2013/12/23 - 2013/12/23
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トンガリキさん
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この日は朝から雲一つ無い快晴です。ジョサレを7時30頃出発し、しばらく河原を歩いた後、ナムチェ坂の急坂を登ってゆきます。標高差が600mほどあり、この坂を登る途中で高山病でリタイアする人もいるようです。ゆっくり、ゆっくりと登り続けていくと、途中でエベレストと初めてのご対面。
2時間強の急坂登りの後、ナムチェバザールにようやく到着。ナムチェはタムセルクとコンデの山々を間近に望むことのできる風光明媚な村です。高地順応のためナムチェの裏にあるチョルクンの丘に登りましたが、そこからはエベレスト、ローツェ、アマダブラムなどのヒマラヤの名峰を一望することができました。
●3日目の行程
出発:0750ジョサレ(Jorsalle 2,740m)
到着:ナムチェバザール1130(Namche 3,440m)
高地順応:チョルクンの丘(3,550m)
歩行時間:3時間50分
見えた山:
コンデ(Kongde 6,168m)
タムセルク(Thamserku 6,608m)
エベレスト(Everest 8,848m)
ローツェ(Lhotse 8,414m)
ヌプツェ(Nuptse 7,861m)
アマダブラム(Ama Dablam 6,856m)
タウチェ(Tabuche 6,367m)
クーンビラ(Khumbi Yul Lha 5,761m)
クスムカングル(Kusum Khangkaru 6,367m)
テンギラギタウ(Tengiragitau 6,943m)
<日程>
12/20(金) 関空→バンコク→カトマンドゥ
12/21(土) カトマンドゥ→(ヘリ)→スルキャ→ルクラ
12/22(日) ルクラ→パクディン→ジョサレ
12/23(月) ジョサレ→ナムチェバザール
12/24(火) ナムチェ→タンボチェ
12/25(水) タンボチェ→ディンボチェ
12/26(木) ディンボチェ→チュクン→ディンボチェ
12/27(金) ディンボチェ→トゥクラ→ロブチェ
12/28(土) ロブチェ→ゴラクシェプ→カラパタール→ロブチェ
12/29(日) ロブチェ→ペリチェ→パンボチェ
12/30(月) パンポチェ→タンボチェ→シャンボチェ→ナムチェ
12/31(火) ナムチェ→パクディン→ルクラ
1/1(水) ルクラ→(Air)→カトマンドゥ
1/2(木) カトマンドゥ
1/3(金) カトマンドゥ
1/4(土) カトマンドゥ→バンコク
1/5(日) バンコク→関空
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この日は雲一つ無い快晴。ジョサレは谷あいにある村なので、ここから山は見えませんが自然と気も高ぶります。
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ジョサレを7時50分に出発します。ジョサレの裏山の崖に投入堂的な建物がありましたが、昔のゴンパだそうです。
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しばらく歩くとクーンビラが見えてきました。クーンビラはシェルパ族の聖山として崇められている山で、登山は禁止されています。日本語の金毘羅の語源とも言われています。
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本日一つ目の吊り橋を渡ります。
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吊り橋を渡った後、河原の道をしばらく歩きます。
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すると前方に二つの吊り橋が崖に架けられているのが目に入りました。数年前に上の方に新しい橋が架けられたそうです。この橋を渡ってから、この山の急坂を登ってナムチェに向かいます。
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この吊り橋がエベレスト街道で最も有名です。
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この犬がジョサレからずっと我々についてきていました。
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吊り橋から見えたタウチェ(Tabuche 6,367m)。
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下の吊り橋。タルチョーがびっしりと架けられています。ボーテ・コシ川がこの橋のたもとの分岐点でドゥードゥ・コシ川に合流します。
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9時頃いよいよナムチェ坂を登り始めます。標高差が600mあり、2時間強かかるそうなので、ゆっくりゆっくり無理をせずに登りました。ジョサレからの犬もここでおさらばです。
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ボーテ・コシ川の谷の対岸の山の木々は美しく雪化粧されていました。
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雪化粧された木々。
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ナムチェ坂を登り始めて1時間弱の10時前に、エベレストが見えるポイントに到着しました。まるで煙突から煙を吐き続けているように、雪煙を上げる姿が印象的でした。
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展望スポットの周辺はこのように木々で覆われていますが、その間からエベレストの姿を遠目に見えるようになっています。
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展望スポットの水道の周辺は氷で覆われていました。
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松の枝に残る樹氷。
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風が吹いて飛ばされた樹氷のかけら。ガラスの破片のようにも見えます。
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ボーテ・コシ川の対岸にコンデ(Kongde 6,168m)が見えてきました。
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コンデ(Kongde 6,168m)
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コンデとゾッキョのキャラバン。
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ナムチェ坂を2時間強かけてようやく登りきりました。コンデの全景。左の山がヌプラ。
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11時10分頃、ナムチェの入口に到着。
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ネパール様式のチョルテンが来訪者を出迎えてくれます。
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ナムチェからはコンデの山並みを間近に見ることができます。
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チョルテンとコンデ。
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やはりインド亜大陸はどこへ行ってもクリケットが主流です。
