2013/11/02 - 2013/11/11
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Salaamさん
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遠出の旅行記恒例となりつつある観光開始までの長ーい前段飛行機日記も無事に終わり、やっと観光らしい事を始めます。
モロッコ最初の見処はマラケシュ。
大自然も良いけれど、海外ではどちらかと言うと現地の人の臭いがどっぷり染み付くような旅が好きな私にここはもってこい!
と、言うよりもモロッコは全てを通じてそんな感じかな?
早速モロッコの芸能都市マラケシュ探索へ出発!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ロイヤルエアーモロッコ カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
空港から市内へはバスも出ているのですが、いつ来るのか解らない。
タクシーもそんなに高くないみたいでしたので、同じくバスを待っていたポーランド人のお兄さんとシェアします。
ニューヨークへ上京したてのマドンナの如く「全ての中心まで」とお願いしたらジャマ・エル・フナ広場へ連れて来られました。ジャマ エル フナ広場 広場・公園
-
予約していた宿はなんとも見付かりにくいところ。
いつも通り漠然と「この辺かな?」感覚で探しますが見付かりません。二回程ホテルに電話して位置を聞いてもイマイチ解らない。
迷宮都市として有名なフェズではないのに、マラケシュで既に迷子体験を楽しみます。
バックパックがなければもっと楽しめたのでしょうが…。
この街の楽しいところが土産物屋なのか、地元の方用の日用品店なのか、ガラクタなのかが解らない所。
狭い路地のような所にいきなり車が走ってきたり、バイクが走ってきたり。時折角から音もなくロバがヌーっと出てきたり。 -
路地から横道に逸れて、その何もなさそうな横道の突き当たりと思った所に実はあった右に進む小道へ折れると看板らしい看板はなく番地である「10」が書かれている程度。
そりゃあ見付けろって方が無理じゃね?って思いながらも、この宿の名前が「Riad Numero 10」なので、これでも一応宿の看板を掲げている事になるのだろうか?
チェックインを済ませ、無事到着した事を祝して宿の屋上で一休み。
陽射しは強いけど気温は差ほど高くなく、乾燥した北アフリカの緩い風が汗をすぐに乾かしてくれます。
この感じ、いいですね! -
モロッコで宿泊するならリヤドでしょう!って事でこちら。
リヤドはアラビア語で「中庭」って意味で、その名の通り基本的に部屋は中庭に面して作られています。
昔ながらのモロッコ風建築ですね。
玄関の扉回りこそきらびやかに飾られている事があっても、基本的に外からの見た目は殺風景なリヤドですが、中はあれこれ趣向を凝らしているので、見ていて飽きません。
大手チェーンのホテルに泊まるのもありですが、モロッコでは是非、このリヤドのハシゴを楽しんで頂きたいと思います。 -
リヤドの良さは中庭への趣向だけではありません。
大手チェーンより楽しめると思う最大のポイントは部屋のレイアウト。
宿の特性上、どの部屋も二つと同じレイアウトはなく、同じ宿の中でもそれぞれ部屋を楽しめる事。
今日のお部屋はアラビック・ステンドグラスの照明が施された可愛らしいお部屋です。
こんな可愛らしいお部屋におっさんが一人でご宿泊でございます(涙)
もちろんWi-Fiは飛んでおりますし、充電できるコンセントもあります。
なかなかお手頃価格で安宿との狭間にあるリヤドでも心配はありませんね! -
宿も確保し雨梅雨を凌ぐことはできましたが、腹が減っては戦はできませぬ。
って事で飛び込みでフナ広場の一角にあるレストランで昼食を取ります。
モロッコに来たからにはタジンでしょ!
