2015/12/25 - 2016/01/02
2位(同エリア19件中)
ウェンディさん
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2015年の12月、4年ぶりの一人旅へと出かけました。
行き先はMexico。
メキシコは以前に家族と訪れた国で、今回の旅は二度目となる国です。
一度足を運んだことのある国メキシコを再び目指した理由は、前回の旅で見た国立人類学博物館(Mexico City)の出土品の姿に魅入られてしまったから。
メキシコの古代文明と云えば、宇宙人飛来説や世界終末論でも有名なマヤ文明やアステカ文明ばかりがクローズアップされ、その他の文明の知名度は日本では非常に低いのが現状です。
そして前回の旅までの私の知識も、そんなステレオタイプな感じでした。
しかし博物館で目にした数多くの展示品は、マヤやアステカ以外にも不思議な文明がかつて存在していたことを、そして彼らは共通のイメージを持つ神:羽毛の生えたヘビを崇める文化であったことを教えてくれました。
個性的でユニークな石版・石碑や土器たちが生まれた場所へと行き、自分の肌でその空気を感じ、文化を味わってみたい…。
この4年間そんな風に思い続け、いつか再び訪れる日のためにコツコツとメキシコの遺跡に関する本を読んでいました。
そして2015年の年末、再びメキシコを訪れる機会が私の元へと巡ってきました。
メキシコでは訪れてみたい場所は山ほどありましたが、年末年始休暇の9日間の日程では欲張ってギュウギュウに旅程を詰めてしまっては結局消化不良に陥ってしまいそうでしたので、行先はパレンケ、オアハカ、メキシコ・シティの3か所に絞り込み、深緑色の熱帯植物が生い茂るジャングルの中に佇む苔むす遺跡や、石灰岩が作り出した巨大な石の滝など、日本ではまだあまり名も知られていない自然の景観を楽しんできました。
姓を変更して20年目のアニバーサリー旅となった2回目のメキシコ旅。
未だ謎に包まれた古代遺跡、雄大な自然の美しさ、そして、山賊の出没地域を旅した長距離バスの様子を旅行記として、女性一人旅の目線から綴っていきたいと思っています。
☆★☆★☆旅程 2015/12/25-2016/1/2☆★☆★☆
■12/25 成田-バンクーバー-メキシコ・シティ
■12/26 ビジャエルモサ、ラベンタ遺跡、パレンケ
□12/27 ヤシュチラン遺跡、ボナンパック遺跡
□12/28 パレンケ遺跡、ミソル・ハ、アグア・アスル
□12/29 オアハカ モンテアルバン遺跡
□12/30 ミトラ遺跡、エルトゥーレ、イエルベ・エル・アグア
□12/31 メキシコ・シティ、フリーダ・カーロ博物館、国立人類学博物館
□1/1 メキシコ・シティ-バンクーバー-
□1/2 -成田
☆★☆★☆続・母さんの一人旅 メキシコ編☆★☆★☆
・デカ頭に会いに・ラベンタ遺跡 http://4travel.jp/travelogue/11091613
・暗闇のラビリンス http://4travel.jp/travelogue/11124868
・宇宙人が作った古代都市 http://4travel.jp/travelogue/11202484
・お母さんは、にわか解説員 https://4travel.jp/travelogue/11294321
・ジャングルで水遊び♪ https://4travel.jp/travelogue/11296494
・オアハカの洗礼 https://4travel.jp/travelogue/11297815
・時を止めた岩Hierve el Agua http://4travel.jp/travelogue/11311212
・フリーダ・カーロの世界 https://4travel.jp/travelogue/11314204
☆★☆★2011年 母さんの一人旅・ボリビア編☆★☆★
現地で手配!ティワナク遺跡 http://4travel.jp/travelogue/10637661
ウユニで人さらい http://4travel.jp/travelogue/10637723
チリ国境までの湖巡りドライブ http://4travel.jp/travelogue/10638094
ラパス市内観光 http://4travel.jp/travelogue/10638521
太陽の島でトレッキング http://4travel.jp/travelogue/10639292
Espejo del Cielo http://4travel.jp/travelogue/10648118
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- エアカナダ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回のメキシコへの旅で利用した航空会社はエア・カナダ(バンクーバー乗換)で、日本(成田)からメキシコ・シティまでの所要時間は約19時間。
一般的には日本からメキシコに向かう場合にはアメリカ経由便が便数も経由地も多いため使い勝手が良い様に感じられるが、今回の旅では敢えてアメリカ乗換便は候補から外していた。
その理由は、中南米からの入国者に対するアメリカの入国審査官の態度。
今までにも何回かアメリカ経由便でメキシコや中南米へと渡っているが、中南米からの帰路での合衆国における入国審査官の態度にはいつもイライラというか憤りを感じていた。
合衆国の入国審査官はいつも横柄で、上から目線で旅人(特に一人旅)を見下ろす態度(一番酷かったのがマイアミ)をとる。
自由の国アメリカである筈なのに、明らかに自分たちの優位を見せつける入国審査官の姿勢、それがどうしても好きにはなれなかった。
(写真:バンクーバーとメキシコを結ぶ空路。日本から行く場合には同日乗継可能で、効率的なルートだ) -
また、エア・カナダの利用には経済的なメリットも存在する。
エア・カナダにはカナダと中南米を繋ぐLCC(エア・カナダ・ルージュ)があり、このLCCを利用すれば、アメリカ経由便よりも更に安価に旅することが出来る。
(参考までに航空券代金の比較:サーチャージ込
2011年アメリカン航空を利用時の夏旅のメキシコまでの往復航空券代:163,000円/一人
2015年エア・カナダLCC利用時の年末年始旅のメキシコまでの往復航空券代:127,700円/一人:航空券の購入は旅の11か月前の売り出しの時期)
(写真:バンクーバーへのランディング直前に見えた美しい雪山) -
ただし、この路線はLCCなだけあり、その機内サービスは必要最低限だ。
バンクーバー−メキシコ・シティ間の飛行時間は6時間と長いのだが、機内食やスナックの提供は無く、1回だけドリンクの提供があるのみだ。
飛行機の中でお腹が空いてしまった場合には機内販売のハンバーガーやサンドイッチを購入するしか空腹を満たす方法はない(食事:5〜10カナダドル、飲み物:3〜5カナダドル程度)。
シートモニターの映画や音楽を聴きたい場合のイヤホンも機内で実費購入しなくてはならない。
機内サービスが最低限のLCCは好き嫌いが分かれそうだが、出来るだけ移動コストを安く抑えたい旅人には向いているのではないかと思う。
(写真:バンクーバー空港のギャラリーにて/David Ruben作 Golden goose, Human mask/おふざけなのか、芸術品なのか…私には分からない)バンクーバー国際空港 (YVR) 空港
-
今回のメキシコ旅は、家族を伴わない私一人だけの個人旅。
一人旅の醍醐味は旅の自由度で、自分の趣味や好みを最優先に旅程を組むことが出来る。
でも、今回の旅は女性の一人旅であり、あまり危険なことはできなく、旅するに当たり旅の安全性を最優先に旅の準備を行い、実際にメキシコに居住する知人や4-Traのトラベラーさんからアドバイスを受け、日程を組み立てていった。
旅程の中での一番の心配事は、都市間を結ぶ長距離夜行バスの安全性だった。
メキシコには鉄道網が殆ど無く、飛行機よりもバス網が発達していて、大小問わず町間の移動にはたいていバス路線が存在し、ある程度の距離ならば空港までの移動時間+空港での待機時間+飛行時間が、町のターミナルに直接乗り付ける長距離バスの所要時間とさして変わらない場合も多い。
