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7月18日。宿の人からビニールひもなどもらい、サドルバッグを固定する。いささかみっともないが、しかたがない。宿の前で女将さんと記念撮影などして出発。走り出してすぐリアディレイラーの調子が悪く、調整する。気温が下がっているので、ケーブルが縮んでいるのかもしれない。<br />まずは、市内を一望できる丘にある稚内公園へと向かう。すごい上り道で、無理せず引いて登る。<br />丘の上はすっぽり雲に包まれている。頂上辺りに「開基百年記念塔」という展望台があり、無駄とは思いつつも登ってみる。稚内市内が多少は見下ろせた。<br />公園内にはいくつかの記念碑があり、その中でも、第2次世界大戦終了後、ソ連の樺太侵攻の際に、電信局に残留して自決した「9人の乙女の碑」が特に印象的だった。<br />その後、お土産でも送ろうと、宿の人に教えてもらった「副港市場」に行く。ここはかつて稚内で盛んだった底引き網漁の基地で、内部は往時の様子が再現してある。コミュニティFMのスタジオがあったり、屋台村があったりとなかなか楽しい。副港市場の隣には「稚内丸善マリンギフト港店」というやはり海産物の店があり、こちらはお土産用ばかりでもなく、地元の人も買うような、ちょっと傷がついたようなものが安く売っていた。こちらで身欠きニシンなど買い、送った。<br />ここから一路宗谷岬を目指すが、今日は休憩日と割り切り、宗谷岬に宿を取っている。距離は30キロほどしかないので、寄り道しながらのんびり走る。<br />まずは、労金でお金を下ろす。労金自体これから先にはないうえに、コンビニもセイコーマートしかなさそうで、下ろせるかどうか分からない。<br />それから、国道40号の方に一度折れて、「ミルクロード」と名付けられた農道に入る。稜線を走る道で心地いい。途中にある展望台からの眺めもいい。展望台を過ぎると道は下りになる。そろそろ食事でも考えていたら、ラーメンののぼり。民家の庭にプレハブのお店が建っていたので、おそるおそる入ってみる。おばあちゃんが一人でやっていて、600円の味噌ラーメンは意外とおいしかった。変わった形でやっていますねと聞くと、本当は家の方を改造してやりたかったんだけどとの話。どうしてもラーメン屋がやりたかったのだという。<br />上から眺めた大沼を間近で見ようと、大沼バードハウスに行ってみた。鳥はあまり見えなかった。<br />そこから先は国道に戻り、宗谷岬を目指す。やがて丘の上には風力発電の風車がたくさん現れ、白く美しい道が一筋見える。宗谷丘陵フットパスというそうだ。遊歩道になっていて、時間があれば、行ってみたかった。<br />そろそろ岬だろうという場所をいくつか過ぎ、やっと、日本の最北端、宗谷岬に到着した。感動とかは縁遠い方だが、少し目頭が熱くなった。<br />最北端をあちこち巡り、風景印も押してもらい、今日の宿「民宿宗谷岬」へ。ここはシャッター付きのガレージに自転車などは駐めることができ、簡単な工具も貸してもらえる(自転車用というよりはバイク用という感じだった)。<br />屋内はおしゃれで清潔。ジャズも流れている。夕飯は、なんと部屋食。食事の写真は撮らないのがポリシーだが、誰もいないし、豪華で感動したので、一枚だけぱちり。右側の鍋は稚内名物たこしゃぶ。柔らかくて歯ごたえがあって、不思議な食感。手前の飲み物はサハリンビール。宿の人も苦笑いしていたが、びっくりするぐらいおいしくない。<br />昨日のMayRoad といい、今日の宗谷岬といい、北海道は民宿がいいのかもと思い始めた。<br />本日の走行距離は58.8キロ。平均速度も14.2キロとかなりのんびり。

北海道2/3周の旅 7.稚内~宗谷岬

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2013/07/12 - 2013/07/31

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エスペラ

エスペラさん

7月18日。宿の人からビニールひもなどもらい、サドルバッグを固定する。いささかみっともないが、しかたがない。宿の前で女将さんと記念撮影などして出発。走り出してすぐリアディレイラーの調子が悪く、調整する。気温が下がっているので、ケーブルが縮んでいるのかもしれない。
まずは、市内を一望できる丘にある稚内公園へと向かう。すごい上り道で、無理せず引いて登る。
丘の上はすっぽり雲に包まれている。頂上辺りに「開基百年記念塔」という展望台があり、無駄とは思いつつも登ってみる。稚内市内が多少は見下ろせた。
公園内にはいくつかの記念碑があり、その中でも、第2次世界大戦終了後、ソ連の樺太侵攻の際に、電信局に残留して自決した「9人の乙女の碑」が特に印象的だった。
その後、お土産でも送ろうと、宿の人に教えてもらった「副港市場」に行く。ここはかつて稚内で盛んだった底引き網漁の基地で、内部は往時の様子が再現してある。コミュニティFMのスタジオがあったり、屋台村があったりとなかなか楽しい。副港市場の隣には「稚内丸善マリンギフト港店」というやはり海産物の店があり、こちらはお土産用ばかりでもなく、地元の人も買うような、ちょっと傷がついたようなものが安く売っていた。こちらで身欠きニシンなど買い、送った。
ここから一路宗谷岬を目指すが、今日は休憩日と割り切り、宗谷岬に宿を取っている。距離は30キロほどしかないので、寄り道しながらのんびり走る。
まずは、労金でお金を下ろす。労金自体これから先にはないうえに、コンビニもセイコーマートしかなさそうで、下ろせるかどうか分からない。
それから、国道40号の方に一度折れて、「ミルクロード」と名付けられた農道に入る。稜線を走る道で心地いい。途中にある展望台からの眺めもいい。展望台を過ぎると道は下りになる。そろそろ食事でも考えていたら、ラーメンののぼり。民家の庭にプレハブのお店が建っていたので、おそるおそる入ってみる。おばあちゃんが一人でやっていて、600円の味噌ラーメンは意外とおいしかった。変わった形でやっていますねと聞くと、本当は家の方を改造してやりたかったんだけどとの話。どうしてもラーメン屋がやりたかったのだという。
上から眺めた大沼を間近で見ようと、大沼バードハウスに行ってみた。鳥はあまり見えなかった。
そこから先は国道に戻り、宗谷岬を目指す。やがて丘の上には風力発電の風車がたくさん現れ、白く美しい道が一筋見える。宗谷丘陵フットパスというそうだ。遊歩道になっていて、時間があれば、行ってみたかった。
そろそろ岬だろうという場所をいくつか過ぎ、やっと、日本の最北端、宗谷岬に到着した。感動とかは縁遠い方だが、少し目頭が熱くなった。
最北端をあちこち巡り、風景印も押してもらい、今日の宿「民宿宗谷岬」へ。ここはシャッター付きのガレージに自転車などは駐めることができ、簡単な工具も貸してもらえる(自転車用というよりはバイク用という感じだった)。
屋内はおしゃれで清潔。ジャズも流れている。夕飯は、なんと部屋食。食事の写真は撮らないのがポリシーだが、誰もいないし、豪華で感動したので、一枚だけぱちり。右側の鍋は稚内名物たこしゃぶ。柔らかくて歯ごたえがあって、不思議な食感。手前の飲み物はサハリンビール。宿の人も苦笑いしていたが、びっくりするぐらいおいしくない。
昨日のMayRoad といい、今日の宗谷岬といい、北海道は民宿がいいのかもと思い始めた。
本日の走行距離は58.8キロ。平均速度も14.2キロとかなりのんびり。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
同行者
一人旅
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
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