北アルプスの雲上のお花畑を歩く　～栂池自然園～

2012/08/04 - 2012/08/06

夏休みの一人旅を翌週に控えた、８月の第１週の週末、気持ち良く一人旅を楽しむためには、当然事前の家族サービスが必要。今年トレッキングデビューした女房を連れて、中央アルプスの山々の雲上のお花畑の歩くバスツアーに出かけてきました。
この時期の長野の山に出かけるには、中央高速は大渋滞、しかもマイカー規制がかかっていて、途中路線バスに乗り換えたり、タクシーに乗ったり、ロープウェイやゴンドラの高～い料金を考えると、個人で行くと割高になるし、運転は疲れるし・・・。そこで見つけたのが毎月自宅に送られてくるＪ社のパンフレットで見つけたツアー。
中央アルプスの駒ケ岳の千畳敷カール、栂池の白馬岳のふもとの自然園、そして乗鞍岳の畳敷の３ヶ所も回れて、白馬温泉１泊、４食付でなんと１９８００円。
これはいくしかないと予約を入れると、既に満席。
だめもとでキャンセル待ちを入れてみると、１週間後にめでたくキャンセルが出てお花畑ツアーが実現しました。
天候にも恵まれ、天空のお花畑を３ヵ所満喫できて、大満足のツアーでした。　こちらでは2日目に訪れた栂池自然園を紹介します。

エリア 栂池・白馬乗鞍(長野)

2日目はまずは宿泊した栂池観光ホテルの屋上からの景色

昨夜遅めの食事の際、宿尾の女将から屋上からの白馬三山の朝焼けの素晴らしさの話を聞いて、早起きして屋上に。

東からの朝日を受けて、まだ雪の残る白馬三山の山並みがオレンジ色に色づいてきました。

アップしてみるとこんな感じ。

やっぱり早起きするといいことがありますね。

なんか神々しさを感じます。

団体旅行で1台のバスでしたが、我々夫婦ともう一家族だけメインのホテルに泊まれず、ロープウェイ駅の隣の栂池高原ホテルへの宿泊でしたが、話を聞くとむこうのホテルは山の上の古いホテルで周りには何もなかったようで、こちらで正解だったようです。
まずはロープウェイで山の中腹まで移動

ここからでゴンドラに乗り換えさらに上にすすみます。

栂池自然園は飛騨山脈、北アルプス後立山連峰白馬乗鞍岳の南東に位置し、標高約１９００mに広がる面積約100haもある広〜い湿原です。

日本でも有数の高層湿原があり、夏のこの時期のお花畑では様々な鉱山植物を観察することが出来ます。

まずは流れる小川で岩魚がお出迎え

自然園は木道が整備されていて、園内一周は約5.5kmあります。

これを全部回ったら３時間から４時間は時間がかかってしまうため、この日はみずばしょう湿原やわたすげ湿原を巡るコースで散策しました。

この時期は湿原は様々な高山植物の咲き乱れるお花畑状態で、一番いい季節だとか。せっかくなのでここで咲いている花の写真を購入して散策スタート。

硬い拳のような芽が膨らんでいるこれ、なんでしょう。アンチョコには花は載っていますがこれはわかりません。

こちらはヒオウギアヤメ

黄色いこれはオタカラコウ

こんな感じで咲いています。

ハクサンチドリ

これはオニシモツケ

先ほど高層湿原という、あまり耳慣れない言葉を書きましたが、高層湿原の栂池自然園。

分解されずに堆積した泥炭や枯れた植物などが、周囲よりも高くなったために、地下水の供給を受けず、雨水のみで維持されるようになった湿原を高層湿原と呼ぶそうです。

その堆積の速さは1年間に０．１ミリ。

１m堆積するのに1万年もかかる計算になります。

先ほどゴンドラの駅で買ったワッサーという果物。この辺の名産だそうですが、ネクタリンと桃をかけあわせたもので、姿はネクタリンに近くて味は桃、その食感がガリガリ君といった感じの、固い果物でした。

これはなんだろう？

こちらはクルマユリ

こちらはみずばしょう湿原にある風穴

太鼓の火山活動の名残と言われる風穴は自然のクーラー。
中はまだ雪も残っていて、夏でも冷たい空気が吹き出してきて、みずばしょうの花が最後まで残るのはこのあたりだとか。

大きな葉っぱの真ん中に咲くキヌガサソウ

こちらはエンレイソウ

結局この花分からずじまいでした。

これはチングルマの果穂

食虫植物のモウセンゴケ発見

こちらはゴゼンタチバナ

1時間足らずの散策でちょっと物足りない感じがしますね。

でもバス旅行は団体行動ゆえ時間厳守。

このあ赤い屋根の、なぜがとても惹かれる建物は北アルプス登山のベースキャンプとして70年以上にわたり愛されてきた旧栂池ヒュッテ。今は登山用具などの展示があり登山の歴史を知ることが出来ます。

これ、コウモリです。

そろそろ集合時間、最後にソフトクリームの木苺ミックスを食べながらゴンドラ駅へと戻ります。