長距離バスはその料金も飛行機と比べれば半分以下であり、地元の方にも旅行者にも優しい交通機関だ。
だから、今回のメキシコ旅でも1回の飛行機移動と3回のバス移動を組み込んで計画を立てていた。
(写真:ADO社の長距離バス) -
しかし、私が計画に盛り込もうとしていた長距離バスの1路線にはちょっとした心配事があった。
心配な点があった路線は、パレンケ−オアハカ線。
パレンケ−オアハカ間のバスは、1日1本のみの所要時間が16時間もかかる夜行バスで、更にその昔は山賊ラインとも呼ばれていた強盗が頻繁に出没していたバス路線だった。
ここ数年は強盗の話は聞いていないという事だったが、山道を低速で夜中に走り抜けるため、山賊に襲われる可能性がゼロではないという路線。
そして運が悪いことにはこの区間には飛行機が飛んでいなく、移動手段は山賊ラインと呼ばれた長距離夜行バス、もしくは個人で16時間の移動を伴うタクシーを手配するしか方法が無かった。
16時間もタクシーをチャータするのは旅の予算的にも論外なので、私が選べる選択肢は、ただひとつ。
山賊ラインを走る16時間の長距離夜行バスだけだった。
(写真:23時、バスの車窓からの撮影した途中停車場:山中の町のバス・ステーションにて:乗客の大部分は地元の人達) -
最近は山賊による強盗事件は起きてないとはいえ、その可能性がゼロではないバス路線。
バス強盗との遭遇という最悪のシナリオに備えて、乗車前には現金を分散して所持するようにした。
服の下のウエストベルトの中にも現金は隠したが、あまり大量に入れてしまうとその紙幣の厚みで服の上から触られた時に、貴重品を隠しているのがばれてしまう。
ズボンのポケットに入れる財布には2500ペソ(約2万円相当)を入れて、最悪の時にはこれをそのまま渡そうと考えていた。(2万円程度の現金で山賊が満足してくれるのかどうかは自信がなかったが、乗客全員から集めればそれなりの金額になるだろう)
バックパックの隠しポケットの中や肩掛け鞄の中にお金を分散して収納し、いざという時への備えはバッチリ。
そして、一眼レフカメラもバックパックの底に大量の着替えの中に紛れ込ませるように収納し、触っただけではカメラの存在が分からない様に…。
とりあえず危険を想定し、考えられるだけの回避の工夫はしてみた。
在メキシコ日本大使館のホームページには、「年末年始は強盗被害が増える時期です。不幸にも強盗と出会った際には、決して抵抗せず彼らが欲しがるものを与える様に」との警告が掲示されており、日本にいる時からドキドキ感がMAXなバス旅だった。
(写真:メキシコペソ紙幣の人物像) -
16時間の長距離バスに乗る前にはラインを用いて日本の家族に「目的地に無事到着したら、すぐに連絡するから」と伝え、バスの乗車時間から24時間以内に私からの連絡が無かった場合には何らかのアクションをとるように依頼して乗り込んだバスの旅。
バスに乗車する前は心臓バクバクで16時間の眠れない旅になるかと思っていたのだが、結論から言えば、現地の方と触れ合えたほのぼの旅、細切れではあるがそれなりに眠ることのできたバス旅となった。
夜中に何カ所か警察官による検問や乗客チェックはあったが、特に大きな問題もなくバスは順調に走り、私の隣に座った地元のご家族の方々とはお菓子を交換したりの国際交流の時間。
彼らは一人旅の私を気遣ってくれ(アジア系は欧米人に比べ幼く見えるので、まだヒヨコだと思われていた可能性が高い)、彼らが途中下車する町が来た時には、その先の経路のトイレ休憩ポイントを教えてくれたりと非常に親切にして貰った。
安全性が不安であった16時間の長距離バスの旅も、実際はそんなに大きな心配をすることなく旅することが出来た。
ただ、今回の旅で安全に長距離夜行バスの旅が出来たからと言って、メキシコの全ての長距離夜行バスが安全だという保障は何処にも無い。
メキシコには現在でも麻薬地帯と云われる地域が存在し、そんな土地では強盗事件や殺人事件は日常的に起きている。
(現に、この文章を書いている前日にもメキシコ・シティから90kmの距離にあるテミスコ市の市長が就任翌日に殺害されるという事件があった。この市長は麻薬や誘拐の撲滅をスローガンに選挙活動を行っていた。)
どうしても治安の悪いと思われる地域で長距離バス路線を利用しなければならない場合には、長距離バスだから夜行バスだから安全性に欠ける…という思い込みを持つのではなく、最悪の事態が起きる可能性も想定し、備えさえ十分にしておけば被害は最小限に防げるのではないかと思う。
(写真:朝7時、オアハカの町の手前の検問所にて/警官が車内に乗り込み乗客の顔を一睨み) -
20年目のアニバーサリー旅の始まりは聖夜。
クリスマスの夜7時に成田を発った飛行機は、日付変更線を越え、時間を巻き戻して同じ日の夜11時過ぎにメキシコ・シティ空港(ベニート・フアレス国際空港)へと到着した。成田空港第1ターミナル 空港
-
日本から延べ19時間のフライト。
本来ならば、すぐにホテルに向かいシャワーを浴びて眠りたいところだったが、ホテルに向かう前にしなければならないことがあった。
しなければならないこと…それは現地通貨であるメキシコペソの入手。
空港の両替所は国際線が到着するT1(ターミナル1)の到着ロビーに有り、両替の基本は米ドルかユーロから。
日本円(1万円札のみ)での両替が出来る窓口もあったが、レートが米ドルに比べ非常に悪かった。
飛行機を降り入国審査を終え、荷物を受け取ったのは24時に手が届きそうな時刻。
深夜時間帯ともなると到着ロビーの全ての両替商の窓口が開いているわけではなく、営業していたのは交換レートの悪い悪徳両替商のみで、日本円が使える両替商やレートの良い両替商の窓口は営業が終了していた。
メキシコペソが手に入らなくては水も食事も買う事が出来ないので、悪徳両替商の中でも少しでもレートの良い両替商(1米ドル=15.95ペソ)を探しだし、200米ドルを両替した。
翌朝に再び空港を訪れ、交換レートの良い窓口が開いているのを見つけ(1米ドル=16.5ペソ)、更に200米ドルを両替した。
この2日間の両替の詳細は、12/25:200米ドル→3190ペソ、12/26:200米ドル→3300ペソだったので、レートの違いによる100米ドル(12000円)当たりの交換レートの差は55ペソ(440円)。
メキシコでは、55ペソあれば屋台でタコスを1人前と飲み物が頼めるくらいの金額なので、このレートの差は大きい。メキシコシティ国際空港 (MEX) 空港
-
到着ターミナルの中を歩いてPuerta4(出口4)へ行き、外に待機していたホテルのシャトルバスに乗り、本日の宿(Ramada Aeropuerto Mexico, Mexico City)へと向かう。
空港からホテルまでは近く、歩いても15分程度なのだが、深夜時間帯にスーツケースを転がして女性一人が暗い街角を歩くのは好ましくない状況なので、予めホテルに国際線の到着予定時刻のメールを入れ、シャトルバス(無料)を手配しておいた。
(Ramada Aeropuerto Mexico, Mexico City : Expediaにて予約, ダブルベッド1室 10,642円(朝食付料金だが利用せず)) -
無事にチェックインが終了し、部屋に落ち着いたのは25時:翌日の午前1時近くだった。
急いでシャワーを浴び、ベッドに潜り込む。
翌日は朝7時45分の国内線に乗るため、朝5:45には空港にチェックインしなければならないので、朝4時半起きが必須。
3時間程度と短い睡眠時間だが、体を横にして布団をかぶって眠れるのが嬉しかった。
(ホテル室内:シャワーのみバスタブ無、ヘアドライヤー有、給茶セット有、部屋でのWi-Fi良好)ウィ ホテル アエロプエルト ホテル
-
翌朝12/26は起床後すぐにチェックアウトし、シャトルバスで空港へと向かう。
この日は、メキシコ国内線でタバスコ州のVillahermosa(ビジャエルモッサ)へと移動し、そこからは中距離バスでPalenque(パレンケ)の町へと向かう予定だ。
空港内は朝6時過ぎだというのに大勢の搭乗客で賑わっていて、フードコートやコンビニも営業が始まっていた。
