2012/06/23 - 2012/06/23
26位(同エリア123件中)
サンルカさん
パルミジャーノ ・レッジャーノの作り方を勉強したあとは、
いよいよ本日のメインイベントとなるお城巡りへゴー!!
ということで山越え谷越え遠路遥々やってきたのが、
パルマから南西へ約50キロに位置する山間の町バルディBardi。
住民が3000人にも満たないという小さな田舎の集落ですが、
そこには13世紀に建てられたという堅固な要塞が聳えています。
でもでも今日も見学に訪れてきたのは私ひとりだけ?
現地ではメジャーな観光地を回っているつもりなんだけど……。
ワクワクしながら見学をスタートさせたのですが、
だだっ広くて入り組んだお城をひとりで探索していると、
しだいに想定外の感覚に包まれてきてしまいました。
霊感なんかはありませんが、ここって何かちょっとヤバそう!?
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
パルマ郊外にあるB&Bを出発してからここまで2時間弱。
あっちこっちでいろいろ寄り道したからね……。
予定外の出来事(チーズ見学)もあり、やっとのことで予定していたお城に到着です。
数日前に訪れたトレッキアーラ城のインフォメーションのお姉さんから、
この界隈でイチオシだと勧められたバルディ城です。 -
では、クルマを停めてお城の探索へと参りましょう。
クルマを停めた駐車場は、お城から谷を挟んだこんな絶景ポジション。
なんか駐車場にしておくのが勿体ないくらいの場所です。
町の中心地付近にも駐車できるスペースはありましたが、
便利な場所はとうぜんのように有料となっております。
もちろんここなら無料で停め放題!!
チケットの時間切れでの駐車違反やレッカー移動の心配もありません。 -
町の中心方向を目指してぼちぼち歩いていきます。
きっとあの古い教会の塔が建っている辺りが町の中心かな。
先日の失敗をまたまた繰り返さないように、
水のペットボトルを忘れていないか確認しましょう。 -
周囲に新興住宅地が広がっているとはいえ、バルディは本当に本当に小さな町。村?
そしてここが町のメインストリートだけど、1本脇道に入ればそこはもう町外れ。 -
いまどき田舎にある場末のスーパーとかでも珍しくなった?
コインを入れたら動き出すちびっ子遊具が……。
確かここはトラットリアだったかバールだったかなんだったか、
飲食店の横手にあった脇側の出入り口なのですけど、
これはなかなかシュールな光景ですね。
果たしてコインを入れるとちゃんと動いてくれるのか……? -
そんなこんなであちこち寄り道をしつつ、
こんな“お城はアッチ”の看板を頼りに先へ進みましょう。 -
どうやらこの先がお城の入り口のようです。
入城料は通常ひとり5.5ユーロなのですが、
先日買った城カードを示せば1ユーロ割引で4.5ユーロとなります。
毎度毎度のことながら、今日も見学するのは私ひとりだけ……。 -
エミリア地方をハンガリー等の外敵から守るため、砦が築かれたのが10世紀のこと。
13世紀には現在の城の形の原型となる軍事要塞へと進化。
400人もの兵士が5ヶ月のあいだ城内に立て籠って戦えるように、
当時の最新システムといえる様々な工夫が取り入れられていたようです。
その後14世紀には外周に建つ塔や回廊が増築されて、
ほぼ現在の形が完成したのだそうです。
そして軍事要塞としての役割を終えた城は、
19世紀には刑務所として使っていた時期もあったみたいです。 -
ここは貴族の娯楽や住居としてではなく、戦闘のための要塞として作られたもの。
よって、入り口を入ると早速こんな細いラビリンスに出迎えられます。
侵入者に向けて目の前のスリットから矢が飛んできたのでしょうが、
こんなのとてもじゃないけど攻めていけません。 -
ラビリンスを上から見るとこんな感じ。
当然ですけど守る方も攻める方も命懸け!!
まだチケット売り場から10メートルほどしか進んでいませんが、
すでに興奮のボルテージは上がりきっています。 -
通路はさらにクネクネと入り組んでまるで迷路のよう。
さあさあ怯まずドンドンと進んでいきましょう!!
このアーチから城内に入っていくのでしょうか? -
いや、まだまだ先は長いようです。
何度も角を曲がらされているので、すでに方向感覚は麻痺してしまってます。
設計者の思うツボ。今、どっちの方向を向いているの? -
通路の周りはこんな高い塀で囲まれています。
昔はあの上から石やら槍やらグツグツの油とかがが降ってきたのでしょうね。 -
教会の鐘楼と同じ高さまで登ってきました。
-
長い道のりを経てここまでたどり着きました。
ここまでが防御のための城塁の外で、正面の門から先が要塞の本丸なのでしょう。
城探検はいつも坂道との戦いです。 -
中に入ったとはいえ、まだこの辺りはお城の低層部。
築き上げられた城塁の基礎土台となる場所で、
固い岩盤を切り崩して作られた大きな地下空間の中は、
今日のような極暑の日でも寒いくらい。
ここは兵器倉庫や兵士の待機場所としてや、
家畜小屋、穀物やワインの貯蔵庫として使われていたとのこと。
また、冬場に貯めておいた雪を凍らせて貯蔵する氷室があり、
そこでは肉などの食料品が保存されていたそうです。 -
上層部へと上がってきました。
ここら辺からはやっと城内といえる場所?
