ベルリンから初めての東欧ポーランドへ、そしてトランジット中にアムステルダムへ⑤（ヴィエリチカ）

2015/08/17 - 2015/08/24

クラクフの南東15㎞の所にある岩塩採掘場です。国営事業としては1250年から操業を始め、1950年代まで採掘を続けました。ポーランド王国は国営事業として大きな投資を行い規模を拡大して行きました。当時は塩は大変貴重であったため、岩塩と金は同じ価値だったのです。ポーランドはこの塩の輸出で膨大な利益を上げていきました。
規模は地下327ｍ、全300㎞以上でそのうち観光用に公開されているのは深さ135ｍ、長さは約3.5ｍです。
内部の岩塩彫刻、彫像、礼拝堂などはすべて坑夫が掘ったものです。それでは地下に降りましょう。

エリア ヴィエリチカ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 航空会社: KLMオランダ航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

坑道へ下りるエレベーター乗り場です。

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

エレベーターです。

この赤い柵をスライドさせると中にエレベーターの箱があります。一つの箱に９人づつ入れられギュウギュウ詰めの状態で一挙に地下に降ります。

地下の坑道は木の丸太で補強されています。

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

コペルニクス像です。
岩塩を削って作っていますが、これは採掘に従事する抗夫が作った物です。

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

伝説ギンガ姫の物語の一場面です。
ハンガリーのキンガ姫はポーランド王子と結婚することが決まりましたが、信仰に一生をささげるつもりだった姫は結婚に気乗りがしません。そこで結婚のためポーランドに向かう途中、湿地帯の泉に祈りを捧げて婚約指輪を投げ入れました。
キンガ姫は王家に嫁いだ後、指輪を投げ入れた地ヴィエリチカを掘るように民に申し渡します。そこで民が言われたとおりに掘ってみると、そこからは上質な岩塩層が現れ、キンガ姫の指輪も出てきたと言う事です。
これがキンガ姫の伝説です。











？

同じ場面を別の角度で撮りました。

塩の結晶がツララのように垂れ下がっています。

塩の結晶が白く浮き出ています。

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

坑内にはガスが溜まります。そこで長い棒の先に火をつけて燃やしてしまう様子を人形を使ってデモンストレーションしているところです。

昔の採掘の状況を人形を使って説明しています。
これは樽に掘った岩塩を詰めて運んでいるところです。

同じく岩塩の樽を馬に引かせて運んでいるところです。

坑内の天井から塩の結晶がつららのように垂れ下がっています。

ポーランド王カジミエシュ大王の胸像です。これも抗夫が岩塩を削って作った物です。

おとぎ話に出てくるような小人達です。照明の色が変わる度に小人の表情が変わります。

見学コースのハイライト聖キンガ礼拝堂です。床も天井から吊り下がるシャンデリアも、祭壇も全て塩で出来ています。ここは地下100ｍの所にある礼拝堂です。
この坑道から再び無事に外に出られますように、神のご加護がありますようにと祈る気持ちで抗夫が彫りぬいたのがこの礼拝堂です。ですからここは主イエス様やマリア様、聖書の物語の像やレリーフで溢れています。
ここまでは写真撮影は無料でしたが、この礼拝堂は撮影料が１０ズウォティ（約４００円）かかります。
では撮影料を支払い、撮影許可のシールを胸に貼って礼拝堂の写真を撮りましょう。
ちなみにツアーで撮影料を支払ったのは、私と、お母様と一緒に旅行に来られた若い女性の２人だけでした。
外の人は本当に写真を撮らなくてもいいんでしょうか？

主祭壇のマリア像です。像も周りの祭壇も燭台も、皆岩塩を削って作ってありました。素晴らしい技術ですね。

このシャンデリアも塩で出来ています。本物のクリスタルと変わらない輝きです。塩だなんて信じられません。
ガイドさんの話を聞きながら写真を撮っています。

主祭壇です。壁のレンガに至るまで全て岩塩を削って作った物です。
そうこうするうち現地ガイドさんの説明が終わりました。するとガイドさんから「では皆さんこれから撮影タイムです。写真、いっぱい撮ってください。」との話が....。同行のご婦人が「本当に撮っていいんですか？お金がいるんじゃないんですか？」と質問されると、「お金はいりません。いっぱい写真撮ってください。」とのガイドさんの回答でした。
私が「あの〜。私は撮影料を払ったんですけど」と質問してもガイドさんはニコニコと笑っているだけです。
そばで添乗員さんが「困りますね。すみませんね。」と言ってくれましたが、添乗員さんが謝ることではありませんよね。まあ、いいか。ポーランド人の日本人に対する好意なんだと思い、撮影を続けました。

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

マリア様、イエス様、ヨセフ様ですね。ベツレヘムで降誕された後故郷のナザレに帰られる途中の様子でしょうか。

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

壁にも聖書の物語がレリーフとして彫られていました。

最後の晩餐です。
この外に一眼レフカメラの写真が多数あるのですがメモリーがＣＦのためＰＣに画像が取り込めません。したがってこの旅行記に掲載できないのが残念です。
この後、地底湖（エメラルドグリーンでした。）、塩水をくみ上げる施設や、大ホール、土産物店（天井がものすごく高かったです。）を抜けてエレベーターで地上に戻りました。

そして一路古都クラクフを目指します。

クラクフのホテル、ノボテルクラクフシティウエストです。旧市街から離れた郊外にあるホテルです。ここに２連泊します。

ノボテル クラクフ シティ ウエスト ホテル

客室です。ベッドが広く寝心地は良かったです。

客室です。
ここもテレビはブラウン管のテレビでした。