今行きたい場所に全部行く旅! ～⑩徒歩で巡る松江 & 康國寺の風情ある庭園編～

2012/09/18 - 2012/09/26

今回の旅行で最後に訪れたのは島根県。　私にとって初めての島根県(数日前に訪れた足立美術館も島根県だったけど)ということで、ワクワクしながら色々と調べていました。　

その中でもちょっと前に観た、中井貴一さん主演の｢RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語｣の撮影で使用された一畑電車(通称：ばたでん)に1度乗ってみたい!って思ってました(鉄道好きだってこと丸出し～(爆))。　田舎を走る単線は、埼玉の実家の近くを走る秩父鉄道で乗り慣れていますが、お気に入りの映画やドラマで使われた路線を、撮影されたシーンなどを思い出しながら乗れてなかなか楽しかったです。　

旅行記⑩と⑪は、電車での旅+徒歩での旅の様子中心です^^/

エリア 出雲市(島根)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

鳥取の境港から、松江方面のバスが出ていると事前に調べてあったので、この旅行記は、境港から松江に向かった、9/24(月)の午後から始めます。　↓からの続きです。
http://4travel.jp/traveler/juniper_breeze/album/10711041/

松江・出雲エリアでは、電車もバスも、そして百貨店からホテルまで、周りを見渡せば一畑グループばかり!　2日間しか使う予定はなかったけど、計算したらやっぱり元が取れそう♪と思い、3日間有効の"縁結びパーフェクトチケット"を買いました(3日間有効で\3000)。　境港の観光案内所でも発売しています。

http://www.san-in-tabi.net/enmusubi/
鳥取のバス乗り放題手形は、絵馬みたいな木だったけど、縁結びパーフェクトチケットは紙でした…。　こっちこそ、絵馬の形してるので、木で出来てて欲しかったかな。

松江境港シャトルバスで、松江へ向かいます!　途中ほとんど停まらない、松江方面直行のバスです。　あまり停車しなくても約1時間かかりますので、結構な距離です。　運賃は1000円。　1回乗っただけで、縁結びパーフェクトチケットの1/3です。

http://www.ichibata.co.jp/bus/rosen/shuttle-bus.html

右手に日本海を見ながらバスは走ります。　ちなみに乗客は、私と地元のおばあちゃんの2人のみ。

JR松江駅を経由して、終点の松江しんじ湖温泉駅前に到着。　駅前には、足湯があります!　テレビの旅番組とかでよく見るけど、本物の料の足湯施設を見るのは初めてでした。

結局予定がぎっしり詰まっててゆっくり出来そうになかったことと、この日もまた暑かったので、足湯の利用はしませんでした…。　

今回の旅行で最後の1泊を締めくくるのは、一畑電車の松江しんじ湖温泉駅の目の前に建つ、ホテル一畑です!　普段の私なら、ちょっと駅から遠くても、ポイントの貯まる東急インとか、いつも旅行で泊まるようなチェーンホテルを選ぶところですが、今回は最後の最後まで予定が詰まってて、移動に便利なこのホテルを選びました。　島根は、全体的にビジネスホテルも値段設定が高め?に感じました。

ホテル一畑
松江市千鳥町30
Phone# [phone]
http://www.ichibata.co.jp/hotel/

シングルの、1番安いプラン(部屋からの眺望指定などもナシ)を予約したのですが、ホテル側の都合でツインのお部屋に通されました。　最後の1泊がこんな広い部屋でめちゃくちゃ嬉しいけど、広すぎて持て余しちゃうな(笑)。　ちなみに、宍道湖サイドの部屋じゃなくて、一畑電車の線路view! 電車好きの私にとっては、何気に宍道湖viewよりも嬉しい(笑)。　電車はそんなに頻繁に通るわけじゃないので、ちゃんと時間を調べておかないと、部屋からは見えなさそうだな…。

下の売店も売ってるお菓子を、お試しでどうぞ〜という形でお部屋の冷蔵庫の上のテーブルに置かれています。　何か、古き良き温泉宿っぽいな^^/

ホテル一畑は、古いホテルなので、建物や部屋に置いてある家具などもかなり年季が入っています。　でも、きちんとメンテナンスされているようで、特に不自由を感じることなく、バスルームなども使えました。

到着後、すぐに出かける予定だったのですが、1時間に1本の一畑電車をタッチの差で逃し、次の電車まで1時間ダラダラしてるのももったいなさすぎる!!と思い、ホテルを後にして徒歩で早速お出かけです!　電車に乗っての最初の目的地までは一駅しか離れてない場所だったので、歩いて行っちゃえ〜!って思い。

