2015/04/03 - 2015/04/05
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高松城紹介の続きです。国の重要文化財に指定されている『披雲閣』と、国の名勝に指定されている『披雲閣庭園』の紹介です。
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平成24年7月に国の重要文化財に指定された、『披雲閣』の庭園として作庭された、『披雲閣庭園』の紹介です。大正6年(1917年)に竣工しました。こちらは、平成25年10月に国指定の名勝に指定されています。石灯籠、松の庭木と庭石の光景です。これは春日灯篭のようです。
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イチオシ
大名庭園らしく、大きな飛び石が配置された散策路の光景です。江戸時代の御殿に伴う庭園を取り込み、庭園の要所には、雪見灯籠や春日灯籠など、様々な形状と大きさの石造物が配されています。
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庭木のアップ光景です。庭木のおもな樹種は、松とウバメガシ(姥目樫)とされます。このウバメガシの古木の根元には、その名前の名札がありました。ブナ科コナラ属の常緑広葉樹です。別名は、イマメガシ(今芽樫)、ウマメガシ(馬目樫)です。
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末尾に記されているのは、『昭和8年7月・正三位勲三等伯爵松平?壽』らしい文字でした。松平家12代当主で、披雲閣とその庭園を造られた人です。昭和12年(1937年)、近衛内閣時の貴族院議長に就任しました。通常は公侯爵のポストですが、異例とされました。
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昭和天皇が皇太子時代植樹された松を探しましたが、よく分かりませんでした。石碑近くにあった松の光景です。
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同じく、松平頼壽伯爵の石碑の近くにあった松の光景です。松平頼壽(まつだいら・よりなか:1874〜1944年)公は、多くの役職を務め、71歳で亡くなりました。『正二位勲一等伯爵松平頼壽之墓』と刻まれた墓は、東京の谷中(やなか)にあります。
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『昭和天皇・皇后・御手植松』のタイトルがあった説明看板です。席ほどの松平?・壽伯爵の石碑の内容をそのまま記したものでした。大正11年(1937年)昭和天皇が皇太子・摂生政宮であった時に陸軍大演習が行われ、披雲閣が大本営として使用され時の記念植樹です。
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残念ながら、説明なしでは『昭和天皇・皇后・御手植松』を特定できませんでしたが、よく手入れされた松の庭木でした。松とウバメガシ(姥目樫)は、海浜に近い庭には適した樹種のようです。
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イチオシ
大きな飛び石と、その先に見える本瓦葺きの建物光景です。国の重要文化財に指定されている、『披雲閣』の大書院です。松平家12代当主の頼寿伯爵が3年の歳月と巨額の私費を投じて大正6年(1917年)に再建したものです。松平家別邸としてだけでなく、香川を訪れる賓客をもてなす迎賓館的な役割もありました。
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ソテツ(蘇鉄)の庭木の光景です。蘇鉄が見える大書院の50畳の部屋は、『ソテツの間』と命名されています。板敷又は絨毯敷きの大広間は、当時陳列室として使用され、松平家所蔵の美術、工芸品、歴史資料などを陳列されていました。現在はイベント会場としても利用されているようです。大書院全体は142畳の広さです。
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竹垣の先にあった瓦屋根を持った門の光景です。大きな石の飛び石は、その先に続いていました。落ち着いた雰囲気を醸し出していた純和風の庭園光景です。
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立派な松が配置された邸内の一角です。その右奥には天守台の石垣が見えていましたから、東方面の光景だったようです。少し残念なのは、借景に近代的なビル街が見えていたことです。
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大書院の玄関先の光景です。今日は、石州流讃岐清水派石州会の『茶会会場』として利用されていました。12畳の『玄関の間』には、五代藩主頼恭(よりたか)公筆の『披雲閣』の扁額が懸かっています。
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借景に見えていた、近代的なビル群の光景です。この借景は、高層ビル群が出来てしまった以上、元には戻せない景色のように思えました。せいぜい敷地内に高木の緑地帯を設けることくらいでしょうか。
