2012/07/19 - 2012/07/19
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YAMAJIさん
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収集美術品は約300万点、全展示室を歩くと20km以上になる、世界屈指の大美術館です。元は「冬の宮殿」と呼ばれた皇族一家の宮殿でした。最初の宮殿は、1721年にピョートル大帝時代に建てられ、女帝エリザヴェータの時代に、壮麗な現在の建物が建設され、完成は女帝の死亡した1762年でした。美術品の収集は1764年、エカテリーナ2世によりベルリンの商人から225点の作品を購入したことに始まります。それ以降も、美術品の収集が続けられ、同時に収集した美術品を保管・陳列するための建物、エルミタージュ(隠れ家)の建設も始まりました。ニコライ1世の時に新エルミタージュが建てられ、この頃より美術品の公開も始まりました。やがて革命後、冬の宮殿を含めて美術館として整備されたのが、現在のエルミタージュ美術館です。
エルミタージュ美術館の見学は、冬の宮殿の室内装飾から始まります。大使の階段(ヨルダン階段)は、多くの外国使節を迎えた正面階段で、花崗岩の円柱、鏡を多用した窓など、ロシア・バロックの極致を味わえます。ピョートル大帝の間(小玉座の間)は、大帝の栄誉を称えるために作られた小さな部屋で、正面に掲げられた絵は「ピョートル大帝とミネルヴァ」です。紋章の間には、ブロンズ製のシャンデリアが飾られ、ロシア各県の紋章がデザインされています。1812年祖国戦争の画廊には、英雄クトゥーゾフを中心に、ナポレオン戦争に参加した300人の将軍たちの肖像画が掲げられています。聖ゲオルギーの間(大玉座の間)は、歴代皇帝による謁見の間で、大使の階段から続けて通された外国の大使や使節は、ここで皇帝に拝謁しました。正面には、ロマノフ王朝の紋章である双頭の鷲が描かれています。パヴィリオンの間には、エカテリーナ2世の愛人ポチョムキンが暮らしていたという、その愛人が贈った「孔雀の時計」が見ものです。
美術館2階の南西にも、冬の宮殿の装飾で、注目すべき部屋がいくつかあります。黄金の客間は、金箔に覆われた壁と天井そして純白の大理石が美しい、豪華な部屋です。また、ここにはエカテリーナ2世が収集したカメオなどの宝石が展示されています。真紅の客間は、壁一面が真紅の部屋で、皇帝夫人が親しい人をもてなす客間として使われ、食器や陶器の置物が展示されています。ブドゥアールは、着替えの間とも呼ばれ、皇帝夫人の私室で、豪華なロココ様式の装飾が施されています。鏡の中から釣り下がるシャンデリアも見事です。この他、古典絵画史の画廊で、イタリア人の彫刻家アントニオ・カノーヴァの作品、「キューピットとプシュケ」や「三美神」、「ヘーベー」、「マグダラのマリア」などを鑑賞し、1階に戻って、古代エジプトの間と古代ローマのジュピターの間を見学しました。
これで、今回の「エルミタージュ宮殿」を加え、フランスの「ヴェルサイユ宮殿」、オーストリアの「シェーンブルン宮殿」とともに、世界三大宮殿の達成です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.5
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ネヴァ川から見たエルミタージュ美術館です。
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宮殿広場です。
エルミタージュ美術館と旧参謀本部に囲まれた、サンクトペテルブルクの中心広場です。 -
アレクサンドルの円柱です。
ナポレオン戦争の勝利を記念して、1834年に宮殿広場の中央に建てられました。 -
旧参謀本部です。
1827年に建てられた、アンピール(帝政)様式を代表する建物です。現在も軍の関係省庁が入居している。 -
旧参謀本部の凱旋アーチです。
アーチの上には、馬車に乗った「勝利の女神像」があります。 -
冬の宮殿(エルミタージュ美術館)です。
最初の宮殿は、1721年にピョートル大帝時代に建てられ、女帝エリザヴェータの時代に、壮麗な現在の建物が建設され、完成は女帝の死亡した1762年でした。 -
広場側の入口です。
エルミタージュ美術館の始まりは、エカテリーナ2世が1764年に、ベルリンの商人より225点の美術品を購入したことによります。エルミタージュとは「隠れ家」の意味です。 -
大使の階段を使って、2階へ上がり、冬の宮殿の装飾めぐりです。
無数の外国使節を迎えた正面階段です。 -
大使の階段の天井画です。
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将軍の間です。
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ピョートル大帝の間です。
ピョートル大帝の栄誉を称えるため、造られた小さな部屋です。 -
「ピョートルとミネルヴァ」の絵が飾ってあります。
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紋章の間です。
ブロンズ製のシャンデリアに、ロシア各県の紋章がデザインされています。 -
ブロンズ製のシャンデリアです。
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1812年祖国戦争の画廊です。
ナポレオン戦争に参加した、将軍たちが描かれています。 -
ナポレオン戦争に参加した、300人の将軍たちの肖像画です。
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アレクサンドル1世の肖像画です。
ナポレオン戦争に勝利したロシア皇帝です。 -
イチオシ
聖ゲオルギーの間です。
歴代皇帝の謁見の間で、正面にロマノフ王朝の紋章、双頭の鷲が描かれています。 -
大玉座と双頭の鷲の紋章です。
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寄木細工の床も見事です。
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廻廊です。
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パヴィリオンの間です。
エカテリーナ2世の愛人、ポチョムキンが暮らしていた部屋です。 -
孔雀のカラクリ時計です。
愛人ポチョムキンが、エカテリーナ2世に贈ったものです。 -
シャンデリアです。
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床のモザイクです。
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パヴィリオンの間から見た、空中庭園です。
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古典絵画史の画廊に立ち寄り、カノーヴァの彫刻の鑑賞です。
壁面に絵画が飾られ、2列に彫刻が並んでいます。この部屋での注目はカノーヴァの彫刻です。 -
イチオシ
カノーヴァ、「キューピットとプシュケ」。1757〜1822年、イタリア生まれ、新古典主義の彫刻家。
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カノーヴァ、「三美神」。
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カノーヴァ、「ヘーベ」。
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カノーヴァ、「マグダラのマリア」。
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イチオシ
冬の宮殿の2階南西側に移動してきました。
黄金の客間です。
壁と天井一面の金箔と純白の大理石が美しい豪華な部屋です。 -
真紅の客間です。
壁一面が真紅の部屋で、皇帝夫人が親しい人をもてなす客間として使われました。 -
豪華なピアノもありました。
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ブドゥアール、「皇后の私室」です。
皇帝夫人の私室で、華麗なロココ様式の装飾が施されています。 -
鏡の中から釣り下がる、シャンデリアです。
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1階へ戻り、古代エジプトと古代ローマの文化・芸術の鑑賞です。
古代エジプトの間です。
古代エジプトの展示は、一部屋でこじんまりしています。 -
ミイラの棺です。
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ミイラです。
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王と家族像です。
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コリヴァンの飾り鉢です。
1843年に作られた、1枚岩の碧玉からなり、研磨に14年かかったという。 -
モザイクタイルです。
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石棺です。
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ジュピターの間です。
古代ローマ時代の彫刻が並んでいます。 -
ジュピター像です。
紀元前1世紀の大理石像です。
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