2015/12/19 - 2015/12/26
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ネコパンチさん
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「今しかないパリを見ておきたい」
テロ直後、一旦は延期を決めたパリ旅行。
元々はクリスマスのパリを撮影するつもりの旅行でしたが、テロのショックと共存しながらも、少しずつ日常を取り戻していく、パリの様子そのものに対しても関心が湧いてきました。
結果、予定より約2週間遅れでの出発となりました。
実際に来てみると、テロの影響はもちろんあっても、やっぱりフランスはフランスだな~と良くも悪くも感じた滞在でした。
ただ、今までより観光客に親切な人が多かった気がしたりもしました。
今日はクリスマスイブ。明日午後には空港に向かう予定。
ついにあの場所へ行ってきます…
〈5〉は最終章。
レピュブリック広場&サンマルタン運河、そして最終日シテ島での半日その他雑記を綴って完結となります。
<旅程 6泊8日 全てパリ泊>
☆〈1〉 2015/12/19 パリ到着
☆〈1〉 2015/12/20 サン ジェルマン デ プレ・カルチェラタンなど
☆〈2〉 2015/12/21 ストラスブール日帰り
☆〈3〉 2015/12/22 オルセー美術館・コンコルド広場など
☆〈4〉 2015/12/23 ヴェルサイユ日帰り・ギャラリー ラファイエットなど
★〈5〉 2015/12/24 レピュブリック広場・サンマルタン運河・プランタンなど
★〈5〉 2015/12/25 ノートルダム大聖堂~帰国へ
★〈5〉 2015/12/26 日本着
<持参カメラ>
OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII
その他、記録用にiPhone使用
<表紙写真>
レピュブリック広場
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
レピュブリック広場。
テロの現場間近で、追悼のシンボルとなっている場所。
出発前はもちろん、パリに来てからも、足を運んでよいものかどうかずっと決めかねていました。
犠牲者の冥福を祈りたい気持ちに偽りはなくても、単なる観光客がむやみに立ち入るべき場所ではないのではないか、と。
でも、パリで数日過ごすうちに、もう1つの感情が生まれてきました。
それは、私がいつも通りに旅を楽しむことができたのは、警官や軍人だけでなく、実は多くのパリの人々に守られていたからではないか、という思いです。
旅の終わりに、感謝の祈りを捧げるつもりで足を向けることにしました。レピュブリック広場 広場・公園
-
像の周りを埋め尽くしていたのは、たくさんの花と世界中の言葉で書かれたメッセージでした。
"Pray for peace"など。英語以外のものも、平和を祈念する内容と思われます。
千羽鶴がライオンの像にかかっていました。 -
本当にたくさんの花とキャンドル。
ここへ来るまでは、今日ばかりは撮影は封印と思っていました。
ですが、予想に反して大勢の人が真摯な表情で、まるで心に焼き付けるかのように
写真を撮っていました。
最初はためらったのですが、私もこのことを決して忘れないために撮ろうと思いました。 -
イチオシ
思い思いに備えられたキャンドルや花束。
きれいに並べ直す人。
燃え尽きたもの、枯れてしまったものを整理する人。 -
燃え残っているキャンドルをひとつひとつ確かめて、火を灯してまわっている女性。
-
皆、自分なりのやり方で哀悼の意を示しているように思えました。
-
(人物の入った写真は望遠で撮って、掲載時にトリミングしました)
-
詳細は割愛しますが、中には到底カメラを向けられない光景も…
こちらも目の奥が熱くなってきます。
この日見たこと、この時の感情…
帰国したら、おそらく日常生活の雑多な出来事の中に埋没してしまい、
毎日思い出すことはないのでしょう。
それでも、覚えておいて時に記憶の底から呼び戻すことが唯一私にできること。
大切に大切に心の底に留めておきたい。
迷ったけどやっぱり来て良かった。 -
もう1ヶ所、今回どうしても来たかった場所、それがこのサンマルタン運河です。
レピュブリック広場から徒歩約3分。
(位置情報として跨線橋たもとのショップを入れておきます)
ここは個人的に特別の思い入れがあります。
約2年半前にここで撮った写真をとある公募展に出したところ、
思いがけず上位の賞をいただきました。
運河沿いの美しい新緑を背景に跨線橋に佇む一組の若いカップルを収めた作品で、
お気に入りの1枚だっただけに、喜びもひとしおでした。
新緑の景色の模様はこちらの旅行記です。
「5月のパリ その光と色〈4〉光の中の語らい」
http://4travel.jp/travelogue/11144622
※トラベラーページの背景写真にも使用しています。アントワンヌ・エ・リリ 専門店
-
イチオシ
今は冬、残っている葉の色もまるで違って、しんとした風情があります。
テロの起きた晩にも、例えばあの時のような恋人達がこの橋の上で景色を眺めていたかもしれない…
そしてたまたま食事でもしようと入った店で、あの大事件に巻き込まれてしまったのかもしれない… -
そんなことを思いながらしばらく橋の上で佇んでいました。
-
ひとつ向こうの橋の上でも、物思いに耽っているのか長いこと動かない人々が多かったです。
-
緑から茶色への葉の色のグラデーションも美しいですね。
