上海の宝山・古建築博物館・聞道園・３

2014/02/27 - 2014/02/27

上海市が市内の優秀写真スポット21ヶ所を初選定 [2013年06月発表]しました。東方早報が伝えてた上海市らしい写真の撮れる景勝地21ヶ所の中に聞いた事の無い聞道園があり見に行って来ました。聞道園とは宝山区・聞道園工業区にある「古建築博物館」の事です。園主の王衛さんが2002年に徽州を旅行した時に朽ちて取り壊される寸前の徽州古民家を見て歴史的文化財を保護しょうと思ったそうです。王衛さん個人の私財を投げ打って取り壊される寸前の徽州古民家を解体して、ここ上海に運び込んだものだったのです。古建築の専門家や熟練の大工・左官の協力を仰ぎ解体されて運び込まれた部材を心を込めて組み立てなおし、復元された正真正銘の徽州古建築なのです。園内には組み立てを待つ徽州古建築が倉庫に積み上げられています。

詳しくは
「宝山区・聞道園工業区に「古建築博物館」」をクリックしてご覧下さい。

今回選定されたのは、歴史的雰囲気を持つ中華芸術宮（旧上海万博中国館）、上海科技館、東方緑舟、朱家角古鎮、楓古鎮、古猗園 、上海環球中心展望台、歓楽谷、辰山植物園、上海国際客運中心、上海国際時尚中心、新場古鎮、月星環球港、上海港呉淞客運中心、聞道園、1933老場坊、老碼頭、思南公館、和平飯店、浦江飯店、外灘茂悦大酒店の21カ所です。

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

進士屋敷　日本語の説明文。
清代の嘉慶の間（１８０余年前）に建造、上下二階合わせて面積が３００平米あまりに上ります。屋内の彫刻が巧みにできています。上部には獅子型の持ち送りがあって、左側には官位と権力を象徴する獅子と刺繍球が彫ってあり、右側には昇進と出世を象徴する２つの獅子がほってあります。屋根の最大の特色は中央にあります。梁の正面には福禄寿の図案が彫刻されており、下には逆さまの九つの獅子が彫られています。これには、この進士が九階の官位を一歩ずつ登り、最後に一位の官位にたどり着こうという願いが込められています。

仕切りの細かい彫刻。進士屋敷

進士屋敷の内部。進士屋敷

丸テーブル。進士屋敷

進士第の扁額。進士屋敷

上部には獅子型の持ち送りがあって、屋根の最大の特色は中央にあります。梁の正面には福禄寿の図案が彫刻されており、進士屋敷

下には逆さまの九つの獅子が彫られています。これには、この進士が九階の官位を一歩ずつ登り、最後に一位の官位にたどり着こうという願いが込められています。進士屋敷

左側には官位と権力を象徴する獅子と刺繍球が彫ってあります。進士屋敷

三国志が彫ってあります。進士屋敷

三国志が彫ってあります。進士屋敷

ユニークな像。進士屋敷

右側には昇進と出世を象徴する２つの獅子がほってあります。進士屋敷

大きな池があります。進士屋敷

楠の間　　楠木庁　日本語の説明
清末民国初年に建てられた薬屋の屋敷でした。この薬屋は漢方薬のほか、西洋薬剤も販売しています。そのため、薬屋の主人は西洋文化に触れる機会が多く、西洋美学の影響を受けたためか、窓と装飾物がアーチ型にできています。屋敷の材料に、楠など珍しい木が用いられていました。屋敷のもう一つの特色は、二層３階の構造をなしている点です。民国の初年に、我が国の無名の職人がすでにこのような建築スタイルを民家に活用し、高度の建築技術を示しています。

楠木庁の入口。鍵がかかっています。　楠木庁

窓と装飾物がアーチ型にできています。　楠木庁

大きなお屋敷です。　楠木庁

徽州彫花楼、日本語の説明文。
安徽の古徽州地方に建てられた彫花楼で、典型的な清代中期の安徽省建築。明るくて広々した中庭は「我が家へだけ水を引く」という意味です。古くから、中庭が生活に深いかかわりをもっています。「人宅が相扶し、天を感ぜさせ、地を動ぜさせる」と言う古い言葉のように、中庭には古人の期待と思いがかけられています。屋敷の主人は子供が八人いて、八人のためにそれぞれ同じ構造の屋敷を建てたと言うことです。中庭の持ち送りに「琴碁書画」の模様が彫られていて、子々孫々がすべての芸に通ずると言う屋敷の主人の願いが込められています。

徽州彫花楼側面。

徽州彫花楼入口。

中庭の池に架かる石橋。徽州彫花楼

高く聳える「うだつ」（防火壁）徽州彫花楼

前の方は補修中。徽州彫花楼

武状元楼
清代道光８年に建てられ、１８０余年の歴史があります。屋敷の主人は王先栄でした。王先栄は、あざな雪書、饒州府の出身、清６年武科挙の試験で挙人となり、その後武科挙の状元にもなりました。戦乱の平定で手柄を立て、朝廷の恩賜によってこの屋敷を建造。工事は八年がかりで完成。柱には楠の木が、梁には樟の木が用いられました。延べ床面積は６００平米余りにもなり、高級な木材や材料をふんだんに使用したところから、屋敷の主人の声望の高さがうかがえます。

洞門、武状元楼

入口。武状元楼

内部の吹き抜け。武状元楼

精微な彫刻。武状元楼

順余堂。武状元楼

漢方薬、薬屋でした。武状元楼

家具。武状元楼

調度品。武状元楼

当時の家具、調度品が並ぶ。

仏教伝来。武状元楼

龍の文様。武状元楼

絵画が飾られています

聞道園の模型。武状元楼

掛け軸。武状元楼

当時の家具、調度品が並ぶ。武状元楼

建物の前は広い池です。武状元楼