メキシコは観光物価や外資系企業の商品は日本と同じ位の価格帯だが、住民が日常的に使うコンビニの商品の価格帯はそれほど高くはなく、水1Lで100円未満、甘めの調理パンも結構ボリュームのあるものが80円程度で買う事が出来る。
地元の人達に混じって私もコンビニでパンとコーヒーを購入し、空港の待合室で朝食タイム。
(写真:朝の空港内のコンビニとフードコート) -
メキシコ・シティ−ビジャエルモッサの飛行時間は約1時間15分なので、飛行機は離陸したと思ったらあっという間に目的地へと着陸する。
国内線で利用した航空会社Interjet(インタージェット)はメキシコではLCCに分類される飛行機会社だが、短い飛行時間にも関わらず飲み物とお菓子がサーブされサービスも悪くはなかった。(Air CanadaのLCCとは大違い!だ)
今回利用した路線は観光客には大人気なので、LCCと云えども飛行時間の割に運賃は安くはなく、キャンセル不可の格安チケットでも124.3米ドル(15,500円)だった。
(参考情報:メキシコ・シティ−ビジャエルモッサ(またはパレンケ)の移動には長距離バスの選択肢もあり、所要時間14時間で800〜900メキシコペソ(7200円)程度) -
ビジャエルモッサ空港に到着後に最初にすべきことは、タクシーチケットの購入だ。
メキシコはタクシー料金が安い国として有名だが、それはリブレと呼ばれる流しのタクシーに限定された話で、空港やバス・ターミナルに乗り入れているタクシーの料金は決して安くはない。
空港などに乗り入れることの出来るタクシーは高級なラジオ(無線)タクシーのみで、その料金設定は旅行者泣かせ。
行先のエリアまでの距離ごとにゾーン別に分けられ、料金が決められている。
ビジャエルモッサの空港のタクシーもゾーン料金制を採用していて、街中までは一律料金ン250ペソ(2000円)と、はっきり言えばバカ高い。
しかし、地元の地理に詳しくない観光客が使える交通手段はタクシ−しかなく、ほとんどの観光客が窓口でタクシーチケットを購入していた。
私がこの割高タクシーに乗り向かった先は、ビジャエルモッサの町の外周にあるPalque Museo La Venta(ラ・ベンタ遺跡公園)だ。ラベンタ遺跡公園 史跡・遺跡
-
ラ・ベンタ遺跡は、メキシコの遺跡の中でもかなりユニークな出土品が出ているオルメカ時代の遺跡で、マヤやアステカ文明とはその様相が異なる。
オルメカ文明の名を一躍有名にしたのは巨大な頭の出土品で、それは、まるでアフリカ系民族を連想させる顔つきをしている。
そんな石たちに会いにここまでやってきたのだ。
入場券40ペソ、地図10ペソを買い、スーツケースを荷物預かりにお願いする。
荷物預かりの場所は写真:Boletos(切符売り場)の向かって左、Guarda Objetos と書いてある窓口で、無料で預かってくれる。 -
此処ラ・ベンタ遺跡公園のある場所は、もともと遺跡であった場所ではなく、ラ・ベンタ遺跡の出土品を移設した公園だ。
本来のラ・ベンダ遺跡があった土地は、国土整備計画によりその半分が潰されてしまっている。
遺跡の出土品を移設し、並べただけ…と云うと博物館的な無機質なイメージを抱きがちだが、ラ・ベンタ遺跡公園の特徴は、遺跡があった周囲の環境をも再現するように作られていることで、鬱蒼とジャングルの木々が茂る森の中の遺跡…そんな感じのところだ。
朝10時頃の気温は半袖を着用していてちょうど良い位の気温だったのだが、私の恰好はというと、長袖・長ズボンを着用し、首はシャツの襟を立て肌の露出を極力少なくした若干変質者的にも見える格好をしていた。
(写真は公園内の地図で、黒四角が出土品を示している) -
私がそのような変質者的な格好をしていた理由は、蚊。
緯度的にはハワイと同じ位にあるビジャエルモッサの町は亜熱帯性気候で、12月・1月の乾季の時期は日本の夏と同じ感じで、蚊も沢山いる。
その上、その蚊は普通の蚊ではなく、マラリア原虫を体内に潜めたマラリア蚊で、マラリア蚊に刺された場合には高熱をだし、最悪の場合には死に至ることもある。
ビジャエルモッサは都市部で本物のジャングル地帯ではないので、マラリア蚊がウヨウヨいるわけではないのだが、そこら辺にいる蚊に刺される=マラリアを発症する可能性を意味し、安易に素肌を露出するわけにはいかなかった。
とりあえず私にできる対策は、肌を出さない事、現地で販売している虫よけスプレーを買う事…なので、公園の売店でRepelente(虫よけスプレー)を50ペソ(400円)で購入した。(後程分かったのだが、この50ペソというのはかなり吹っかけられた価格でスーパーではその半額程度で購入できる) -
遺跡公園の始まりは、大きなセイバの木がある場所から。
セイバの木はメソアメリカでは神聖な木、特にマヤ文明においては世界樹・生命の木とも呼ばれ、セイバの枝や葉は天上世界に繋がり、水を求め深く潜る根は地下世界に繋がり、天上界と地下世界の真ん中にある現実世界を守っているとされている。
そんなセイバの木が目の前に大きく枝を広げそびえ立ち、幅広い板根が太い幹を支えていた。 -
ラ・ベンタ遺跡からの出土品には興味深いものがたくさんある為どれから紹介するか悩むところだが、最初に紹介するのは、先ほどのセイバの木から程遠くないところにある【お婆さん:La Abuela】と呼ばれる女性を象った石像だ。
土器や石器の飾りに多産や豊穣のシンボルとして女性のシルエットを象ることはよくあるのだが、石像としてスカートをはいた女性像・それも老婆像というのはオアハカ文明のみならず、マヤ・アステカ等メソアメリカの文明の中でも珍しいのではないかと思う。 -
そして、もう一つ。
ラ・ベンタ遺跡の【お婆さん】の石像には注目したい点がある。
それは、このお婆さんの石像と日本の奈良で見つかった【猿石】との間に存在する類似点だ。
奈良の猿石とは、奈良県明日香村で見つかった不思議な4体の彫像で、その姿は猿もしくは渡来人の姿を模したものではないかと云われている。
私には、猿石の一つの【山王権現】とラ・ベンタ遺跡の【お婆さん】の像には共通した何かがあるような気がするのだ。 -
明日香村で見つかった猿石たちは、いつ、誰が、何の目的で作ったのか未だに分かってはいない。
猿石が掘られたのが飛鳥時代の全盛期であれば、その時代は六世紀頃の可能性が高いのだが、粗削りな彫り跡や原始的な表情を浮かべる姿から、猿石が彫られたのはもっと古い時代…紀元前であった可能性もありうるのではないかと思う。
メソアメリカの最初の文明であるオルメカ文明が栄えていたのは紀元前1200年〜紀元前400年頃。
その頃の日本は…と云えば、縄文時代から弥生時代へと変わっていた頃。
そんな時代に地球のほぼ真裏の関係にあるにある日本−メキシコ間で何らかの文化交流があった…と考えるのは突拍子もない考えだが、最近の研究(DNA分析)から南北アメリカの原住民のDNAはコーカソイド(白人系)よりもモンゴロイドに近い部分が多いことが分かっていて、もしかすると…なんて考えたくもなってしまう。
(写真:明日香村の猿石の一つ【山王権現】/出典:ウィキペディア) -
イチオシ
ラ・ベンタ遺跡には他にも興味深いものが沢山ある。
その一つが巨頭(デカ頭)文化だ。
オルメカ文明の遺跡からは大きな頭を模した石頭がゴロゴロ見つかっていて、此処ラ・ベンタ遺跡からも巨大石頭が出土している。
遺跡公園には、その中の3つが展示されていた。
これらの石頭の大きさは、高さが2〜3mで、その重さは1トン以上。
そして石に彫り込まれたその顔の特徴は、厚い唇に少し団子形の鼻…をしていて、なんとなくアフリカ系の方々に似ている感じだ。
(写真:,年老いた戦士、El Viejo Guererro) -
デカ頭の石像がアフリカ系の人達に似ている…と云うのは誰もが思う感想らしく、考古学者の先生方も様々な方面から研究し、ある結論に達している。
その結論とは、デカ頭として知られる民族はアフリカ系のニグロノイドに似ているが、それは、その時代にデカ頭の民族とアフリカの間に交流があったことを示しているわけではない。
デカ頭の顔は、北方からベーリング陸橋を渡ってきた彼らの祖先(北方モンゴロイド)の特徴をデフォルメしたのであろう…。
コレが現在の考古学界の見解らしい。
