2015/12/20 - 2015/12/20
410位(同エリア1078件中)
naoさん
史実に残る我が国最古の道「山の辺の道」は、大和平野の東側に連なる美しい山々の裾野を縫うように奈良から三輪山へと通じていて、その沿道には日本書紀や万葉集ゆかりの伝説や史跡が散りばめられ、訪れる人々を古代ロマンの世界へと誘っています。
そんな「山の辺の道」沿いに位置する奈良県天理市の竹之内町と萱生町(かようちょう)は、かつて農民たちが戦国時代の動乱から身を守るため、大和平野に数多く造られた環濠集落の形態を留める集落で、現在、部分的にですがその遺構を見ることができます。
これらの環濠は、外敵から身を守る防御機能だけではなく、環濠が有する豊かな貯水能力から、日常の農業水利や治水対策上も重要な役割を担っていたことから、多くの集落で造られたと考えられています。
「山の辺の道」を少しはずれた竜王山の麓に位置する竹之内環濠集落は、県内で最も高い場所に築かれた環濠集落で、外敵の侵入の恐れが大きい低地に発達した環濠集落が、このように標高100m以上の高地に築かれるのは非常に珍しいんだそうです。
現在、集落の入り口付近を残して大半が埋められてしまいましたが、残された環濠に沿って建ち並ぶ民家の光景に、かつての面影を見ることができます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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山の辺の道沿いにある環濠集落の中で、先ず竹之内環濠集落を訪れました。
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広場に掲げられている案内板によれば、集落を取り巻いていた環濠は西側の一部にしか残っていないようです。
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埋め立てた環濠は、子供たちの遊び場になっています。
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これが残っている環濠です。
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では、案内板の写真を手掛かりに、環濠の名残を求めて集落内を歩いてみます。
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先ずは竹之内町自治会館から北へ歩いて、一部残っている環濠へ向かいます。
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長屋門を構えた民家があります。
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その民家の塀沿いに進むと環濠になります。
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環濠には一面に藻が繁殖していて、水面は緑色です。
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環濠を分けるように道路が通っています。
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緑色の水面は逆光で見ると銀色に見えます。
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道路を挟んだ北側の環濠です。
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こちらの水面には藻が発生していないので・・・
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透き通った水面に環濠際の柿の実が姿を映しています。
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私がこちらに歩いて来たのに驚いたのか、水面を泳いでいた鴨が驚いて飛び立って行きました。
いきなりだったので、撮影できなかったのが残念です。 -
では、集落へ戻ります。
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辺りには農村集落らしい雰囲気が漂っています。
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この集落は長屋門を構えたお宅が多いですね。
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かつての茅葺屋根を鉄板で覆った民家です。
煙出しの越屋根が昔のままの姿を見せています。 -
では先へ進みます。
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こちらは格子戸の入った門をしつらえておられます。
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案内図では、この先にかつての環濠を示す点線が書かれていたので行ってみます。
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藪の脇を抜けて点線の位置に出ました。
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見えている民家が、先ほどの環濠の北側に建っていた民家なので・・・
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この道路の辺りが、かつて環濠があった場所のようです。
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もちろん、この民家は環濠の中に建っていたんですね。
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藪の方を振り返った光景です。
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かつて環濠は、この道路から僅かに右に折れて・・・
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この畑の先まで続いていたんですね。
これ以上は進めないので、集落に戻ります。 -
案内図には書かれていない濠が民家の前に掘られています。
後の時代になって、灌漑用に掘ったんでしょうか・・・。 -
こちらはその濠の前にあるお宅です。
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ヒイラギの生け垣越に、手入れの行き届いた庭木が覗いています。
ヒイラギの生け垣とは珍しいですね。 -
こちらにも立派な長屋門を構えた民家があります。
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瓦の周囲を銅板のさらし葺きで軽やかさを出した数寄屋風の門。
これはこれで、すっきりと良いものです。 -
環濠まで戻って来ました。
水面の藻が切り裂かれて、面白い景色を見せています。 -
ではここから東へ向かって歩きます。
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西の方を振り返った光景で、この先の右手に竹之内町自治会館が建っています。
この道路の辺りが、案内図に示された環濠のあった所です。 -
ここでちょっと脇道に入ると・・・
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こんな光景が待っていてくれました。
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環濠跡だった道に戻って歩きます。
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かつての環濠はこの民家の敷地の右側を通っているので、道なりに歩くとここから環濠を外れることになります。
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竹之内集落は山裾に位置しているので、土地に凄い段差があります。
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かつての環濠の方を振り返って見た光景です。
環濠は正面の土塀の辺りを左に通っていました。 -
車1台通るのがやっとの細い道なんですが・・・
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結構大きな車が止まっています。
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銅板葺きの屋根が、緑青の化粧をまとって渋みを醸しています。
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立派な長屋門が併設されているんですが、普段は銅板葺きの門を使っておられるんでしょうね。
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先ほどのクランク状の道路の先の光景です。
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道路が山に向かって相当上っています。
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坂を上がって来ました。
この辺りがかつての環濠の東端にあたるようです。 -
では、ここから引き返します。
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この民家の玄関の欄間に、素晴らしい手仕事があるのを見つけました。
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ご覧の通りの素晴らしい組木細工です。
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奥の畑の柿の実が、お日様の光を浴びて輝いています。
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クランク道路が見えてきました。
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来た時は判らなかったんですが、白漆喰に黒漆喰で縁取りした土塀だったんですね。
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だって、クランクの角を曲がれば、左側にあるような塀だったんですから・・・。
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集落の入口まで戻って来ました。
竹之内環濠集落は部分的にしか環濠が残っていませんが、外敵の侵入を防ぐために掘った環濠に身を寄せて生きてきた、古の人々の息遣いが感じられる集落でした。
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