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三段の台の上に置かれていた、無数の鉢物の光景です。いずれも、ある程度の年数をかけて丹精されたらしい販売用の盆栽でした。
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『玉藻公園寛理事事務所』の看板がかかっていたシックな建物です。『披雲閣』の建物の一部が利用されているようでした。先ほどの盆栽は、この事務所に申し出て購買できるようでした。
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ネット情報では、左側の建物は『旧浴室の裏側』と紹介されていました。竹造りの門を2つ潜って、メインの庭のある方面に通り抜けできました。
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白い花を咲かせていた庭木です。半ば散ってしまったツバキ(椿)でした。裏通りのような通路脇にあった庭木です。
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振り返って眺めた、『披雲閣』の勝手口などがある、裏通りの光景です。庭園や建物を見学しながら、通り抜けができました。
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『披雲閣』の建物を一回りして、立派な松などがある庭に戻ってきました。自由時間がたっぷりありましたので、重複する場所もありましたが、もう一度『披雲閣庭園』の散策です。
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見事に剪定され、また手入れをされた、『披雲閣庭園』の庭木の光景です。この一角は、ほとんどが松ですが、所々に別の樹種の庭木もありました。作庭されて約100年が経ちますが、手入れされた庭木の高さはほとんど変わらず、100年前と変わらない庭の景色を眺めているようです。
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左側には石つくりの大きな蹲(つくばい)が見えています。つくばい(蹲踞、蹲)は、日本庭園の添景物の一つで、露地(茶庭)に設置される置物です。茶室に入る前に、手を清めるために置かれた背の低い手水鉢に、前石や手燭石などの役石をおいて趣を加えたものです。それにしても立派な手水鉢です。
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枯山水の庭園光景です。これは雪見灯篭のようです。『雪見』は、『浮見』が変化した呼び名とされます。竿と中台が無いため、高さが低いのが特徴とされます。主に水面を照らすために用いられ、笠の部分が大きく水際に設置することが多いとされます。この場面では『彼水』の水面を照らす趣向のようです。
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こちらにも石灯篭の姿がありました。背が高い春日灯篭でした。重心が高く、適切な固定措置をとらないと、地震時には倒壊する危険性が高い灯篭とされます。
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角度を変えて眺めた、同じ春日灯篭の光景だったようです。灯籠といえば春日型を指すほど、灯籠の基本となる春日型灯籠です。春日神社に因む子の石灯篭は、上から玉、宝珠、傘、火袋、受鉢、柱、地輪の攻勢が標準とされます。
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イチオシ
手入れが行き届いた松の庭木と、その背後に建つ、2階建ての木造家屋の光景です。天守台から眺めた瓦屋根の建物群の一つです。
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2階建ての建物の正面光景です。大書院の建物とは別の建物です。『披雲閣』の公式HPには、貸し出しされている部屋とその料金も公表されていました。一番広い大書院が142畳で、営利目的の場合で一日9400円です。その他目的の場合は、4700円でした。(平成25年4月時点)市が管理しているだけあって、随分と廉価です。
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敷石が続く庭園光景です。使用料の話題の続きです。約100畳(165平方メートル)の『ソテツの間』の場合が一日5610円です。その他目的の場合は、2800円でした。(平成25年4月時点)
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『大書院』と『ソテツの間』の以外の部屋も貸し出されていました。こちらは部屋の名前と、広さ、営業目的の利用料金を括弧で紹介しておきます。槇の間:47畳 (4,700円)、松の間:20畳(3,270円)、桐の間:26畳(4,020円)、杉の間:40畳(6,240円)、藤の間:26畳(3,750円)です。広さに比例しただけの料金体系ではないようです。
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時々、ガイドさんに引率されたツアー・グループと出会いましたが、実に静かな中での庭園散策ができました。風格のある庭園にひと時の安らぎを覚えました。
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