2016/06/03 - 2016/06/03
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miharashiさん
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2016年の5月末からバルセロナを起点に13日間のスペイン旅行にでかけました。エミレーツ航空を利用したので、途中ドバイで5時間のトランジット観光も挙行。スペインでは、最初にバルセロナとその周辺を観光し、その後で、今回の旅行の主な目的であるピレネー山地とマジョルカ島をドライブしました。本編は、マジョルカ島ドライブ旅行記の第2弾で、ショパンがショルジュ・サンドと過ごしたバルデモサを訪れた後、ポルト・デ・ソーイェルまで走って宿泊したときのものです。(表紙写真は、バルデモサのカルトゥハ修道院)
後半の全旅程は以下の通り。
5月29日 バルセロナ12:50発ー(AVE)ー>サラゴサ
サラゴサ駅でレンタカー借り出しー>トルラ(泊)
5月30日 9:30?13:30 オルデサ渓谷4WDツアー
トルラー>ポルタレ峠ー>(フランス入国)ー>オービスク峠
?>オークン(泊)
5月31日 オークン ー>ルルドー>ポルタレ峠(泊)
6月1日 ポルタレ峠ー>(プチトレイン乗車)?>ポルタレ峠
?>トルラー>サラゴサ(レンタカー返却&宿泊)
6月2日 サラゴサー(バス)?>バルセロナー(ヴエリング航空)
?>マジョルカ島・パルマ(泊)
6月3日 パルマ空港でレンタカー借り出し?>バルデモサ
?>ポルト・デ・ソレーユ(泊)
6月4日 ポルト・デ・ソレーユー>サ・カロブラー>
フォルメントール岬ー>カラ・セント・ビセンツァ(泊)
6月5日 カラ・セント・ビセンツァー>アルクディアー>アルタ洞窟
?>ドラック洞窟ー>プラツァ・デ・パルマ(泊)
(パルマ空港でレンタカー返却)
6月6日 パルマー(ヴエリング航空)?>バルセロナー>(エミレーツ航空)
?>(ドバイ)?>成田(6月7日17:30着)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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バルデモサはパルマから北北西に7キロ離れたところにある美しい小さな村。遠くに海の見える小高い丘の上にある。村のシンボルマークがカルトゥハ修道院で、ショパンと愛人のジョルジュ・サンドが一冬(1838?39)過ごしたところとして、有名だ。かつてそこはマジョルカ王サンチョ王の別荘だった宮殿で、その後修道院(1399ー1835)だった。1835年に施行された法律で僧侶が追放されてからは9人が所有することとなり、ショパンやサンドなどの音楽家や芸術家が滞在し、多くの作品を生み出したという。いまでは何人かの修道僧はいるものの博物館となっていて、多くの観光客が訪れている。
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2日目のコースは、まず最初にパルマ郊外のベルベル城からバルデモサへ。バルデモサ見学後は、海沿いの山道をデイア経由でポルト・ディ・ソーイェルまで走り、海沿いのホテルに宿泊した。
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6月3日、パルマのベルベル城を後にして、市内を反時計回りにMa-1、Ma-20と走り、途中からPM-104に分岐して、バルデモサ方面に向かう。ところが、PM-104ヘ分岐するロータリーの中が、バルデモサ方面から来る車で大混雑。なかなかロータリーの中に入れない。信号はないので、強引に入るしかなかった。やっとロータリーを抜けると、バルデモサ方面に向かう道はガラガラだった。
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PM-104からさらにPM-111に分岐して走ると、やがて小高い丘の上に広がる村が見えてきた。停車して遠景を撮りたかったが、後続車があって停車できず、車内から無理やり撮影した。
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車の中から拡大撮影。カルトゥハ修道院の尖塔が写っている。
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駐車場が道路沿いにあることが、あらかじめグーグルマップで調べてわかっていたので、楽に駐車できた。比較的広い駐車場だったが、シーズン中は混みあうだろう。駐車チケットをとりに行こうとしたら、親切にもたまたま見学を終えて帰ってきた人が、使えるチケットくれた。違反だがありがたくいただく。5分ほど歩くと、カルトゥハ修道院に到着。一人8.5ユーロを払い入場。時刻は午後3時半ごろ。
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修道院の礼拝堂内部。18世紀後期にフランスで興ったネオクラシック(新古典主義)という荘厳さと崇高美を追求する建築様式で建てられたもの。なので、過剰な装飾がない。
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バラ窓のステンドグラスもシンプルな模様。
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1751年から1812年までの間に建設されたという。
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祭壇。
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斜めから。
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シャンデリアと天井。
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天井絵を拡大。ゴヤの義理の兄弟とManuel Bayeuによるフレスコ画。
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ユニークな絵のステンドグラス。
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礼拝堂に続いて見学したのが、薬品が保管されたところ。パンフレットによると修道院時代の18世紀初めに僧侶によって開設され、当時のあらゆる薬品が保管されていたという。1835年の僧侶追放後も1896年まで村人たちのために薬を出し続けたそうだ。
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修道院の調度品の展示された部屋の外には、小さいながらよく手入れされた庭園があった。
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眺めのいい庭園だ。
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僧侶たちは下の庭で野菜などを作っていたのだろう。
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修道院には小部屋が多くあり、修道院での僧の生活ぶりを展示していた。この部屋は寝室。人形がリアルで本物かと見間違えてしまう。
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廊下を挟んでいくつかの小部屋が並んでいたが、そのうちの一つに入ろうとすると入り口に受付があり、ここは別料金だという。そこはショパンが滞在していた部屋だった。別料金に戸惑っていると、割引するから入っていってといわれた。正規料金は一人4ユーロだったが、二人で5ユーロでいいと言う。これを見るために来ているので、割引につられて今度はためらわず入る。
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ショパンの肖像画。
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ノクターンの楽譜。
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ショパンの演奏に聞き入る人々のユーモラスな絵。だれが書いたのかわからない。
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ショパンの左手のデスマスク。
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ショルジュ・サンドの「マジョルカの冬」という作品。
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ジョルジュ・サンドの晩年の写真?
