2015/04/28 - 2015/04/28
17位(同エリア457件中)
こあひるさん
ブコヴィナ地方+マラムレシュ地方の3泊4日ツアー2日目。
昨日、五つの修道院のうち、ヴォロネツ修道院とフモル修道院を訪れた。
そして今日、スチェヴィツァManastirea SucevitaとモルドヴィツァManastirea Moldovitaを訪れる。
まずはスチェヴィツァ修道院から・・・。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝6時半ころ目覚めました。
一昨日は飛行機、昨日は車の中で、ほとんどじっとしていたわけですが、それなのになぜかぐったりと疲れるものですねぇ・・・。
お部屋の窓から眺めたグラ・フモルの町。朝日が一部分だけ帯状に当たって、そこだけ明るくなっています。朝は、これからまた1日が始まる・・・というワクワク感がありますね(特に旅の時には・・・普段は寝坊ですので味わえません)。 -
7時過ぎに、1階のレストランへ朝食を食べに降ります。いつもわが家が泊まる中では大きなホテルだし、団体さんがくるとわ〜っと混みますが、ギリギリのところでまだ撮影するくらい空いていました。
この後、ブッフェなのでかなり混み合ってきていました。 -
まぁ、普通な感じのブッフェの朝食です。
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朝食つきでなければ、パン1個とジュースくらいで済ませるのですが、朝食つきだと、お昼にお腹が空かないから・・・と思っても、ついたくさん食べてしまいます。
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部屋に戻る頃には、町全体はすっかり明るくなっていました。朝は、遠くまでクリアに見渡せます。今日も、いまのところはお天気がいいですが、天気予報では、相変わらず、晴・曇・雨すべてのマークがついているみたい。
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この眺めともお別れ。
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9時頃、出発で〜す。
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ひとつずつ異なる模様がアクセントの、可愛らしいお家をよく見かけるようになりました。
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のどかな田園風景と、丘陵・・・そして時々通り過ぎる小さな集落・・・の繰り返しです。爽快な眺めです。
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小さな集落を通り抜け・・・
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牛ものどかに草を食んでいます。
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道路脇のタンポポがものすごく茂っています。木々の白い花も満開〜。
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この集落では、排水溝の幅がやや広めなのか、各家の前に小さな橋が架かっています。
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穀倉地帯を走ります。
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何十回、こうして荷馬車を追い越したことか・・・。
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まるで飾り物のように見えますが、本物のコウノトリ。私は、なかなか上まで目をやる余裕はないのですが、コウノトリの巣は日常の風景です。
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鱗状の小さな木の板を重ねた外壁はよく見られるものです。水色と、木目そのままの板がアクセントになったお家。とっても可愛らしいです。緑色の塀も、手作りっぽくて素朴です。
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とんがり屋根や、大き目の門もお馴染み。同じような雰囲気の家が並んでいます。
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ピカピカトタンを駆使した邸宅。
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変わった形に揃えられた並木。木の根元の白い部分は、虫よけの薬剤だそう。
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木造の外壁に、木の板で葺いた屋根が乗っかった小さな古いタイプのお家・・・こういうのが伝統的な家屋なのでしょうが・・・今ではだいぶ少なくなってきているんでしょうね。
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どのお家も、小さいながらも・・・それぞれ思い思いに装飾されていて・・・ほのぼのします。各戸のお庭にある井戸を覆う小屋も、たいがいお家とお揃いっぽいデザインになっているあたり・・・感心しちゃいます。
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大概、表側の可愛らしいお家(たぶん主屋)の後ろ側に、旧い納屋などいくつかの棟とお庭があります。
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なかなか凝っていますよ〜、ここも。上部と下部で、色分けして雰囲気を変えるのがミソなのかな。
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グラ・フモルを出て、1時間弱。お城の城壁のような壁が見えてきました。あれがスチェヴィツァ修道院です。
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駐車場から、修道院出入り口へ向かいます。ずいぶん高さがある堅固な石壁ですね。
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各辺約100mの四角形の壁で囲まれており、高さは6m、厚さ3mもあるそうです。各隅部には、見張り塔があります。
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こちらが出入口になっている塔。
いざという時には、村人が全員ここに逃げ込める、要塞としての役目があったので、村の人数によって、修道院の規模が異なっていたようです。スチェヴィツァ修道院 寺院・教会
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入ります。
入場料5レイ(約150円)、教会堂内部撮影不可の撮影料10レイ(約300円) -
スチェヴィツァ修道院は、1582〜84年に建造されており、彩画を持ったブコヴィナ地方の修道院の中では最も新しいそうです。
教会堂の内外のフレスコ画は、1595〜96年に描かれたものと見られています。
五つの修道院の中で、最も大きな修道院です。 -
北側にある玄関廊は、修道院をより要塞化するために、あとから増築された部分のようです。
