嵐山・嵯峨野・太秦・桂旅行記(ブログ) 一覧に戻る
「仙洞御所」を訪ねた翌日に「桂離宮」へ行きました。数年前に一度訪問したことはありますが、今度は季節を変えて4月に訪ねてみたいと思い、宮内庁京都事務所へ申し込みました。 <br /><br />「桂離宮」は、後陽正天皇の弟・八条宮初代智仁(ともひと)親王により、宮家の別莊として造営されました。親王は元和元年(1615)頃に山荘の造園を始めて、数年後に簡素ななかにも格調を保った桂山荘を完成させました。これは親王40歳前半の時期に当たり、古書院が建てられたのもこの時期と思われます。<br /><br />親王が没せられて後、10余年の間は山荘は住む人もなく荒廃してしまいましたが、二代智忠親王は加賀藩主前田利常の息女富姫( ふうひめ )と結婚して財政的な裏付けが出来、山荘の復興、増築に取り組まれた。<br /><br />智忠親王は父君智仁親王譲りの研ぎ澄まされた美的感覚を有し、寛文2年(1662) 頃までに在来の建物や庭園に巧みに調和させた中書院、さらに新御殿、月波楼、松琴亭、賞花亭、笑意亭等を新増築された。池や庭園にも手を加え、ほぼ今日に見るような山荘の姿に整えられました。特に桂棚及び付書院で知られる新御殿や御幸道等は、後水尾上皇を桂山荘にお迎えするにあたって新改造されたものと伝えられています。<br /><br />八条宮家はその後、京極宮、桂宮と改称されて明治に至り、明治14年(1881)12代淑子内親王が亡くなるとともに絶えてしまわれた。2年後宮内庁所管となり、桂離宮と称されることになった。創建以来火災に遭うこともなく、ほとんど完全に創建当時の姿を今日に至るまで伝えています。

京都春爛漫の桜行脚 ③ ー 日本美の極意を示す桂離宮を訪ねて

34いいね!

2014/04/07 - 2014/04/10

865位(同エリア4650件中)

3

50

Weiwojing

Weiwojingさん

「仙洞御所」を訪ねた翌日に「桂離宮」へ行きました。数年前に一度訪問したことはありますが、今度は季節を変えて4月に訪ねてみたいと思い、宮内庁京都事務所へ申し込みました。 

「桂離宮」は、後陽正天皇の弟・八条宮初代智仁(ともひと)親王により、宮家の別莊として造営されました。親王は元和元年(1615)頃に山荘の造園を始めて、数年後に簡素ななかにも格調を保った桂山荘を完成させました。これは親王40歳前半の時期に当たり、古書院が建てられたのもこの時期と思われます。

親王が没せられて後、10余年の間は山荘は住む人もなく荒廃してしまいましたが、二代智忠親王は加賀藩主前田利常の息女富姫( ふうひめ )と結婚して財政的な裏付けが出来、山荘の復興、増築に取り組まれた。

智忠親王は父君智仁親王譲りの研ぎ澄まされた美的感覚を有し、寛文2年(1662) 頃までに在来の建物や庭園に巧みに調和させた中書院、さらに新御殿、月波楼、松琴亭、賞花亭、笑意亭等を新増築された。池や庭園にも手を加え、ほぼ今日に見るような山荘の姿に整えられました。特に桂棚及び付書院で知られる新御殿や御幸道等は、後水尾上皇を桂山荘にお迎えするにあたって新改造されたものと伝えられています。

八条宮家はその後、京極宮、桂宮と改称されて明治に至り、明治14年(1881)12代淑子内親王が亡くなるとともに絶えてしまわれた。2年後宮内庁所管となり、桂離宮と称されることになった。創建以来火災に遭うこともなく、ほとんど完全に創建当時の姿を今日に至るまで伝えています。

旅行の満足度
5.0
  • 京都駅からバスに乗って20分ほどで桂離宮入り口に到着しました。思っていたほど遠くはありません。バスから降りて桂川に沿って5分位歩いて行くと、すぐ離宮の入り口に到着します。

