2009/08/08 - 2009/08/10
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いがちゃんさん
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マラムレシュからブコヴィナ地方へ移動する公共交通を見つけることはできませんでした。そこで現地のガイド、ジョージにお願いしてブコヴィナに行ってもらうことに。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- レンタカー タクシー
- 航空会社
- フィンランド航空
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いよいよブコヴィナに出発です。その前にペンションで最後の朝ごはんです。食事は宿泊客みんなで食べます。といっても部屋は3つしかなく、私たちの他には50代のイギリス人夫婦がいるだけでした。朝夕3日間、食事をともにします。
彼ら夫婦は特に計画を練ることなく、マラムレシュにやってきていました。日々散歩したり、汽車に乗ったりして過ごしていました。やはりヨーロッパの人の休日はのんびりです。 -
移動途中で、陶芸をしている家に立ち寄ってくれました。ここでも、おばあさんが織物をしています。土器のような風合いの、素朴な素焼の陶芸と、織物のちいさなセットを購入しました。
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工房の中です。左下に丸く写っているのが窯でした。この家は400年間、代々陶芸をしているそうです。このような田舎は人口の流動もなさそうですし、連綿と職を受け継ぐのも本当かもしれません。
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マラムレシュの凸凹道は、本当にひどいもので、自動車に乗っているはずが、おみこしにでも乗っているかのような揺れ具合でした。
ところがブコヴィナ地方に入ると急に車がスムーズになりました。風景も一変し、山間部が急にひらけて丘陵地帯になってきます。 -
教会もしかりです。形状もそうですが、材質も石になっています。
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道路や教会だけでなく、家並みもかわってきました。
ブコヴィナもマラムレシュ同様、ハプスブルク帝国の支配下におかれるのですが、こちらはオーストリアの影響を強く受けています。家もカラフルになってきて、どことなくオーストリア風に見えてきます。 -
もともと、ツアーのように忙しく動き回るのを好まない私たちは、日程に余裕をもって組んでいます。
道ばたでハチミツを売っているのを見た私は、「ハチミツが欲しい」というと、ジョージは適当なハチミツ売りの前で車を停めてくれました。
単なる露店かと思っていたら、店の裏に小屋があり、その場で養蜂、ハチミツを作っているのでした。
店に近付くと、ハチが文字通りブンブン飛んでいます。ハチが寄ってきますが、店のおばさんは「なにもしなきゃ刺されないわよ」とお構いなしです。
アカシアとリンデンのハチミツを作っているそうです。試食させてくれました。濃厚なハチミツです。
めずらしいリンデンをひとつ買ってみます。大きな瓶いっぱい入っています。1リットルほどでしょうか。ハチが運んだ「花粉」も珍しいので買ってみました。合わせて25レイ(700円弱)です。
蜂の巣をおまけにくれました。 -
5時間ほどかけて、ブコヴィナ地方、モルドヴィツァ村のペンションまできました。ペンションといっても、部屋が15ほどあり、レストランも併設しています。プチホテルほどの大きさがあります。ルーマニアではこれもペンションに分類されるそうです。
今日はゆっくり休んで、明日からブコヴィナの修道院めぐりをします。 -
モルドヴィツァ修道院です。修道院の外壁にフレスコ画があるのがブコヴィナの特徴です。
世界遺産に登録されている8つの修道院に行きましたが、修道院はどこも塀に囲まれています。なんとなく要塞教会を思い出しますが、そこまで物々しくありません。
外塀が高いほど、教会の外壁にある画が、風雪から守られて、きれいに残っていました。 -
別の修道院です。塀に囲まれた修道院の中庭は、よく手入れされており、バラがきれいに咲いていました。
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こちらの修道院は結構外壁が風化しています。
塔(鐘楼)もありません。
修道院には鐘楼を備えたものと、鐘楼が別棟にあるものがあります。王族以外が建立した修道院には、鐘楼を取り付けることが許されずに、別棟に鐘を据え付けたそうです。 -
教会のフレスコ画はどれも共通しています。キリストの生涯を描いたもの、聖人を描いたもの、そして最後の審判で天国と地獄に分けられる人間たちです。
写真の下部には、コンスタンチノープルを責めるオスマン・トルコ軍が描かれています。このあたりの教会では、トルコ人は地獄に堕ちる人たちとして描かれています。当時の人々のトルコに対する脅威の表れでしょう。 -
実際にどの修道院も現役で、まだ修道士の方々が住んでいます。
マラムレシュとは違い、多くの人が訪れる観光地ですが、純粋に、お祈りに訪れる人もたくさんいました。 -
教会は石造りですが、屋根だけは木造です。
ここの屋根も独特の作りです。
絵は修道院によってはかなり修復されて、ピカピカになっている所もありましたが、やはりこのように多少風化しているほうが味があります。 -
ボロネッツ修道院です。青が最も鮮やかな修道院とされています。
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どの聖堂の入り口にもこの画が描かれています。赤い川のように見えるのが神の裁きです。川の左側が天国、右側が地獄です。右上にはイスラム風の帽子をかぶったトルコ人たちが怯えています。
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修道院の入り口にあった分別ゴミ箱の写真ですが、プラスチックゴミには、なぜか日本の「醤油さし」の写真が!
