上海の十六舗。会館碼頭路・2013年

2013/11/14 - 2013/11/14

会館碼頭路は商船会館があった所から付いた名前です。商船会館は上海最初の同業会館で1715年、水運業者が集まり寄付で造った建築物です。日本で言えば業界団体で業界の利益を守る為のもので当時の物流は水運が主力で莫大な金が集まったので上海の会館中最大規模な建築物になった。廃屋と瓦礫の山の中に塀で囲って保存されていますので再開発の際には再建されるでしょう。中山南路沿いに企業新天地とも言われる幸福碼頭があります。古い工場をリノベーションしてショールームを開設しています。１３棟の建物に３０社程の企業が入居しています。


旧県城の東にある十六舗埠頭は上海で最も古い港の一つで、清代後期から民国時代にかけて、当時は極東一の港と呼ばれ、中国の交易の中心的役割も果たしていました。上海の浦東は海に面していますが港は有りません。船は長江を遡り、支流である黄浦江に入り十六舗埠頭で荷物を積み下ろししました。この埠頭と旧県城の間に出来たのが膨大な中国国内外の商品を扱う自由市場を十六舗と言いました。十六舗（シーリウプー）という名称の起源は清代末期、1860年代にさかのぼります。当時、太平天国軍による進攻を防ぐために、清朝の地方官僚が商店を地区ごとに分け、治安や交渉ごとを担う舗と言う組織を作りました。一から十六まであった舗の中で、最大だったのがこの埠頭のある十六舗です。繁栄した時代の写真が三山会館に残っています。現在は万博会場設置の為ほとんどを撤去され、万博後の再開発で高層住宅などに変わり、昔の面影を見る事は出来なくなりました。何か残っている物は無いか探して見ました。探すのは「今でしょう」で無く「遅かったでしょう」でした。

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

お昼に成りましたので古い住宅の中で食事をしました。１０元。

自分でご飯とスープを盛ります。

棚に茶碗があります。

お客は沢山います。

この中から選んで食べます。

扉の前は道路を占拠しています。

食事をしたのはこのバラックです。

会館碼頭路は西釣玉弄から始まります。

解体が始まるのか？

この配線はどうなっているのか。

頭上は物干し竿が並んでいます。

流し台は屋外の道路脇。

石庫門住宅が並んでいます。１９３０年頃の建設と思います。

４階建てのアパート。

露店が何所でも出ています。

東釣玉弄は瓦礫の中の路。

廃屋と瓦礫の路。

廃屋と瓦礫の路。

廃屋と瓦礫の路。

生きた鶏。南区街４６号。

瓦礫の向こうにマンションが見えます。

取り壊される家で商売をしています。

小普陀街。半分壊れは掛けています。

廃屋に洗濯物が見えます。住んで居る人がいます。

薛家浜路。廃屋と瓦礫の路。

芦席街。廃屋と瓦礫の路。

青龍橋街。再開発したら道も無くなるでしょう。

夜は歩けない路です。

更地になった所は駐車場に成ってます。

放置自転車、バイクの集積所。

更に廃屋の路を進みます。

大邸宅が残されています。
商船会館、会館街３８号、上海最初の同業会館。1715年、水運業者の同業団体が寄付を募って建設。大殿、戯台、大庁などからなり、上海の会館中最大規模を誇った。清末、民国の上海に開かれた約２４０の会館、公所のうち、半数以上は城内、南市に所在した。新中国成立後は一時小学校として使われ、現在は工場となる。大庁以外の建造物が現存。上海市文物保護単位。

大邸宅が残されています。上海市文物保護単位に指定されているので再建されるでしょう。唯一、三山会館は公開されています。

大邸宅が残されています。商船会館、会館街３８号、

路はありませんが会館碼頭路の道標があります。

扉の隙間から外に出ました。中山南路です。

中山南路を渡ると幸福碼頭があります。

幸福碼頭には多くの企業が参加しています。ショルームです。

昔の工場をリノベーションしてオープンしてます。

幸福碼頭には１３の建物があります。

幸福碼頭には刺繍会館があります。

会館碼頭路の入口には上海長江輪船公司があります。

谷泰濱江大厦、大きなビルです。

如家快捷酒店、ホテルです。

黄浦江の畔の外馬路です。

この旅行記へのコメント （2）

• ateruiさん 2018/08/09 15:49:58

  考えさせられます

  上海の再開発は残念でなりません
  昔からの建物が連なる街が
  素晴らしいと思うんですが
  aterui

  中国の風景さん からの返信 2018/08/09 21:57:47

  Re: 考えさせられます

  何時もご覧いただきありがとうございます。2013年の旅行記で5年経ちました。
  9月にこの地がどのように変わったかを見て来たいと計画しています。古い建物が少しでも残っていればなと思っています。