このデカ頭たちだが、よく見るとその頭の形はおかっぱの様な髪型をしている。
これにも諸説あるのだが、一番有力なのがヘルメットを被っている頭を模したのではないかと云う説だ。
メソアメリカの文化にはどの文化にも共通して行われていたスポーツ:球技がある。
球技と言っても現在の様な柔らかい球を使ったボール遊びではなく、当時に使われていた球は硬いゴム球で、そんな球が頭や体を直撃したら骨折や死に至る傷を負う事は避けられない。
だから、球技の際には頭部の保護ヘルメットは必須であり、これらのデカ頭たちはその球技選手の姿であろう…という説だ。
ついでにもう一つ言及すると、メソアメリカにおける球技は遊びではなく神に捧げる儀式であり、後の時代のマヤ文明では、負けたチームのキャプテンの心臓が生贄として神に捧げられていたそうだ。
だから、球技の選手の姿は敬い奉る対象となったのではないか…。
そんな説もある。
(写真:巨大頭、Cabeza Colosal) -
更にもう一つ面白い事実があり、これらのデカ頭たちが見つかった場所は、神を祀る山の上や遺跡の中ではなく、地面下の深い場所だ。
それも、せっかく彫像したそのデカ頭にボコボコに丸い穴を開けられた姿で見つかっている。
ラ・ベンタ遺跡公園の3つ目の石像は、開けられたボコボコ穴の様子が比較的よく分かり、特にヘルメットの部分には丸い穴が何個も穿たれているのが見てとれる。
オルメカの人達がデカ頭の石像に穴を開けその姿を地中深くに閉じ込めてしまった理由はまだ明確にはなっていないが、推測として云われているのが、像の力を封じ込めるための呪術的な行為ではなかったのか…という説だ。
オルメカ文明が衰退期を迎えた時に、人々は今まで神のように崇めていたデカ頭の石像が悪しきモノに見えてきて怖くなり、デカ頭に穴を穿ち、地下世界に埋めてしまった…のではないか…と云う事だ。 -
遺跡からの出土物には、地上界と冥界を結ぶ墓だと云われる建造物も有る。
玄武岩の柱で覆われた墓からは、玉石と共に生贄となった子供の遺体も出てきたそうだ。
ところで、この墓の石組みの形、何か似ていないだろうか。
私もこの類似には現地に行くまで気が付かなかったのだが、遺跡公園でこの石組みを見た瞬間に二つの光景が頭に浮かんだ。
一つは朱色の日本の鳥居の形。
もう一つは、英国ストーンヘンジの石組み。
偶然なのだろうが、面白い形の一致だ。
(写真:墓の柱:Columnas de basalto) -
オルメカ文明にはデカ頭以外にもメキシコの他の文明にはない特徴がもう一つある。
それは、ジャガー人間信仰。
オルメカ文明が栄えた地方は豊かなジャングルと川に囲まれた地域で、猛獣のジャガーの生息地であった土地。
人間をいとも簡単に襲い殺してしまうジャガーは、オルメカの人達にとって強さの象徴であり、神と同一視されていた。
だから、ジャガーの様な様相(ネコ科の特徴)を持つ赤ん坊:ジャガー人間が生まれてくると、その子供は神の使いとして大事に育てられた。
ジャガー人間とはなかなか想像しにくいが、口唇口蓋裂症で生まれてきた子供、頭蓋骨奇形で頭頂部が二つに割れ、ネコ耳の様な頭の形をした子供ではなかったのか…とする説が現在の有力説だ。
この写真の石像は、神官がジャガー人間を抱えているところと云われている。
(写真:子供たちの祭壇:Altar 5. De Los Ninos) -
イチオシ
この石像の両脇には、また別の二人の神官が子供を抱えている姿が彫り込まれている。
しかし石像に彫られたその幼児の様子は、神官におとなしく抱かれている…と云うよりも逃げ出したくて暴れている雰囲気だ。
そんな部分から「ジャガー人間は神として崇められたのではなく、実際はある程度育つと神への生贄として捧げられたのではないか」とする黒い説も存在する。 -
ジャガーそのものを象った石像も出土していて、その顔をよく見るとネコ科の口の形をしている。
(写真:ジャガーの祭壇:Alter del Jaguar) -
こちらの石像は王族の姿を模したもので、身につけている衣装が豪華だ。
(写真:統治者:El Gobermante) -
この石像での注目点は、王が頭に被る王冠の模様だ。
その王冠のデザインは双頭のヘビであり、よく見ると蛇の胴体(背中)に当たる部分にはギザギザした模様があり、このギザギザは羽毛を表している。
オルメカ文明が発見されたころ、オルメカには蛇信仰(後のマヤ文明でククルカン、アステカ文明ではケツァールコアトルと呼ばれる蛇信仰)は無かった…とされていた。
しかし後年になり、オルメカの地からこの様な翼を持つヘビ(羽毛を持つヘビ)の像が見つかり、発生時期も発生場所も異なるメソアメリカの文明が共通して蛇信仰(翼を持つヘビ信仰)を持っていたことが明らかになっている。
(余談だが、この石像はもしかするとレプリカかも。石の表面の滑らかさ、切断面が綺麗すぎると思う) -
そしてラ・ベンタ遺跡からでたこの石板が、また面白い。
ラ・ベンタ遺跡公園に置いてあるのはレプリカで、本物の石板はメキシコ・シティの考古学博物館に展示されているのだが、この石板が表すものは、王族が神の化身である蛇を纏う姿だと云われている。
でも、それだけではない。
この先に記す説は信憑性には欠けるが、ある著名な作家によれば、この石版は宇宙船の様な機械を操作する王の姿を表している…らしい。
その作家の説によると…
トランシーバーの様な通信装置を頭に付けた男が、左手でサイドブレーキの様なレバーを操作し、右手には機械を持ち、更にその腰にはシートベルトを締めている…そうだ。
頭の上にある四角い箱はこの乗り物のコントロールボックス…と書いてあった気がする。
まあ、見方によっては見えないこともないかな。
(写真:メキシコ・シティの国立人類学博物館で撮影)メキシコ国立人類学博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
イチオシ
遺跡公園には出土品が沢山あり、それを見ているだけでも楽しいのだが、たまに足元をこんな可愛いお客さんが横切って行く。
可愛らしいお客さんとは、ハナグマさん。
一昨年の夏旅・コスタリカで出会ったハナグマに、メキシコで再会することが出来た。
この遺跡公園は野生のハナグマの棲家となっていて、公園中のいたるところでハナグマ達がウロチョロしている。 -
そして、公園内の池にはワニの姿もある。
-
別の池にはワニが泳ぎ、その背中には甲羅干しをする亀の姿。
同じ爬虫類同志、仲が良いのかもしれないが、ワニの辛抱強いその精神とカメのバランス感覚の良さに感服♪
マヤ文明の世界観では、人間や動物が生活する地上界は水の上に浮かぶワニや亀の背中ともされていた。
昔の人たちも野生生物のこんな姿を見て、そのような考えを思い付いたのかもしれない。 -
イチオシ
また、ジャングルの植物の中には、ちょっと珍しい木もあった。
それは、カカオの木。
まだ熟す前だったので緑色をしているが、この実からチョコレートが出来る。 -
ユニークな出土品はまだまだ幾つも有るのだが全部は紹介しきれないので最後に一つに、ジャガーの顔のモザイク模様を紹介したい。
この石モザイクはジャガーの顔を表していて、この写真の方向は頭頂部からジャガーの顔を見ている状態だ。
神として崇めていたジャガーをモザイクの石細工とするのはごく普通の行為だと思うのだが、興味深い点はこのモザイクが地中深く埋められた状態で発見されたという事。
しかしデカ頭とは異なり、傷つけられたりはせず、無傷の状態で丁寧に地下8mの深さに埋められていたというのだ。
つまり、地表から8m以上地面を掘り下げ、その底をならし、そこに敷石をしてジャガーの顔モザイクを作っていったらしい。
地底の神への捧げものだったのかもしれない。 -
イチオシ
ジャガー繋がりでもう一つ。
遺跡公園にあるのはラ・ベンタ遺跡からの出土品だけではない。
ラ・ベンタ遺跡の周りのジャングルに生息していた動物たちを飼育する動物園も併設している(入場チケットに見学料込)。
その中にジャガーもいたのだが、日本の動物園で見かける様なダラ〜と力の抜けたジャガーではなく、ネコ科のしなやかさを持つジャガーで、頭を上げた凛とした姿が美しかった。 -
黒ジャガー(黒豹)の強靭な体つきに目が釘付け!