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二人がすごした部屋の前の庭園。レモンがたわわになっていた。
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6月なのでバラもみごろ。
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庭園から見た修道院。
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庭園。
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庭園で記念撮影。
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ショパン直筆の楽譜と当時弾いていたピアノ。
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ショパン直筆の手紙?フランス語で書かれ、下の方にタイプで打たれたものがそえられていた。
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直筆の楽譜。
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ショパンの使っていたピアノ。
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当時出版されたものか?マヨルカ旅行記(Voyage A Majorque)。
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ジョルジュ・サンドの若き日の肖像画。
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外は緑がいっぱいですずしい。
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すてきな空間。
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奥を拡大して。
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赤いバラ?の庭園がすばらしい。
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二人が眺めていただろうと思われる眺め。奥が海。
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ベランダから見た部屋の様子。中央奥の肖像画はジョルジュ・サンド。
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奥を拡大。ジョルジュ・サンドとショパンの肖像画。
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ショパンのデスマスク。
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若き日のショパン。
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二人にまつわる調度品。
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部屋には誰の作品かわからなかったが、バルデモサの絵。
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ショパンの滞在した部屋を出て、次に入った部屋にはミロの作品が展示されていた。パルマのミロ美術館にいけなかったので、ここで見れるとは思わなかった。
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展示されていた作品の一部。
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同上。
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同上。
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修道院を訪れた当時の皇太子ご夫婦の写真も飾ってあった。
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絵の展示を見た後、入ったところが台所。
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図書室。座っている修道僧も人形。静寂を重んじる修道僧たちは週にたったの30分図書館でしか他の僧と会って話すことが許されていなかったという。
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食堂。
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かつて王宮の部屋の再現か?立派な調度品と家具が置かれていた。
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コンサートホール。かつてゴシック様式の教会だったところ。夏季には一日8回ミニコンサートが開催されるという。今日は残念ながら聞けなかった。
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ホールの天井。他にも現代絵画などいくつかの展示の部屋があったようだが、絵はよくわからないのでパスし見学を終えることにした。
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修道院から出たのが4時半すぎ。ちょうど1時間見学したことになる。写真は見学してきた修道院。
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駐車場へは来た道とは違う道を通ってみた。花がいたるところに飾られてかわいい町だ。
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街角の十字架。
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建物の壁に蔦のように張って咲くブーゲンビリア。
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バルデモサからは海沿いの道(Ma-10)を通り、Deia(デイア)へ向かった。途中の景勝地に立ち寄ってみた。
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先端部分に穴があいている。グーグルマップには洞窟と書かれていた。観光船も近づいてきている。
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しばらく走ると急な斜面に建物が密集しているのが見えてきた。
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どうやらDeia(デイア)の村らしい。
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拡大して。芸術家の村として有名なところ。
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町中は建物が密集していてごたごたしていた。ここにアトリエをかまえている芸術家が多いという。
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日本にはない紫色の花の咲く木を発見。南フランスでも咲いていた花だ。
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デイアの町をぬけ、くねくねした狭い道を走る。
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遠くに山が見えてきた。
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島とは思えないような山容だ。
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すばらしいながめだ。
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すごい山容だ。高そうに見えるが地図にも載っていない山だ。下の町がソーイェル。
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ソーイェルを通りこして、今夜の宿ホテルマリーナのあるポルト・デ・ソーイェルに向かう。ホテルそばに駐車場があることを、あらかじめグーグルで確かめていたので、迷うことなくホテルの駐車場へ到着。予約したホテルは海の目の前だった。
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部屋もかわいい内装で海側。ものすごく暑かったので、私だけ水着に着替えて海へ。
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海に入っては見たものの冷たすぎて泳げなかった。ただ足だけつけただけだった。写真は恥ずかしながら主人が部屋の窓から撮影した私。(70歳に近いとは思えない若作りだ。)
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部屋の窓からのすばらしい眺め。
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夕食はハーフベンションで予約していたので、ビーチ沿いのテラス席で食べられた。アラカルトではなくビュッフェスタイルの夕食だったので、食べきれないほどお皿に盛って、おいしくいただいた。明日は島一番の景勝地といわれるサ・カロブラやフォルメントール岬に向かう。(その3につづく)
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