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ナムチェの町並み。こんな歩いてしか来れないような村にこれほどの町が形成されているのには驚かされます。お土産屋で毛糸製のチベッタン・キャップと埃よけのバフ、カラパタール登頂時に掲げるタルチョーを購入。
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今晩宿泊するアルパイン・ロッジに到着しました。宿泊者は我々2人のみでです。
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ナムチェはすり鉢状に村が形成されており、このロッジはその高台に位置しているので、眺めは抜群です。タムセルクを一望の下に見渡すことができ、ずーっと眺め続けていられる素晴らしい場所です。
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タムセルク(Thamserku 6,608m)
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タムセルクの頂上。はさみの様に見える特徴的な形をしています。
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ロッジの食堂の窓から見たタムセルク。泊まる部屋の窓からも同じように眺めることができます。
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この日の昼食は、ミックスピザ、マッシュルームスープ、カルボナーラとイタリアンで決めました。ややこしいものを頼んだので、出来上がるまで1時間以上かかりました。このロッジのミックスピザは絶品。カルボナーラはチーズ入り焼きそばのようで今一歩。マッシュルームスープも美味しくて、これ以降のトレッキングで注文する定番のメニューとなりました。
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ロッジの前の庭にある椅子に座って、タムセルクを眺め続けながら、ピザが焼きあがるのを待っていました。
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昼食後の14時頃に、ナムチェのタムセルク側にあるチョルクン(Chhorkung)の丘に高地順応を兼ねて散歩に行きます。高度差は100mほどですが、到着後に少しでも高い所に足をのばしておくと順応がより進むそうです。当初はナムチェは連泊する予定でしたが、ここで高地順応を行うのでナムチェの滞在は1日で行うこととなりました。
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タムセルクの頂上と丘の上のロッジの風景。
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午後の時間帯のナムチェからのコンデ・リは逆光になるので山はあまり見えません。
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右下の建物が我々の宿泊するアルパインロッジ。
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歩きはじめて30分でチョルクンの丘に到着。この丘の上からは、エベレストをはじめとしたヒマラヤの絶景を堪能することができます。左側から、タウチェ、ヌプツェ、エベレスト、ローツェ、アマダブラム。
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その右側には、タムセルクの全景が山裾まで広がっています。
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左側にはクーンビラ。
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エベレスト、ローツェ、ヌプツェ。エベレストの前にローツェとヌプツェが壁の様に立ちはだかっています。
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ひときわ高くそびえている山がエベレスト(Everest 8,848m)。その前に立ちはだかる壁がヌプツェ(Nuptse 7,861m)。
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ローツェ(Lhotse 8,414m)
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タウチェ(Tabuche 6,367m)
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アマダブラム(Ama Dablam 6,856m)
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タムセルク(Thamserku 6,608m)
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クーンビラ(Khumbi Yul Lha 5,761m)
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チョルクンの丘には博物館があり、シェルパ族の生活や文化を紹介する文物が展示されています。その中で、「Jomo Miyo Lang Sangma」の女神が紹介されていて、エベレストのチベット名である「チョモランマ」は、この女神の名前に由来していることを初めて知りました。15時半頃にこの丘を下り、ナムチェに戻ります。
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コンデ(Kongde 6,168m)。右側の小さな雲の下の山がコンデの主峰だそうです。
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コンデの右奥にそびえる、テンギラギタウ(Tengiragitau 6,943m)。
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16時過ぎ頃にロッジの部屋に戻り、窓からしばらくの間タムセルクの夕照の絶景を眺めていました。
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夕陽がタムセルクを美しく照らしています。
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タムセルクが夕陽で赤く染まり始めました。
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夕陽で赤く照らされるタムセルク(左)とクスムカンガル(右)。
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タムセルクの夕照。
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クスムカンガルの夕照。
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クスムカンガルの夕照。
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赤く染まった雲が山際を流れてゆき、夕焼けのショーもそろそろ終わりを迎えます。
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山を染める夕焼けの光が消えると、雲がまるで劇場の幕を引くかのようにナムチェの村に現れ、幻想的な空間を演出してくれます。
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夕暮れ後のナムチェの村。。妻はナムチェからダイアモックスの服用を開始しました。私はまだダイアモックスも飲んでいないのに、この日の晩から夜中の頻繁な排尿が始まりました。約2時間おきくらいに起きてトイレに行きましたが、その間はぐっすりと眠れているので特に寝不足になることもなかったです。トイレに行くたびに寝袋の中の湯たんぽ代わりの水筒のお湯を意識して飲んでいました。
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