マシュリクからマグレブへ Part 15 - カタール航空ビジネスクラス ドーハ→成田

2013/11/02 - 2013/11/11

元はと言えばカタール航空のメールマガジンで知った激安セール。エコノミー安いなぁって思っていたらビジネスクラスまでアホみたいなお値段である事を知り、どこに行くではなく、どこで行く、から始まった旅。
せっかくおビジネスに乗るならマイルががっつり貯まるなるべく遠くをチョイスしたい。そして乗るなら何か値段以外に理由がほしい。
1. 787が長い運航停止から明けて少し経った頃。787が運航しているストックホルムに行くか？
2. オールビジネスクラスのA320が運航しているからロンドンにするか？
3. 同じくらいの距離で行った事のないモロッコにするか？
迷った挙げ句にモロッコとなった次第。決め手は1. 行った事のない所に行きたい 2. ロンドンは空港税が異常に高い 3. 北欧は昔住んでたので大体見所は回りきったとの理由でカサブランカ行きに決定。
燃油等全部含めて168,790円！一昔前のヨーロッパ経由モロッコ行きエコノミークラスのお値段ですよ！

そんな理由で行ったモロッコ、食事はタジン中心で少し飽きたのが本音ですが、それ以外は総じて素晴らしかったです。
一週間があっと言う間。多分モロッコは１ヶ月掛けて回っても(食事以外は)飽きません！酒が中々入手困難なので禁酒はキツいですが、それを加味してもよかった！

そう感じさせてくれたモロッコの旅もとうとう終わりです。最後の最後までしっかり、おビジネスを堪能して帰ります。

エリア ドーハ(カタール)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 観光バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: ロイヤルエアーモロッコ カタール航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

カサブランカから約7時間、アフリカ大陸を横断し西アジアに戻ってまいりました。7時間と言うと東京からバンコク位の距離でしょうか。うーん、この距離のビジネスクラスを体験してしまうと中々エコノミークラスに戻れなさそう…。
ちっとも疲れていないまま、ラウンジに歩を進めます。

22時過ぎ、ビル一棟丸々ラウンジであるPremium Terminalもまもなく乗り継ぎの方々で一杯になります。混雑してしまう前に席を確保しましょうと思いましが、混雑で使用できなかったシャワー室へ先に行きます。

ドーハ国際空港 (DOH) 空港

それでもシャワー室は混雑している模様。30分程お待ちください、との事でした。聞くところ男女それぞれ4ブースづつしかないみたいです。Premium Terminalは快適ですがなかなか設備が路線拡大に追いついていないみたいですね。
広さはまずまず、シャワーも手持ちタイプとレインフォレストシャワーが完備。

シャワー室の回転率を最大化しているのでしょうが、ブースに入ると湿度が気になります。湿度が高いドーハの屋外ほどではないものの、明らかにラウンジの他のエリアより湿度が高いので若干不快…。

シャワーはさっぱりだったのですが、残念だったのが使用済みのタオルビン。もちろん使用する毎に清掃はしているんでしょうし、実際私が使用する直前も清掃待ちだったのですが、もう少ししっかりと清掃してほしいものです。ゴミ箱もボコボコ…（苦笑）

新空港への移転に伴い、既にPremium Terminalは使用されておりません。先般使用した際は既に新しいラウンジのシャワー室は改善されており一安心。

シャワーを浴び終え戻ってまいりました。
さっぱりして無料Wi-Fiに接続しメールのチェックをしていると父からのメールで祖父の体調が良くない、今どこだ？と。急いで帰ろうにも帰れない場所におります。

女子には嬉しい（のでしょうか）スイーツコーナーにはかなりの種類のケーキがずらり。

往路のラウンジ紹介でレストランエリアを紹介致しましたので今回はデリ・エリアをご紹介。
サンドウィッチやサラダ等の軽めの物を頂けます。

私がお願いしたのはスモークサーモンと軽くグリルした茄子。
よくよく考えたら先ほどグラブラックスを食べたばかりなのにサーモン尽くし。

軽く白ワインでも…と考えていた所、父から祖父の訃報。一気に食欲がなくなりました。当日ラウンジの一角でシクシク泣いているおっさんを見かけた方、それ私です。
帰国先を成田ではなく関空に変えようか迷っていましたが、取り敢えず成田に帰ることに。

空港移転を目前に控えているので恐らく最後のPremium Terminal利用になるでしょう。名残惜しくも搭乗はlast call、名残惜しさ故に乗り遅れたら洒落になりません。

聞いた話によると新空港は地域のLCCでプレオープンする予定だったそうですが、初便の到着数時間前にプレオープンが延期となったとか。
なんでも消防設備に軽い不備が見つかった為みたいですが、折しも郊外の大型ショッピングセンターにて火災があり不幸にも死者を出してしまった為当局が神経を尖らしたいたのかな。
それにしても初便到着数時間前ってどんなだ…さすがインシャアッラー文化圏(苦笑)