とテンション上がり気味でこの旅行初のタジンを食します。
テンション上がりすぎて何枚もタジンの写真を撮ってしまいました。が、この後、モロッコでは「タジン以外で…」と言いたくなる程タジンしか出てこない事、この頃の私はまだ知りません。
いや、旨いんですよ、間違いなく。でもホントにびっくりする位、タジン中心なんです。 -
レストランの屋上からフナ広場を眺めると大道芸をやっている姿が見られます。
見た所、フナ広場の見頃は夕方〜夜ですが、昼でもけっこう見世物はやっているんですね。
激しい組体操とかを派手なコスチュームで披露しております。 -
腹ごしらえも終わり、フナ広場をフラフラ横切りながらモロッコ人の友達から紹介された旅行会社を探します。
組体操ブラザースの他にも蛇使いブラザースも健在。
毒抜きされているのか怪しい蛇を大量に並べ、時折観光客に蛇を巻き付けたりして商売をしております。
組体操ブラザースも然り、これが彼らの生業なので写真を撮ったらお金を請求されます。 -
どこからか聞こえるシャカシャカチャンチャンする小さいシンバルのような音が遠ざかったと思えば、次は馬車のカッコッカッコッと言ったリズミカルな蹄の音。
異国情緒たっぷりですね。
おっさん一人で馬車に乗るのは気が引けるのでパスです。 -
友達に紹介された旅行会社で、手配を進めてもらう間にテラスでボーッと町を眺めます。
思いの外、手配に時間がかかり無駄に時間が過ぎて行きますが、不思議とここではイライラする事もなくのんびり。
いいなぁ…と思いながらも外を眺めていると旅行会社の人も出てきてタバコをふかしながら「モロッコは初めてかい?」と雑談。
とても緩やかな空気が流れ、階下の道の喧騒ものんびりと感じるほど。
ちょ、待てよ。てか、お前は早く手配しろよ。 -
無事、明日からの手配が終わり、通りに戻るとそろそろ日も沈みます。
うーん、思った以上に時間が掛かってしまいました。 -
イチオシ
ジャミエルクトゥビーヤ。
直訳すると図書館職員のモスク。
その昔、このモスク周辺には本屋がたくさんあったからこんな名前になったらしいのですが、昔のモロッコ人は勤勉だったのでしょうか?
そう言えば向かいにあるフナ広場もモロッコの伝統芸能文化の一端を担っている程、文化の街なんですよね、マラケシュは。
残念ながら中は見学できませんでしたが、モスクの素晴らしさは見ていてほれぼれ。
モスクは12世紀に建設され、マラケシュ市の市章にも描かれているtheモロッコスタイルのミナレットが美しい!
主流となっている鉛筆型ではなく、四角いミナレットは独特な美しさを醸し出しています。クトゥビーヤ モスクとミナレット 寺院・教会
-
夕暮れ時になると昼間は主に観光客で混雑していたフナ広場に、今度は地元の人も加わり大にぎわい!
やはりフナ広場の真骨頂は夜ですね!
昼も活気はありますが、夕方以降は比較にならないエネルギーです。ジャマ エル フナ広場 広場・公園
-
イチオシ
フナ広場に面している建物の屋上で営業しているカフェからフナ広場を眺めます。
徐々に色濃くなり、星空に変わりつつあるマラケシュの空。このトワイライトが繰り出すオレンジから濃紺へ移り変わるグラデーション、大好きです。
広場の喧騒の中に身を投じるのも必須ですが、この瞬間はミントティーを飲みながら、喧騒を遠くに聞き、雰囲気に浸る事はそれ以上にオススメしたい内容。
今回の旅行記シリーズのタイトル「マシュリクからマグレブへ」ですが、モロッコのアラビア語名が「マグレブ」でこれは「西方」や「日沈む処」と言う意味。他方、「マシュリク」は「東方」や「日出る処」と言う意味なのです。
その昔、聖徳太子の命を請けた遣隋使の運んだ書簡を思い出し、実は日が没する処は中国より遥か西方にあったのだなぁ…と、妙な感慨深さに浸ります。
この道中、モロッコの方に「お前はどこから来た?」と聞かれる度に、「フィ・マシュリク、イラ・マグリブ」(日出る処より、日没する処へ)と説明しておりました。
