2013/11/02 - 2013/11/11
161位(同エリア578件中)
Salaamさん
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趣味が町歩きで特に異国の地、欲を出せば文化圏が全く異なる土地での散歩、迷子になるのが大好きな私にとって「迷宮都市」の異名を持つフェズは魅惑と言う言葉が都市になったものと同然。
会社の休みの都合で弾丸旅程ですが、今回の旅で唯一2連泊したのはこのフェズのみ!期待値をあげすぎかな?と感じながらも興奮冷めやらぬ状態で起床早々街に繰り出します。
こんなに気合い入れて迷子になろうとする人、なかなかいないんじゃないかな?(笑)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- ロイヤルエアーモロッコ カタール航空
-
体には良くないと解っていながら、日ごろは朝食を抜いてしまいがちな私ですが、旅先、特に海外では朝食を食べるようにしています。
もちろん、旅で歩き回る体力を付ける為にと言う理由もありますが、現地風の朝食を食べてみたいから。
でも残念ながらモロッコの朝食はとってもシンプルで面白みはあまりないです(笑)リアッド ボウスタン ホテル
-
イチオシ
朝食も終え、荷造りも完了して出発します。その前にもう一杯、お茶を頂きます。
落ち着く、いいお宿です。煌びやかさはないですが、落ち着いてゆっくりできるナイスな宿。 -
ホテルをチェックアウトをした次にするのは次のホテルのチェックイン。
個人的にモロッコの旅でオススメしたいのがホテルの梯子。モロッコはリヤドと言うモロッコ風のホテルが沢山あり、なかなかお手ごろな値段でオシャンティーなホテルに泊まることができるからです。
ちなみにこのゲートは高級リヤド、パレス・ファラジュの入り口です。が、高すぎたので私は泊まりません(笑) -
フェズ二泊目のホテルについては次の機会に紹介させて頂きますので、チェックインが終わってから早速、街の方へと向かいます。
フェズはもともと城塞都市で、旧市街へ入る門があちらこちらに見られます。 -
これはどこかの新しめな門かな?
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軍だか警察だかが警備しているがっちりした門ですが、こちらも装飾が美しい!
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そもそもフェズは城壁都市で迷宮と呼ばれているのは主に城壁内。
外側は市街地と一体化してしまっている部分もありますが、このような城壁が今でも見られます。
たまたま見た場所がよかったのかも知れませんが、落書きやポスター等で汚されていない壁がいいですね。
シンプルながらに美しい城壁が続きます。 -
城壁外の小高い丘っぺりから町の外れ方面を眺めます。
乾燥した気候のせいか、白っぽく乾いた土肌を見せ色づきのない台地に低めの樹木が適度な間隔を空けて生えています。 -
城壁も若干崩れているような所もありますね。
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フェズの東側、城壁の中に裏口のような所から入ります。
ちょっと生活臭がする辺りでしたが、すぐ近くに必見ポイント。
閑散とした、水辺の見えない橋を渡りますが、橋の上でも店を開くのでしょうか、なにやら番号が区切られた間切りがなさられていますね…なんだろう? -
フェズの街は大雑把に分けて「店が路面に開かれている」タイプと「店が路面に開かれていない」タイプの店。
今回の目的地はマラケシュでは行き損ねたタンネリこと、革をなめして染色する職人の作業場。
この作業場周囲には革製品を販売する店が作業場側にテラスを設け、狭く入り組んだ道側にはひっそりとした入り口を設けている「店が路面に開かれていない」タイプ。
探してもなかなか見つからなかったので地元の方に声をかけたら20ディルハムで案内してくれるとの事。地元の人に案内される事20メートル、タンネリに面したテラスを持つ店に案内してくれました。
1メートル1ディルハム(苦笑)皮なめし工場 (タンネリ) 文化・芸術・歴史
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店の入り口からテラスまでは約3階分の店舗を昇っていくのですが、この店舗がすごい。所狭しと革製品が並べられていて壁は全く見えません。
そんな店舗を通過するとタンネリが見せます。正式にはスーク・ダッバーギンと言うそうですが、なかなか独特な香りを醸し出してくれま。幼少時代革製品の独特な匂いが嫌いだったのですが、それを思い出させてくれるような独特な匂いです(笑) -
イチオシ
個人的なオススメとしてはお昼頃、陽が頭上から照りつける時間帯に訪れる方が、桶の中の染液が鮮やかに写っていいかも知れません。私の場合は陽がだいぶ傾いた夕方に来てしまったので、残念ながら染液の色がうまい事表現できず、フォトショップに任せる破目に…(笑)
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既に夕暮れ時近かったので本日の染色屋の仕事は終わっていたのでしょうか、仕事をなさられている方はまばら。その代わりに子供達が染桶の縁周りを使いながら追いかけっこをして遊ぶ声が響きます。
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そんなタンネリですが、革を染色する目的の色毎に溜めた桶がずらりと並んでいる極彩色な風景は圧巻です。そして染色桶のあるエリアを取り囲む壁には染色を終えたなめし革が掛けられて干されています。
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見学が一段落すると店の中を再び練り歩いて出るのですが、改めて見てみるとあまりほしい物はなし。無料で見学させてあげます、といいながら、何も買わないとなるとチップを求める。うーん、さすがモロッコ(笑)
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ここでの目線はやはり眼下の染色場に行きがちですが、ふと目を上げると丘の高い所だけに夕日が当たっているのが解ります。
あ、もうこんな時間になってたんだ…。 -
そんな事で小銭程度小額のチップをチップボックスに入れて店を出ます。
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フェズには陶器作りもやっているようで、フェズ陶器と当たり前のネーミングで売られています(笑)
青く塗られた陶器の細かい模様が美しい。さすがイスラム圏、写実的ではないアラベスク模様が魅力的。
サービスプレートにしたり飾り皿にするものいいかもしれませんね!