-
序盤、シリアスな感じでスタートしてしまいましたが、ここからはお気楽路線へシフトいたします。
色々考え込んでも、時間が経てば空腹は訪れます(^^;;
北マレのセレクトショップ、メルシーにやってきました。メルシー 専門店
-
インテリアも凝っていて素敵です。
フロントガラスに先程の雨の名残が。 -
地下のレストラン、"La Cantine de Merci"でランチのつもりだったのですが、通りから見えたこちらのカフェが気になり、入ってみました。
その名も"Used Book Cafe" -
壁一面に古本が並ぶ、趣あるインテリア。
英語のメニューはなかったのですが、気さくな感じの店員さんが、ひとつひとつ説明してくれました。 -
午前中、図らずも涙腺が緩んだりとやや重ためな時間を過ごしました。
ここいらでいっちょ気分を変えるか、とワインを。
(てか、もともと毎日飲んでましたが*^^*)
写真ではわかりにくいのですが、このグラス相当大きかったです。
しかもこんなに並々(≧∇≦) -
イタリアンプレート的な名前のメニュー。
特にモッツァレラチーズが半端ないウマさでした♪
ほとんど写っていませんが、画面右上のバケットも小麦の味がしっかりと感じられるもの。
今回の旅行中に食べたパンの中で一番の味でした。 -
「古本屋カフェ」というだけあり、本を読んだり書きものをしたり、思い思いに過ごす人ばかり。
私も旅日記をつけたり、色々撮影したりしてしばし遊んでみます。 -
イチオシ
居心地の良さについつい長居してしまいました。
しかし!今日はクリスマスイブ。
デパートも普通のお店も閉店時間が早いし、もちろん明日は休みです。
早いとこ、買い物行かなきゃ〜(゚o゚;;
旅の最後はやっぱりこれでしょう ♪ -
マレのフラン ブルジョワ通り周辺をぷらぷらした後、サントノーレに移動。
前回(2013年)来なかったから、ずいぶん久しぶりです。
お店も結構変わってますね。
陶磁器の「アスティエ・ド・ヴィラット」、前々から気になっていたので立ち寄ります。
白の風合いがいいな、と思ったけど、その場は決心つかず。
陶磁器は好きなんだけどやっぱり持ち帰りが気になる…
日本で買えないわけではないし…
閉店時間確かめ、ひとまず保留。
マドレーヌ広場に集中する高級食材のお店にも立ち寄ってみます。
キャビア、フォアグラ、トリュフ…
せっかくだから本場のもの試してみたいけど、普段の食生活とはあまりにもかけ離れた食材で これもパス(^◇^;)
次回は旅行前に成城石井あたりで買って試してみてからにしよう。
撮影はほっぽらかしなので、こんな写真しかありません f^_^;) -
プランタン前までやってきました。
プランタン オスマン本店 百貨店・デパート
-
これはすごい!撮らないわけにはいきませんね〜(((o(*゚▽゚*)o)))
黄昏どきの空の色もちょうど良い感じ。 -
時刻は17:20頃、プランタンの閉店は18:00。
迫る時間が気になりつつ、見事な夕景にくぎ付けです。 -
イチオシ
そのプランタン、今年150周年だそうです。
レンズのズームリングを捻って遊んでみました。 -
果たして館内は爆買いに精を出す例の国の方々でごった返しておりました。
阿鼻叫喚とはこのことか。
すでに両手いっぱいにハイブランドの紙袋を抱えているのに、別のハイブランドで
更に散々商品を広げさせています。
閉店まで20分かそこらしかないのに、免税手続きどうするつもりなんだろ?
フランス人にとっては、美術館などと同じように「閉店時間=退社時間」との認識のはず。
よりによってクリスマスイブに遅くなるなんて、店員はさぞかし不機嫌だろうな、と思って見ていたら…
なんと、引きつってはいるが一応愛想笑いを浮かべ応対しています(¬_¬) -
20数年前は日本人が同じような行動を取っていたことは否定できません。
でも、当時のフランス人店員は露骨に軽蔑の表情で、徹底的に仏頂面だったのにな〜。
あの頃の方が良かったとは絶対言いませんが、引きつり笑顔のフランス人というのも何とも痛々しかったです。(苦笑) -
とにかく、双方に割って入る勇気はとても持てません。(´Д` )
iPhone でちょこちょこと撮影しただけで、買い物は諦め早々に退散しました(笑) -
帰り道、ポンヌフからシテ島方向を眺めます。
19:00前なのに、街がいつもよりしんと静まり返っています。
明日クリスマスの朝って、どんな様子なんでしょうか? -
12/25、クリスマスの朝。
とうとう最終日の半日となってしまいました。
今日は特に目標定めず、気の向くまま歩いてみようかな。
シテ島側から左岸側を眺めました。
左側から2番目、グレーの建物が今回泊まったアパートホテル、
シタディーン サン ジェルマン デ プレ。
不安を感じさせない、安心感ある滞在ができました。
サントシャペルやコンシェルジェリーも固く門を閉ざしています。
常に大勢の観光客が並んでいるところしか見たことなかったので新鮮な景色です。
時々すれ違うのもわずかな観光客ばかり。シタディーン サン ジェルマン デ プレ パリ ホテル
-
メトロのCite駅横の花市(もちろん閉まっていました)の広場を抜けノートルダム大聖堂前の広場へ出ました。
紐が張られ警官が立っているものの、どうやら中に入れるみたいです。
手荷物を見せて聖堂の中へ。
中ではミサの真最中でした。
中央部分は参列者専用でしたが、周囲の回廊は観光客ばかりで自由に歩くことができました。ノートルダム大聖堂 寺院・教会
-
聖堂内に響き渡る神父様の声の何と厳かなこと!