    京都駅からバスに乗って20分ほどで桂離宮入り口に到着しました。思っていたほど遠くはありません。バスから降りて桂川に沿って5分位歩いて行くと、すぐ離宮の入り口に到着します。

  • 離宮はこのような穂垣に周囲がおおわれていて、南側に回りこんでしばらく歩いて「黒御門」へ向かいます。

    離宮はこのような穂垣に周囲がおおわれていて、南側に回りこんでしばらく歩いて「黒御門」へ向かいます。

  • 入り口の前にある小さな小川で、一羽のコサギが水の中に口を入れて、餌を漁っています。開門するまでしばらく眺めていました。

    入り口の前にある小さな小川で、一羽のコサギが水の中に口を入れて、餌を漁っています。開門するまでしばらく眺めていました。

  • ここ黒御門から桂離宮の中に入ります。いつも不思議に思うのは、ここにしろその他の御所にしても出入り口が内部の庭園の豪華さに比べると、大変質素で、贅を尽くしたものでないということです。

    ここ黒御門から桂離宮の中に入ります。いつも不思議に思うのは、ここにしろその他の御所にしても出入り口が内部の庭園の豪華さに比べると、大変質素で、贅を尽くしたものでないということです。

  • 園内を職員の案内で回りました。歩きながら、あるいはところどころ立ち止まりながら見どころを詳しく説明してくれます。

    園内を職員の案内で回りました。歩きながら、あるいはところどころ立ち止まりながら見どころを詳しく説明してくれます。

  • 遠くに門が見えますが、これは桂離宮の表門です。特別な場合以外は閉じられていて、通常の出入りは黒御門からとなります。

    遠くに門が見えますが、これは桂離宮の表門です。特別な場合以外は閉じられていて、通常の出入りは黒御門からとなります。

  • この門が「御幸門」で、茅葺切妻屋根を棈( あべまき )という自然木の皮付丸太で支えた門です。<br /><br />後水尾上皇をお迎えするのに当たり智忠親王が造られたと伝えられていますが、その後失われ、家仁( やかひと )親王の時に再建されました。

    この門が「御幸門」で、茅葺切妻屋根を棈( あべまき )という自然木の皮付丸太で支えた門です。

    後水尾上皇をお迎えするのに当たり智忠親王が造られたと伝えられていますが、その後失われ、家仁( やかひと )親王の時に再建されました。

  • 生垣がきれいに刈り込まれていて、見ているだけで気持ちがいいですね。

    生垣がきれいに刈り込まれていて、見ているだけで気持ちがいいですね。

  • 「御幸道」を通って見学がスタートしました。ゆつくり説明を聞きながら、歩いて行きます。

    「御幸道」を通って見学がスタートしました。ゆつくり説明を聞きながら、歩いて行きます。

  • 御腰掛け前に蘇鉄の木が何本も植えられています。

    御腰掛け前に蘇鉄の木が何本も植えられています。

  • 黒く扁平な石が敷き詰められている池に突き出している「州浜」と言われる部分です。先端に灯篭をすえつけて岬の灯台に見立てて海を演出しています。

    黒く扁平な石が敷き詰められている池に突き出している「州浜」と言われる部分です。先端に灯篭をすえつけて岬の灯台に見立てて海を演出しています。

  • 「松琴亭」

    「松琴亭」

  • 松琴亭の内部を写真に撮ってみました。

    松琴亭の内部を写真に撮ってみました。

  • 襖と床の間に見られる市松模様は大胆で、現代にも通じる斬新さが感じられます。

    襖と床の間に見られる市松模様は大胆で、現代にも通じる斬新さが感じられます。

  • 「賞花亭」にやって来ました。ここは茶室になっています。

    「賞花亭」にやって来ました。ここは茶室になっています。

  • 田舎屋を思わせる茶室の「笑意軒」です。

    田舎屋を思わせる茶室の「笑意軒」です。

  • 「園林堂( おんりんどう )」の建物は他の離宮全体の建物とは異にし、独自の雰囲気を有しています。<br /><br />本瓦葺宝形造り屋根の持仏堂ですが、今は安置されているものはなく建物だけが残っています。