でも写真にするとパッと見は、何だかクマに見えてしまう…。
本物は野性味あふれる感じで、こんなのが夜の闇の中に潜んでいたら…怖いだろうな〜っていう感じだ。 -
更に動物園には唸らされたモノがもう一つあった。
そのモノの展示室の上に書いてある紹介文は、「世界最強の捕食者」。
一体、緑色に塗られた鉄格子の奥にいるのは、どんな生き物なのか。
世界最強…とは、ヘビ、それとも、猛獣?
通りかかる皆がこわごわと檻の中を覗き込む。
しかし、檻の中には生き物の姿は見つからない。
ただ、そこに見えるのは檻を覗き込む自らの姿。
檻の奥には鏡が設置してあり、覗き込む人の姿を映しだす。
植物や動物のみならず、地球そのものまで捕食し続け、宇宙に浮かぶ青い惑星の寿命を縮めている種族の姿が、鏡に映しだされていた。
つまり、世界最強の捕食者とは【人間】だという事らしい。
この展示室を考え出した担当者に座布団5枚! -
ラ・ベンタ遺跡公園を2周り歩いて堪能した後は、遺跡公園の周りの緑地帯に広がる遊歩道を少し散歩する。
この日は土曜日だったので、家族連れが多く、遊歩道も賑やかだった。
気温もお昼が近くなるとかなり暑くなり、さすがに長袖では熱中症になりそうだったので、私も半袖になり、腕には虫よけスプレーを念入りにスプレーする。
天気予報によれば最高気温は30℃位だったらしいが、湿度が高めだったので体感気温は33℃位だと思う。 -
ラ・ベンタ遺跡公園があるビジャエルモッサの町があるのは低地帯で、町の周りは229ヘクタールの広さの沼に囲まれている。
遊歩道と沼の間には、沼の周囲を覆う高い囲いがあった。
何でこんなに高い縁囲いになっているのだろう…と思っているところで、写真の看板を発見!
この沼はワニの生息地で、ワニが歩道へと這い上がってこない様に高い塀で沼を囲んでいるんだ〜。
それなりに大きな町であるビジャエルモッサ。
それなのにワニが出没してしまう環境だ…と云うことに驚く。 -
ビジャエルモッサの町でオルメカ文明を心行くまで楽しんだ後は、今度は中距離バスでPalenque(パレンケ)の町へと向かう。
ラ・ベンダ遺跡公園から一等バスのターミナル(ADO)までは車で5分、流しのタクシー(リブレ)で25ペソ(200円)だった。
12時15分にバスターミナルへと到着した。
ビジャエルモッサからパレンケへのバスの便は、日中の時間帯は1時間に1本。
だから次のバスの45分前にADOバスのターミナルへと行き、切符販売の列に並んだのだが、並び始めて20分が経過しても私の前に並ぶ人の列は二人分しか進まなかった。
私の乗りたいバスは13時発。
発車時刻まであと20分しかない。
なのに、私の前にはまだ2人のお客さんが待っていた。
ADOバスのチケットは発車時間の10分前になると販売停止になる為、実際のタイムリミットはあと10分しかない。
もう、13時のバスは諦めなくてはダメかな〜と思っていた時、私の前に並ぶ女性の方から「何時のバスに乗りたいの?もしパレンケ行ならば順番を変わってあげますよ」というありがたい申し出があり、12:49に無事13時発のバスのチケットを買う事が出来た。
しかし、購入と同時にバスに乗り込む時間となってしまったので昼食を買う時間の余裕もなく、空き腹を抱えたままバスの乗客となることに…。
パレンケまでの2時間半、お腹の虫は騒ぎっぱなしだった。
(ビジャエルモサ−パレンケ ADO一等バス:180ペソ(1440円)所要2時間半)ビシャエルモサ バスターミナル バス系
-
パレンケの町に到着したら、スーツケースを転がして本日の宿へと向かう。
宿はADOのバスターミナルから歩いて10分ほどの場所を予約しておいた(と思っていた)。
ところが、歩けども歩けども宿の姿は現れず、そしてなんだか通りの名前も私の持つ地図とは異なる感じだった。パレンケ バスターミナル バス系
-
何かがおかしい。
パレンケの町は坂道も多く、また舗装状態も悪いので、小さめのスーツケースとはいえ転がすのは結構難儀。
更に外気温は、2時間前にいたビジャエルモッサ+5℃程度とかなり暑く、もう汗だくの状態。
とりあえず近くにあった商店のオジサンに歩き方の地図を見せ、道を尋ねる。
するとオジサンから思いもかけない答えが返ってきた。
それは、現在のADOのバスターミナルは移転していて、この地図の場所にはない。
君は間違った方向に歩いている…と。
まさか、バスターミナルが移転していたとは!
とりあえず流しのタクシーを探すが、こんな時に限ってタクシーは現れない。
仕方なく、オジサンが教えてくれた方向へ向けて歩きだし、25分後にようやく本日の宿に到着した。
(Posada Aguila Real:Booking.comにて予約, ダブルベッド1室 712ペソ(6000円))Posada Aguila Real ホテル
-
この日の宿であるPosada Aguila Real(ポサダ・アギラ・レアル)はパレンケの中級ホテルの中でも利用者の評判が良く、ホテル検索をしていた時にまず最初に候補に挙がった場所だった。
ホテル館内はコロニアルな雰囲気で、壁の色も明るく塗られ、部屋も清潔で申し分のない宿だった。
ただ、基本的に宿の方との意思疎通はスペイン語のみ。
英語も簡単なモノならば通じるが、難しい話は出来ないだろう。
(ホテル室内:シャワーのみバスタブ無、部屋でのWi-Fi良好、部屋にエアコン・天井ファン有(パレンケでは乾季でも冷房は必須!)、パレンケ遺跡へのコレクティーボ乗り場へは徒歩5分) -
お昼を食べていない私はもうお腹がペコペコ。
荷物を部屋に置いたら、さっそく町探検に出発する。
訪れた時期がクリスマス・シーズンだったので肉屋さんの車がとっても可愛らしい事になっていた。 -
パレンケの町の中心部は狭く、旅行者が歩き回る区域は30分も有れば1周出来てしまう。
食事が出来そうなレストランや焼き鳥屋さんは、メイン通りにも脇道の通り沿いにもたくさんあった。
でも、大きいレストランは女性一人では入りにくいし、地元のオジサンたちがたむろしている焼き鳥屋さんも、未だちょっと勇気がでない。
そんな時に見つけたのが、テーブルが3つしかない小さなカフェ。
お店の看板に書いてあったサンドイッチの写真に惹かれ、足を踏み入れた。
お腹は空いているものの、空きすぎていてあまり油っこいものは受け付けそうにはない。
お姉さんにお勧めを聞いたら、たっぷりの野菜と鶏肉が入ったラップがお勧め♪、そして疲れているならばレモネードね。
と教えてくれたので、ここはそのアドバイスに従ってオーダーをする。
お姉さんが教えてくれた通り、大きなトルティージャの生地で包んだラップサンドはさっぱりとしていて、でも新鮮な鶏肉の味が生きている。
そして、その中にピリ辛のトマト・チリソースをふりかければ、もう最高のメキシコの味!