2013年11月はカタール航空もワンワールドに加盟したて。お陰でJALでもマイルが貯まるようになりました。
ワンワールド加盟記念としてJALさんがカタール航空の搭乗時ダブルマイルキャンペーンを実施していたのでマイルもウハウハ！と算段していたらキャンペーン開始が私の帰国から3日後。なんでやねん。加盟日から開始してーな。

搭乗口でボーディングパスの写真撮っていたら、フィリピン人のスタッフさんに「あー、解ります。私もついつい写真撮っちゃいます。」と笑ってくれた。

往路のターミナル→飛行機間バスはエコノミークラスと同じタイプでしたが、復路はビジネスクラス用の豪華なバス。ちょいとリッチな気分です。

ウェルカムドリンク、再びです。
お隣のご搭乗の英国紳士はシャンパンのロゼを注文される中、私は珍しく非アルコールでミントライムを頂いています。なんでノンアルコールにしたんだろ？

離陸直後、左側に奇抜な高層ビルが建ち並ぶドーハのウエストベイ地区を通過。オレンジ一辺倒となりがちな海外の夜景ですが、ここでは寒色系の照明が多用されていて色にバリエーションが感じられます。
新空港へ移転して少し市内から遠くなったのでここまで至近距離で夜景を望めるのは過去の事となりました。変わりに今は風向き次第では右側に望める浄水場の夜景をご堪能下さい(笑)

メニューをなくしてしまったので詳細な名称は覚えておりません…。
以前にも書きましたが、カタール航空のビジネスクラスでは二種類のシャンパンが用意されております。今回は「BOLLINGER, Rose Champagne」を選択。そう言えばロゼ・シャンパンってカタール航空の機内でしか飲んだ事がないかも。

スターター感覚に蛯蕎麦を注文したのですが、結構しっかりとしたサイズの物が表れます。蛯のデカいこと！蛯はもちろん、山菜と蕎麦が久々の和食はで嬉しかったのか、あっと言う間で御馳走様でした。機内食で和食をチョイスする事があまりないのですが、少なくとも蕎麦ツユはちゃんと蕎麦ツユでした。

カタール航空の機内食は各地域料理毎に計4人のスターシェフと契約しております。
ヨーロピアン料理はミシェラン星付きイギリス人シェフTom Aikens。アラビック料理はレバノン料理の一人者Ramzi Choueiri。インド料理はトムと同じくミシェラン星付きVineet Bhatia。そして我等が和食は松久伸幸氏、通称Nobu Matsuhisa。

このメニューはスターシェフのTom監修、確か鱸のグリルをドライドトマトとオリーブとオレガノで和えたソースのタリアテッレ。
搭乗クラスを問わず今まで食べた機内食の中でも一番うまかった機内食だと思います。既に２年も前の話ですが、今でもはっきりと味を覚えています。あれ、もう一度食べたい！
カタール航空はイスラム教義に乗っ取ったハラル食でなければならない制約があるのでステーキ系は残念な感が否めません。カタール航空では魚系が正解である確率が高いと思う。
記録では白ワイン「Rully Premier Cru Les Gresigni, Jean-Francois Protheau, 2012, Burgundy」と共に頂いています。ワインリストに書かれたシーフド、チキン、クリームソースのパスタとの相性が良い、との文言に引かれた模様。

移動が多かった今回の旅行、ビジネスクラスとは言え長距離のフライト、思わぬ訃報等々で疲れていたのでしょうか、機内食を食べ終わってから到着前の朝食サービスまで写真がない。
いつもだったらちびちびナッツかチーズとワインをやっているのですが恐らくそのままバタンと寝てしまったのでしょう。

朝食はスムージーから。カタール航空のビジネスクラスに乗ったら是非お試し下さい！ヨーグルトが嫌いでなければお勧め。絞りたてのオレンジジュースも美味ですが、私はスムージー派。

深い眠りを堪能した後のお目覚めは朝焼けをイメージしているのでしょうか、相変わらず機内照明はラブホテル調ですがご愛嬌。写真の色に影響してしまう事以外に不都合はありません。

季節のフルーツでございます。インド人クルーの方がいらっしゃったのでマグカップにはマサラチャイを煎れてもらいました。本場より控えめの甘味が丁度良く、フルーツの酸味を際立ててくれるので目覚めにはいい。

スモークサーモンとグリルしたシュリンプのカナッペ風。一応「朝食」と言う位置付けになっているようですが、日本時間では既に夕方。そして朝食とは思えない豪勢な内容で体内時計は狂いっぱなし。そしてまたサーモン（笑）
無論腹時計は旅立つ前から壊れっぱなしです。

そして今回の旅最後の食事、ストロベリーチョコレートパンケーキのバニラアイス添えでございます。
朝食に重きを置く方々には目覚めの高カロリーがたまらないでしょう。
バニラアイスの半溶け具合がクロテッドクリーム風でいいですね！甘い物好きにはたまらないでしょう。

