので、大変だ。でもほとんど仕上がっている。花の部分が少ないからか。手前の文字が残されている。

観光客が少ないうちに記念撮影。

奥が見えないくらい続いている。

花の部分は終わっているので、後は緑の部分ともみ殻のようなものを置くだけだ。

花絨毯の先には海が見えた。（望遠で）

ビーチ沿いの道に出た。ここは強風が海から直接吹き付けていたので、風に花が飛ばされないように気を使っていた。並べた花が飛ばないのは何かで接着しているのだろうか？

再びビーチにでた。風が強いので、白波が立っている。桟橋の先まで行って撮影。

再び教会の下を通って教会横のシッチェスの市役所（Ayuntamiento)へ。

Plaza Ayuntamiento(市役所広場)。手前はDｒ.Robertの像。

市役所前ではカーペット作成中。この段階でも５割しかできていない。

最初に周ってきたときに比べると、猫が仕上がってきている。

シルエットがかわいい。

こちらはピンクと赤の猫。

市庁舎入り口にヒガンテス(巨大人形)が展示されているのに気付いた。今日バルセロナでは夕方ヒガンテスのパレードがあると聞いていて、昼にはバルセロナを離れなければならないので、残念に思っていただけに、人形だけでも見れてよかった。

聖体祭ではシッチェスでも巨大人形のパレードがあるのだろうか？

同上。

市役所の先の道。　淡い色合いのカーペットだったので、あまり目立たなかった。太陽が高くなり、一部に日が当たっていた。ただ、影の部分とのコントラストが強すぎて、かえって撮影しずらい。

SITGES(シッチェス)の文字を、ピンクのカーネーションと茎の緑の部分で作成したもの。

正面から見る。

上記の文字部分の先は何かよくわからない模様。

前に通ったときもかなり進んでいた気がしたところだったが、２度目に来た時は完成していた。

文字と反対側から。

特に太陽の部分が大胆な模様ときれいな色使いですばらしかった。ここも優勝候補か？

カーペットの全体像。

ここはまだ半分もできていなかった。人が足りなさそうだ。

できている部分。スイカをイメージした模様。単純だが素敵なデザインだ。

拡大して。

次にやってきたところは初めて通った路地で、像のオンパレード。

１１時近くになってきたので、日が路地の中まで当たるようになり、日向と日蔭のコントラストが強くて撮影しにくい。

背中の模様も凝っている。

奥の方に行けないので、トータル何匹いるかわからないがよくできている。ここも優勝候補か？

手前の文字の上は、Curpus Christi(聖体祭の意味）のcurpusの文字で、下はシッチェス（Sitges)の文字。この祭のことをSitges Curpus 2016と短く表している。

大勢の観光客が見ているのに、中央の女の子たちはまだのんびりと最後の仕上げ。

次に見たのが、最初まったく手つかずだったところ。なにやら鳥のようだ。

完成図はアヒル。横のさるはまだまだ未完成。もうそろそろ駅に向かわなければならない時間なので、残念ながら完成作品は見れない。

こちらのダチョウは完成済み。色がかわいい。

こちらはヤギ？かな。こちらもよくできているので、優勝候補か？優勝候補がいくつもあって、選ぶのは大変だ。

１１時でこの人だかり。１泊目のビーチ沿いのホテルから２泊目は駅近くのホテルにかえ、そこに荷物を置いて見学に出かけて、正解だった。このような人ごみの狭い路地の中を、バックを引いて駅に向かうなんて至難の業だったことだろう。

ただでさえ狭い路地が一層狭くなり、人一人がやっと通れるくらいだ。写真をみると一応一方通行にはなっているみたいだ。ここは最初に見たところ。３度目でようやく９９％完成。これからこの祭りに来る機会がある人はお昼前ごろに来ると、完成したカーペットが見れると思う。私達は、バルセロナを12時50分に出るAVEに乗らなければならないので、セレモニーやパレードを見れなかった。駅に向かうと観光客がどっと電車から降りてきた。これからもっと押し寄せるのだろう。（その８に続く）