レモネードの中には黒い粒が入っていて、その粒は薄い皮膜に覆われていてとろみがある感じ。
お姉さんにこの黒い粒は何?と聞いたのだが、返ってきた答えは私の知らないスペイン語の単語で、さらに辞書にも載っていなかった。
ジュースの入っているコップがジャムの空き瓶っていうところが、下町のお店らしくて良い。
お会計は49ペソ(400円)で、全然高くはない。 -
ゆっくりと食事をしていたら、あっという間に18時。
夕暮れの時間だ。
町の広場へと足を向けると、広場の中は夕涼みに来た地元の人達が沢山。
そんな人達を目当てにした屋台やお土産屋さんも準備を始めていて、これからパレンケの楽しい夜が始まる♪
そんな雰囲気だった。 -
教会では結婚式があるらしく、イブニングドレスを着た参加者たちがいて、賑やかな感じ。
-
お土産屋さんも商売の準備は万全で、お客さんを待つばかりの状態。
でも、さすがの私がもう充電切れ。
日本からの19時間フライトの後に、2時間の睡眠。そして、暑い中の遺跡公園歩きで、体が眠い〜と訴えていた。
民芸品を見たり、屋台をのぞいたりしたかったのだが、もう上下の瞼がくっつきそうな勢い。
こんな時は注意力が削がれてしまうので、余力があるうちに宿に戻るのが正解。
この日はこれ以上の街散歩は諦め、宿に戻ることにした。 -
でもね、帰り道に少しだけ寄り道。
道端に小さな布を広げてお土産を売っている民族衣装を身に着けたおばちゃんのところで小さな人形を見つけた。
それは、キリンの人形。
メキシコにはキリンはいない、それは知っている。
道端のおばちゃんの脇には小学生位の女の子がいて、その子が一生懸命キリンのパッチワークを縫い付けていた。
あなたが縫ったの?と聞いたらSi(そう)の返事。
頑張ってお母さんの手伝いをしている女の子が作ったキリン。
決して上手ではないけれど、なんだか心がこもっている気がした。
だから値切らずに、少女の言い値でお買い物。
値切らなかったけれど、その価格は30ペソ(240円)。
ありがとう。大事にするね。
続きの旅行記
・暗闇のラビリンス http://4travel.jp/travelogue/11124868 -
【旅のお役立ち情報:メキシコシティ編】
・空港近くのお手頃ホテル:http://4travel.jp/os_hotel_tips_each-12067120.html
・MEX空港での両替:http://4travel.jp/overseas/area/latin_america/mexico/mexico_city/tips/12067178/
・メキシコまでの格安航空路線:http://4travel.jp/airline/air_canada/tips/12068436/
・MEX空港朝食事情:http://4travel.jp/overseas/area/latin_america/mexico/mexico_city/transport/10264459/tips/12068530/
・12月の気候・服装・タクシー情報等:http://4travel.jp/overseas/area/latin_america/mexico/mexico_city/tips/12071537/フリーダ カーロ博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
イチオシ
【旅のお役立ち情報:ビジャエルモサ編】
・12月の気候・服装・タクシー情報等:http://4travel.jp/overseas/area/latin_america/mexico/villahermosa/tips/12067351/
・ADO一等バスターミナル:http://4travel.jp/overseas/area/latin_america/mexico/villahermosa/transport/10526469/tips/12069236/
・ラベンタ遺跡公園・動物園編 & 荷物預かり:http://4travel.jp/overseas/area/latin_america/mexico/villahermosa/kankospot/10386915/tips/12069944/ -
【旅のお役立ち情報:パレンケ編】
・ADO一等バスターミナル:http://4travel.jp/overseas/area/latin_america/mexico/palenque/transport/10526464/tips/12069215/
・パレンケの宿選びの注意点:http://4travel.jp/os_hotel_tips_each-12068299.html
・12月の気候・服装・タクシー情報等:http://4travel.jp/overseas/area/latin_america/mexico/palenque/tips/12070086/
・遺跡巡りやカリブ海、メキシコに行くなら夏旅・冬旅のどちらがおすすめ?:http://4travel.jp/overseas/area/latin_america/mexico/cancun/tips/12071538/ヤシュチラン遺跡 史跡・遺跡
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この旅行記へのコメント (17)
-
- 川岸 町子さん 2016/02/13 22:37:45
- はじめまして!
- ウェンディさん、こんばんは
初めて書き込みをさせて頂きます。
見せて頂き、本当にドキドキしました…。
よく行かれましたね!!
山賊バス、いやぁー、よくぞご決心なさいましたね。
そして、どのようにご準備なさったか書かれていましたが、その時のお気持ちが強く伝わって来ました。
実は私も先月一人でメキシコを旅してきました。
年齢は私の方が上かな?
初めての中南米なので、ドキドキしながら行きました。
危険な目に遭うことなく、無事に帰って来よう、それが一番と自分に言い聞かせながらです。
もしも、こうなった場合はどうするか、そんな事を考えつつ荷物を作りました。
メキシコシティの街をバスの窓から眺めながら、シュミレーションしたり。
そこまでして行きたいのかと、おかしな話ですが(笑)
結果は、怖いこと全くなくて、楽しい素晴らしい旅でした。
メキシコをまた訪れたいと強く思います。
また続きを見せて下さい。
川岸 町子
- ウェンディさん からの返信 2016/02/14 09:25:17
- RE: はじめまして!
- 川岸 町子さん こんにちは。
何回か旅行記へお邪魔したことはありましたが、言葉を交わすのは今回が初めてですね。
私のメキシコへの旅は今回が二度目でしたが、盗賊バスを含む旅程という事も有り、ちょっぴりドキドキな旅となりました。
オアハカ−パレンケ路線ではこの3年間はバス強盗が発生していないとはいえ、それが意味することは、確率で行けば0.1%位の割合でバス強盗に遭遇してしまうかもしれないという可能性。
お金は分散して持ち、貴重品もパッと見では分からない様に…。
腕時計もいつもの丈夫なチタン製の愛用品から100円均一のチープなモノ(でも、電池は別売りだったので200円!)に変えて…。
様々な対策をとり乗ったバスは、拍子抜けするほど安全。
16時間のバス旅の中では、警察の検問も数回。
警察官が乗り込んできて乗客の顔を交互に見る…といったちょっと緊張感のある場面もありましたが、それも全てはバスの安全運航の為。
でも、一番安心したのは、ADOバスの中の車内案内でした。
バス自体がGPSで絶えずその位置を把握されていて、予定にない場所で長時間停車した場合や、経路を変えた場合には、バス会社本部がすぐに捕捉し、緊急体制に入る…という案内でした。
夜の山間部で強盗に遭ってしまった場合、外部に助けを求めることはまず無理だと思います。そんな時にGPSの目が空から監視していてくれる…それだけでも安心感がありますね。
実際のバスの中は、隣に座った現地の方と仲良くなったり…と全く怖い事は無かったです。
だから、こうしてノホホンと旅行記を書くことが出来るのですけどね。
川岸さんのメキシコの旅の後半戦は北部の町。
実は私も次に行くならば(って、まだまだ先の話ですが)、北部のカラフルな町並みを考えています。
メキシコ旅行記の続き、私も読ませてくださいね。
そしてウズベキスタンやチベット旅行記。とっても興味がある場所です。
両方ともいつかは訪れたいと思っている地域なので、旅行記をじっくりと拝見します。
最後にですが、川岸さん、新潟にご実家があるのですね。
実は私も…で、安田乳業のヨーグルトの写真が懐かしかったです。
1年に1回ほどしか実家には顔を出しには行きませんが、新潟駅に降り立った時に感じる空気の美味しさ。
昔はそんなことは感じなかったのですが、最近は空気の味の違いが分かるようになりました。
-
- ippuniさん 2016/01/12 02:45:04
- デンジャラスなメキシコ一人旅
- ウェンディさん、
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
一人旅でメキシコ、しかも16時間の深夜バスとは、驚きです。
旦那様も良く許してくださいましたね。
しっかりとした下調べと、念入りな準備は必須の旅、
それがあっても現地で目的をクリアするまでは安心できなかったと思います。
タクシーだって予算だけじゃなくて16時間の密室は怖いですよ。
南米旅行中のタクシーでの被害は色々と目にしているだけに余計です。
まだ、バスの方がほかの乗客もいますからね。
とはいえ、深夜バスで山賊が出る区間を通るとなるとやっぱり危険ですね。
結果論ですが、ウェンディさんが無事に旅したおかげで、
未知の国メキシコのディープな面をこうやって拝見できているわけで、
続きもまた楽しみにしています。
私も20年位前までは一人旅を楽しんでいたのですが…
臆病者の旦那と知り合ってからは全く一人旅には出させてもらえません。
今は子供も小さいので、次に一人旅が出来るとしたら、40年以上ぶりかも!
