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 鎌倉市山ノ内にある円覚寺は、今年になって総門石段下の大看板を新しく立て替えたと思うが、今回はその横に寺の縁起を書いた看板が新たに立てられていた。左下に山門の写真があるが、看板にプリントしたものではなく、カラー写真を貼り付けたものである。<br /> 看板には「古都鎌倉時代」と記載されている。「古都鎌倉」や「鎌倉時代」はあっても「古都鎌倉時代」はないだろう。おそらくは、国宝舎利殿と国宝洪鐘があるが、国宝洪鐘は鎌倉時代に鋳造されたものであるが、国宝舎利殿は室町時代になって鎌倉時代の様式で創建された建物を移築したために、国宝洪鐘は鎌倉時代を代表するもので、国宝舎利殿は古都鎌倉を代表する建物であることを言いたいのであろう。<br /> 円覚寺は鎌倉の寺では創建以来の寺容を伝えている無比の寺であるとされる。明治維新の神仏分離でも境内地を切り売りしないで維持できた大寺である。しかし、それでも法堂(はっとう)が消失し、仏殿(本堂)も90年前に起こった関東大震災(大正12年(1923年))で倒壊し、昭和39年(1964)年にコンクリート造で再建されている。運悪く、世界遺産は落選が決定し、推薦を取下げたために、構成資産であった円覚寺の個々の要素までは論評されなかったが、法堂がないことは問題にならなくても、仏殿がコンクリート造であることは問題に上っていてもおかしくはなかったであろう。世界遺産登録となった富士山でも、コンクリート造の社殿になっている富士山小御岳神社は数多い構成資産から抜けている。<br /> 近い将来、鎌倉の世界遺産への再挑戦が始まったときに、避けては通れない問題がこのコンクリート造の仏殿が果たして世界遺産の構成資産に含まれて良いものかどうかということであろうか。<br />(表紙写真は円覚寺の看板)

北鎌倉円覚寺の看板

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2013/08/24 - 2013/08/24

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 鎌倉市山ノ内にある円覚寺は、今年になって総門石段下の大看板を新しく立て替えたと思うが、今回はその横に寺の縁起を書いた看板が新たに立てられていた。左下に山門の写真があるが、看板にプリントしたものではなく、カラー写真を貼り付けたものである。
 看板には「古都鎌倉時代」と記載されている。「古都鎌倉」や「鎌倉時代」はあっても「古都鎌倉時代」はないだろう。おそらくは、国宝舎利殿と国宝洪鐘があるが、国宝洪鐘は鎌倉時代に鋳造されたものであるが、国宝舎利殿は室町時代になって鎌倉時代の様式で創建された建物を移築したために、国宝洪鐘は鎌倉時代を代表するもので、国宝舎利殿は古都鎌倉を代表する建物であることを言いたいのであろう。
 円覚寺は鎌倉の寺では創建以来の寺容を伝えている無比の寺であるとされる。明治維新の神仏分離でも境内地を切り売りしないで維持できた大寺である。しかし、それでも法堂(はっとう)が消失し、仏殿(本堂)も90年前に起こった関東大震災(大正12年(1923年))で倒壊し、昭和39年(1964)年にコンクリート造で再建されている。運悪く、世界遺産は落選が決定し、推薦を取下げたために、構成資産であった円覚寺の個々の要素までは論評されなかったが、法堂がないことは問題にならなくても、仏殿がコンクリート造であることは問題に上っていてもおかしくはなかったであろう。世界遺産登録となった富士山でも、コンクリート造の社殿になっている富士山小御岳神社は数多い構成資産から抜けている。
 近い将来、鎌倉の世界遺産への再挑戦が始まったときに、避けては通れない問題がこのコンクリート造の仏殿が果たして世界遺産の構成資産に含まれて良いものかどうかということであろうか。
(表紙写真は円覚寺の看板)

  • 円覚寺の看板。<br /><br />「瑞鹿山 円覚寺<br /> 円覚寺は一二八三年(弘安五年)鎌倉時代後期、北条時宗公が中国より無学祖元禅師を招いて元寇の戦で亡くなられた敵味方の諸霊位を供養する為に創建されました。<br /> 当山は国宝舎利殿・国宝洪鐘をはじめ文化財指定の建造物を存し古都鎌倉時代の代表的な境地であり国際的にも親しまれる禅刹として今日に至りました。<br />当山は専門道場、居士林の土曜座禅会・土日座禅会・学生座禅会・毎朝の暁天座禅会・日曜説教・夏期講座等仏法に帰依する老若男女にさまざまな門を開き、多くの人材を輩出し関東禅界の中心を成しております。「こころの寺」として多くの人々から親しまれることを祈願しています。」<br /><br />改行も一箇所忘れている。

    円覚寺の看板。

    「瑞鹿山 円覚寺
     円覚寺は一二八三年(弘安五年)鎌倉時代後期、北条時宗公が中国より無学祖元禅師を招いて元寇の戦で亡くなられた敵味方の諸霊位を供養する為に創建されました。
     当山は国宝舎利殿・国宝洪鐘をはじめ文化財指定の建造物を存し古都鎌倉時代の代表的な境地であり国際的にも親しまれる禅刹として今日に至りました。
    当山は専門道場、居士林の土曜座禅会・土日座禅会・学生座禅会・毎朝の暁天座禅会・日曜説教・夏期講座等仏法に帰依する老若男女にさまざまな門を開き、多くの人材を輩出し関東禅界の中心を成しております。「こころの寺」として多くの人々から親しまれることを祈願しています。」

    改行も一箇所忘れている。

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