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他の修道院では、最も浸食がすすんでいた北側のフレスコ画ですが、スチェヴィツァ修道院においては、かなりよい状態で残っています。周りを取り囲む石壁がかなり高いので、それで守られてきたのでしょうか。
玄関廊からわきあたりまで、アダムとイヴをはじめとする宗教的場面が描かれ、中央部には「天国への梯子」が描かれています。
下部に壁画のない部分がありますが、ここは剥げ落ちたのではなく、画家が製作中に足場から転落死したために未完となった部分です。「天国への梯子」を描いていて転落・・・って・・・(;゚Д゚)。 -
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天国に至る梯子(絵の中央を斜めに横切っています)を境に、右側が天国、左が地獄となっています。
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梯子から、けっこう容赦なく足を踏み外していますね〜。ってか、無理やり悪魔に引っ張られてます・・・。
悪魔はトルコ人の服装をしている・・・とパンフレットの解説にありますが、トルコ人の格好というものにそもそもピンとこないので、そうなのかなぁ・・・って思いますが。 -
スチェヴィツァ修道院のフレスコ画は、淡い緑がベースになっているようです。金色が多用されていて「緑と光で作られた歌」と讃えられています。
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東側には聖人たち。
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東西南北、かなり保存状態がよいので驚きです。
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東側から、南側へ・・・。
南側にも出入口があるようです。 -
こちらにまわってきても、壁画がキレイに残っています。
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塔の画だけは、さすがにやっぱりほぼ剥げ落ちてしまっています。
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塔の根元のあたりのデザインが凝っています。
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南面には、ユダヤ人の主だった支配者の系図である「エッサイの木」。
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「エッサイの木」。
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南側玄関廊。
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南側玄関廊の天井。
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内部は、修道女が見張っていたので撮影不可でした。
内部の壁画も、基本的モチーフは他の修道院と同様です。修復もキレイにされており、外壁からも察することができるように、保存状態がとてもよく、美しかったです。 -
色味が渋くて、なかなか好きな感じのフレスコ画。
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この辺の画は、かなり細密です。
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南側全体。
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西側には壁画がもともとありません。先ほどもコメントで述べた通り、途中で画家が亡くなってしまったため・・・。
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高い頑丈な石壁や見張り塔などは、やはり、修道院創立時よりも少し後に、要塞化しようと増築されたもののようです。
ヴォロネツ修道院が造られた頃から100年弱後なので、より切羽詰った状況になっていたのだろうと想像できますが・・・現在ではそんな状況を想像できないほど・・・のどかで美しいお庭が広がっています。 -
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石壁の上には、塔から塔へと移動できる、屋根付きの廊下が造られたところも。
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石壁に沿うように、僧院などの施設があります。
スチェヴィツァ修道院は、社会主義時代にも、修道院としての活動を認められていた例外的なところです。 -
僧房の東側に付属の博物館がある・・・と地球の歩き方にあったのですが、今日は閉まっていました。
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出入口のある塔。
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教会堂も素晴らしいですが、静かなお庭でぼ〜っと日向ぼっこしているだけでも癒されます。
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修道院の敷地も、五つの修道院の中で最も広いそうです。
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10時半をまわりました。
次へ移動します。駐車場で、何か売っていました。薬草系の物品のようです・・・。 -
フモル修道院のように、まわりに集落の家々がある感じではないですが、駐車場に、いくつかお土産の露店はありました。
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このエリアでは、ペインティングされた木造のお家が、ほんと可愛らしいです。
ブコヴィナ地方で最後のスポット、外壁にまでフレスコ画いっぱいの修道院の最後・・・モルドヴィツァ修道院へ向かいます。
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この旅行記へのコメント (15)
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- ムロろ~んさん 2015/06/07 18:31:17
- そうそう、社会主義と宗教の関係( ..)φメモメモ
- こあひるさん
こんにちは、ムロろ〜んです。
ルーマニアの旅行記を拝見しました。
スチェヴィツァ修道院の説明の所で、布教活動が認められていた記載があってホッとしたんです。
社会主義で独裁政権時代であっても認められたのですね。
でもやはり基本的に宗教の自由がないのですね…。
私もモンゴルを旅した時に共産主義政権時代に宗教が認められていない説明を聞いた時に驚いたことがあるんです。
首都のウランバートルのみ一か所だけ仏教寺院だけが宗教活動をしても良いとのこと、他は徹底的につぶされたと話を聞いたことがあります。
ルーマニアの紆余曲折の時代を経てもこうしてきれいな状態で残されている壁画が素晴らしく見えましたよ。
ムロろ〜ん(-人-)
- こあひるさん からの返信 2015/06/09 10:46:15
- RE: そうそう、社会主義と宗教の関係( ..)φメモメモ
- ムロたん、こんにちは〜!