左右の建物は兵士たちの居住区域だったようです。 -
見晴らしの良い場所に出てきました。
麓を流れている川がたしかチェーノ渓谷という名前だったはず。
周囲を山々に囲まれたこんなのどかな田舎ですが、
その昔は軍事的に重要な拠点だったのでしょうか? -
どうやらここら辺りが城の頂上みたい?
古い時計の塔の地下部分は厨房になっていたかな?
たしか兵士用の食堂とかだったみたいです。
この城内一広い広場は兵士が訓練をしていた場所。 -
城の本丸の建物。
16世紀には、ピアツェンツァを追われたランディ家がこの地を支配することになり、
当時彼らが住居として使用するため要塞を宮殿風に改築したそうで、
その名残りが柱廊あたりに見てとれます。
そして右側の建物内は博物館? になっていました。
展示されていたのは、近年イタリア陸軍のエリート部隊である山岳隊にまつわるもの。
興味が無いながら見て歩きましたが、戦争モノですから何となく怖くなってきます。
まわりにはスタッフすら誰ひとりもいませんし……。
山岳隊とこの地とにどういう関係があったのかは謎のまま。 -
建物内にあるランディ家の王子フェデリコの礼拝堂。
王子のシンボルである2匹のクロスしたヘビが床にモザイクで表されています。
でも、モザイクといえばこれでもモザイクなんですが、
使われている材料は白と黒の2種類の石だけ。
安上がりだし、これくらいなら誰でも作れそう!? -
建物内には唐突にこんな部屋があったりして。
たしかここはプリンセスの部屋だったようですが……。
10年くらい前だったら田舎の安ホテルを訪れたら
このような雰囲気の部屋に出くわすこともあったなぁ。
もし、ここがホテルだったら怖くて泊まる勇気はありません。 -
でも、窓からの景色は最高!!
これってさっきのプリンセスの部屋からの景色ではなかったかも?
景色は良いのですけど、どうも何か怖いんです。
どこかで物音がするだけでドキッとしたり……。
お城をひとりで探検するのは、どうも精神的に良くないですね。 -
建物の中もあちこち迷路のようになっていて、上に行ったり下に降りてみたり。
中に入れる部屋も沢山あるので、とりあえず全部見て回ります。
さて次はどっちに行けばよいのかな? -
いやいや広いこと広いこと。
この回廊通路の先はどこに繋がっているのでしょか? -
小さな広場に出てきました。
ホコリっぽく陰気な部屋を出たらパッと明るい場所に。
降り注ぐ日の光が気持ち良くてなんだかホッとします。
広場の中央に小さな井戸が見えていますが、
雨水や氷室の氷が溶けた水が地下の貯水槽に貯められていたとのこと。 -
13世紀に建てられたというこの塔にも登れるのかな?
-
塔の内部にはこんな階段があり、どうやら頂上にも登っていけるようです。
その前に、塔の下層の階にある部屋も見学できるのですが、
そこは刑務所時代に牢獄として使われていた場所とのこと。
なにげなく壁に設置された案内板を見たら、なんとそこに“幽霊”の文字が!!
そのうえ実際に撮影されたという写真までもが添えられてます。
どうやらこの場所で幽霊が目撃されたらしいのです。
知らなくて良いことを知ってしまいました……。
もちろんココで写真を撮る勇気などはありません。
知った途端に背筋がゾクゾクしてきます。
といっても幸いなことに霊感なんかはありませんが……。
まわりに人気がないから怖さがさらに倍増!!
いますぐ飛んで帰りたくなってきました。 -
気を取り直して塔の頂上へ。
周囲360°がぐるりと見渡せて、気持ち良いことは良いのですが、
何となくそれどころじゃないような……。
ここから下りるときに、またあの部屋の前を通らなくてはいけないのだ。 -
塔の隣に建つ兵士の居住区であった建物。
内部はこれまた微妙な博物館になっていて、
農具や工芸品などが展示されているのですけど、
これがまた中途半端に古いだけで……。 -
景色は良いのだけど……。
-
それでも、まだ見ていない場所が残っているようなので、
ほぼ抜け殻になりつつも見学を続けます。 -
この先は真っ暗だけどどうなっているのだろう?
どうやら下の階へ下りていくみたいだけど……。
たどり着いたのは真っ暗でジメジメした部屋。
嫌な予感はしていたのですが、なんとそこは拷問部屋だったのでした。
暗闇にダンダンと目が慣れてくると、周囲に拷問道具が並んでいるではないですか。
とうぜん写真なんか撮る余裕も無く、見なかったことにして来た道を引き返します。
後ろから何かに引っ張られているような……。
気のせいでしょうか? -
久しぶりに恐怖を感じてしまいました。
もうお城の地下にひとりで入るのはヤメましょう。
まあ、あちこちと充分探検できたので、そろそろ帰ることにしましょうか。 -
それにしても、ここはこの界隈イチオシのお城だったはずですが、
どうして他に誰も見学する者がいないのでしょう?
みんなオバケに出会うのが怖いのかもね!?
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