↓アザーンの流れるフナ広場
http://youtu.be/y_bwc_JCPwI -
フナ広場には数多ある屋台の他にもちょっとした雑貨が売る露店も商売に明け暮れています。
特に美しいのが夜、店を広げるランプ屋。色ガラスをはめ込んだり、アラベスク模様の浮き彫りにしたランプが広場の一角に並べられ、中のロウソクの光が妖しく揺らめきます。
バックパックでの旅行でなければ、是非買って帰りたい所ですが、あえなく断念。
色ガラスは言うまでもなく、浮き彫り模様の物はその彫られた模様が影となって地面に影絵を描くなんとも素晴らしい一品。ああ、買えばよかった…。 -
フナ広場に来たからには腹ごしらえもしなければなりませぬ。
早速物珍しそうな店を発見。エスカルゴ専門屋台です。
おっちゃんが大きなスプーンと手を使ってガラガラとエスカルゴの山盛りナベをかき混ぜています。
日本ではまずない屋台だ!と飛びつきましたが、味は飛びつきたくなる程の物ではございません(笑)
そしてこの直後、胃腸の調子がイマイチに転じましたので、胃腸が弱い方にはオススメできません(笑) -
人懐っこい国民性の地域にやってくると必ずいるのが妙な日本語を扱う客引き。
エジプトに行った時は「鳩ぽっぽ」を歌う少年が現れ、インドでは「もうかりまっか?」と言えば「ボチボチでんな」と返すおっさん、そしてここでも現れました。
基本的に彼らの多くは一昔前のギャグを流暢にこなす事。今回フナ広場で遭遇したのは「そんなの関係ねー、そんなの関係ねー」をジェスチャー付きで、「宮迫ですっ!」をどう見てもムハンマドな奴が真顔で、等とバラエティーに富んでいます。
一体、こんなの誰が教えているんだろう? -
是非、屋台を一周して、自分の好みの店を探してください。
かなり強引な客引きはソウル東大門の屋台のおばちゃんに引けを取りません。
私は結局、自称宮迫のムハンマドが客引きする屋台に座りました。 -
フナ広場屋台の醍醐味はなんと言っても雰囲気です。
一人旅の私はそんな大量に食べれる訳でもなく、残すのも勿体ないのでちょっとだけ。
各種串焼きの盛り合わせにトマトサラダと焼き茄子。
くぅー!ビールが欲しくなります!でもここはイスラム圏だからそうそう大っぴらに酒は飲めません。我慢我慢!
正確な金額は覚えておりませんが、決して「安い」と思う部類ではなかったです。さすが宮迫さんのギャラは一流ですね。 -
食事も済ませてボチボチ家路に着きます。
フナ広場の東角にある門を抜け、狭い路地を進みます。
いつ建てられたのか到底解らない古びた門を照らす裸電球と皿みたいな形をしたシェードはなんともレトロ。モロッコ版トトロでも出て来そうな雰囲気です。 -
通りには公衆浴場、ハマムもあります。
失敗した!と思ったのが、このハマムの営業時間がまさに通過した瞬間までだった事。
ハマムはまたの機会にしましょう。 -
イチオシ
マラケシュの通りは大通り(?)となる路地があり、そこから左右に細々と枝分かれし、その枝分かれからもまた枝が伸びる、まさに迷路。
でも大きい通りでもせいぜい幅が2〜3mなので人が行きかう時間帯は大混雑。
そして何よりも派手派手しいネオンもなく、光を無用に反射するガラスも少ないのがいい! -
ホテルに戻り、偶然見かけた酒屋で購入した地元のビールを一本飲みながらマラケシュの夜を締めくくります。
なんとも飾りッ気のないSTORKビールのボトルは、おそらく何十年もデザインを変えていないのでしょう。
その昔モロッコ土産で貰ったカサブランカビールがイスラム圏の物とは思えないほどコクがあって、ヴァイスビアに通ずるものがあったのに対してこちらはあっさり。
疲れからでしょうか、一本だけでほろ酔いになり、早々に就寝と致します。
明日は朝早い出発だ!
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