松江に到着した時から空模様は既に怪しかったのですが・・・、この後すぐ、夕立のような大雨〜…。　旅行は明日までなんだけど、最後の最後で雨に降られてしまった…。

線路沿いにこんな立派な歩道はありますが、もちろん私以外誰も歩いてない!　そうだよね〜、この辺はみんな車だよね〜…と思いながら、雨の中歩いていきます。

シャワーだったようで、雨は20分ほどで止みました!　そしたら、いきなり晴れてきて今度は暑いぞ〜!　折り畳みの傘を乾かす目的も兼ね、さっきまで雨傘として使っていたピンクの傘が、日傘に早変わり^^/ 日傘専用の傘は、ホテルに置いてきちゃったしね。

歩きながら、初めて来る松江の、雨上りの景色を楽しみます。　何か、この景色好きかも!　向こうは宍道湖です。　ちょっと電線が多すぎるのが残念…。

こんな看板が出てきて、もうすぐ目的地かな〜なんて思いながら歩いていたら!!　知らないうちに1時間経ってたようで、私が逃した次の電車(1時間後の出発)に追い抜かされました(爆)。　一駅歩いたイミ、全くなし(笑)　

ホテルでうだうだしてれば、雨に濡れることもなく、結局は早く目的地に到着できたって事だよね…^^; まぁ、イイけどさ。

何とか歩いて、目的地の松江イングリッシュガーデンに到着。　季節によって違うお花が楽しめる(特にバラが有名)、英国式庭園で、入場料は無料!　太っ腹〜!

松江イングリッシュガーデン
松江市西浜佐蛇町330-1
Phone# [phone]
http://www.matsue-englishgarden.jp/

4か月ほど前に行った、群馬の館林のザ・トレジャー・ガーデンのエントランスの噴水とちょっと似てるかな?って思い、調べてみたけど、噴水自体よりも、後ろに広がってるガーデンの雰囲気が似てただけらしい。

http://4travel.jp/traveler/juniper_breeze/pict/25797095/

ベンチに座って、宍道湖を眺めるのもいいですね!

建物の窓ガラスに映った雲が何だか印象的だったので、撮影してみました。　

とってもキレイに整備・デザインされた庭園。　芝刈り機でま〜っすぐ芝を刈った跡までわかっちゃいます^^

館林のトレジャー・ガーデンに行った時も、こんな角度から写真撮った気がする…。　現在はバラの季節じゃないので、花は咲いていないんだけど…。

かりんの実を発見!

松江イングリッシュガーデンは現在はバラが咲いてなくてお目当てのシーズンではなかったけど、お散歩はなかなか楽しかったです。　電車の時間に合わせて、出口へ向かいます。

松江イングリッシュガーデンと、最寄駅の間には、広い国道が走っているので、横断するのは危ないということで、こんな立派な歩行者用の橋が作られています。　エスカレーターもあります。

最寄駅の、松江イングリッシュガーデン前駅。　小さな小屋だけが建った無人駅です。　

ちなみに、2001年〜2007年までは、この近くにあった美術館の名前が駅名として使われてたらしく、当時は"ルイス・C.ティファニー庭園美術館前駅"と言ったそうです。　国内で1番長い名前の駅名+駅名にカタカナ、英語、漢字の全てが使われているという唯一の駅名だったそうです。　2007年にその美術館が閉館してしまったので、駅名は現在のものに改称されました。

初めて乗る一畑電車♪　中井貴一さん主演の「RAILWAYS」を観て以来ずっと乗ってみたかったので1人で感動をかみしめてる、鉄子な私(笑)。

いやぁ、それにしてもこの揺れは半端ない!!　私の地元の秩父鉄道と良い勝負かな ー▽ー;　首都圏の電車はモーター音も静かで、スーっと進むけど、この電車、ちゃんと電車らしいガタンゴトンっていう音がする〜^^

途中の、"一畑口駅"。　ここでスイッチバックをするので、この駅で運転手さんは前の車両から後ろの車両に移動します。

次の目的地の最寄駅、"旅伏駅"に到着〜。　一畑電車は、数駅を除いてあとは無人駅なので、車内改札です。　バスと同じような回数券と支払箱が運転席の真後ろに設置されています。　ワンマン運転のことも多いので、一畑電車の運転手さんはオールマイティ。　

旅伏駅からちょっと歩くと、こんな景色が広がっています。

事前にプリントアウトしてきた地図とにらめっこしながら歩いていきます。　このような道まで来たら、右側のメインの道路ではなくて、左側の細い道のほうをひたすらまっすぐです(すぐ横に、急坂があり、坂の上には小学校があります…ここに通う小学生、毎日あんな坂を上り下りしたら足腰強くなりそうだわ)。

多少のアップダウンはありますが、まぁそんなにきつくはないです。

2か所目の目的に到着〜!　ネットで、一畑電車沿いで出雲大社以外に観光できるところはナイかな〜って思って調べていて見つけたお寺です。　ここも、素敵な庭園があるということで、ちょっと期待してやって来ました!