そのころにはもう高齢者割引が適応される年になっていそうです(笑)
ippuni
- ウェンディさん からの返信 2016/01/12 22:43:09
- RE: デンジャラスなメキシコ一人旅
- ippuniさん あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
メキシコ旅を計画したのは今年の2月。
勿論、主人には飛行機をとった話はしましたが、基本的に旅の許可を彼には求めていません。
仮に、私が行っていい?と聞いた時の彼の答え。それは、想像がつきます。
彼は私の性格を熟知していて、私が自分で行くと決めた旅に対してダメだししても却って私が意固地になり、何が何でも旅を実行する方向に走るのは分かっています。
だから、彼の答えは「好きにすれば…。危なくない範囲で…。」であったと思われます。
私自身も現地で自分の身を守れるのは自分しかないのは分かっていたので、下調べはかなり時間をかけて行いました。
幸い、現地の公用語であるスペイン語がある程度理解できるので、現地向けの旅行案内やQAなどをネット検索して現在の治安などを調べ、まず95%は問題は起きないだろうと思い、現地へ向かいました。
でも、5%は不安要素。
16時間の夜行バスに乗っている間は、バスが止まるたびに薄目を開け、何が起きているのか周りの状況確認。ポリスが乗り込んできた時などは、かなりドキドキしました。
乗客は殆どが地元の方でしたので英語は多分通じなかったでしょう。
きっと、言葉が分からなかったら不安度も更に高かったのではないかと思います。
旅が終わってみれば、16時間のバス旅は現地の方ともおしゃべりができ仲良くなれた思い出深い時間となりましたが、5%の確率の方に運が向かっていたならば、今頃は旅行記なんて書いていられる状況ではなかったかもしれません。
今回の旅では、旅の最初から、何が起きてもオトナの対応で行こうと硬く心に決めていました。
旅先は日本国内ではなく、海外、それも中米。
日本の常識はメキシコの非常識、メキシコの常識は、日本の非常識、そんな場面にも遭遇するだろうとも思っていました。
何をするにも一呼吸おいてから。
周りをよく見て、現地の方がどんな行動をとっているかを観察してから自分の行動に移る。
家族旅や友人旅の時の様な誰かが一緒にはいてくれない、全ての責任が自分一人にのしかかってくる甘えの許されない旅。
大変でしたが、だからこそ面白かったと思います。
もうオバサンと呼ばれる年代となってしまった私ですが、久しぶりの一人旅で20代の頃とはまた違った目線で物を見、その場の空気を感じることができました。
きっとあと20年後にはまた異なったモノの見方が出来る様になっているのではないかと思います。
ippuniさんは、これからしばらくはお子さんや旦那さんとの旅の日々が続くと思われますが、それはそれでとっても大事な旅。
子供が旅先で見せる表情やその言葉は、日常生活では見ることのできないオトナびた様子だったりして、旅は日常は感じられない子供の成長を感じることのできる良い機会です。
そして、コレが大事なのですが、親が子どもと共に旅を楽しめる期間って、親が思っているよりもずっと短いんです。
中学生くらいになると親と一緒の旅よりもお友達との時間が大事になってきて、旅に誘ってもついてこなくなってしまいます。
だから、今は、お子さんとご主人との時間を大切にして沢山の思い出を一杯作って下さいね。
今はまだ幼く、旅の日々なんて娘さんの記憶には具体的には残らないとは思いますが、ご両親と楽しく過ごした旅の日々の記憶はイメージとして彼女の脳裏に刻まれているはずです。
あと10年もしたら、一人旅(もしかしたら娘さんとの二人旅)ができる日がやってきます。
その日が来るのは想像よりもずっと早いですよ〜。
返信が、過去最長となってしまいました(笑)。
ウェンディ
-
- 鼻毛マンさん 2016/01/11 07:54:55
- 旅のお供の優れものアプリ
- メキシコ一人旅、無事に帰ってこれてなによりです。
パレンケの街でバスセンターの場所が変わって迷ってましたが、mapsという地図アプリをインストールして行くといいです。
これはオフライン地図アプリで、電波がなくても、GPSだけで自分の正確な居場所を示してくれるので迷うことがなくなってとてもいい感じなのです。
バスに乗ってるときに、今どこにいるか確認するのがよい使い方だと思いますので、次はぜひ使ってくださいね〜。
それからパレンケの街で焼き鳥屋さんに入れなかったのは残念。
僕と一緒だったら、おじさん達に混じって焼き鳥つまんだのになぁ〜。
遺跡大好きなウエンディさんへ。
今日も休日出勤の鼻毛でした。
- ウェンディさん からの返信 2016/01/11 20:28:37
- RE: 旅のお供の優れものアプリ
- 鼻毛マンさん こんばんは。
休日出勤、お疲れ様でした。
スマホアプリのmapsとはmaps.meと同じものでしょうか。
maps.meのことは、メキシコ旅の前に4-Traのスイカさんから教えていただいたのでスマホにインストールし、準備段階からメキシコシティの歩き方の検討に使っていました。
そしてこのアプリは、メキシコシティでも詳細版地図として(歩き方の地図より分かりやすい!)とても役立ちました。
パレンケで道に迷った時に地図アプリの事が頭をよぎりましたが、パレンケの町の地図は日本で読み込んでこなかったから使えない…と思っていました。(思い込んでいました)
でも今、アプリを開いて確認したら、メキシコとして地図を読み込んでおけばメキシコ国内の道があるところならば、どんな小さな村でも道が表示されるのですね〜。
私はてっきり、自分がピンを刺して地名を保存した地域のみが見ることが出来ると勘違いしていました。
パレンケのADOバスターミナルも、アプリの地図上にNEW Bus Stationとわざわざ『新』が強調して描かれていましたので、あの時にこの機能に気が付いていれば、宿にあと20分位は早く入れたのに…ですね。
旅は、やっぱり勉強の機会…と再認識しました。
パレンケの焼鳥屋さんは美味しそうな鳥を焼く香りが立ち込めていて、惹かれるモノがあったのですが、中にいたお客さん達が強面のおじ様達ばかりだったので小心者の私は足がすくんでしまって…。
次に行く時には、一緒に行きましょう♪
ウェンディ
-
- fujickeyさん 2016/01/08 22:14:50
- パワフルな母さんに憧れます。
- ウェンディさん。
後れ馳せながら、明けましておめでとうごさいます。
2016年もよろしくお願いします(〃⌒ー⌒〃)ゞ
お母さまと行かれたトルコの旅で拝見した
ウェンディさんの姿からは想像できない
パワフルな旅ですね。
(ウェンディさんからしたら大したことないのかもしれませんが)
すべては準備から、とウェンディさんの旅行記を読んで思いました。
山賊に襲われることも想定した身支度はさすがだと思いました。
それに加え、16時間のバスの旅というのもビックリですよ。お尻が痛くなりそうです。
パワフルな旅行の続きも楽しみにしています。
fujickey
- ウェンディさん からの返信 2016/01/09 07:46:25
- RE: パワフルな母さんに憧れます。
- fujickeyさん、 あけましておめでとうございます
昨年は、家族と、母と、友人と、そして締めは一人で…と海外へと旅した年。
色々な旅がありました。
でも、その中で一番素の私に近い旅はどれか…と聞かれたら、きっと年末に出かけたメキシコ旅。これがきっと本当の私に近い旅です。
現地の方に混じって夜行バスに乗り、洗っていないお皿やコップもなんのその、屋台でのお安い料理をパクつき、言葉の小さなミスなんて気にしない。大雑把で、ダイナミックな旅…それが私の旅のスタイルです。
遥か昔に姓が変わり、家庭環境の変化でなかなかそんな旅が出来ていませんでしたが、4年前のボリビア一人旅を皮切りに、すこしずつ昔の様な旅が出来る様になってきています。でも、残念なことに今年はパートナーからの海外旅行禁止令が発動中で、海を渡る旅はしばらくはできそうにありません。
そんなんではフラストレーションがたまりそうなので、国内の旅を現在、計画中です。
私が好きそうなネタが転がっていたら、教えてくださいね〜。
ウェンディ
- fujickeyさん からの返信 2016/01/12 10:05:56
- あらあら。。。
- 旦那さまからの海外旅行禁止令が発動中とは、なんとも厳しいですね。
年末の独身生活がさみしかったのかしら。。。
去年のように。
電車の中でのおばさま方の話の中からとか(笑)
どこに旅のヒントが転がっているかわかりませんからね。
アンテナを張っておかなくちゃですね。
fujickey
- ウェンディさん からの返信 2016/01/12 22:48:25
- RE: あらあら。。。
- 主人からの海外旅行禁止令。
彼のつけた理由は、娘の受験。
来年度に娘が受験生になるので、母親が遊び歩いていたら示しがつかないだろ〜というのがその理由でした。
私的には、高3ならば親なんて関係ない気がするのですけどね。
でも、本当は、彼が私がいなくてさみしかったのかも〜。
今度、これをネタにからかってみます♪
-
- 備前屋ねこさん 2016/01/07 22:21:13
- あけまして♪
- ウェンディさん
あけましておめでとうございます♪
今回は一人旅なんですね〜
一人旅は自由に動けて自分の目の向けたいものに思う存分集中できるのがいいですよね。
でも治安があまりよろしくないメキシコを女一人旅。
そんな中で夜行の移動は緊張しますね。
どんな場所でも起きる時は起きてしまうし、運よく何事もない時もあるとわかっていても治安の悪い場所での夜行の移動はやっぱりドキドキしますね〜
お肉屋さんの車が可愛すぎます!