    「園林堂( おんりんどう )」の建物は他の離宮全体の建物とは異にし、独自の雰囲気を有しています。

    本瓦葺宝形造り屋根の持仏堂ですが、今は安置されているものはなく建物だけが残っています。

  • 「園林堂」の入り口に掲げられた扁額は後水尾上皇の宸筆です。

    「園林堂」の入り口に掲げられた扁額は後水尾上皇の宸筆です。

  • 月見台のある「古書院」です。月を鑑賞するために、古書院二の間正面に広縁から突き出すように月見台が竹簀子で作られています。月を見るだけでなく、広い庭園を鑑賞出来、納涼の設備として申し分ありません。

    月見台のある「古書院」です。月を鑑賞するために、古書院二の間正面に広縁から突き出すように月見台が竹簀子で作られています。月を見るだけでなく、広い庭園を鑑賞出来、納涼の設備として申し分ありません。

  • 最後に「中門」に到着しました。

    最後に「中門」に到着しました。

  • 書院の玄関である「御輿寄( おこしよせ )」は前庭が杉苔で覆われ、中門から切り石を敷き詰めた延段が御輿寄まで延びています。<br /><br />石段を四段上がると、一枚岩の大きな沓脱があリます。六人の沓を並べられることから「六つの沓脱」と言われます。

    書院の玄関である「御輿寄( おこしよせ )」は前庭が杉苔で覆われ、中門から切り石を敷き詰めた延段が御輿寄まで延びています。

    石段を四段上がると、一枚岩の大きな沓脱があリます。六人の沓を並べられることから「六つの沓脱」と言われます。

  • 中央の松の木は「住吉の松」と言われています。

    中央の松の木は「住吉の松」と言われています。

  • 見学はこの門のところで終わりました。時間にして1時間30分ほどでしたが、見て回ったいくつもの数寄屋造りの建物と回遊式の庭園に思いがけずその繊細な美しさを発見し、大いに感動しました。

    見学はこの門のところで終わりました。時間にして1時間30分ほどでしたが、見て回ったいくつもの数寄屋造りの建物と回遊式の庭園に思いがけずその繊細な美しさを発見し、大いに感動しました。

この旅行記のタグ

34いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (3)

開く

閉じる

  • 潮来メジロさん 2014/05/14 22:45:59
    コサギですね。ヾ(^o^)
    Tamegaiさん、こんばんは! ヾ(^o^)
    毎度、訪問&投票ありがとうございました。

    > 入り口の前にある小さな小川で、一羽のシラサギが水の中に口を入れて、
    > 餌を漁っています。開門するまでしばらく眺めていました。

    この白鷺は、コサギ(小鷺)ですね。
    後頭部の白くて長い冠羽が特徴です。

    ではまた・・・。(^o^)/~~~
      (潮来メジロ)

    Weiwojing

    Weiwojingさん からの返信 2014/05/15 22:47:40
    RE: コサギですね。ヾ(^o^)
    潮来メジロさん、こんばんは。

    いつもご訪問そしてご投票をいただき、ありがとうございます。

    またまた教えていただき、感謝にたえません。シラサギではなくコサギで
    すか。後頭部の白くて長い冠羽が特徴なのですか。


    まだまだ修行が足りませんね。

    ありがとうございました。

    Tamegai

    潮来メジロ

    潮来メジロさん からの返信 2014/05/15 23:21:57
    RE: RE: コサギですね。ヾ(^o^)
    Tamegaiさん、こんばんは。ヾ(^o^)

    > またまた教えていただき、感謝にたえません。シラサギではなくコサギで
    > すか。後頭部の白くて長い冠羽が特徴なのですか。

    一般に白鷺と呼ばれるものは、コサギやチュウサギ、ダイサギ、アマサギなどの白い鷺を総称して呼びます。
    シラサギという種類の鳥がいるわけではありません。
    でも、一般にはそこまで見分けがつかないと思いますので、白鷺でも間違いではありません。

    ではまた・・・。(^o^)/~~~
      (潮来メジロ)

Weiwojingさんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

価格.com旅行・トラベルホテル・旅館を比較

PAGE TOP