ちなみに他の場所では見ませんでした。 -
教会の周りは墓地になっています。墓標の形が見慣れたものになってきました。
改めて、マラムレシュがいかに独特の文化を持っていたのかがわかります。 -
ルーマニアは野犬天国です。野良犬には近づかないようにと注意されています。
が、ルーマニアの犬は飼い犬でもリードにつながれておらず、雑種ばかりなので、町中みな野犬に見えます。いや、実際に野犬かもしれません。
かつて日本人旅行者が野犬に噛まれて亡くなってしまった事件は、結構有名なようです。先日いっしょだった英国人旅行者も知っていました。 -
夜に、パパナシと呼ばれる伝統的なデザートを食べました。揚げドーナツにヨーグルトクリームとジャムがかかっているものです。写真の皿は直径30?くらいあり、デザートなのに一人では食べきれない量です。
ルーマニアでは何もかもこのメガサイズで出てきます。 -
ブコヴィナの最後に、ドラゴルミネイ修道院を訪れることにしました。ガイドブックには場所しか載っておらず、期待していなかったのですが、ここは雰囲気が最高によかったです。途中で羊の群れにであいました。
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とにかく何もない、畑とも牧草地ともつかない土地、ひたすらまっすぐの道路。
道路沿いには、両側に背の高い木が生えていて、あぁ、なんだかイメージするヨーロッパの田舎の道路ってこうだよなと感心します。 -
ドラゴルミネイに到着です。結構広いようです。堅固な塀に囲まれています。塀のすぐ裏に湖があります。耳を澄ますと鳥のさえずりと風の音です。町の騒音は聞こえません。
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塀の中です。ここもよく手入れがされています。
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修道院なので、ハーフパンツの人は、脚をかくすように、と腰に巻く布を入口で渡されます。どの修道院にもあるのですが、結構カッコ悪いです。
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塀の中へと入ってきました。教会の建物自体は今まで見てきたものと大差ありません。大きいのですが、外壁に絵はありません。ですが、この修道院は他の修道院に比べると観光客も少なく、静かで落ち着いています。環境がいいです。
この修道院の外壁は他のものより立派です。壁の内側は修道士の住居になっている様子です。
今日は天気がいいからか、敷物を干していました。 -
よく見ると、礼服も干してあります。この住居兼外壁には塔が二つあって、誰でも登ることができました。
修道院の歴史にまつわる博物館もあります。
修道院からスチャバのホテルまで送ってもらい、ここでジョージとはお別れです。5泊6日も付き合ってくれて、お疲れさまでした。お礼に、日本から持ってきた、ポンジュース味のチロルチョコあげました。
だって運転中、甘いものばかり飲み食いしていたもの。 -
ガイドと別れたとはいえ、まだお昼すぎです。ホテルに荷物を置いて、散歩することにしました。ホテルから歩いてすぐの、民族博物館にいきました。
なんだか大きな家っぽくて、普通のドアを押し開けて中に入ります。お客はだれもいません。
すぐに、係りの人が2階から降りてきて、室内の電気をつけてくれました。内容は、マラムレシュで見てきたような民芸品、衣装ばかりでしたが、結構いい時間つぶしになりました。何より貸切ってのがのんびりできました。
以外にも、日本語の説明書きを渡してくれました。かつてここを訪れた日本人が翻訳してくれたようです。それによると、この建物は、かつて領主が狩猟のために使っていた館だったとか。どうりで家っぽいわけですね。 -
コンチネンタルホテルという所に泊まりましたが、なんだか古いホテルです、飾りっ気がなくて、窓には鉄格子がはまってます。殺風景で、共産主義時代の建築、って感じです。これでも街にあるホテルでは中の上の部類に入るそうですが。
ホテル内のレストランは改装したのか、白を基調とした清潔感のあるものでした。しかしこれもなんとなく殺伐とした印象を受けました。皿や盛り付けには凝っていました。味もまずまずです。写真はチョルバとよばれる牛すじのトマトスープです。トウガラシをかじって、スープを口にすると意外とおいしいです。 -
今日はブカレストへ移動です。昼間はブカレスト観光、夜にフィンランド航空でヘルシンキへ移動です。
朝5時に、旅行会社に頼んでおいた迎えがきました。ホテルのフロントに、翌朝の出発が早い旨を伝えておいたら、フロントの人は朝ごはんとして、サンドイッチとリンゴ、それにミネラルウォーターを袋に入れて持たせてくれました。
空港まで10分ほどで着きました。
いよいよルーマニアの最終日です。タロム航空というルーマニアの国内線でブカレストまで行きます。定員50名程度の小さな飛行機です。そのくせブカレスト着後、荷物が出てくるまで30分も待たされましたが。タラップもなしに、地面からヨイショ、と乗り込みます。ブカレストまでは1時間、約8000円ほどです。
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