社会主義時代に修道活動が認められていたのは、スチェヴィツァ修道院だけだったみたいです。
もっと都市に近いエリアだったら、多くの建物が破壊されてしまったかもしれませんが、独裁政権の影響力も、山奥のエリアには届きづらい面があったのかもしれませんね〜。地元の人たちも、そっと大切に思って見守ってきたのでしょうね。たくさんの貴重な遺産が残されてよかったです。
時に・・・宗教弾圧は・・・そのずっと後になって見ると、悔やむべきような物質的破壊行為がエスカレートすることがありますものね・・・。
こあひる
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- ガブリエラさん 2015/06/04 10:03:53
- 荷馬車、多いですよね♪
- こあひるさん☆
おはようございます♪
荷馬車、私もいっぱい見ました〜!!!
私の場合は、でっかい観光バスだったので、追い抜くにも、対向車がいない所でないとダメで、結構時間がかかったのを覚えています(笑)。
のどかで、いい光景なのですけどね♪
このフレスコ画、綺麗に残ってますね♪
東欧の教会って、本当に「そのまま」雨ざらしでおいておくようですが、これだけ綺麗に残ってるって、なにか特殊な絵具を使ってるのでしょうか。
金欠な私には無理ですが、こういう現地の方のガイドツアーって、いいな〜と思います!
ガブ(^_^)v
- こあひるさん からの返信 2015/06/06 12:54:37
- RE: 荷馬車、多いですよね♪
- ガブちゃん、こんにちは〜!
荷馬車、普通にうじゃうじゃ走ってますよね〜(笑)。ヨーロッパだと、観光馬車くらいしか見たことなかったので、驚きとともに(見られることを期待はしてましたが)、これが日常の風景なんだ・・・とわかり、ちょっとカルチャーショックでした。
自家用車でも、追い抜くときには、やっぱり対向車がいないときにびゅ〜んと抜いていました。大型車が前にいるときにも・・・。自分が運転するとしたら、けっこう疲れちゃいそう・・・。
外壁のフレスコ画、ほんとによくもまぁ、雨風雪ざらしの中で、500年ほども残っていたと思いますよねぇ・・・。さすがに北側は剥げちゃってところが多かったですが・・・。剥げちゃった部分は仕方ないにしても、これ以上浸食が進まないように、修復修理をして、このままの状態で残っていってほしいですよね〜。
こあひる
-
- やまぼうずさん 2015/06/04 00:00:30
- ご無沙汰です
- こあひるさんの写真を見ると、行きたくなります。何か誘われるような・・
写真でわくわくします。
- こあひるさん からの返信 2015/06/06 12:47:15
- RE: ご無沙汰です
- やまぼうずさん、こんにちは。
いつもありがとうございま〜す!!
ルーマニアはとっても魅力的で、インパクトのある国でした〜。
機会があったら、北部の田舎への旅・・・ほんとにお薦めです。
こあひる
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- kayoさん 2015/06/02 23:23:08
- フレスコ画
- こあひるさん、今晩は〜☆
>朝食つきでなければ、パン1個とジュースくらいで済ませるのですが、朝食つきだ
>と、お昼にお腹が空かないから・・・と思っても、ついたくさん食べてしまいま
>す。
私も同じです。つい欲張っちゃって。日本では朝食すら取らない夜行人間なのに。
今回はお天気に恵まれて良かったですね。写真拝見しているだけ良い気持ちに。
普通の民家の可愛いお家群。偶然車窓からの出会いかと思いますが、
凄い収穫かと思います。私もこういう素朴な感じが大好きです。
次のロシアでも一泊田舎で滞在しようと思っています。
都会だけではなく本来のロシアの田舎の姿が見たかったので。
可愛いお家群がありそうなので、また報告しますね!
