Russia　ロシアのんびり旅行12　サンクトペテルブルグ　血の上の救世主教会

2015/05/01 - 2015/05/09

この繊細な美しい天使がすべてタイルのモザイクでできているなんて！
「本当に、この教会のすべてが僕たちサンクトペテルブルク市民の誇りです。ひとつひとつが手づくりで 年もかけて。」

「ロシアは当時の百年間
次から次へと外国からの侵略を受けて心休まる時がありませんでした。
ヴァイキング、スエーデン、ドイツ、フランス、トルコ。
トルコには６～７回も攻められました。
それからアルメニア、ジョージア、ポーランド…」
えっ？あんな弱小国たちに？
「当時は強かったんです。」
そして一呼吸ためらってのち、日本さえも。」
！
日露戦争のバルチック艦隊のことかな？
でもあれで国の存続が危ぶまれたとは思えないけど。

それはともかく、ガイドのエフゲニーのモーレツな説明（英語）について行くのは大変でしたけど、それでも会えて良かったと思います。
ロシアのこと、ロシア人のことほとんど知らないでいたんですから。

「ピョートル大帝は頭のいい優れた人でした。
お忍びでオランダだかドイツだかの造船所で働いて技術を習得した。」
えっ？怪しまれないくらい上手にしゃべれたのかしら？
「当時はロシアから沢山の労働者が出稼ぎに行っていたので彼らに紛れて。
帰国後造船学や建築学をロシアにもたらしました。」

★Russia ロシア旅行のサイトマップ
http://4travel.jp/travelogue/10541902

エリア サンクトペテルブルク(ロシア)

• 旅行の満足度: 5.0

ネフスキー通りを海の方へ歩いて
グリボエードフ運河沿いの道へと右折すると血の上の救世主教会が見えてきました。
それにしてもなんちゅうネーミングなんだ！
本能寺をハラキリ炎上寺というごとく。

「殺されたのは皇帝アレクサンドル2世。
クリミア戦争敗北後のロシアの後進性を克服すべく
農奴解放などの改革に着手するも成果が得られないうちに
テロ組織に暗殺されてしまったのです。1881年のことです。」

教会のてっぺんは
ミントシャーベットとバニラのミックスソフトクリームみたいなターバン。

悲劇の皇帝アレクサンドル2世教会、とかのネーミングにしなかったのは
なぜかしらね？

ワタクシの教会だからぢゃよ。

この天使は両手も羽根になってるやうです。背中の羽根は休息中。

「息子のアレクサンドル3世は25年の歳月をかけて教会を完成させました。
これぜ～～んぶモザイクです。教会の内部の装飾全部がモザイクなんです！
下絵は有名な画家たちを雇って。」

「この教会内部の美しさは世界一といわれています！」
ほんとうにうつくしい！

美しさもさることながら

この高い天井にモザイクを一片一片貼り付けていくという
気の遠くなるやうな首が痛くて動かなくなるやうな作業を
延々と続けたという根気にも瞠目というか。

ローマの兵士みたいな天使はマッチョで羽根もごつい。

私が一番気に行ったのはこの天使たちの部分。
いつまでもここだけながめていたいやうなう～っとりの美しさでした。

「こんなに美しい教会がソ連時代は倉庫として使われてたんですよ！」

「ロシアになってから長い時間をかけて修復されました。」

エフゲニーはそのほかにも
「サンクトペテルブルグは雪はほとんど降らないけど晴れの日が
年間30日しかない。」とか
「ウォッカ博物館の隣に町一番のお高いレストランがある。」とか
いろいろいろいろ教えてくれて
「ほんとにもうもう2日間でサンクトペテルブルグをまわるなんて短すぎるっ！」
はいはい私たちもそう思いまする。また来るからね。その時はまたよろしくね♪