あんなかわいい鶏やブタさんのデコレーションを見たら、かわいそうでお肉が買えなくなっちゃいそう^^;
さてさて、今回はウェンディさんのどんな旅が見られるのか
続きを楽しみにしてます♪
今年もよろしくお願いします♪
備前屋ねこ
- ウェンディさん からの返信 2016/01/09 07:21:29
- RE: あけまして♪
- 備前屋ねこさん、 あけましておめでとうございます♪
久しぶりの海外一人旅を楽しんできました。
20周年目の記念旅という事で、最初は二人で別の土地も考えていたのですが、人生色々とあるモノで紆余曲折の結果、お互い、今回の旅は異なる目的地を目指すことになりました。
更に、彼の方は目的地の事情により(燃料不足で現地では計画停電が実施され、国際線が予定通り飛べるかどうかすら微妙な状況になり)12月に入ってから、飛行機をキャンセルすることになってしまいました。
という訳で、20年目の冬は、彼は独身生活、私はメキシコ、娘は祖父母の家で甘えたい放題…とよその家庭では考えられないような自由度の高い冬休み…。
これからの旅行記の中で、そんな話にも触れていきたいと思っています。
メキシコへの旅は一人旅だったので、私の興味のあるところだけを巡る旅。
一応女性一人の女子旅でしたが、女子力なんて皆無の半分、バックパッカー的な旅となりました。
メキシコは日本人も多く旅する場所ですが、選んだ場所が良かったのか日本人に出会う事もなく、たまに日本語で話しかけられ振り返ると、そこにいるのは日本語を知っていて話したくて仕方がない現地の人。
こんなに日本人に会わない旅も珍しかったです。
現地の方もとっても親切で、私が西語の学習をしていると知ると、文法のミスをその場で直してくれたり…と毎日が語学学習の実践の場で、充実した日々でした。
夜行バス移動や現地での笑えるトラブル等、色々ありましたので、また旅行記にも書いて行きますね。。
本年も、どうぞよろしくお願いします。
ウェンディ
-
- snowy;yukinoさん 2016/01/07 10:58:24
- フェリス アーニョ ヌエボ♪
- 新年第一号の読み物がこれ!
楽しいです、まだその1なのがww
その2をお待ち申し上げておりまする♪
よい旅をわれらに♪
xx
- snowy;yukinoさん からの返信 2016/01/07 11:03:45
- Re: フェリス アーニョ ヌエボ♪
- ごめん
途中だったのに送ってしまった、、2011年にサンフランシスコのデヤング美術館でオルメカの特別エキジビションがあって行きました、結局何のための巨石彫像なのかわからないってあったやに記憶してます、、誰か謎を解いてww
- ウェンディさん からの返信 2016/01/08 06:50:54
- RE: フェリス アーニョ ヌエボ♪
- Feliz Ano Nuevo♪
年初めから、やたらと文章量の多い旅行記を読んでいただいてありがとうございます。
久しぶりの一人旅で、旅の情報収集量もいつもの倍くらい。
書きたいことがありすぎて(これでも推敲後の文章で投稿前のボリュームは更に倍!でした)、文章てんこ盛りの旅行記になってしまいました。
メキシコ文明の母と云われるオルメカ文明。
アフリカ系の顔の謎のデカ頭、ジャガー人間、そして出てきた出土品と猿石(明日香村)との奇妙な類似点。
謎が多いだけに、その秘密めいた部分に惹かれてしまいます。
今回の旅行記では、考古学の研究により明らかになっている部分、未だ仮説の域を出ない部分、そしてトンデモ説系のおふざけ部分を織り交ぜながら、旅行記を書いてみました。
マヤやアステカだけではないメキシコの不思議な文明たち。
面白いですよね〜。
ウェンディ
-
- こあひるさん 2016/01/07 10:40:22
- 今年も冒険いっぱいの旅を・・・
- ウェンディさん、明けましておめでとうございま〜す!
本年もどうぞよろしくお願いします。
メキシコ・・・といってもかなりディープな旅そうですね(といっても私は行ったこともなく・・・全くメキシコについては知らないですが)。
山賊の出る深夜バスか16時間ものタクシーか・・・いきなりすごい冒険・・・!ウェンディさんのリスク管理は色々参考にしたい点でいっぱいですね。何事もなく無事に・・・むしろ想像していたよりもいい感じで目的地に到着してよかったです。こちらも途中、ドキドキしながら拝見しました。
古代の石像・・・想像を掻き立てられる・・・なんと面白いんでしょう〜〜。ほんとに・・・飛鳥の猿石などにも共通する不思議さがありますね〜。宇宙船に乗り込んだような絵柄って、ほかのどこかにもあったような・・・古代の人たちは何を表してこのような絵柄を彫ったのでしょうねぇ〜〜!!
今年もワクワクな旅行記で始まって・・・続きが楽しみです!
こあひる
- ウェンディさん からの返信 2016/01/08 05:31:33
- RE: 今年も冒険いっぱいの旅を・・・
- こあひるさん あけましておめでとうございます♪
また、今年もよろしくお願いします。
ミレニアムの頃に、メキシコの古代文明は終末の日を予言していたとか、数年前にもマヤのカレンダーが数千年先の世界の事を予言している等で少しだけ注目を集めましたが、結局、ペルーのインカ文明、シカン文明などとごちゃ混ぜにされて、謎の文明っていうだけで面白おかしくメディアで取り上げられ、日本人にとってはあまりなじみのないメキシコの文明たち。
そんなメキシコの文明の足跡をたどる旅に出かけてきました。
4年ぶりの海外一人旅という事で、自分の趣味趣向にどっぷりと偏った旅程で、オシャレとかカワイイとかの女子力なんて欠片も無い旅。
でも、ディープすぎるメキシコの魅力の中に身を沈め、旅の間は日本人には一人も会う事もなく、ジャングルとメスカル酒(テキーラ)の世界を楽しむことができました。
こあひるさんがおっしゃっている『宇宙船に乗り込んだような絵柄って、ほかのどこかにもあったような・・・』の超有名な石版も、勿論、見てきています。
これはパカル王の石板のことなのですが、本当に宇宙船に乗り込んだマヤ人が機械を操作しているように見えてくるから、不思議ですよね。
メキシコの遺跡は未解明の部分が多く、その分、トンデモ説があったりしますし、想像力が掻き立てられる部分が沢山あります。
今回の旅行記では、メキシコ文明の産みの母とも云われるデカ頭文明(オルメカ文明)を紹介しましたが、今後、日本人には知名度がほとんどない苔に埋もれた翠の遺跡やら、考古学好きにはたまらないものが沢山登場予定です。
また、旅行記に遊びにいらしてくださいね。
ウェンディ
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