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神父様に続けて一斉に「アーメン」と唱和する人々。
重なり合う声の何とも言えない響き。 -
意味はまるでわからないながらも、言い知れない感動がありました。
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回廊途中に透明の大きなアクリルボックスと、そのすぐ横の机に鉛筆と色とりどりのメッセージカードが置かれていました。
上部に"Message for peace"と書かれ、あとは余白。
自由に書いたものをボックスに入れるようです。
中には世界中の言葉で書かれた様々なメッセージがたくさん入っていました。
私も入れてきました。 -
その横にはキャンドルと寄進用の箱。
昨日、レピュブリック広場には何も用意していけなかったので、その分も込めてわずかですが寄進しました。
左端2段目のが私の灯したキャンドル。 -
またパリに来られますように。
-
聖堂を出た直後にミサが終わり、鐘が一斉に鳴り響きました。
高い音、低い音、早い音、ゆっくりの音…様々な音階が絡み合い、大きな調和となって、まるで天へ昇っていくような音色。
旅の最後に素晴らしい体験でした。 -
そして、市内での食事のラストを飾るのはやっぱりレオンのムール貝♪
今回は旅行記〈1 〉でも触れたマスタード味。白ワイン蒸しと違って、ソースがクリーム色でマスタード特有の酸味があります。
やや時間が押していたこともあり、残念ながらビールはパス。
空港までお預けです…~_~;)レオン ド ブリュッセル (サンジェルマン店) シーフード
-
(ビールの後(≧∇≦))空港免税店でディプティックのキャンドル購入。
クリスマスを思わせるゴールドと緑のデザインは2015年限定品だそうで、今回の旅行の記念にふさわしいと購入。
帰路もスムーズに、翌12/26午後に無事日本到着。
当然ながら、25日が終わっているのでクリスマスの片鱗は跡形もなくお正月一辺倒でした。 -
でも私の頭の中は、パリやストラスブールで見たクリスマスの光景が忘れられず、日本の年の瀬の現実がなかなか認識できずに日々が流れ、年が変わり…
そして現在。2016年春。
シャンゼリゼのマルシェ ド ノエルで買った、このキャンドルホルダーもそろそろしまうべき時が来ているかもしれません。 -
この章を作成中に3/11を迎え、日本だけでなく、世界中で大震災の追悼行事が行われたとのニュースを耳にしました。
あのレピュブリック広場でも、在仏の日本人有志や、脱原発団体の人々が中心となって、犠牲者の冥福を祈ってくれたとのこと。
あの時見た、ライオンの首にかかった千羽鶴はもしかすると…
真実は知る由もありませんが、そんなことを思い出しながらこの旅行記を締めくくりたいと思います。
最後までお読みいただきました皆さま、本当にありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- オスカーさん 2016/06/09 17:27:00
- はじめまして!
- ネコパンチさん、はじめまして。
パリ旅行記にお邪魔して拝見させていただきました。
写真がとても素晴らしいです。
私も写真を撮るのが好きなのですが、
その場の雰囲気の切り取り方とか、とても参考になります。
ストラスブールに行かれたのですね〜。
実は、私もほぼ同時期にストラスブールに訪問しております。
ネコパンチさんの旅行記を読んで、色々な光景が脳裏によみがえってきました。
まだ一昨年の旅行記を作成中なのですが、頑張って2015年版も仕上げたいと思います。
それでは、失礼します。
オスカー
- ネコパンチさん からの返信 2016/06/10 00:23:32
- こちらこそありがとうございます!
- オスカーさんこんばんは。
私の旅行記も全部お読みいただきありがとうございました.。
オスカーさんの旅行記を拝見してすぐに、「写真好きの方だ!」って
思いました^^;
街の歩き方とか、立ち止まるポイントがよく似ているなあ、と。
私も訪れたことのあるところは「ああ、こんな風にも撮れたんだ」と
目からウロコでしたし、行ったことのないところは単純に楽しませて
いただきました。
中でもエッフェル塔の夕景は圧巻でしたね。川面を夕陽の残照が
染めているお写真、本当に素敵でした。
今まで、混んでいるし別にどうでもいいと思っていたエッフェル塔の登頂
ですが、次回は絶対行ってみたいと思いました。
冬のきりっと冷えたパリの空気が懐かしくなりました。
続きも楽しみにしておりますので、これからもよろしくお願いします。
ネコパンチ
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