2015/07/27 - 2015/08/02
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ken-kenさん
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フィレンツェを堪能した後、日帰りでピサに向かいました。
時期が時期でしたので、ピサも観光客で激込みでしたが、ドゥオーモ脇にあるカンポサント(納骨堂)だけはひと気があまりなく、静かに楽しむことが出来ました。
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ピサには中央駅から電車で向かいました。
およそ1時間の距離です。
タバッキでチケットを買おうかと思いまいしたが、自動販売機が紙幣も受け付けるようになっていました。(かつてはクレジットカードでしか買えず、そのため窓口が長蛇の列になっていました)
操作方法も簡単であっという間に切符を購入することが出来ました。
今までイタリアやフランスと言えば、このチケット購入の列に並ぶのが嫌だったんですが、これなら楽に帰るので、非常にありがたかったです。
ただ、電車に乗り、走り出した時点で、乞食がやってきます。
行きも帰りも一人ずつだったので、多分、乞食同士で連携を撮っているのだと思います。
まず、印刷した紙を座っている人間に渡します。
英語の文章が書いてあって、「私は仕事もなく貧しくて、子供が○人います。どうか助けて下さい。」とどちらも同じような文章が印刷されています。
そしてころ合いを見て、お金をもらいに来ます。
行きは男、帰りは女でしたが、どちらもまだ若くて、正直お金を上げる気持ちには絶対にならないと思います。(案の定、誰も上げてませんでした。)
どちらも車掌さんが回ってくる時間を上手くさけて無賃乗車しているので、何らかの情報が漏れているのかもしれません。
こう言うのを見ると改札口のある日本の鉄道はいいなと思ってしまいます。
ピサ駅についてバスに乗って斜塔に向かいます。(自分はタバッキでチケットを購入しましたが、バスの運転手さんから直接買っている人もいました。)
バス停のすぐそばにピサのドゥオーモを取り囲む城壁があります。
観光地らしくお土産物屋さんが並んでいます。 -
お土産屋さんをひやかしながら、城門に向かいます。
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城門を額縁にした斜塔。
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イチオシ
城門をくぐると、まず洗礼堂が現れます。
緑の芝生に、白い建物、オレンジ色の屋根、そして青空と、最高の色合いの景色が待っています。 -
誰もがまずここで写真を撮ります。
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イチオシ
少し歩くとドゥオーモと斜塔が。
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先ほどの場所からですと、洗礼堂、ドゥオーモ、斜塔の三つ総てが見渡せるのですが、この場所からの斜塔のほうが傾きも判って綺麗です。
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いかにもピサらしい風景です。
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信じられないほどの傾きです。
このあたりで皆さん、例の斜塔を支えるポーズをとっています。 -
青空と白い斜塔。
実に絵になります。
ピサだけは快晴の日に来たいものです。 -
斜塔のアップです。
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ドゥオーモと斜塔です。
残念ながら自分は高所恐怖症なので斜塔に登るのはやめておきました。 -
ドゥオーモと洗礼堂です。
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まずはドゥオーモに入場します。
ファサードがピサ式ロマネスク建築で非常に芸術的です。 -
ドゥオーモ内部の天井です。
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柱がずっと並んでいて荘厳な雰囲気です。
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この建物自体は11世紀に建てられたそうですが、ピサの人口増加と共に12世紀に改築されて大きくなったそうです。
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G.ピサーノ作の説教壇です。
14世紀初頭の作品。
イタリアンゴシックの作品です。 -
非常に美しい建物です。
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そして主祭壇の天井に素晴らしいモザイク画が描かれています。
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イチオシ
このモザイクは13世紀の作品だそうです。
「ルネッサンスとは何か」によれば、この頃の芸術家たちは神の力を借りて作品を作ると考えられていたそうです。
そのため作品は神が作るもので、画家はその手伝いをするのみ。
したがって画家自身の個性を発揮してはならなかったし、署名をすることもなかったそうです。
そのため中世の芸術作品は誰が作ったかもわからなかったし、皆、似通ったものになってしまったそうです。 -
そのためにこんな素晴らしいモザイク画であっても、誰が作成したかわかっていません。
中央にキリスト、左に聖母マリア、右に洗礼者ヨハネがいます。 -
ドゥオーモを出て、その脇にあるカンポサント(納骨堂)に入りました。
ここは本当に訪れる人が少なく、外の喧騒が嘘のように静かです。 -
少ないながら壁画もあります。
ただ、この場所は第2次世界大戦の時の砲撃で致命的な被害を受けたそうです。 -
戦後、長い修復の末建物は完全に復元されました。
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ただ、こう言った壁画や美術品はほとんど失われてしまったそうです。
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その中でなんとか被害を免れたのがこの「死の凱旋」です。
1341年頃、ブッファルマッコによって描かれました。 -
狩りに出かけた貴族たちが偶然に棺の中の遺体を見つけると言う話です。
「メメントモリ」(死を思え=いつかは必ず死ぬ)をテーマにした絵だそうです。
左端に3つの棺が描かれています。 -
狩りから楽しげに帰って来た貴族たち。
そんな活力あふれる人間にも、死は必ず訪れる、中世キリスト教の無常感を見事に描がいた絵だと思います。 -
人々の上空では天使と悪魔が人を奪い合っています。
ただ無常観だけではなく、信仰深き人生を送れば天使に導かれ天国に行けるという教訓も含まれています。 -
この建物も、白と青、緑、そして影の黒さが素晴らしいコントラストをなしています。
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カンポサントの窓越しに洗礼堂を見ました。
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こちらは窓越しに見たドゥオーモ。
こんなに近い場所にあるのにざわめきは一切聞こえてきません。 -
カンポサントを出て洗礼堂に行ってみました。
洗礼堂は14世紀の後半に完成されました。
ただ、正直言って内部は簡素な作りであまり見どころはありません。
洗礼堂二階から見た八角形の洗礼槽。 -
真ん中の八角形が洗礼槽、G.ダ・コーモの作品。
13世紀半ばの作品だそうです。
そして洗礼槽の左上にあるのが説教壇。
ニコラ・ピサーノの1260年頃の作品。 -
洗礼堂の2階に窓があります。
網で覆われているのですが、一部分だけ四角に切られ、そこからドゥオーモと斜塔を見渡せることが出来ます。 -
イチオシ
ここからの眺めが本当に美しいと思いました。
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