帰国した瞬間から通夜やら法事やらの手配でバタバタしたのでエピローグ的な空港の写真を撮りそびれました…。
マグレブ(西方・モロッコ)から帰国したらもうマグレブ(日暮れ)だった、とインターナショナル駄洒落をしたかったのですが失敗！

成田国際空港 空港

この旅行記へのコメント （6）

• Happyさん 2019/12/12 08:52:28

  カタールのビジネスクラスの質問でご回答ありがとうございました。

  なぜか?Salaamさんへのお礼のコメント欄がなく、こちらに記入させていただきますことお許し下さい。
  カタールのビジネスクラスの丁寧なご説明ありがとうございました。
  本日無事に帰国いたしました。
  深夜発だったからか?正直疲れました、、（笑）
  でも!Qスイートは良かったので、朝便があればまた乗ってみたいなと思っています。（笑）
  Salaamさんは色々乗られてるのですね!すごい!色々拝見させていただきます。（笑）
  
  

  Salaamさん からの返信 2019/12/13 22:47:03

  RE: カタールのビジネスクラスの質問でご回答ありがとうございました。

  Happyさん、こんばんは＆お帰りなさいませ！
  
  ご笑覧ありがとうございます。そしてご丁寧にコメントまでありがとうございます。
  
  Qスイートに乗って来られたのですね！
  ちょうどタイムリーにも現在執筆中の旅行記がQスイートの旅行記です(笑)
  私は機内でもどこでも関係なくグーグー寝れてしまうので、寝てしまえる深夜発の方がむしろ疲れないのですが、感じ方は本当に人それぞれなんだなぁと実感しました。
  
  にわか飛行機オタクなので、旅行記の多くが飛行機搭乗記が多い私ですが、今後ともよろしくお願いいたします。
  Happyさんの旅行記も後ほど拝見させて頂きます！
  
  Salaam

• エレガンスパッカ→さん 2016/04/06 01:24:23

  ビジネスクラス　勉強なりました。

  Salaamさん。
  
  こんばんわ。
  以前に日記拝見させていただいて
  キャンペーンで１７万でカタールビジネスいけるんや〜
  ビジネスもええなぁ〜と参考にさせてもらいました。
  
  で、先日ＡＡの特典でエジプトまで行ってきたところです。
  　
  もっと前にカタール航空のエコノミーでモロッコへ行きましたが
  確かに１０万超えでしたからね・・・汗
  
  しかもストップオーバーの特典なんてＨ●Ｓの方教えてくれなかったので
  自腹でビザ代払って観光しました。
  もっと早くこの日記にたどり着いていれば・・・
  
  ペンネームが好きです。トップ画像はもしやイエメンでは？？
  またちょいちょいお邪魔させてくださいね。
  エレガンス☆

  Salaamさん からの返信 2016/04/06 18:26:42

  Re:ビジネスクラス　勉強なりました。

  すごいですね！よくあれだけでイエメンとお分かりに！！今ではとてもじゃないけど行けない場所となったのが残念。にしても、あれだけで場所が特定できると言う事は私個人の全てが特定できるのでは…怖ばら怖ばら…。
  
  
  カタール航空はメルマガ登録すると頻繁にセール情報が来ます。でもさすがに17万円でモロッコは後にも先にもこれ以外に見てないですけど。
  今は燃油サーチャージもなくなってもっと飛行機も利用しやすくなったからいいですよね。
  またせこせこマイルを貯めてビジネスクラス等で優雅に、そう、エレガンスに出掛けたいものです(笑)
  
  今後ともよろしくお願いいたします！

  エレガンスパッカ→さん からの返信 2016/04/07 03:51:54

  RE: Re:ビジネスクラス　勉強なりました。

  そうですよ。
  実はSalaamさんの横のビルで働いておりまして
  全てお見通しですよ。
  
  なんていうのはウソでこれはどっから見ても
  イエメン行って撮った写真ってわかりますよ。（笑）
  
  わたしも同じようなのありますもん。
  お腹になんとかいうナイフ刺さっていれば完璧。
  ここはサナアの結婚式とかでナイフやピストル振り回して踊ってる
  ところじゃないですか？
  
  エレガンス☆

  Salaamさん からの返信 2016/05/11 00:20:57

  RE: RE: Re:ビジネスクラス　勉強なりました。

  おっかなくて返信を躊躇しておりました…ってのは嘘です。
  
  腹に掛ける短剣、ジャンビーヤですよね？
  もちろん現地で購入してきました。
  しかし飾る事無く物置に放置していたら虫食いに遭い悲惨な状態に…。
  現在ではベルトと分離させて短剣だけで保管しております。
  （ワイフがナイフなんて飾りたくない！とご立腹した為）
  
  ちなみにこれは多分ワディハドラマウトに向かう途中のシバ近郊だったように記憶しております。
  もっとも今日の夕飯が何か覚えていない私なので、そんな記憶もあやふやですが（苦笑）