朝の散歩道　　塩の道　千国街道を歩く

2012/08/04 - 2012/08/05

旅先で欠かすことのないのが朝の散歩
今回は栂池で宿泊したホテルが主催している
『ネイチャーインストラクターと歩く　塩の道　千国街道』朝から参加してきました。

エリア 栂池・白馬乗鞍(長野)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: JTB

昨夜宿にチェックインのあと、遅めの夕食の際に、宿の女将より早朝行われる塩の道の散歩の話を聞き、翌朝参加しました。

この道はかつて、日本海の糸魚川から、海のない信州に塩や海産物を輸送した道。

そのルートは日本海の糸魚川から小谷、白馬、大町、松本城下までを結ぶ全長三十里、約120kmの街道。

中でも、栂池高原〜JR南小谷駅間、約8kmの「千国コース」は、往時の面影を色濃く残す里山の散策路としておすすめなんです。

今回は宿からマイクロバスで街道の入口まで来て、ネイチャーガイドのおじさんが約１キロの道を案内してくれました。

こちらの前山百体観音は、当初は西国３３番、秩父３４番、板東３３番の百体あったそうです。

造られたのは江戸の末期

かなり広い範囲の人々から寄進されてここに百体集められたそです。

現在残っているのは80体

80体でもそれが並んでいる姿は壮観です。

ネイチャーガイドの方から花の名前を聞いたのですが、すっかり忘れました。

　この白い花は夕顔

その実はこれ、カンピョウ

この黄色い小さな花も不明

西洋アジサイ　こちらでは夏の今頃咲いています。関東の２ヶ月遅れですね。

こんな花が咲いているこの道はその昔は、深い谷あいの山道を牛方や歩荷の背で塩や海産物を運び、帰り荷は麻や煙草などを運ぶくらしの道でした。

荷物を背負っての人力運送をしていた人たちのことを歩荷(ボッカ）といいますが、雪の多いこの地域の農夫の副業だったようです。

牛方（ウシカタ）というのは雪のない季節に牛を使って荷物を運ぶ運送屋さんで、これも農閑期の農夫の副業だったようです

戦国時代、上杉謙信が武田信玄に塩を送った「敵に塩を送る」という『義塩』の故事も、この道に由来しているそうです。

田んぼのあぜ道のような街道から森の中に入ってきました。

ちょっと感じが変わってきましたね。

こちらはツルアジサイ　結構高いところまで伸びて咲いています。

葉っぱの上に丸いお団子が乗っているこれ名前を聞いたのに忘れました。

この蛇のようなダンダラ模様の木も確かに名前を聞いたのにすっかり忘れてる。

石仏が一体

向こうに茅葺の建物が見えてきました。

これは塩の道街道に残る唯一の牛方宿。

牛と人がひとつ同じ屋根の下で旅の疲れを癒した宿

昔はこの沓掛にある馬方衆の集落では牛馬と牛方が同じ宿で泊まる牛方宿が点在していたそうですが、いまはこの旧千國家住宅のみが残されています。

紫陽花がほんと見ごろです。

最後におまけ　北アルプスの山腹に広がる標高1,880ｍの栂池高原の雪解け水で仕込んだご当地サイダー。それほど甘くなくて美味しくいただきました。