クチコミを見て試しに行ってみた、安来の足立美術館の庭園がやっぱりキレイで気に入ったので。　足立美術館の庭園に特別感動しなければ、ここには多分来なかったかもしれない…。　

康國寺
出雲市国富町1301
Phone# [phone]
9:00-18:00に見学可能

入り口もなかなか立派!

駅から遠いということもあり(最寄りの旅伏駅からは徒歩20分)、観光客が連日ぞろぞろやってくるわけではないので、「ご用の方はこちらの鐘を鳴らしてください」という感じです。　最初、何度も鳴らしたのに反応がなくて困ってしまったのですが、お隣の住居と繋がっていて、近所の方が回覧板か何かを持ってきたついでに、中の方に声をかけてくださり、入ることが出来ました。　良かった〜。

おぉ〜、これが旅伏山を借景とした枯山水の庭園ですね!

足立美術館でも撮ったような生の掛軸じゃないけど、この赤い絨毯と、扉の枠なども含めて撮るとキレイ…だそうなのですが、事前に資料をあまり見れなくて(あまり情報が載ってなかった…)、どのようなアングルで撮るのが良いのかがいまいちわからない…。

ちなみに、この庭園は、米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」のランキングで2005年に8位、2006年に12位となったそうです。　米国でそんな名前の雑誌があることも、ランキングがあることも、今回の旅行で初めて知ったけど^^; "米国の"とあるので、外国人が好む、素晴らしい庭園ってことなのかな〜。　

私は日本人だけど、日本の山、桜、庭園、国宝などに興味を持ち始めたのはごく最近なので、偉そうな事言えないけど…。

最近お気に入りの、ドラマチックトーンモードで撮影。

庭園を見に来た観光客にはここまで案内だけして下さり、あとはご自由にどうぞ〜という事で奥に下がってしまうようなのですが、私が東京から来たと言ったら、「遠くからわざわざありがとうございます〜」と言って、庭園の歴史などをちょっと説明してくださいました。　

せっかく遠くまで来たので1枚…と思ったのですが、庭園が映るように撮影すると、どうしても人は真っ暗になってしまいました。　一応、服の柄は見えてるので、これでも1番クリア?に撮れたほうなんです^^; まぁ、暗くなってので、顔をモザイクで隠す処理をする必要なくなったけど〜。

1人だから良かったものの、実はここもかなり駆け足でした…。　本数の少ない一畑電車に乗って来て、戻るために、設けた時間は1時間だけでした。　その中で往復40分で康國寺まで行き、写真だけ撮って帰ってくる…という^^;

帰りはもしかしたら間に合わないかも〜…と思う中、最後ちょっとだけダッシュして、松江しんじ湖温泉方面の電車に乗ることが出来ました。　無人駅で周りにコンビニも何もない中で40分待つのはキツイので…。

帰りの電車を急いだ理由は…、有名な宍道湖の夕焼けを見たかったから!!　午後、夕立はあったけど、その後晴れたから、見れるかな〜、その前に間に合うかな〜…とソワソワしながら電車から見える景色(宍道湖)を1枚。　

ネットの天気予報とかをいくら調べても、日の出や日の入りの時間が分からなかったので、とりあえずわずかな期待を込めて、松江しんじ湖温泉駅方面へ向かいます。

この写真を撮ったのは、17:44だったのですが、後から考えると、これが1番夕焼けに近い写真でした(汗)。　雲が多くて、夕焼けにもあまり見えないけど…。

松江しんじ湖温泉駅前からは、ぐるっと松江 レイクラインバスという観光客用の路線バスが出ています。　夕方の時間帯のみ、夕日がキレイなスポットまで回ってくれるバスです。　

ちなみに、一畑の縁結びパーフェクトチケットで、このレイクラインバスにも乗れます(実際は、パーフェクトチケットの左側の半券のようなものと、レイクラインバスの1日乗車券を交換できます)。 これが、レイクラインバスの1日乗車券。　結局は1回しか乗らなかったな…。