教会外部でも撮影料が要るんですね。内部だったらまだしも。
事前情報ではロシアも内部撮影不可か撮影出来ても有料という所が多い様です。
お金出しでも撮れる所は撮ってきますね。
私の写真のレベルなので大した事ないと思いますが。
>下部に壁画のない部分がありますが、ここは剥げ落ちたのではなく、画家が製作>中に足場から転落死したために未完となった部分です。「天国への梯子」を描い>ていて転落・・・って・・・(;゚Д゚)。
なんか笑ってしまいそうですが、お気の毒です。
無事天国へ導かれた事を祈ってます。
フレスコ画、ここでも綺麗に残ってますね。
どの時代でも近隣諸国とは上手く行かない事を物語ってる
トルコ人が引きずる様子。当時よほどの脅威に感じられたのではないかと。
ロシアの歴史絵なんかでタタール人(今のモンゴル)が出てくるのと同じなんでしょうね。
kayo
- こあひるさん からの返信 2015/06/06 12:40:43
- RE: フレスコ画
- kayoさん、こんにちは!
・・・といっても、ただ今旅行中なんですよね。お帰りなさ〜い!になるのかな。
私も普段は、朝食べないんですよ・・・。お仕事しているときにはちゃんと食べてましたが、仙台ではお仕事してないので、3食食べると、どうも体重が増えてしまうような感じで・・・(笑)。
ルーマニアでのお天気は、不安定な天気の日が多かったし、写真を撮るのに苦労するほどの雨にも2度ほどあいましたが、概ねまずまずだったかな・・・。雨男が一緒の割には・・・。アルザスの時に比べたら、青空もあったし全然よかったです。
内部撮影に別料金をとられる・・・というのは、チェコで初めて遭遇してびっくりしましたが・・・内部が撮れないのに、外観や庭だけで別料金をとるってのには・・・苦笑しちゃいました。
ロシアでは、撮っちゃいけないところもあると聞きますが、そんなところもぜひ旅行記でコメント入れておいてくれるとありがたいです!私、とにかくどこでもいつもとりあえずバシャバシャ撮ってるので、逮捕されちゃうかもしれませんので・・・(笑)。
ロシアの田舎風景、楽しみにしてますね!
こあひる
- kayoさん からの返信 2015/06/06 13:11:36
- RE: RE: フレスコ画
- こあひるさん、おはようございます!
昨晩無事モスクワへ着きました。
夜10時過ぎにライトアップされているかな〜?ッと思い、
赤の広場辺りまで歩いて行きましたが、ロシア凄すぎる!
現実の世界ではないような。
どの建物も壮麗でモスクワでこれだったら、サンクトペテルブルクはどんなんやねん?
って感じです。
これから毎日テンション上がりぱなしになりそうで、
2週間この調子で行くとヤバイ(*^o^*)
kayo
-
- るなさん 2015/06/02 09:39:42
- のどかな美景
- こあひるお姉ちゃま、こんにちは。
そんな長距離じゃなくても移動って疲れるよね。
そうそう、旅先での朝、それも晴れの朝は最高♪
今日はどんな美景に出会えるかな?ってワクワクする。
ステンシルのような模様にトタン屋根の風景ももうすっかりお馴染みだね。レースのような透け感もいいアクセント*^^*
それにしても公共交通機関なんて皆無って感じ。
こりゃ車がないと回るのはかなり難関ですね。
こういうフレスコ画は欧州ならでは。
朽ちた壁に歴史が重なり素晴らしい!まさに欧州の醍醐味。
建物のファサードを埋め尽くすフレスコ画は圧巻だねぇ〜
るなっち
- こあひるさん からの返信 2015/06/03 10:15:08
- RE: のどかな美景
- るなっち、こんちは!
飛行機で疲れるのは(エコノミーだしねぇ)仕方ないにしても・・・車を自分で運転せず、じっとすわっているだけでいいから楽そうなのに・・・車旅ってのも、案外疲れるのでビックリです。山道がグルグルしてたり、悪路が多いってことも影響しているのかな。
ルーマニアは、たとえ列車が通っていても、列車のスピードがかなり鈍いし・・・バス便もイタリアやスペインのように、あちこちに出てないし、見どころがある割には、ものすご〜く不便ですねぇ。辺鄙な山の中にあるんだ、これがまた・・・。車でないといけないところばっかりで、プランを立てはじめた頃には、自分たちだけで何とかまわりたい・・・と思っていたのですが、そんなことはもはや不可能・・・と思いました。
その代わり、ホテルや現地旅行会社からのタクシーチャーターの対応は慣れたもののようですが・・・。
同じような旅行記が続くのに、書き込みありがとうね〜ぇ・・・。見ている方にはほんとに申し訳ないような・・・どうでもいいような旅行記ですが・・・私の自己満足・・・自分の記憶の記録ですわ・・・。許して・・・(;'∀')。
こあひる
-
- ウェンディさん 2015/06/01 19:44:25
- 天国への梯子
- こあひるさん こんばんは。
ルーマニア旅行記を興味深く拝見しております。
天国への梯子が描かれている修道院の話は以前にどこかで耳にしたことがありましたが、ルーマニアのスチェヴィツァ修道院だったのですね。
修道院の壁画が描かれた1500年代後半といえば、トルコではオスマントルコ時代。
オスマントルコ族は、コンスタンチ・ノープルを攻略しビザンチン帝国の滅亡へ追い込み、その手を今の東欧地区へも伸ばしていた頃の話ですね。
だから、当時のギリシア正教であったルーマニアの方たちから見れば、悪魔がトルコ人に見えるというのも納得です。
偶然にも、同じ様な時期に宗教間の争いをそれぞれの国の視点から見てきたこあひるさんと私。
ルーマニアの歴史とトルコの歴史、その複雑な関わりが興味深いです。
ウェンディ
- こあひるさん からの返信 2015/06/03 09:27:31
- RE: 天国への梯子
- ウェンディさん、おはようございま〜す!