我が家はそんな小洒落た家庭ではありませんが(苦笑) -
陽も落ち、空が昼とは違う青に染まっていきます。
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イスラム圏の夜空には三日月が似合います。
夜空の青に浮かぶ三日月とオレンジ色に灯る街灯のコントラスト、いいねぇ…。 -
陶器のお店が良い感じなので写真を撮っていたら地元臭満載なジェントルマンが通りすがりフレームイン。いや、むしろこっちの方が良い味出ていますね!
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タラア・スギラ通りを筆頭に城壁内にはメイン通りとなる道があり、そこの道から横道が延び、さらにそこから支流のような道が複雑に伸び…更にはこの道一つ一つが曲がりくねっており、どっちがメインの通りなのか解らない分かれ道もあり、大きい方の通りだと思っていたのに気付いたら人一人通るのすら間々ならない道になっている始末。行き止まりに当たったから今来た道を戻っても何故かさっきと違う所に行き着くと言う不思議な街。
ぜひ、フェズでは思いっきり、時間の許す限り、迷子になって頂きたいです。 -
モロッコ特有の建築様式は通りに面した外観にはあまり気を使いません。むしろ、装飾は最低限と言っても過言でないと思います。
装飾や力の入れ方は圧倒的に壁の向こう、内側に注がれており、所謂「リヤド」つまり中庭が見栄の張り処。
その中でも唯一、外側に面している部分で装飾が施されているのが扉と扉回りの僅かなスペース。
モザイクで美しく彩られた門構えや、細かい浮き彫りにした扉を見かけたりします。
もちろん飾りっ気のない門もたくさんありますが…。
玄関回りに力を注いだ装飾、なんとなく京都の石塀小路を思い出しました。 -
変な所に扉があったりしますが、必ずしもこの扉の向こう側が民家とは限りません。
こっちも反対側も通路なのに扉で閉ざされている不思議な場所もしばしば。 -
イチオシ
同じ砂漠ツアーにいた香港人二人組ご希望のモロッコ風フレンチに向かう予定でしたが、散々歩き回ったあげくその店は閉店していた事が判明。
迷宮をさ迷いあっちへこっちへと行っていると、フェズで一回は訪れるでしょうブージェルード門に出てきました。訳すと青の門です。ブー ジュルード門 建造物
-
ブージェルード門のすぐ横にあったレストランがなかなかシャレオツな雰囲気だったのと空腹に打ち勝てず、そこで夕食。
私の選んだメニューは鳩料理です。鳩を食べるのは20年前のエジプト以来。そう言えば昔テレビで始めて日本に来たパプアニューギニア人のお母さんが、上野公園で鳩を見て「丸々太っていておいしそう」と言ったのを思い出した。
余談ですがアラビア語で鳩はハマームで、お風呂・お手洗いもハマーム。ややこしい。
あ、ちなみに味ですが以外にも獣臭さはなく味覚的には食べやすく、むしろソースの味の方が遥かに勝っています。強いて言えば肉が少なく骨張っていて物理的に食べ辛い。ちなみに少しパサつくような食感ですが、悪い食感ではないです。肉ジューシー至上主義でない限り、なかなかイケます。 -
シャレオツなレストランの内装はこんな感じ。
門が挑める屋上のテーブルをチョイスしましたが、砂漠の夜が凍えそうな程寒い事を失念していた…。屋内のお座席の方がいいかも知れません(苦笑) -
門の内側はとてもじゃないけど車が走れるスペースはないですが、外側は車優先の車社会。
フェズの顔でもあるこのブージェルード門は以外にも200年程度と比較的若い建築物。門の形そのものはあまり凝った作りではないのですが、それでも表面に施された装飾は美しい。イスラム建築に使われるこの青、大好きです。 -
通りに面しては殺風景だけど門だけは装飾するのがモロッコ流。
こちらのお宅は門上部にある軒上に草が生え始めております。だがそれがいい。 -
香港の二人組と別れ、一人となった私は少しだけ遠回りをして宿に戻ります。
ほとんど装飾のない裏路地もオレンジの灯りに照らされ、狭い曲がりくねった角から民族衣装を纏った親子が表れるだけで充分絵になるから不思議。
そんな事を考えながら今宵の宿へ戻る夜更け。
最も、全く同じ道を通ったはずなのに迷い、立体交差でもしていない限り行けなかった所へ辿り着いたのはフェズの魔法に違いない。 -
昨晩が4000円弱の宿だったのに対して今晩は一機に3倍以上の高級リヤドへ投宿します。
既に朝一番でチェックインしておりましたが、改めて夜のリヤドを見るとライトアップされた美しさは妖艶さを増して、まさにアラビアンナイトの世界を彷彿させます。リヤド サラム フェス ホテル
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