バスの車内はこんな感じ。　カワイイ作りです。

駅前の地図を撮影して、夕日鑑賞スポットがどの辺りか頭に入れます。　ちょうど、この嫁ケ島辺りに日が沈む、キレイな写真をよくネットで見ますね。

暗くなってきたらまた雨が降ってきて、辺りもどんどん暗くなってきて、結局は宍道湖に沈む夕日は全く見えませんでした…。　というか、後からホテルのロビーの掲示板で知ったことでしたが、この日の日の入りは18:02だったそうです…。　18:02って、まだ駅前でレイクラインバスが来るのを待ってたし…。

この1週間の旅行、天気が崩れても、時間配分がうまくいかなくなってもなんだかんだ調整して、予定は1つ残らずこなしてきたので、最後の最後で楽しみにしてた、宍道湖の夕日が見れなくてちょっと凹みました…。　まぁ、お天気の関係もあったからしょうがないか…。

でもこれで、ローソク島とあわせて、島根にはまた観光で訪れたい!という理由が増えました
^0^/

辺りはすっかり真っ暗。　レイクラインバスの終点、JR松江駅にやってきました。　私が乗ったのが、レイクラインバスの最終だったので、ここからは市内の普通の路線バスを使ってホテルまで帰る感じですね。

松江・出雲の観光ではまた一畑電車やバスばかり使っているので、JRは駅を写真撮っただけ〜。

本当は旅行出発前からチェックしてた海鮮のお店があって、クチコミも良い評価ばかりだったので、絶対に行きたい!と思っていたのですが、実際に行ってみたら、客引きの女性(日本人じゃない)が辺りをウロウロする、細い路地を入ったところにあり、お店の中も全然様子がわからなかったので何となく怖くなっていくのを止めてしまいました…。

さぁ、ほかは何も調べてないから、この日の夕食はどうしよう〜…と思っていたところに、JR駅前という事もあり、居酒屋を発見。　島根までわざわざ来て居酒屋!?とも思ったのですが、庄やグループなら味に失敗はナイだろうし、リーズナブルでイイかなと思い入ってみました。

チェーン店の居酒屋なので期待は全然してなかったけど、こんな地元の美味しいお魚が食べられそうなメニューがあるじゃない!!　これに決定〜♪

本日の地魚御膳　\1480

日本海北前庄や　シャミネ松江店
松江市朝日町字伊勢宮472-2　シャミネ1階
Phone# [phone]

ドリンクだけは別に注文したけど、このボリュームで1480円って凄すぎる!　しかもめちゃくちゃ美味しかった。　このお店を選んで良かった〜。

旅行中はほぼ日課にもなりつつあった、ご当地デザートをコンビニとかで買ってホテルで食べる!を最終日の夜もやりました。

駅前のローソンで"ご当地スイーツ"みたいなくくりで売ってたので、島根限定?って思ったら、蒜山ジャージー牛乳って、岡山じゃん…。　まぁ、同じ中国地方だから良いかな。　中酪コーヒーは島根です。

食事をする前に帰りのバスの時間は調べておきました。　駅前からバスに乗って、松江しんじ湖温泉駅へ行きます。　松江市内のバスなので、縁結びパーフェクトチケット使えました。

ホテルに戻ってきました。　フロント前には、カラフルな浴衣が並んでいます。　女性客への無料浴衣サービスです(部屋の中に、作務衣もありました)。　こういうサービスがある辺り、やっぱり温泉宿っぽいですね。

今回の旅行は移動しながらも、神戸→鳥取→米子と色々な場所に宿泊しましたが、全部ビジネスホテルだったので、大浴場/露天風呂があるホテルはここが初めてです。　特別温泉好きというわけでもナイのですが、湯船につかれば疲れも取れる!と思い、大浴場に向かいます。

大浴場は、新館の最上階にあります。　浴衣&スリッパOKです。　新館までは、本館の2階から専用通路が作られていたので、ロビーを通らずに行けます。　

男湯は八雲、女湯は阿国という名前の浴場でした。　

チェックイン時、部屋をシングル→ツインに変更されたので、もしかしたら今日は混み合ってるのかな?って思っていましたが、お風呂はガラガラ。　ゆっくり温まることが出来て満足です!

長いようで短かった(旅行記だけ追ってると、長過ぎるように感じますが^^;)旅行も、明日の夜には帰るのね〜…って思うと悲しいです!　でも、最後の1日、楽しみますよ〜♪