真面目な宗教画なのに、そのころの時代背景が如実に表れていて(表れすぎ・・・?)興味深いですよね〜。
トルコ人を、悪魔や地獄に落ちる人として描いているのは、これら領主の修道院には共通しているようですが、初期の頃に比べると、だんだんと城壁が堅固となり、見張り塔もしっかり隅部につけられていき、厳しくなってきた状況が反映されているな〜と感じました。
トランシルヴァニア地方にも要塞教会がたくさん残っていて、ルーマニアが常に侵略の脅威にさらされ、攻撃を恐れていたかを物語っているようです。
オスマンは、ほかの宗教にもわりと寛大で許容力があったと聞いたことがあるような気がしますが、そうであったとしても、一神教の人たちは、他宗教を面白くは思わないでしょうし、自分の国がそんな輩に侵略されるのは、どうしても耐えられないですよねぇ・・・。悪魔や不徳者として描いて、民族の誇りと一体感を鼓舞したのでしょうか。
こあひる
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- aoitomoさん 2015/06/01 19:18:13
- 要塞修道院
- こあひるさん
『スチェヴィツァ修道院』
ヴォロネツ修道院やフモル修道院のフレスコ画より人物の表情がよりあるように感じます。
しかし、画家が製作中に足場から転落死とは・・
別の画家が仕上げるということは無かったのですね。
オスマントルコの人というと頭にターバンを巻いた濃い顔の人を想像しますが、フレスコ画ではターバンをした悪魔は見えないし・・
想像で描いたのでしょうかね〜
緑を基調とした鮮やかなフレスコ画にも感動しますね。
修道院がここまで要塞化するのも凄いですが、それだけオスマントルコへの驚異があったのでしょう。
内部の敷地の広さにも驚きます。
外部からの撮影でも撮影料がいるのですね。
(安いので問題はないですが。)
内部は、修道女にチップが必要か?
・・な訳ないですね。(笑)
(カンボジアではチップで撮影OKな博物館があったので〜)
スチェヴィツァ修道院も満喫させていただきました〜
aoitomo
- こあひるさん からの返信 2015/06/02 10:43:57
- RE: 要塞修道院
- aoitomoさん
同じようなモチーフで、同じような方法で描いていても・・・修道院によって絵が違うので、じっくり比べると面白いですね〜。現地では、つい、全体像に目がいってしまったので、旅行記を作りながら、拡大して見たりしています。
スチェヴィツァ修道院の画は、けっこう精密な感じがするかな・・?色彩も、似ているようで、多用されている色が違っていて面白いですね。スチェヴィツァ修道院は落ち着いた感じを受けます。
フレスコ画がよく残っていることもあり、スチェヴィツァ修道院は、フレスコ画としては内・外ともに見ごたえありました。
画家ひとりが転落死しても、一人で描いていたわけでもないと思うのですが・・・未完成になっちゃいましたね〜。そこにどんなエピソードがあったのかもっと知りたいですね〜。
スチェヴィツァ修道院が建てられたころになると、オスマントルコの勢力も決定的だったでしょうから・・・こんな要塞みたいな修道院となってしまったのでしょうが・・・トランシルヴァニア地方にたくさんある要塞教会にしても、当時のオスマンの脅威と恐怖をひしひしと感じますね〜。
五つの修道院に最初に入った時、撮影料って内部を撮れるものだと思ったら(普通はそう思いますよねぇ)、外観やお庭だけかよ〜〜!って知って思わず苦笑しちゃいました。
中に誰も見張りがいなくて注意されなければ、撮ってもいいみたいな感じではありますが、それは運しだい・・・でした。
こあひる
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